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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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小説・おにあざみ。其の二

lrg_10025900.jpg
その行き当たりの所で、半月程前三十過ぎの人妻が、四人組に襲われて輪姦され、
又、二日前にも十五歳の少女が、局部に酷い傷を負わされたと云う事で、
現にその日の夕食時彼女が娘の勝子にも呉々も注意する様云い聞かせたばかりなのだ。

飴の様に歪んだ鉄骨の間を抜けて、崩れ残ったコンクリートの壁に沿って曲り、
裏の道路へ出ようとした静代は、背後に柔らかい足音が跳躍するのを耳にした途端、
突き飛ばされた様に羽交締めにされたまま前へのめった。

「声を立てたら殺してしまうぜ!!」
背に乗り被さった侭、わざとらしい含み声で凄んではいるが、恐らく未だ二十歳を越えては居まいと、
静代はうっ伏したまま何となく期待外れな気持ちの中でそんな事を考えていた。

「おい、じたばたしたら痛い目を見るだけ損だぞ。大人しく上を向け」
跨ったまま宙腰に成った男は、云いつつ静代の肩に手を掛けて、ぐいと引き起こした。
静代が怯えた風に黙って仰向くと、男は慌てて足許の方へ飛びすさり、
パッと静代の裾を捲り上げて、双肢を荒っぽく押し拡げると、改めて倒れ込む様に乗り被さった。

雲を通した仄かな月明かりに髪をリーゼントに分けた半面を一瞥しただけで、
静代は男が想像通りの年頃である事を知った。
男も向かい合って顔を近付けて見ると、案外な年増女であった事と、始めから微かな叫び声一つ洩らさず、
いやに落ち着いた様子で恐れ気もなく自分を見詰ているのに薄気味が悪くなったのか、
初めの凄んだ調子も何処へやら、顔を背けたまま怯ずおずと片手を伸ばして静代の股座を弄り始めた。

男の指先が、内股を這って陰毛に触れて来ると、
その一本一本の毛根から針の様に鋭い刺激を感じて思わず全身を硬くした。

触れた丈で水の走りそうな、熟れ切った四十女の淫欲を、粗毛に覆われた盛り高な陰阜を撫でる
指先で感じ取った男は、急に息を乱して荒っぽく核頭をしごいた指を膣孔へ巡らした。

「うううう」
最近二、三ヶ月間、夜毎に繰返して来た手淫では、如何しても出て来なかった感覚、
五年間の隔絶が頭の裡から遠く押し遣っていたその記憶が、肉体の中ではまざまざと生きて居たのだ。
思わず呻き声を洩らした静代は、力を込めて男を抱きしめた。

吐液が走る様に流れ、細かい痙攣と共に膣内は燃え立つ様に火照った。淫情を煽られた男は、
深々と押し込んだ二本の指先を躍らし、無技巧な荒々しさで滅多ヤタラにくじり廻し捏ね上げて居たが、
「ああ、もう耐えられねぇ、おばちやん挿れるぞぅ」
 
001.jpg
前釦の外されたズボンの合わったせ目から、バンドもそのままに、硬直した陰茎をもどかし気に掴み出した男は、
手を持ち添えて濡れ亘 った陰門に亀頭を押し込むと、伏身になって一気にぐっと突き入れた。

多少の軋みも構わず、硬い熱棒の様な男根が、突き通す様な勢いで滑り込むと、
下垂した子宮にジーンと気の遠くなる様な衝撃を与えた。

「うううう」
再び静代の口から、無量の感慨を込めた呻き声が洩れた時、
若い男の堪え様もない性欲は、もう熱湯の様な精液をドクドクと弾き込んでいた。

「あっ、ま・・・・」
待ってと云う言葉を噛み殺した静代が、恥も体裁もかなぐり捨てて、背を丸めてしがみつき、
遅れじと夢中で尻を揺り廻していると、突然パッと静代を突き放して立ち上がった男が脱兎の如く逃げ出した。

