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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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小説・おにあざみ。其の三

パパのお嫁6-1
「すると、あなたは今と違って随分お盛んな方でしたのね」
静代が精一杯の皮肉を込めてこう云うと、
「確かにそうだった。独り身の若い頃、堪らなくなって遊郭へ駆け込んだり、
 下宿の女中を抑え込んだりした時でさえ、続けざまに二回も遣る様な事は
 絶えて無かったが、初枝には二度三度、時によると四、五回も立て続けに、
 だらしなく遣らされたりした。明らかに房事過度だと思い、疲労困憊から衰弱荒亡への
 悪循環に気付きながら、どうしてもそれから抜け切れず、俺はもう色情に狂い死ぬ
 一歩手前まで行っていたと云えよう。そのとき初枝が忽然として逝ったのだ」

「初枝の肉体に魅了された自分の意思の動きを考えずに、俺は初枝が、
 あの明治の毒婦と云われた、妲己のお百や高橋お伝と同じ様な、
 男の精を貪り尽きねばおかない、いわゆる蛇性の淫といった種類の女だと決めて了って、
 呪ったり憎んだりしていながら、尚も益々深く惑溺して行った訳だ」

「然し、初枝が死んで、俺の心身に漸く安らかな健康が戻って来た。
 穏やかな静かな気持で後を振り返って考えて見ると、
 彼女は好色には相違なかったが、決して貪欲ではなかった」

「初めての交合の時、先刻も話した様に、俺は何の前戯も行わず、
 いや、接吻一つさえしないで、無茶苦茶に突っ込んで行ったにも拘わらず、
 初枝は直ぐに呻き悶えながら応えて来て、その異常な欲情の兆しを見せた。
 疑う余地も無い処女で手淫の経験も無いと言う女が、初めての交わりに
 果たしてこんなに濡れる程熾んな快感を覚えるものだろうか?」

「これが彼女の肉体の不可解だと思うに至った第一歩だった。
 もう三日目位に真の歓びを知って了った初枝は、実に滾々として尽きない
 欲情の泉の様なものだった。而も初枝は、決して如何なる場合にも受動的であり、
 曽って自分から挑み、貪ることは全くなかった。
 若し初枝が蛇性や亀族の様な貪欲さを持っていたら、恐らく俺は結婚後一年と
 身体が保てなかったに相違ない」

夢を追う様な眼差しで、新作はこんな風な事をその時語った。
結婚後の日も浅く、未だ顧える様な性の歓びを知る迄に至ってなかった静代は、
その話を、印象深くはあったが、何か嫌らしい不潔な思いで聞いたものだった。

それから後も、折に触れその話を想い起こしていたが、やっとその当時の新作の気持ちが
判る様に成った頃、夫は徴兵され再び相交わる機会が無くなった。
 
005.jpg
改めて今、そんな想い出を追っている間に、初枝の血をそっくり受け継いだと言われる
忠雄の肉体に、異様な興味を覚え始めた。

二十三才、野放しな感覚の鋭さを持つ戦後の青年達に比べて、
まるで痴呆かと思われる程無表情で鈍そうな忠雄の肉体に、話に聞いた初枝の様な、
想像も付かない程激しい、雄の様な情慾が潜んでいるのではないだろうか?

老人臭い陰気さ、弾力と色彩に欠けた動作と表情。
それに、裸に成った時の覆い被さって来る様な逞しい感じは一体何とした訳だろうか?
浅黒いが肌理の細かい張りのある肌からはジャコウの様に蠱惑的な芳香さえ感じられる。

想い、悩み、悶え、心千々に乱れた静代は、遂に抑え難い欲情の虜に成って了った。

ゴクリ、生唾を噛み下すと、充血した眼をギラギラさせながら身体をにじり寄せ、
手を伸ばしてパンツに触れ、高々と突っ張った垂形をそっと握り締めた途端、
静代は不審気に首を傾けた。

