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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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生まれ変わっても結婚したい。其の五

~処女の呻き声~
林檎姫5-1
私はパンツ一つで布団に入った。布団は藁布団だ。夏は涼しく、冬は暖かいという。
藁の匂いは気持ちを落ち着ける。もっとも、その時の私は平常心でいられる訳がない。
周りの静けさが、無性に欲望を募らせた。

遠慮がちに障子を開けて、千鶴が部屋に入って来た。外からの微風が、蚊帳を揺らす。
千鶴は蚊帳の前に屈んだ。暫くの間、じっとしていたが中に入る決心が付かないらしい。
部屋の明かりは消えていた。目を閉じていても、千鶴の心の動きは手に取るように判った。

「千鶴・・・・おいで、そんなところに居ては蚊に刺されるよ」
声が喉にからみついた。平静を装っては居ても、私の胸の中は、
寝付かれぬ程に発達した欲情が煮えたぎって居た。

やがて千鶴は蚊帳の中に入って来た。そして絹ずれの音をさせながら、
何かを脱いだ後、隣りの布団に入り横たわった。

息苦しいほどの緊張が、私と千鶴の間に流れた。じっとしていても、血は沸騰し、
汗がプツプツと噴出した。手を千鶴の方に伸ばした。布団の隙間に手を入れると、
千鶴は躊躇しながら握り返してきた。小さな温かな手をしていた。
「もっと近くに・・・」千鶴は私の手を握ったまま、体をずらしてにじり寄ってきた。

灯りを消した部屋の中に、しかも一つ蚊帳の中で千鶴の体臭が石鹸の香りと合わさって
私の情炎に油を注ぐように迫ってきて、ムクムクと咽を突く獣心を押えるのに程遠い
ムードに私の理性がガタガタと崩れ去る音を聞いた。
興奮の渦が大きく渦巻いて、何もかも飲みこんでしまう時期が到来した。

「必ず幸せにしてあげる」千鶴の体を抱き寄せた。
千鶴は浴衣を着たまま、体を石の様に固くして、緊張でブルブル震えていた。
痛々しいほど、細く、小さな体だった。

障子越しに月明かりが、仄かに忍び込んでいた。
潤んだ大きな瞳は淡い光を湛えている。吸い寄せられるように、顔を近づけていくと、
千鶴は目蓋を閉じた。その目蓋にソッと唇を重ねた。

「あっ・・・!」
千鶴は驚いたのか、小さな呻き声を出して、力一杯しがみ付くと、私の胸に顔を埋めた。
「何も心配しないで」
私は不安と固さを解かすために、背中を撫で続けた。次第に千鶴の体は熱くなり、
腕のなかで微かに揺れながら、ゆったりと息づき始めた。


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満月の夜の欲情。其の一

満月1-1
小豆島は、瀬戸内海に浮かぶ風光明媚な島です。
「二十四の瞳」という映画の舞台になった所で、オリーブの島としても有名です。
大阪や神戸から比較的近いという事もあって、四十年前の当時から、
夏になると浜辺の海水浴場に都会の男女たちがやって来て賑わいを見せていました。
そして眺めの良い高台には、金持の別荘なども点在していました。

あのころは、ほんとうに海も綺麗で、魚もたくさん獲れました。
私は、二十歳でした。べつに島が好きだと言う訳でも無かったのだけれど、
これと言った野心も無く、平凡な地元の漁師としての暮らしを送っていました。

私はもともと本を読んだりものを考えたりするのが好きな性質で、
そりゃあ満たされない思いは人一倍あったのですが、都会に出て一旗上げたいとか、
そんな野心はなかった、ということです。

そう言う野心は、むしろほかの漁師仲間の方が強く持っていた様な気がします。
なまじ都会に近いし、夏になればそうした華やかな男女を沢山見掛けたりもする訳で。
おまえは漁師にむいていない、とよく人から言われました。
騒々しい事が嫌いで、余り人付き合いが良くなかったからです。