呆気に取られた静代が、焼跡を見え隠れに毬の様に走り去る狸の様な男の後姿を、
捲くれ上がった裾も下げず吊り上がった眼で見送っている中、巡回の警察官らしい靴音を間近に聞いて、
一切を諒解すると、忍びやかに立ち上がって物陰に身を潜めた。

熄み難い悶えから、思い切って試みた隠微な期待が、皮肉にも寸前で中断された彼女は、
一層持ち下げならなく成った苛立たしさに乱れ狂いながら蹌踉(そうりょう)として家へ帰った。

勝子、武雄、忠雄の三人が寝乱れて位置を変えるのも億劫だった。
静代は、空いた忠雄の横へ転がった。

パンツ一枚の忠雄は若々しい健康な寝息を立てていたが、
何気なく向けた彼女の眼に、凄い程昂ぶった股間の盛り上がりが映った。
是までにもそんな忠雄の寝姿を全く見ない訳でもなかった筈だが、
これ程男臭い生々しさで迫って来たことは克ってなかった。

元々余り拘らない性質の静代は、忠雄を実子と区別する様な事が無かったばかりか、
不憫の気持ちも加わってむしろ、時にそれ以上の愛情を注いで育ててきた。
002b.jpg
上背もあり、美男子とは云えない迄も、かなり颯爽とした男振りだった亡夫新作には似ず、
醜かったと云われる母親の血を多く受け継いだ忠雄は、背も低く、骨格もずんぐりした醜男であった。

結婚後暫く経ってから、先妻の初枝を忘れ難い新作の素振りに妬け気味の反発を感じた静代が、
揶揄半分に、
「面食いのあんたに似合わない、そんなに初枝さんが良かったんですか?」
と、詰る様に訊いて見た事があった。閨房での寝物語である。

「勿論俺も嫌だったが、彼女(あれ)の父親には、断り切れない恩義が有ったからなんだ。
 それなのに、初夜のその瞬間から、俺はもう初枝の身体に魅入られて了ったんだ。
 あてこすりのや嫌味だと思わずに聞いて欲しいのだが、
 本当にあいつの身体は妖しい程魅惑的だった。写真を見ただろうが、あの通りの酷いご面相で、
 然も背が低くずんぐりして、胸と尻が奇形的に大きく出っ張ってるんだ」

「正直な処寒気のする思いで初夜の床入りをした俺は、ろくに勃ちもせんチンポでもって、
 一晩中苛め抜いてやろうと云う様な酷い気持ちだった。いきなり丸裸に剝いて、
 暗い電灯の下へ曝け出した途端、アッと叫んで俺は呆然と魂を抜かれて了ったんだ」

「しっとりと潤いのある肌、大きく弾み返す乳房、蒸し立ての饅頭の様に盛り上った恥丘、
 かすかに窺える鮮やかなバラ色の脾肉。クラクラと眩む程昂ぶった俺は唾を塗る事も忘れて、
 やにわに突っ込んだが、思わず再び感歎の叫びを上げた。灼ける様な熱い膣、
 まるで吸い付く様に絡んで来る脾肉の豊かさ」

「見栄も張りもなく俺は続け様に二度も三度も遣った。だが何度射精しても、
 その初めから終わりまで同じ様に適度の湿潤さを失う事がないんだ。
 然も、これが初夜丈でなく死ぬ迄、変わる事が無かった感覚なんだ」

「忠雄が生まれた時も、恥ずかしい話だが、もう色餓鬼の様に成って居た俺は、
 僅か十日間の禁欲も辛抱が出来ず、会陰縫合したばかりの初枝に挑んで行ったんだ。
 処が今云った様な局部の触感が微塵も変わって居ないばかりか、
 挑みかかった俺の方がたじろいで却って気遣わねばならん程、旺盛な欲情で応じて来るんだ。
 俺は一体彼女が本当に子供を産んだのだろうかと疑いたくなった位だ」 
  1. 近親者との性行為
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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