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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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波乱の夫婦生活。其の一

例え“おしどり夫婦”と言われていようが、どんな夫婦にも一度や二度は
危機に見舞われた事があるはずだ。夫の浮気、嫁姑関係、金銭トラブル・・・
夫婦には、そんな問題が次から次へと襲い掛かり関係をぎくしゃくさせる。
しかし“雨降って地固まる”の例え通り、問題が解決する度に絆は強くなるのである。
どんなトラブルも過ぎ去れば楽しい思い出。夫婦たるもの最後まで連れ添うことで、
すべて良い思い出として、素晴らしい人生だったと言いたいものである。
 

◇おしどり夫婦の修羅場◇
波乱の夫婦生活1-1a
現天皇陛下ご夫妻は昨年ご成婚50周年を迎えられました。
同じ時代を生きてきた夫は、二年前に脳梗塞で七十四年の生涯を閉じました。
先日、夫の三回忌を済ませましたが、悲しみは癒えるどころか、益々深くなるようです。
長年、人生を共にしてきた夫と私のあいだには、切っても切れない絆が存在していました。
私達は、強い愛情と慈愛で結ばれた関係でした。

私と夫は、それはお互い思いやり深く年寄りの二人暮らしを楽しんできました。
そんな夫を突然、亡くして、私はしばらく放心状態でした。
年齢が年齢だったので、私達はお互いある程度覚悟をしてきた積もりでした。
けれど、いざ伴侶を亡くしてみると、その喪失感には計り知れないものがありました。

それでも、ようやく不幸から三年近くが経つと、私もどうにか落ち着きを取り戻してきました。
それと同時に、私も何時かあの世へ召されるか判らない身である事を覚悟しなくてはいけない、
と自覚している昨今でした。そんなある日の事、私はふと思い立って、
「そうだわ。私の人生を文章にしてみたらどうかしら」
と、ペンを持つ気になったのです。何時までも亡夫を想って、めそめそしていてばかりでは
惚けてしまうかもしれない、という恐怖もありました。

どうせ亡夫との思い出に耽るなら、頭の中ではなく白い紙の上にしてみようと思いました。
そうして、私と夫の過ぎ去りし夫婦の歴史をしたためる事にしたのです。

どうか、感傷的な年寄りの思い出話と思って読んでやって下さい。拙い文章ですが、
私と夫の山あり谷ありの人生を聞いていただければ、幸いです。

自分で申すのも面はゆいのですが、私と夫は近所でも評判のおしどり夫婦でした。
夫の生前は、年を取ってもあんな風に夫婦、仲良くしていられるのは理想、と周囲から、
それは羨ましがられたものでした。しかし、過去の内情はかなりちがっていました。

今まで他人様に話した事はありませんでしたが、仲睦まじく見えていた私と夫にも、
過去にはそれは色々な事があったのです。“おしどり夫婦”と言う称号には似つかわしくない、
修羅場をくぐったことさえ、一度や二度ではありませんでした。
  1. 夫婦愛
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波乱の夫婦生活。其の二

◇祝福された結婚◇
波乱の夫婦生活2-1
当時、私の父は造船会社の営業部長をしていました。藤村は、父の部下でした。
「藤村は、なかなか見所のあるヤツだ。
 どんな状況でも、雑草のように逞しく生き抜いていくだろう。
 あんなに、頼もしいヤッはそうそういるもんじゃない」

父は、家庭でも事有る事に能力と行動力に富んだ若い部下の噂をしていました。
気難し屋の父が、人を褒めちぎるのはたいそう珍しいことでした。
ですから、私も一度も会った事が無いと言うのに、
自ずと藤村に好感を待つようになりました。やがて、
「世津子、こんどの日曜、藤村と見合いをしなさい。いいね?」

父がそう言い出しました。父の唐突な命令は、しかし私にとっては青天の霹靂でも
何でもありませんでした。父が、藤村のことのほか気に入っていたことは知っていましたし、
「大事な一人娘を託すには、ああいう男が打ってつけだな」
などと言って父が私と藤村を結婚させたがっているのは、うすうす勘づいていたからです。
私の意志など関係なく、
この縁談がとんとん拍子に進められる事は疑いようもありませんでした。

私の娘時代は、おおむね父親の意見は絶対でした。父がこの見合い話を
持って来た時から、私と藤村が結婚する事は決まったも同然だったのです。

「初めまして、藤村忠志と申します。部長に、こんなお美しいお嬢様がいらっしゃるとは、
 最近まで知りませんでした。よろしくお願いいたします」
どのみち断ることの出来ない縁談と知りながら、臨んだお見合いでした。
けれども実際に会って見ると、藤村は思いもかけない好印象を私に与えて呉れたのです。

父親から吹き込まれていた前宣伝の効果もあったのでしょうが、
確かに藤村は精力的な感じのする男性でした。父親が褒めていただけの事はありました。

年齢は私より数歳上なだけでしたが、家で花嫁修業をしている私よりずっと
大人な感じでした。それに何と言うのでしょう。
藤村には女心をくすぐる抗いがたい魅力がありました。
こういうのを、一目惚れというのでしょうか。私は、ボウッとなってしまいました。

「どうだ、世津子。気に入ったか?ならば、すぐに結納の用意に取り掛かるぞ」
「お、お父様ったら!何て、気のお早い・・・」
「何を悠長なことを言っとる。時は金なり、だ。
 藤村君も、急いでこの話をまとめてもらいたいと、私にせっついて来た。
 来春にでも、嫁に行け」

父の言葉に頬を染めながらも、私も嬉しくてなりませんでした。
恥ずかしながら、私も一回会っただけの藤村にぞっこんでした。
断る理由など、何一つなかったのです。
  1. 夫婦愛
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波乱の夫婦生活。其の三

◇感激の初夜◇
波乱の夫婦生活3-1
「あっ、ううっ」
とたん、何が何だか判らなくなりました。突如、柔らかな熱い感触で口唇を覆われて、
息をするのも苦しく、切ない気持ちで一杯になってしまったのです。
(ああ、これが口づけなのね。何て、甘酸っぱくて快いのかしら!)