四十年前と言えば、田舎にはまだまだ古いしきたりとか習慣といったものが残っていて、
海が好きだからと言うだけで漁師が務まると言うものではありませんでした。
誰も俺の事は判って呉れない・・・満たされなさの原因は、そう言うところにありました。
多分そんな悩みは、恋愛でもすればたちまち軽くなってしまうのでしょうが、
高校三年の時に手ひどい失恋をし、女性不信になり、それをずっと引きずっていました。
それに他の漁師仲間のように、水商売の女を相手に溜まった性欲を吐き出すという
遊びも、どうしても出来ない性分でした。

高校は、四国本土の高松まで通っていました。学校の先生は大学に進める学力は
有ると言って呉れたのですが、何しろ長男で、下には弟二人と妹がつかえているので、
我侭が言える立場ではありませんでした。
だったら、へんな会社に就職して人に使われるより、親父を手伝って腕一本の漁師で
稼いだ方がいい、と決めたのでした。
島の人間関係はうっとうしかったけれど、海は好きでした。

漁師仲間が青年会の集まりで島の娘の噂やらスケベな話しで盛り上がったり、
若いホステスの居る飲み屋に繰り出したりしている夜、私は一人で船の機関室に
ゲーテの「若きウェルテルの悩み」や、倉田百三の「出家とその弟子」などと言う本を
持ち込んで過ごすのが楽しみでした。
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満月の夜の欲情。其の三

bed7d7eb.jpg
彼女の名は、北沢典子。神戸の貿易会社の社長の娘で、島の別荘に婆やさんと
一緒に来ているとの事でした。水泳が上手いのは、自宅の近くに浜寺水練と言って
当時日本で最も有名なスイミングクラブがあり、小さい頃からずっと泳いで居たそうです。
古くはベルリンオリンピック平泳ぎ金メダリストの前畑秀子を輩出し、
今でもシンクロナイズドスイミングのメッカになっているクラブです。

典子も中学生の時までは、水泳選手を目指して毎日練習に明け暮れていたのですが、
ある時心臓に欠陥が見つかって断念せざるを得なくなった、と言います。
であれば、あの時海に入っていったのは、自殺するような思いもあったに違い有りません。

「そんなこと、あらへんわよ。久し振りに泳いでみたかっただけよ」
と言って笑うばかりですが、お金持のお嬢様の割りに余り幸せそうでは無かったし、
性格的にも、なにかやけっぱちの激情といったものを感じさせる女〈ひと〉でした。

息を吹き返して、「なあんだ」と呟いたのも、すくなくとも死ぬ覚悟を決めて沈んで
行ったからでしょう。本人が思うほどあっけなく生き返った訳でもないのですが、
私は変な悪戯をした後ろめたさもあって、べつに苦労もしなかった、と言っておきました。

「泳ぐ事に掛けては、漁師の貴方より私の方が上手いわよ。
 こんど一緒に競争しましょうか」
「いや、其れは認めますから、もう泳がん方がええですよ」

その夜私は、胸が苦しいと言う典子を背中におぶって、高台の別荘まで送届けたのでした。
そしてやっぱり、彼女の命の心配よりも、肩に触れる乳房の柔らかい弾力と、
掌にぴったりと貼り付いて来る様な太腿のなめらかな肌の感触とか、
そんな生々しい女体の気配に胸を塞がれそうに成って居ました。

別荘に着くと、直ぐ六十半ばぐらいの婆やさんが飛んで来て典子をベッドに寝かせ、
医者に電話をしました。

帰ろうとすると婆やさんは、私の手を取って拝まんばかりにして礼を言いました。
「海に浸かるだけや、て言うてはりましたけど、お嬢様は無茶しやはるお方やさかい、
 わたしも心配してたんです」

婆やさんと医者には、一応事の顛末を正確に話さない訳には行かなかったのです。
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満月の夜の欲情。其の四

満月4-1
「そんなこと、あるわけ無いでしょう」
「わたしねぇ、十六の時に、親戚の叔父様にむりやり奪われたの。
 こんな汚れた身体じゃ、好きに成れないわよね」
「ぜんぜん。僕はこの一週間、ずっと典子さんのことばっかり考えとった。
 けど僕は、典子さんよりずっと汚れとる。ほんまは、典子さんの裸のこと
 思い続けておったんや。人口呼吸しとる時も、ごめん、胸を押す振りして
 オッパイを揉んでおったんや」
「うふふ、嬉しいわ、それやったら、わたしも気が楽やわ。遠慮せんといて」