慌てて起き上がると、三人の寝息を窺い、震える手先でパンツの紐を解いた。
ニョッキリ現われた男根の相貌!一瞥した彼女はギョツとして手をすくめた。
長さこそ左程でもないが、直径二寸(6センチ程)に余るその太さ、
ガッと傘の様に拡がった扁平な亀頭、黒味の勝った渋茶色に青と赤の血脈が
ミミズの様に這い廻るその凄さ!曽て想像した事も無いこの魁夷な男根を前に、
憑かれた様に、凝然と眼を見張っていた静代は、疼く様な刺激を求めて押し寄せる、
怒涛の様な淫欲で一切の思慮を失って了った。

ガクガクしながら腰巻を捲り上げた静代は、大股開いて忠雄に跨ると、
震える手で硬く突っ立った陰茎を握りしめ、腰を下げて陰門をあてがった。

膝をつきおろし、宙腰を揺すってずるりと撫で擦りながら、
片手の指でぐいと痛いほど膣口を引き開けて亀頭をめり込ますと、
両手で支えて俯せになるや、腰を廻してぐいぐい押し付けた。

「あっ、お母さん!何を・・・」
漸く目覚めた忠雄が、朦朧とした意識の中で只ならぬ継母の姿に、
驚きの声を上げるのを眼顔で制した静代は、もう淫獣さながらの有様で、
夢中で腰を振り廻した。
出会った女3-1
ズルズルに濡れ亘った膣口、醜く陰唇を歪め膨らませて、
間もなくこの異形な亀頭を咥え込んだ。陰門は張り裂けんばかりに疼き、捲き込んだ
陰唇が引き吊る様にきしむのも、荒れ昂ぶった静代には却って快く感じるのか、
鼻息荒げて押し付け振り廻すうち、遂にさしもの凄い男根も毛際ギリギリまで
スッポリ嵌り込んで了った。

思い掛けない継母の仕打ちに、流石に青年らしい羞恥と困惑で、
萎える思いでいた忠雄も、猛り立つ様な四十女の淫情を浴びると、
猛然と二十三才の闘魂を発揮した。

怒張した陰茎、傘の様な雁首が、膣孔を拉いで脾肉を巻いて荒れ狂う刺激の激しさ。
「ああ、ううう、うっ」
嵐の様な吐息と共に、腰を揉み上げ突き出していた静代は、必死に忠雄を抱きしめて、
「ああ、イクわイクわ、イクイクイク・・・・」
流石に辺りを憚る含み声だけは忘れず、噛み殺した様な呻きを洩らすと、燠燠
下腹を大きく凹ませながら夥しい淫液を押し流した。

忠雄は喘ぐ様な熱い吐息を耳たぶに感じ、汗でぬめった年増女の体臭にむせ返りながら、
痙攣する肉感の波動を目を瞑って味わっている様子だったが、
沸騰点近い欲情をぴたりと抑えてそれ以上に追い求め様とはしなかった。

一応の落着きを取り戻すと、静代は激しい羞恥と悔恨にさいなまれた。
六年間に亘る貞操が、いや四十年の過去が、一瞬にして汚辱の塵にまみれた思いだった。

蚊帳の継目の一点を見詰め、呵責と燠脳を噛みしめていた静代は、
この苦しさから脱れる途が、死か若しくは更に一層深く汚辱の中に
沈潜する以外には無い事を悟った。

眠っていた忠雄にとって、それは凡そ夢想だにしなかった事ではあろうが、
普通なら月に三度や四度の夢精を遣っても、別段不思議ではない筈の、
二十三才の若者が、いみじくも抑え難い自己を制して踏み留まった事を考えると、
静代は臍を噛む様な敗北を感ぜずには居れなかった。

反省の気持が満ち足りない思いに加わって来ると、静代は頭を振って、
道念の滓を払い除け、猛然と再び忠雄に挑みかかった。
  1. 近親者との性行為
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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