正直、接吻さえも初めての私でした。
肩を抱かれた初接吻に、私は陶然と酔い痴れていました。
口づけは甘く優しく、私の肉体を解きほぐしてゆきました。
性行為における口唇は、運動で言うところの準備体操のようなものでしょう。
藤村は、時間をかけて丹念に準備運動を施してくれました。

藤村の口づけは、絶妙でした。親鳥が雛に餌をやるように口唇をついばんだかと思うと、
次の瞬間には激しく舌を吸いたてる・・・。もう、頭の中が真っ白でした。
メリハリに富んだ技量で、藤村は私の肉体をグズグズに蕩かせていきました。
接吻ひとつにしても、彼の豊富な経験が窺い知れるというものでした。

私は異性関係が皆無でしたが、藤村はそこそこ遊んでいたようでした。
私は、父からそれとなく、彼が女性にもてることを聞いて知っていました。
「女にもてない男など、魅力があるわけなかろう、世津子?
 しかし、それもみんな過去の話だ。いまの藤村は、綺麗なカラダだよ。
 今のヤツには、おまえしか見えんそうだ。
 (僕も何人かの女性と付き合いましたが、世津子さんのような人は初めてです)
 なんてワシの前で平気でのろけるんだからな。いや、まったくヤツときたら!」

全く気に成らなかった訳では有りませんが、男性が女遊びをするのは仕方のない事です。
私は、藤村の過去について詮索する積もりはありませんでした。男は女の過去に
拘るものですが、女は違います。過去より、むしろ未来を案ずる生き物なのです。

さんざん接吻されて、私の性感はトロトロに溶けて崩れていきました。
帯が外され、浴衣が脱がされても、呆然となす術を持ちませんでした。
丸裸に剥かれて、初めて羞恥に身悶えするような有様でした。
乳房を押し揉まれると、カラダの奥から熱いものがこみ上げてきました。

「あうううううっ、た、忠志さんっ。熱いわ、カラダがすごく!」
「世津子さんは、実に感度がいい。素晴らしいしよ、処女なのに、
 こんなに素早く反応するなんて。乳首が、もうこんなに尖ってる!
 ああ、何て可愛いんだっ」
と、感極まったように叫ぶと、藤村は乳首に吸い付きました。とたん、
「うあーっ、ひいいいーっ、ど、ど、どうしましょうっ」

猛烈な快美がぜんしんに襲い掛かったのです。鳥肌が立つような、ものすごいばかりの
快感でした。もちろん、こんな快感を味わうのは生まれて初めての事でした。
  1. 夫婦愛
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波乱の夫婦生活。其の四

◇会社設立と亀裂の始まり◇
波乱の夫婦生活4-1
結婚後、しばらくは父親の見る目に間違いはなかった、と思うような日々が続きました。
結婚してからの藤村は益々仕事に精を出すようになり、
会社でも出世街道を驀進して行ったのです。夫は、実に甲斐性のある人でした。

でも、あれは私が二番目の娘を妊娠し、藤村の父が亡くなった頃の事でした。
昭和43年頃だったと思います。突然、夫が会社を辞めると言い出したのです。
「世津子、僕、独立しょうかと思ってるんだ。何時までも人に使われているのは、
 僕の性分に合わない。いつかは、自分の会社を持ちたいと思ってたんだ。
 幸いと言っちゃ何だが、オヤジが死んで僅かだが遺産が入って資金が出来た。
 いまが、その時期なんだよ」

驚きました。夫は安定した仕事を捨て、自分の会社を立ち上げようとしていたのです。
私が賛成しようがしまいが、夫は遣ると言ったら遣る人でした。こうして二番目の娘が
生まれた頃、小さな輸入会社を設立してしまったのです。

不安でしたが、時代が良かったのか経営は何とか直ぐに軌道に乗る事が出来ました。
初めは親子四人が何とか食べていける位の収入しかありませんでしたが、
半年もしないうちに会社はメキメキ大きくなっていったのです。
私の父も、藤村の経営手腕には脱帽していました。

「会社を辞めるなどバカな男だと一度は思ったが、ヤツの商才はたいしたもんだな。
 いや、世津子も幸せそうで何よりだ。二人も可愛い孫に恵まれて、ワシも嬉しいよ」
「ふふふ、お父様のおメガネに掛かった人ですもの、
 私も藤村と結婚して良かったと思ってるの。
 何不自由ない生活をさせてもらってるし、男としても魅力のある人だわ、
 そこがちょつと、女性にモテすぎないかと心配の種でもあるんだけどね」
「こいつめ!親の前でのろけおって。女は、結婚すると図々しくなっていかん」

本当に、この時点までは私は結婚生活に何の不満も持っていませんでした。
お手伝いさんがいる広い家に住み、年に数回の家族旅行、
身に着けるものはブランド物を気兼ねなく買う事が出来ました。
私と夫は、日本橋のMデパートの大のお得意さんでした。