典子は起き上がって、裸になりました。
「あなたも脱いで」
「うん」
私達は月の光りの下で結ばれました。

典子の秘密の草むらは、漁師仲間が言ってたのとは違い、淡く煙るようにそよいでいました。
濡れた秘裂の中心が焼けるように熱く、体の具合がまだ悪いのではないか、
と思ったほどです。私はそれまで商売女を三度抱いただけの経験しかなく、
女の中心がこれほど熱いものだとは、思ってもみないことだったのです。

何しろ下は硬い板だったから、私が下になって、その柔らかい体を受け止めていました。
典子の激しい気性のゆえでしょうか、猛烈に腰をくねらせ打ちつけてきました。

私のペニスはその柔肉の熱さと時々キュッと締め付けてくる感触にたちまち爆発し、
さらに固くなったまま柔肉に揉み込まれ続けました。

なんと言っても典子は、心臓に持病を抱えています。途中からその体をきつく抱すくめて、
なるべく動かさないようにしました。それでも二人の体からは汗の粒がほとばしり、
濡れ合ったまま典子は何度も強く頭を震わせました。

「いやよ。なあ、もっと動いてちょうだい。私をめちゃめちゃにしてぇ」
もしかしたら典子は、このまま死んでしまおうと思っているのかもしれない。
恐ろしさと興奮で私は、一挙に二度目の射精へと駆け上がっていきました。

結局その後は、一人待っている婆やさんの事も気に成りましたので、
典子に「そろそろ帰ろうよ」と言いますと、
「まだ大丈夫よ、この海で、お風呂代わりに水浴びしていこう」と言うのです。
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愛情一杯の茶封筒。其の一

◇大好きなお兄さん
a1-1
「おや、これはなんだろうな」
もう年齢的にも、そろそろ身の回りの始末をつけるべき時期が
来て居る事も有り、年末に古い写真や郵便物を整理していたら、
二つ折りにした汚れた茶封筒が出て来た。

表書きはない。もしかすると死んだお袋が残したヘソクリでも
入って居ないかと思って、いそいそと開いてみると、黄色く変色した
便箋が二枚出て来た。私は、はっと胸をつかれる思いがした。

「民子が私に呉れた手紙だ」
長い間忘れていて、無くなった物と思って居た、
民子からの懐かしい手紙だった。

「そういえば、あの時俺は確かにこの封筒に入れて仕舞い込んだのだった」
手紙を読み返す前から、当時の事が私の脳裏にまざまざと甦って来た。
「民子、覚えているかい?この手紙を呉れてから、
 おまえは俺を頼って上京してきたんだよ。覚えているかい」

独り言を言っているうちに、目頭が熱くなってきて、
私は一人暮らしの老いの寂しさに泣いた。
涙に濡れた目に、ぼんやりと民子の手紙の文字が滲んで見えた。

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愛情一杯の茶封筒。其の二

◇純真無垢な笑顔
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私が民子と知り合ったのは、私が新潟県庁職員で東京駐在のツアーコンダクター
等をしていた時の事だった
当時、私は県主催の物産店の企画や県立高校の修学旅行生の世話などをしていた。
民子はその修学旅行の高校生の中に居たのである。

新潟の海辺の町から修学旅行で上京してきた民子は、生徒の中でとりたてて
目立つ方ではなかった。と言うより地味な存在だった。
それなのに私が彼女に興味を持ったのは、
態度がきわめて慎ましやかだったからである。

修学旅行とあって、バスに乗って浮かれはしゃいでいる生徒達を尻目に、
彼女はいつもはじっこ席で、静かに私の解説を聞いていた。
すこぶる真剣に聞き入って呉れていたのである。まず、其の事が私の注意を引いた。
いつしか私は、重要なところでは、彼女の目を見て生徒達に解説するようになっていた。

次に私の目を引いたのは、ある建物を案内した時の事だった。
ズック靴を脱いで、スリッパに履き替える時に私は見てしまったのである。

なんと彼女の靴下は、目立たないように繕ってはあったが、
ツギハギだらけだったのである。私はショックを受け
「この子だけが、どうしてなんだ?」と思った。
その理不尽さに怒りさえこみあげてきた。

