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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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亭主奪還計画。其の二

~人生で一番幸福な夜~
亭主奪還計画04
藤田が枕もとの行灯を豆電球だけに切り替えると、辺りはぼんやりと薄暗い
橙色に染まりました。淫猥な明かりが灯る中、私はドキドキワクワク、
初夜の儀式に臨んだのです。

初めに、藤田は優しく私に口づけしてきました。口づけさえ、私にとっては初体験でした。
藤田の口唇が口唇に触れただけで、私の肉体は感電したように震えました。
柔らかで暖かな感触にまさぐられ、五感が麻痺するような快感が湧き上がってきたのです。
(これが、口づけってものなのね。何て、気持ちいいのかしら!)

もう、うっとり夢心地、大好きな人に接吻されて、天にも舞い上がって仕舞いそうでした。
藤田の舌が口の中をさまよい始めたのには少し驚きましたが、それでも快感に変わりが
有る訳ではありません。私は、陶然と口づけの快美に酔い痴れていました。

私の舌も、夫となった人の舌に自然と応えていました。
互いに舌を吸い合い、快感は天井知らずに上昇していったのです。
やがて藤田の手が浴衣の中に潜り込んで来ました。

「あっ、ううっ」
思わず、短い叫びが口をついて出てしまいました。
知らず知らずのうちに尖り立った乳首が、ビンビンと快感を訴えかけてきたからです。

気持ちいい。などという生易しいものでは有りませんでした。さながら、体の中を嵐が
吹き荒れているかのようでした。とても、正気では居られませんでした。

口づけと乳揉みによって、私のカラダはたちまち快感一色に染まってしまいました。
私は、セックスがこれほど素晴らしいものであったことに、嬉しい驚きを隠せませんでした。
しかし、こんな事くらいで驚くのはまだ早かったようです。

乳房をひとしきりまさぐってから、藤田は布団を剥ぎ取り、私の浴衣を脱がせました。
いくら淡い電灯しか点いていないとはいえ、真っ暗ではありません。
異性の前で裸体を晒す羞恥に、私は白い肌に朱を散らさずにはいられませんでした。

「美しいよ、花江。君は、大福餅の様な肌をしているんだねェ」
夫は、マジマジと私の裸身に見入っていました。容貌こそ十人並みの私でしたが、
肌だけは密かに自慢にしている私でした。有頂天になるような夫の誉め言葉でしたが、
しかし恥ずかしくて恥ずかしくて私はただ顔を手で覆っているばかりでした。

 
亭主奪還計画05
「花江は、ホントに汚れを知らない生娘なんだね。感激だよ」
と、藤田は私にのしかかってきました。そのまま乳房に顔を埋め、乳首を吸われた時、
私はこの世から消えてなくなるのではないかというショックに貫かれたのです。

「あっ、あうううーっ」
その歓びは乳房を指で揉まれたものの、比ではありませんでした。
鋭利な快感に内臓を抉られ、私はカラダを硬直させていました。
愉悦は、矢継ぎ早に遣って来ました。

「あひーっ、うううううっ、い、いやぁ。そんなとこぉぉっ」
次に夫が繰り出してきた行為には、処女の私は身の置き所もありませんでした。
私の太腿を押し開くや、藤田はワレメに指を差し入れてきたのです。

当たりまえと言えば、余りにも当たりまえの成り行きだったかもしれません。
しかし私にしてみれば、其の行為は天と地がひっくり返るほどの衝撃でした。

「ふふ、困ったもんだなぁ、こんな事くらいでうろたえちゃ、この先どうする?」
確かに、夫の言うとおりでした。ワレメを触る事など、本番への導入部に過ぎません。
親にも触れさせたことがないところを弄くられて、私は完全に取り乱していました。

「だって、だって、ああ・・・。私、は、初めてなんですもの」
蚊の鳴くような声で控えめに抗議した私を、夫は容赦なく責め立てました。
夫の指は淫ら極まりない動きを見せ、奥の肉襞を好きなだけ掻き回したのです。

「ああーっ、ひーっ、うあーっ、い、いやーん、あ~っ」
ところがです。始めは、ただ穴ががあったら入りたいほど恥ずかしいだけだったのに、
だんだん快くなってきたから、女のカラダは不思議でした。

夫の指に誘導されて、ワレメの奥まったところから次から次へと愉悦が噴き出して
きたではありませんか。忽ち、私は羞恥を忘れ果てていました。
蕾が一気に開花するかのごとく、私の肉体は花開いていったのです。
またたく間に、私は性愛に開眼してしまいました。一旦快感の大海に身を投じて
しまうと、あとはもう夫に導かれるまま、豊かな性愛の水面で溺れるのみでした。

「そろそろ、頃合いだな。しっとりといい具合に濡れてる」
と、夫が私の足の間にカラダを割り込ませてきました。
さあ、いよいよ其の時がやって来たのです。
快感にたゆたいながらも、私は緊張を禁じ得ませんでした。
亭主奪還計画06
「あっ、あひぃーっ、うああああーっ」
夫が腰を推し進めてきたとたん、私はかって味わった事の無い痛苦に
刺し抉られていました。あの痛みを、いったい何と表現したらいいのでしょうか。

「あぎゃあ、ううううう、い、痛いよ、痛いーっ」
もう、新妻の慎みも何もあったものではありませんでした。
床入り前は、精一杯、夫に気に入られようと心がけていた積もりですが、
この痛苦にはどうにも我慢のしょうがありません。私はあられもない絶叫を放ち、
痛みの余り夫の肩に噛み付く始末でした。

熱く熱したタワシで、ワレメをごしごし擦られている感じでした。文字通り七転八倒、
カラダは勝手にずんずんずり上がってゆきました。私は意識朦朧としていましたが、
悶え苦しむ私とは対照的に夫が歓んでいることは判りました。
私を貫きながら、夫は如何にも快さそうに眉を寄せ、恍惚の表情を浮かべていたのです。
その夫のために歯を食い縛らなければならない、と私は己を叱咤していました。

必死に怺えていた甲斐あってか、カラダが慣れてきたのか、
激しい痛苦もそのうち徐々に薄らいできました。
これでようやく私達は結ばれたのだ、という感慨が生まれてきました。
挿入は愛撫ほど快感を運んではくれませんでしたが、それでも私は満足でした。

「ああっ、花江、花江、いいよ、僕、もう果てそうだよ!」
夫の切羽詰まった声が聞こえ、私の満足感はさらに深まりました。
膣奥でいっそう夫が硬くなるのが感じられ、終わりは近いと本能的に察していました。

夫が私の肩を抑え付け、ギュウッと腰を振り絞りました。そして獣のような呻きを漏らすと、
夫のカラダはストップモーションを掛けたように静止したのです。
「すごくよかったよ、花江。痛かっただろう、悪かったね」
「ううん、あなた。あなたに歓んで貰えれば、それでいいの」

カラダを離すと、夫は優しく私のワレメを桜紙で拭ってくれました。
桜紙には、青臭い匂いのするヌラヌラとした液体に混じって、紅色が散っていました。
(これで私も、一人前の女。本当に、薫さんの妻になれたんだわ」
それは、紛れも無い破瓜の証拠でした。紅色のしるしを目の当たりにして、
私は深い感動を覚えていました。私の人生で、一番幸福な夜でした。
  1. 夫婦愛
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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