いいえ、私の満足は単に物質面・経済面だけだった訳ではありません。
夫が独立する前後の私たちの夫婦生活は、それは充実したものでした。

初夜の晩は破瓜の苦痛にもんどり打った私でしたが、二月、三月と性生活を重ねるうち、
忽ち性愛のるつぼへと嵌っていきました。それまで欲望とは縁が無かった事が嘘のように、
私は性行為の歓喜の虜と化していったのです。
  1. 夫婦愛
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波乱の夫婦生活。其の五

◇離婚の危機◇
波乱の夫婦生活5-1
商売が上手くいっている時も、
夫の素行にまったく疑いを持って居ない訳では有りませんでした。
接待だと称して帰宅が午前さまになったり、酷い時は朝帰りをしたり、
休日に出掛ける事も一度や二度では無かったからです。

そればかりか、香水の匂いをプンプンさせて帰ることも珍しく有りませんでした。
女の気配は感じていましたが、それでも放っておきました。
飲み屋の女と遊んでいるかも知れないと言う猜疑心は有りましたが、
夫を信じる気持ちの方が強かったのです。

しかし、そんな私たちの夫婦関係の翳りが濃くなったのは昭和55年頃だったでしょうか。
ときはバブル景気に湧いていた時代でした。日本の経済が飛躍したのとは対照的に、
夫の会社は斜陽の一途を辿るばかりでした。
日産やトヨタの高級車がバンバン売れているとマスコミを賑わせていたのと、
夫の会社が倒産したのは殆ど同時期だったと思います。

それからというもの、夫はすっかり人が変わった様になってしまいました。
夫の生活は、もう荒れ放題でした。朝から大酒を飲み、私が文句を言うと、
今で言うところの逆ギレを起こしていたのです。それはもう、見るに忍びない情けなさでした。

「何だ、其の目は!オレのことを軽蔑してるなっ。甲斐性なしの穀潰しだと思ってるだろうっ?
 ええい、クソっ、面白くもない。おまえの顔なんか見たくもない!」
「どこへ行くの、あなたっ」
「女のとこに決まってんだろうっ。オレにだって、別宅の一軒や二軒あるんだぜ!」

其の頃になると、夫は女がいることを隠そうともしませんでした。
新橋で飲み屋をやっている年増のマダムに入れ上げ、彼女の家に入り浸り状態でした。

本当に、地獄でした。会社は倒産する、夫は水商売の女の情夫気取り、
当然、夫婦喧嘩も絶えず、思春期に入った娘二人も毎日、泣いてばかりいました。
言うまでもなく、私もイライラしっぱなし、お先真っ暗の日々でした。
精神面だけではなく、夫が家に寄りつかないときては、四十に近い女盛りの
肉体が黙ってはいませんでした。肉体的にも、私は酷い欲求不満をかこっていました。
  1. 夫婦愛
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波乱の夫婦生活。其の六

◇男を剥き出した夫◇
波乱の夫婦生活6-1
いざ家族を失いそうに成って、ようやくその大切さに気づいたのでしょうが、
私の腹の虫は納まりませんでした。
「いいえ、あなたの女癖の悪さにはもうウンザリだわっ。私だって、まだ若いのよ。
 他の女の尻ばかり追いかけ回している男になんか、さっさと見切りをつけて、
 第二の人生を花開かせたいの。子供たちのためにも、そうすべきなのよ!」
「何っ。他の男を探そうってのかっ。そうはさせない!」

私が啖呵を切ると、夫は血相を変えて、私に飛び掛ってきました。
「あの女のことは遊びなんだよ。憂さ晴らしなんだ。判ってくれよ。
 オレには、世津子しかいないんだ。おまえが他の男に取られて堪るもんかっ。
 力づくでも止めてみせるぞ!」
「いっ、いゃーっ、止めてっ。カラダを使って引き留めるなんて、姑息よ!」

初めは、そんな夫に嫌悪すら催しました。嫉妬に怒った女を性行為で懐柔しょうだなんて、
何てイヤらしい・・・。それに私も自分に対して、そんな浅ましい手段で機嫌を直すような
女ではない、という自負とプライドがありました。

「うるさい、おまえはオレの妻だ、女なんだ。今から、その事を思い出させてやるっ」
「いやっ、いやよ!他の女を抱いた穢れた手で、私に触らないでちょうだいっ」
私は激しく抵抗しましたが、所詮男の腕力に逆らえるはずもありません。
夫は強姦魔のごとき迫力で、逃げ回る私をうつ伏せに組み伏せ、乱暴に及んだのです。

こんな夫は、初めてでした。会社が倒産して荒れてはいたものの、
私に対して暴力的な性交を挑んでくるという暴挙に出た事はありませんでした。
それが、目を血走らせ、ケダモノのように食らい付いてくる夫を目の当たりにして、
私は強烈なショックを覚えていました。
しゃにむに抗ってはいましたが、カラダの奥から訳の判らない興奮が突き上げてくるのを、
どうしょうもありませんでした。

「ええい。四の五の言うな。オレは、おまえの亭主だ。誰が何と言おうとな!」
と、夫はズボンをずり下げると、猛烈に勃え立った股間を無理矢理、
四つん這いに這わせた私の口の中に突き込もうとしたのです。もう、
頭の中が真っ赤に染まりました。
「うぐーっ、むむむむむっ・・・」

侵入を許すまじと歯を喰い縛りましたが、無駄でした。夫は気迫も凄まじく、
ギリギリと勃起を私の口中に捻り込んでしまったのです。
  1. 夫婦愛
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ぐうたら息子を改心させた母と妻の謀。其の一