その理由(わけ)は間もなく判った。三時の休憩時間に成って、
その建物の周囲の庭で皆が一斉にオナツを食べ出した時だった。
ふと気に成って彼女を探したら、彼女は一人だけ群れから離れるようにして、
芝生の上に長い両足を揃えて投げ出していた。
(彼女は当時としてはわりと背の高い方だった)
私は背後からそっと彼女に近づいた。そして、また見てしまったのである。

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愛情一杯の茶封筒。其の三

◇やさしくして!
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民子と私の文通が始まった。文通はだんだん頻繁になって、
暫くすると週に一度は手紙をやり取りした。
そして私は時々、小包で封筒と切手を20枚便箋を一冊送ってやった。

民子が高校二年生から三年生に成る頃には、私達はもうすっかり親しくなり、
民子は私の事を「望月のお兄さん」と呼ぶように成っていた。
その呼び方には少しばかり不満もあったが、
「望月さんみたいな、お兄さんがいたらよかった」と、ある時民子が書いて来たので、
それならそう呼んでもかまわないと私が返事したのである。
私は「民子」と手紙に書くようになった。

そして、それから一年近く経って、私は民子に「東京に来ないか」と
手紙に書いてやった。
まさか来るとも思えなかったけれど、この頃になると、私と民子は単なる

ペンフレンドとしてではなく、恋人として相手を思う様になっていたし、
私は「民子の傍で暮らせたら」と言う思いが募っていた。

それから一カ月もしないうちに民子から「東京にいきます」の連絡が有ったのだ。
この日は私の人生で三番目に素晴らしい日となった。
一番目は民子と出会った日、そして二番目は彼女と初めて結ばれた日だ。

「あ、ああ、お兄さん・・・望月さ~ん」
私が住んで居たのは古いビルの2DKの部屋だった。
秋の西日が当たる寝室のベッドで(私は安物ながらベッドを使っていた)
私は初めて民子の体を抱いた。

部屋でコーヒーを沸かして飲んだ後、私はドキドキしながら彼女に覆い被さっていった。
夢中で前後の事はよく覚えていないが、彼女の額にキスをし、頬にキスをしてから、
初めて口を吸いあった。其の事はよく覚えている。
民子の口は、コーヒーと一緒に食べたケーキの甘い味がした。

私は片方の手を下腹部に移動させていった。
スカートの中をまさぐった。
「???」
民子はパンストを穿いていた。
其の事に初めて気が付いた。
パンストは確かこの頃から流行りはじめたものだった。

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愛情一杯の茶封筒。其の四

◇鏡に映る民子
パンストを穿く女
過去に私は、女を三人ほど知っていたが、彼女達はパンストを穿いていなかっものだ。
「これ、どうするんだい?」
私の手はツルツルした妙な手触りのする、パンストの表面を撫でるばかりで、
それをどう脱がせればいいのか判らなかった。

パンツと同じだとは判っていたが、何しろゴムの処も含めて、
パンストは民子の腰と太股にぴったりと張り付くように密着している。
指の入る隙間さえなさそうに思えた。

「うーん、たみこ・・・」
じれったくなって、私はパンストの上から彼女の盛り上がった部分を撫でた。
すると民子は「んん、あんんーっ」と呻くような声を上げて身悶えた。
私はなおも民子の股間を撫でさすった。

「うっ、うっ、あううう」
じんわりと温かいものが、私の掌に伝わってきた。
温かいと言うよりも、そこは他の肌に比べてはっきりと体温が高く、
熱いと感じるほどだった。

(火照っている!)
それだけで私は興奮し「民子は私に発情しているんだ」と単純に思った。
「脱げないよ、これ」
「ああ、ごめんなさい」
ファッションは都会的になっても、中身は純真な田舎娘のままの民子は、
目を開けてすまなそうに謝った。

「あの・・・」
民子は半身を起こすと、手をパンストにかけ、はっとしたような目で、
私を見つめた。
「・・・ん?」どうかしたの、と私は聞いた。
「これ、取るから・・・」
民子は恥じらいを見せてうつむいた。
「ああ、そうか・・・ごめん」
その仕種だけで、言いたいことが分かった。
「あっち向いて、見なければいいんだな」
私はちょっと戸惑いつつ壁の方を向いた。

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初夜で判った新妻の性的魅力。其の一

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街は浮足立ったクリスマスの喧騒で、いつになく賑わっていた。
息子の信義に誘われて、久しぶりに私は居酒屋の縄暖簾をくぐってみたが、
行き場所を失った男たちが、何と多い事か・・・。
一塊、二塊と、サラリーマンたちが肩を寄せ合ってテーブルを囲んでいるかと思えば、
カウンターにだらしなく突っ伏して、酔い潰れている者もいる。

いずれも家庭でクリスマスを祝うことに、無縁な男たちなのだろう。
私達親子も、また、そうした一組だった。

信義は一昨年の春、嫁の和美と協議離婚した。子供が二人いたが、
二人とも自立していたから、全く問題なく偶に信義と連絡は取っているようだ。

私の妻の仁子は、信義の結婚も知らずに早逝している。嫌な咳をするなと、
私は気づいていた。しかし当時、私は船から降りたばかりで、
遊ぶことに夢中で放っておきっぱなしだった。もう少し早く病院に連れていけば、
助かったかもしれない。妻は洗面器一杯の吐血をして、入院してから一か月と持たずに、
末期の肺癌でこの世を去ったのである。

「親父、珍しい肴があるよ」
信義は黒板の品書きを目で示した。私は目を細めて黒板の文字を追った。
長年の不摂生で患った糖尿病のため、視力は極度に衰えていた。
「何がある?」
「ホッケの刺身だってさ・・・食べてみるかい」
「ホッケか・・・刺身で出せる店が、まだあったんだな。
 板さん、一つ造ってみてくれるかい」
「ヘイ、よろこんで!」

板前はポンと威勢よく手を叩くと、冷蔵庫から、山吹色をしたホッケを出して、
目の前の俎板の上に載せた。ホッケは、ほんの数時間前まで確かに生きていた。
そう確信できる立派な魚体だった。

「北海道から航空便で叔父に直送してもらったやつです。今朝、
 捕れたばかりなんで頬っぺたを落とさないようにして下さいよ」
「北海道は江差かい?」
「いえ、函館の近くにある、上磯という所です。ご存じすか?」
「行ったことはないが、そうか、まだ獲れているんだな」
「僅かですが・・・」

板前は捌いたホッケを、大皿に盛って私の目の前に置いた。
切り身は瑞々しい薄桃色をしている。口を酒で濯いで、一切れ頬張ってみた。
身に鮎魚女(あいなめ)ほどの締りはないが、口にジワリと甘みが広がり、
スッキリとした滋味が舌に絡みつく。長い事忘れていた、ホッケの旨さだった。

「親父どうだい?」
「旨い。お前も食ってみなッ」
「本当に旨そうに食うんだな。ホッケなんて猫跨ぎだって昔は言ってたくせに・・・」 
「そう思えるほど、いい時代だったんだ」
そう言うなり、もう一切れ、私は口に放り込んだ。

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初夜で判った新妻の性的魅力。其の二

◇酒と女が生きがいに
p1010910

大鼾をかいている者がいた。マッチを擦ってストーブに火を入れた。
炊き口の炎が男を照らし出した。男は本間だった。他の男達の姿は無かった。
酔い潰れてしまった私達を残したまま、夫々の家に帰ってしまったのだろう。
ひどく頭が痺れていた。

私は本間を漁師小屋に置いたまま、自宅に月明かりを頼りに帰った。
ストーブには石炭を目一杯入れて置いたから、おそらく朝までは燃え続けて、
本間が風邪をひくことはないだろうと思った。

翌朝、私はまだ暗いうちに港へ行った。頭はまだ重く痺れていたが、
気分は爽快だった。男たちは出漁の前の準備で、忙しく立ち働いていた。
その中には、本間もいる。口から白い息を吐きながら、
陣頭に立って小気味いいほどの指揮をとっていた。

「船頭さん、夕べは・・・」
と言いかけた私に、本間の怒声が返ってきた。
「今頃ノコノコと来やがって、お前の事は吉崎に全て任せてある。
 吉崎の指示に従え」
「・・・!?」
「何をグズグスしてる。オオーイ、吉崎」