◇布団の中で母を泣かす男
f母と妻の謀1-1
私は横浜の色町と言われた真金町からそう遠くない、華やかで妖しい臭いの漂う街の、
小さな小料理屋に生まれ育った。板前だった父は私が三歳の時に病死したから、
私にはほとんど父の記憶はないし、母もあまり多くを話したがらなかった。

と言うのも、評判の板前だった父が居なくなった店を、母独りでやっていくのは相当の
苦労だったらしく、多くの借金を抱え、父の死からわずか二年後、ある会社社長の
囲われ者になって援助をあおいでいたからである。

それ故に、亡くなった父のことは、強いて忘れようと努めていたのだろうと思う。
その反動として母は私を溺愛したのではなかったか・・・そんな気がする。
ただ、私を愛すれば愛するほど、父の面影が浮かんで来たのではなかろうか。

母は褒めてくれる時も諭す時も、よく私の両肩に温かい手を置き、
真正面から私を見て語りかけていたが、
たまに私の瞳のずっと後ろの方を見ているような眼をすることがあった。

おそらく母はそう言う時、父の面影を追っていて、
「ごめんなさい」と心の中で謝って居た様な気がする。
それを思うと、私は妾になった母を許す事ができる。
何はともあれ、私は片親でありながら、溢れんばかりの母の愛に包まれ、
別段ひねくれもせず、比較的伸び伸びと自由に育っていたからだ。

戦後の横浜の街にはジープに乗った進駐軍の姿がよく見かけられた。
鼻はおそろしく高く、髪の毛は黒くなくて金色や銀色をしていて、
背は見上げるほど高く、毛が手の指までモジャモジャと生えていた。

「進駐軍は鬼だから近寄るな!」と、大人たちは子供らに、そんな事を言っていた。
しかし、子供たちは、米兵のジープを見つけると、たちまち走り寄っていってそれが
屈辱の言葉とも知らず「ギブ・ミー」と手を出して叫んでいた。
私たちは米兵がジープの上から投げてくれるガムやチョコレートが、
たまらない魅力を持った食べ物であった。
  1. 夫婦愛
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ぐうたら息子を改心させた母と妻の謀。其の二

◇初めて女とやる前に
f母と妻の謀2-1
中学を卒業すると私は老舗の料亭に修行に出された。私は嫌だったが、
高校に行って勉強する気にもなれず、
「お願いだから、早く一人前の板前になって、この店を継いで欲しい」
と、母にさめざめと泣かれてしまっては、そうするしか他に方法はなかった。
しかし、その当時の私は、古い伝統としきたりと言う奴には、どうしも馴染めなかった。

明けても暮れても食器洗いばかりだし、先輩への口答えはいっさい許されなかった。
ある時、私は大根を洗わされていたのだが、洗う前には大根一本一本に、
洗わせて下さいと頭を下げろなどと言われた事があった。
それに耐えられなかった私は、遂に家へ逃げ戻ってしまったのだった。

母は呆れて、ガッカリしたようだが、別に私を怒ったりはしなかった。ところが今度は、
また別の店に私を頼み込んだのだが、私はまたしても逃げ帰ってしまった。
そんな風にして四軒の料亭を次々と黙ってやめてしまったら、
さすがに母も私を料理人にする夢は諦めたようであった。

私は別に何もすることがなくて、毎日をブラブラして過ごしていた。
母は心配そうに見守ってくれていたが、其の頃の私は何となく虚無的に生きていたせいか、
成るように成るさ、といった気持ちだった。

恵美子と出会ったのはそれから暫く経ってからだった。
彼女は私が良く行く喫茶店でウェイトレスをやっていたが、髪は黒く、目鼻だちの整った、
一目で混血のハーフと分かる美少女だった。私は一目惚れしてそれから毎日の様に
通いつめ、ついにデートに誘う事に成功した。

母から小遣いをせびり、恵美子が鎌倉の方を歩きたいと言うので古都の佇まいを
見て回り和食の店へ入って食事をした。

夕暮れが迫って来たので「そろそろ帰ろうか?」と私が言うと、
彼女は「疲れたから、少し休んでいきたい」と、
手を握ってきて、ブラウンの瞳でジッと私を見つめた。

私は急に胸がドキドキしてきて、うろたえてしまった。
私たちが手を握ったのは初めてのことだし、彼女の言っている意味が、
何となく分かるような気がしたからだった。だが、私はまだ女性とはキスの経験も無く、
もちろん童貞だった。
  1. 夫婦愛
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ぐうたら息子を改心させた母と妻の謀。其の三

◇母への憎しみと感謝と
f母と妻の謀3-1
恵美子はそれから暫くして、部屋に戻って来た。旅館の浴衣に着換えていて、
自分の服は手に持ち、長い髪はアップにしていた。
「あなたも入ってきたら?」と、言うので、私は「別にいいよ」と答えたが、
やはり交接するならば、体を洗って綺麗にするのがエチケットだろうと思い直し、
風呂に行って、特にセンズリしたばかりのペニスを石鹸でゴシゴシと洗った。
すると、また勃起してきたのでちょっと困ったなと思っていた。

部屋に戻ると忘れずに鍵を掛けた。鍵といっても、細い五、六センチの鉄の棒を
左右に移動する形式の簡単なものだった。
次の間に入ると、彼女はもう布団に潜り込んで顔だけ出して、
「こっちに来て」と聞こえるか聞こえないくらいの声で言う。

「う、うん・・・」
と、なま返事をしておいて、襖を閉める時に彼女に背を向け、
分からないようにフーッと息を吐いて気持ちを落ち着け、恵美子の横に潜り込もうとした。
そして、ハッとなった。布団を持ち上げた途端、素肌の肩と乳房が見えたからだ。
彼女は何時の間にか浴衣を脱いで裸になって待っていたようだ。

「いつまで布団を持ち上げてるの?スースーして寒いじゃない。早く入って」
私は「あ、ああ」と自分でも滑稽なほどかすれた声で答え、あわてて布団の中に滑り込んだ。
彼女はすぐ、待ちかねたように抱きついて来た。
湿って温かな彼女の素肌が、浴衣ごしにもハッキリと感じられ、とても柔らかだった。

「ねえ・・・」
彼女が私の浴衣の帯を解いて、浴衣の前をはだけている。
「何・・・?」
私の心臓がドキドキ波打っている。
「私は混血なのよ」
「わかってるよ」
「父親は米兵らしいけどよく知らない。母親が話してくれないから・・・
 私の母親、パンパンやってたのよ。それでもいいの?」
と、恵美子がパンツを下ろそうとしていた手を止めた。

**
「いいって、何が?」
「だから、パンパンの娘でも、抱く気になるか、と訊いてるの」
なんだか怒ったような口調だった。彼女は自分の運命に怒っているのだろうか。
「別にそんなことは気にしていないよ。好きなものは好きなんだから」
私はそう答えると、その証としてパンッを自分で脱ぎ下ろし、布団の中で脱いで、
彼女をギュッと抱き締めてやった。

すると彼女の手が直接肌に触れた。其の体は燃えているように熱かった。
「ねえ、よ~く触って・・・」
彼女が私の手を取り乳房に導いた。ドキッとするほど、大きくて柔らかな乳房だった。
「こっちの方も・・・」
次に私の手を股間に導いてくれた。太腿の間は熱く湿っているように思えた。

「ここってすごく熱いね」
思った通りを言ったつもりだったが、やはり声はかすれていて、喉はカラカラだった。
「いやいや、そんなこと言ったら・・・」
彼女は恥ずかしそうに耳元で言った。私は肌のことを言ったのだが、
彼女は性器のことを言われたと思ったのだろうか?。

彼女が少し股を開いて腰を捩ったものだから、私の指先は本当に直接性器に触れてしまった。
そこはもっとヌメッとしていて、もっと熱いように思えた。
「あっ、ああっ・・・・」
途端に恵美子が震えるような声を漏らした。
だけど、私の首筋にかかった彼女の息も、やはりとっても熱かった。

もう私は自分の感情を制御することができず、指を柔らかな肉の間にこじ入れていった。
ワレメは奥に行くほどぬかるんでいた。
「ああ・・・好きよ」

**
彼女が私に力一杯しがみついて、全身をプルルンと震わせたが、
その震えは膣の中に埋めている私の指にも微妙に伝わってきて、
「俺だって好きだ!」
私は無意識に指を抜き出し、彼女の上に被さっていった。

「・・・して」
彼女が目を開けて私を見上げた。ブラウンの瞳がうっとりと濡れていて、
奥まで透き通った美しい瞳は、彼女の純粋さを現しているような気がして、
十六歳の息吹が、そこには感じられた。

母がパンパンだったというのに・・・米兵を父に持ち、ましてやその父親は恵美子の
存在すら知らずに帰国しているというのに。
(知っていても恵美子への執着はみせず帰国していただろうが・・・)
恵美子は努めて明るく振る舞っていた。

「あれこれ考えても仕方ないもの」
とよく言う彼女のけなげさに、私は軽い羨望さえ覚えていた。
私は亡き父を裏切って妾になった母を、心のどこかで恨んでいたし、
また、そうしてまで自分を育ててくれた母に感謝もしていた。
私は母を思う時、いつもその二つの感情が私の中で葛藤を繰り返していた。

「恵美子、大好きだよ!」
私は何度か腰を押し付けていったが、童貞の悲しさで中々挿入場所が分からず、
うまく交接できないでいた。
すると恵美子が、さり気なく私のペニスを手に添えて、膣口に導いてくれたのだ。

其の事を考えると、彼女の方はかなり性体験があるように思われた。
けれども、私はそんなことはどうでもよかった。いや、この時点ではそんなことに
考えを及ぼす余裕はなくて、ペニスが熱いぬかるみの中に埋没すると、
そのその得もいわれる快楽に私は狂喜し、たちまち夢中になってしまった。

だから、この十六歳の少女が処女ではなかったと感じたのは、射精を果たして
暫く経ってからだったが、その時はすでに恵美子のセックスの虜に成っていたのだった。
  1. 夫婦愛
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ぐうたら息子を改心させた母と妻の謀。其の四

◇全裸にして浮気検査
f母と妻の謀4-1
それ以降、私たちは恋人の関係になって、頻繁に肉体を交わらせていた。
場所は大体私の部屋で、母が店に出ている隙に、黙って彼女を引っ張り込んでいた。

恵美子は大分前からハイティーンの間で流行っていた、睡眠薬遊びを遣っていた様な
フシがあった。だが、私と付き合うようになってから、ピッタリ止めたようだ。
私との仲を大切にしたいからだろうと思って、私は一人で感激した。

それから一年ちょつと経ったが、私は気が向けば工事現場に働きに行ったりはしていて、
定職は持たず相変わらずブラブラしている事が多かった。
が、日に日に恵美子と一緒に暮らしたい気持ちが募ってきて、ついにプロポーズをし、
彼女も承知してくれたので、私たちは結婚を約束し合った仲になった。

そこでいよいよ彼女を母に紹介しょうとしたのだったが・・・母は頭ごなしに反対した。
「定職も無くてブラブラしている人間が、何が結婚よ!」と、呆れ果てた様に言ったが、
本当の理由は恵美子の母親がパンパンだったと知ったせいだった。