本間は吉崎を呼びつけると、私と引き合わせた。
それは私が漁師に成った、瞬間だった。

吉崎は私より五つ年上で、乗組員の中では一番年若だった。
祖父の代からの漁師で、幾度となく死の淵を覗いたせいか、
目は異様なほどギラつき、無口で何を考えているのか判らない所が有った。

しかし、この生粋の若い漁師からは、学ぶことが多い。
その日から、吉崎の一挙手一投足を見つめ、
無口な彼から漁師としての腕を盗むことに腐心した。

漁師の朝は早い。三時には港に行って漁の準備をする。
漁場の奥尻島の沖合に着くころに、ようやく白々と夜が明けはじめる。
網を投入して、一時間ほど船を走らせる。
今の様に魚群探知機などはないから、鴎の鳥山を見つけるか、
船頭の経験に裏打ちされた勘が頼りだ。

二十トンほどの小船に十人の漁師が乗り込み、
船端から網をワッセイ、ワッセイと手繰り上げる。
仮に空網でもかなりの重量があって、大漁ともなれば腰を使って
引き上げるだが、全身の骨という骨が悲鳴を上げるほど重く、
寒風が吹き荒ぶ中でも、厚手の服を通して体から湯気が出た。

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初夜で判った新妻の性的魅力。其の三

◇初夜の緊張感
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娼家にいる女の中で、小雪だけは違った。
生きている生身の熱い女だった。娼婦に惚れることなど馬鹿げているが、
私は夢中で通い続けていた。

「また小雪の所か?そろそろ身を固めた方が良いんじゃねえか」
小雪に熱を上げている私に、船頭の本間は心配して真顔で忠告した。
「身を固める?オレはそんな心算はサラサラないですよ」
「小雪だけが女じゃあるまい。所詮、所帯を持つ女じゃない」
「百も承知。遊びですよ」
「なら、オレの出る幕じゃないが、お前を好いている女も居るらしいぞ」
「・・・オレを?」

聞く耳を持てない私は、本間の言葉を一笑にふした。
ところが、その数日後になって漁から戻って家に帰ると、
何時の間にか威儀を正してきたのか、紋付袴姿の本間に伴われて、
一人の女性が我が家に来て待って居た。

私の両親とは、すでに話がまとまって居たらしい。
互いが顔も知らず、両親が決めた相手と結婚するような乱暴な時代だ。
本人が知らぬ間に、見合い話が進んでいても不思議はない。
今の若者が聞いたら、あまりの馬鹿馬鹿しさに卒倒するだろう。
そうした時代でも、私は内心は卒倒する思いだった。

女性は後に私の妻となる仁子(としこ)だった。仁子は本間の姪に当たり、
東京の女子大を卒業して地元に戻り、小学校の教員をしていた。
本間の家に遊びに行った時に、消し炭のような色の黒い女がいて、
酌をしてくれた事を思い出した。健康的とは言え、全く色気を感じさせない。
その女が着物を着て、本間の大柄な背中に隠れ、畏まって居たのだ。
卒倒しないのが不思議だった。

「典雄もそろそろ年貢の納め時だな」
普段酒をほとんど嗜むことのない父が、奥から酒瓶を持ってきた。
酒を飲めと言うのだ。私は言葉を失ったまま、それを受けることにした。
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初夜で判った新妻の性的魅力。其の四

◇仁子と呼んで!
-2
私は仁子の背中を抱きしめたまま、浴衣の懐に右手をソッと滑り込ませた。
「・・・うっ」
仁子は小さく呻いて、驚いたようにピクリと体を震わせた。
痛々しいほどの恥じらいようだ。
私がこれまで相手にしてきた女とは、勝手が違う事に改めて戸惑った。

「心配しないで・・・オレに全てを任せて」
私は仁子の耳元に囁いた。仁子はコクリと小さく頷くと、
潤みを湛えた瞳で見つめてきた。澄みきった綺麗な眼差しをしていた。
「もう、平気です」
喉に絡みつく、かすかな声で、仁子は自分自身に言い聞かせるように呟いて、
二重の目蓋を閉じた。