彼女の家族構成を聞かされては、全てを正直に言わざるを得なかったのだ。
「例え母親がパンパンだろうと、俺は気にしないし、
 生まれて来た子供に一体何の罪があるんだよ!」
私は母に思いの全てをぶつけた。すると母は、
「いったい何を血迷っているのよ。まだ二十歳そこそこで女の子にのぼせ上がって」
と言うなり、私の頬にいきなり平手打ちを食らわせたのだ。

母に叩かれたのは生まれて初めての事だったから、私は逆上してしまった。
そのため、それから数日の後、恵美子と手に手を取って東京に駆け落ちしたのだった。
恵美子の方の母親はあまり彼女の人生には干渉しないタイプ、というより、
放ったらかしだったので、駆け落ちしょうが、少しも心配しないと恵美子は言っていた。

私たちは下町の、印刷工場の裏手にあるアパートを借りた。
古い木造のアパートで六畳一間の便所は共同だった。
大家さんはメガネをかけた女優の菅井きんみたいな人で、
口うるさそうではあったが、情の厚い人だった。

所帯道具は何も無い私たちに、安い布団を世話してくれ、茶箪笥と卓袱台は
古い物では有ったがタダで譲ってくれた。
  1. 夫婦愛
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ぐうたら息子を改心させた母と妻の謀。其の五

◇上げマンだった我妻恵美子
f母と妻の謀5-1
「ねえ、もういいでしょ」
恵美子が耐え切れぬような声を震わせる。私は黙って彼女の中指を摘むと、
膣口に滑らせてやった。すると彼女は「いや!」と言って、指を外したのだ。

私はついイタズラ心を起こし、母のようにオナニーをさせようと考えたのだったが、
やはり十八歳の恵美子に望むのは無理だったと思い諦めた。
そのかわり、性器に唇を押し当て、舌を膣に突き入れてやった。
「あんッ、駄目ェ!」
と恵美子が腰をヒクつかせる。
「なめて欲しくないのか?」
「もう疑ってない?」

私の大好きなブラウンの瞳をうっとりさせて私を見ている。
「疑ってゴメンな」
「だったら、なめて・・・」
「よし、いっぱい舐めてやるからな。大きな声は上げるなよ」

私は指で濡れたビラビラをこじ開け、とにかく剥き出しになった性器のあちこちを、
ペロペロ舐め出した。
「あっ、駄目よ。そんなにいっぱい、したら駄目ェ」
甘ったるい声を洩らし、私の頭を両手で押さえつけて、腰をくねらせる。
私も恵美子と付き合ううちに、性技の方もかなり上手になっていて、
彼女も満足してくれていると自負はあった。

「恵美子は舐められるのが大好きなんだろう」
「うん、大好き・・・もうグチョグチョだもの。これ以上されるとどうにかなりそう・・・」
恵美子が私の腰に手を伸ばしてペニスをつかみ、ずり寄ってくるなり、
パクリと口に咥えた。まるで、勃起状態を確かめるかのように、
深く咥えて唇をゆっくりとすべらせ、プルルンと吐き出し、
「入れて、早く・・・」と、改めて仰向けに寝て両脚を開いた。

彼女が下ツキだからか、私のペニスが多少短いせいなのか、
普通に交わって激しくピストンしていると抜けてしまうことがあった。

それで私は彼女に腰を少し浮かさせ、その下に座布団を引っ張りいれて、
静かにペニスを挿入していった。
「いいわ。うんと動いて、気持ちよくして」
「どこがいいんだ?」
私は腰を動かしながら聞いてやった。そういう聞き方は中年オヤジみたいで
嫌だったが、つい口から出てしまった。

「どこもみんないい、いいわ、はああん」
鼻で泣くような声を洩らし、一層強くしがみついてきた。
私は其の声に刺激されて、間もなく射精していた。
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亭主奪還計画。其の一

~理想の男性~
熟女専科38
昨年、夫を亡くし、一人暮らしを囲っている現在です。
とはいえ、まだまだ体は丈夫です。近くには二人の娘たち夫婦や大勢の孫が
居てくれるので、心細さは有りません。

娘や婿、孫たちが何くれとなく気遣って呉れるお陰で、私は満ち足りた生活を
送っています。気ままで悠々自適な暮らしに、これといった不満はありません。

土日に、二人の娘たちの家に順番に泊まりに行くのが、
目下の所私の一番の楽しみです。二人とも、一家をあげて私を歓迎してくれ、
本当にありがたい限りです。

二人の娘たちは、どちらも夫婦仲がよく、それぞれ三人の子供にも恵まれ、
それはそれはしあわせそうです。言うまでもなく、子供の幸福は親の幸福でもあり、
娘たちが幸せに暮らしていてくれるのは、私にとっても嬉しい事この上ありません。

しかし、その一方で娘たちが婿たちと仲睦まじくしている所を見ると、一抹の寂しさを
感じてしまうのもまた事実でした。亡き夫との思い出が思い返されてしまうからです。

正直、私は伴侶が近くにいてくれる娘たちが羨ましいのかもしれません。
いまの生活に不平を言ってはいけないのでしょうが、四十年余り連れ添った
亡夫のことを、そんなに簡単に忘れることなどできる筈も有りませんでした。

六十を過ぎた女が、年甲斐もなく言う事ではないでしょう。
しかし、私は亡夫の藤田薫(仮名)を心から愛していました。
其の愛は、真剣そのものでした。

夫を愛する余り、私は過去に色々な経験をしてきました。夫を自分一人の
男にしたいという私の執念には、常軌を逸した処さえ有ったかも知れません。

夫を看取ってから、私は昔の出来事を度々思い出すようになりました。
年齢のせいも有るでしょうが、娘夫婦の仲のよさに触れるにつけ、懐かしく、
そして激しく過去の思い出に浸る事が多くなった今日この頃なのです。

  1. 夫婦愛
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亭主奪還計画。其の二

~人生で一番幸福な夜~
亭主奪還計画04
藤田が枕もとの行灯を豆電球だけに切り替えると、辺りはぼんやりと薄暗い
橙色に染まりました。淫猥な明かりが灯る中、私はドキドキワクワク、
初夜の儀式に臨んだのです。

初めに、藤田は優しく私に口づけしてきました。口づけさえ、私にとっては初体験でした。
藤田の口唇が口唇に触れただけで、私の肉体は感電したように震えました。
柔らかで暖かな感触にまさぐられ、五感が麻痺するような快感が湧き上がってきたのです。
(これが、口づけってものなのね。何て、気持ちいいのかしら!)

もう、うっとり夢心地、大好きな人に接吻されて、天にも舞い上がって仕舞いそうでした。
藤田の舌が口の中をさまよい始めたのには少し驚きましたが、それでも快感に変わりが
有る訳ではありません。私は、陶然と口づけの快美に酔い痴れていました。

私の舌も、夫となった人の舌に自然と応えていました。
互いに舌を吸い合い、快感は天井知らずに上昇していったのです。
やがて藤田の手が浴衣の中に潜り込んで来ました。

「あっ、ううっ」
思わず、短い叫びが口をついて出てしまいました。
知らず知らずのうちに尖り立った乳首が、ビンビンと快感を訴えかけてきたからです。

気持ちいい。などという生易しいものでは有りませんでした。さながら、体の中を嵐が
吹き荒れているかのようでした。とても、正気では居られませんでした。

口づけと乳揉みによって、私のカラダはたちまち快感一色に染まってしまいました。
私は、セックスがこれほど素晴らしいものであったことに、嬉しい驚きを隠せませんでした。
しかし、こんな事くらいで驚くのはまだ早かったようです。

乳房をひとしきりまさぐってから、藤田は布団を剥ぎ取り、私の浴衣を脱がせました。
いくら淡い電灯しか点いていないとはいえ、真っ暗ではありません。
異性の前で裸体を晒す羞恥に、私は白い肌に朱を散らさずにはいられませんでした。

「美しいよ、花江。君は、大福餅の様な肌をしているんだねェ」
夫は、マジマジと私の裸身に見入っていました。容貌こそ十人並みの私でしたが、
肌だけは密かに自慢にしている私でした。有頂天になるような夫の誉め言葉でしたが、
しかし恥ずかしくて恥ずかしくて私はただ顔を手で覆っているばかりでした。

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亭主奪還計画。其の三

~毎日が発情期~
亭主奪還計画07
それから暫くは、平穏な日々が続きました。新婚生活はまさに蜜月の時間、
絵に描いたような甘いくらしでした。私の夫に対する気持ちは、婚約時代以上に
深まっていました。

カラダの繫がりは、すなわち心の繫がりでもある、とつくづく感じたのもこの頃でした。
苦痛に苛まれたのは初夜のときだけで、それ以降の私は性愛の歓喜に急速に
目覚めてしまったのです。私は、夫に抱かれるのが楽しみで楽しみで
仕方ありませんでした。昼間、夫を待つあいだ、家事をしていても買い物に出ていても、
あの事を想像してはワレメを濡らす事がしょっちゅうでした。
恥ずかしながら、毎日が発情期でした。

セックスを覚えたばかりの頃は、皆そういうものなのでしょう。新婚当初は、
とにかくセックスがしたくてしたくて、どうしょうもありませんでした。

夫も精力旺盛で、ほとんど毎日、私を可愛がってくれました。
新婚一年目くらいまでは、どんなに仕事でクタクタに成って帰ってきても、
セックスだけは欠かしたことは有りませんでした。ときには、私とするために仕事を
抜け出して来た事もあったほどです。

「あら、あなた。どうしたの?まだお昼を回ったばかりよ」
昼日中、突然、帰宅したかと思うといきなり玄関先で私を押し倒しました。
「あなたったら、まあ、どうしちゃったの?あああーん」
「仕事中、どうしても花江とやりたくなってね。昼休みに抜け出してきた」
鼻息も荒く、夫はスカートを捲り上げ、ショーツを引き摺り下ろしました。
ビックリしたものの、私が嬉々として夫の成すがままになったのは、言うまでもありません。

「余り時間がない。昼休みが終わるまでに戻らなくちゃいけないんだ」
と、夫はそそくさとスラックスとブリーフを下ろし、すでにテントを張った股間を
露出させたのです。私のカラダも即、反応していました。
「すごいな、もう濡れている。花江は、敏感だなあ」

夫が下腹に指を進めると、早速ワレメはジュンジュンと潤いを吐き出し始めました。
夫に愛されているという思いが、性感をさらに増幅させたのです。
上がりかまちのヒンヤリした感触をお尻に受けながら、私はカラダを開きました。

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亭主奪還計画。其の四

~男女の修羅場~
亭主奪還計画09
長女の美保を出産するまで、私はこの幸福を信じて疑ってはいませんでした。
それどころか、夫婦のかすがいである子供を産むことによって、
いまの幸せが永遠に続くだろうとさえ思い込んでいたのです。
私は何とお気楽な、能天気な女だったことでしょう。

けれど、その思い込みが幻想に過ぎないことを直ぐに思い知らされる事と成りました。
いかに私が天下泰平な女であるといっても、初めての子育ては流石に過酷でした。

出産を経て、私は女であり妻である事に加え、母であるという立場になりました。
赤ん坊は可愛かったものの、理屈の通用しない彼女を育てることはそれは大変でした。

赤ん坊は昼も夜もなく、それもこれといった理由もなしに泣きました。
私は睡眠不足に陥り、あんなに好きだったセックスどころか
家事も満足にこなせなくなりました。

「花江は、この頃イライラしすぎだよ。だから、よけいに美保が泣くんじゃないか」
「ひどいわ、あなた、私の苦労も知らないで。あなたはいいわよね。
 昼間は仕事をして、夜はのんびり寝ていられるんですもの。
 私は二十四時間、美保の世話に追われて、
 ゆっくり寝る時間も食事する時間も取れないのよっ。イライラしない訳ないじゃないの!」

それまでは一度もした事のなかった夫婦喧嘩も、毎日の日課と成りました。
夫は、不慣れな育児にてんてこ舞いする私の気持ちを全く理解して呉れませんでした。

そして、私もまたキリキリ尖りきった妻を持て余している夫の心情など、
髪の先ほども判ってはいなかったのです。私たちの気持ちは完全にすれ違っていました。
私達夫婦の仲は、かなりギクシャクしていました。あれほど仲が良かったのが嘘の様に、
セックスは言うに及ばず会話さえもなくなりました。

それだけではありません。判で押したように午後の六時に帰宅していた夫の帰りも、
だんだんと遅くなっていったのです。其の事に関して、私は初め余り深刻に考えては
いませんでした。残業だと言う夫の言葉を、信じていたからです。

やがて、夫は深夜に酒や香水の匂いをプンプンさせて帰って来る事が多く成りました。
おまけに帰ってくるなり、慌てて風呂に飛び込む始末でした。
(女が出来たのかしら、いくら何でもおかしいわ!)

  1. 夫婦愛
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亭主奪還計画。其の五

~夫奪還作戦~
亭主奪還計画12
丁度その頃テレビで流行っていた美容体操を毎日、欠かさず行い、
肌の手入れも徹底させました。洋服にも気を使うように成りました。一ヶ月ほどで
自分でも見違えるように成りましたが、何かが足りない気がして成りませんでした。

(私には、性的魅力が残っているのかしら。これで、あの女に勝てるのかしら?)
周りの人たちも私の変化を褒めて呉れましたが、それでもまだ自信と不安が
入り交じった心境でした。見た目だけでは完璧でない。
きっと、あの女はセックスもすごいに違いない。
あの女に勝つ為には、床上手になって、夫を歓ばせなければなりません。

完璧を期すために、私は清水の舞台から飛び降りた気持ちで春画や春本などを
買い漁り、セックスの研究にも励みました。セックスでも、あの女に勝利したい。
その一念でした。
(もうすぐよ。もうすぐ、あの女の家に乗り込んで、夫を返してもらうんだ!」

私は、執念の塊でした。夫を女の手から奪い返すためには、
どんな事でもする積りでした。けれど、自信はまだ完璧ではありませんでした。
(もし拒絶されたらどうしょう?そうなったら、生きていけないわ)

女の家に乗り込む勇気をなかなか奮い立たせる事が出来ませんでした。
いつ実行するか、そのタイミングを測りかねていたのです。何時までも手を
こまねいている訳にいかなかったのに、いざとなるとからきし意気地のない私でした。

しかし、そんなある日、私に自信をつけさせてくれる出来事が起きました。
子供を母に預け、久ぶりに銀座のデパートに買い物に出掛けた時の事です。

町を歩く私に、何人かの男性が声を掛けて来たのです。

  1. 夫婦愛
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亭主奪還計画。其の六

~復縁のクライマックス~
36-08.jpg
「もちろん、一番あなたに戻って欲しいと思っているのは、私よ、
 私、こんどこそいい奥さんになる。あなたに歓んでもらえる女に・・・」
私が厚い胸板にしがみつくと、夫は遠慮がちに私の背中に手を回してきました。
肌に触れられただけで、私の下腹はジンと潤んできてしまったのです。

「確かに、花江は見違えるほど綺麗になったよ。それに、僕だって何時までも
 このままじゃいけないと思ってはいたんだ。でも、僕たち、でなおせるかな・・・」
夫は私の変貌ぶりに驚くと同時に、戸惑ってもいるようでした。
私の変わり様が、半信半疑と言った感じでした。
私は、思い切った行動に出ることにしました。

(薫さん、迷ってるんだわ。私とあの女の間で揺れている・・・ここで決めなくては!)
私は夫の腕をすり抜け、その股間に頬ずりしました。
そしてスラックスのジッパーを下げ、中からペニスを掴みだしたのです。
夫は、そんな私に唖然としていました。

「お、おい、花江。い、いったい、何のつもりだ」
「あの女に負けないくらい、私だってあなたを歓ばせて上げる事が
 出来ると言うことを見せたいの。いま、ここで!
 あなたは私のモノよ、薫さんっ」

もう、誰も私を止めることは出来ませんでした。そこが夫の愛人の家であることなど、
私はまったく意に介していませんでした。
それどころか、そこが敵陣であることに私は大いに発奮していたのです。
私は、夫の股間をパクッと呑み込みました。

「うっ、おおっ、は、花江っ」
縮こまっていたのは最初だけ、私の口中で夫はどんどん大きくなってゆきました。
久々に口にする逞しい感触に、私の性感もグングンと上昇していったのです。

  1. 夫婦愛
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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