そして懐の手をさらに深く潜り込ませた。布の感触が途切れ、肌に触れる。
湯上りの肌はシットリと潤い、優しい手触りを伝えてきた。
乳房の麓から徐々に、その膨らみを包み込んだ。乳房はたわわに実っている。
ゆっくりと揉み込むと、内側から手の平を弾き返してきた。

「ああーっ」仁子は深い溜息を吐くと、
私の手の動きに合わせて体をゆっくりとクネラセ始めた。
私は乳房に愛撫を加えながら、浴衣の腰紐を解いた。
胸元がしどけなく着崩れて、双つの乳房が露出した。

常夜灯の明りに照らされた乳房は仄かな乳白色にぬめり、
その谷間に影を刻んで豊かに盛り上がっている。
乳暈は小指の先ほどの乳首を囲んでいる。
愛撫を加えるごとに、乳首は固くなり、ピクンとせり出した。

仁子の息づかいは「ハァ、ハァ」荒くなり乱れはじめる。
額に浮いた汗が、頭を揺らす度にキラキラとオレンジ色に瞬いた。
唇が乾くのか、仁子は舌でチロチロと唇を舐めている。
私はその唇に口づけをした。舌先で唇の合わせ目を辿った。
すると、それまで閉じていた唇が、かすかに開いた。
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初夜で判った新妻の性的魅力。其の五

◇糸引く濃密な愛液
初夜01
私たちは、抱き合ったまま、唇を重ねた。
軽口で気持ちが少し楽になったのか、
仁子は私がしたように口の中に舌を入れて絡み付かせてきた。

肉棒はパンツの中で窮屈なほど、怒張した。私は寝巻を脱いで、
パンツだけに成った。仁子の浴衣も脱がせる。
その下には真っ白なズロースを穿いているだけだった。

薄らと汗の滲んだ乳房を揉みながら贅肉のない脇腹から
肉がしっかり付いた腰にかけて、ゆっくりと手を滑らせていった。
「あっ、ああ~ん」
仁子は細い声で切なそうに喘ぎ、背中を弓なりにピーンと反らした。
甘い石鹸のようだった女臭が、
何時の間にか山百合に似た深い匂いに変化していた。

私は仁子の体をすべて舐め尽くしたいと思った。だが、その一方で、
無垢な体には酷すぎる行為のような気がした。焦ることはない。
是からずっと、肌を合わせる事が出来るのだから、
徐々に慣らしていけばいいと、その欲望を抑え込んだ。

その代わり、乳房の谷間に顔を埋め、ズロースの中に手を忍ばせた。
その中は蒸れた様に熱く、
やわらかな飾り毛がふっくらとした土手を覆っていた。

指先を少しずつ進めた。コリッとした肉粒に行き当たった。
固くしこっている。指の腹で軽く転がす。
「あっ、ああ~ん」
仁子は火がついたように、体を捩らせはじめた。
オマンコは既に花蜜で濡れきっている。
しかし、まだ男を迎えた事のないソコは、蕾のように固いままだ。

入り口に沿って撫でながら、注意深くその中に指を差し入れた。
すると「ううっー」と、仁子は眉根を寄せて呻いた。
  1. 妻を語る
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妻には有難う!と褒めて上げたい。其の一

私は北関東の地方都市に住まう元公営バスの運転手であった
71歳の男性です(10年前に定年退職)。
今は三人の子供達も皆独立し、自家消費の僅かな田畑を耕し、、
14歳年下の妻と二人暮らし(猫4匹、犬2匹が同居中)です。

最近になり、此方のサイトを知り管理人様の「14歳年下の女」
シリーズを読ませて頂き、感銘いたしました。
私の妻は生まれ年では「13歳年下の女」なのですが、
誕生日の関係で8か月程は、「14歳年下の女」になるです。

そんな妻との出会いと40年の感謝の気持ちを書いてみました。

◇危険な痴漢撃退法
妻を1-1
35年間(結婚してからは30年)、バスの運転手として、
本当によく頑張って来たと思います。もちろん、ここまでやってこられたのは
私一人の力ではありません。妻が居て呉れたからこそです。
一度も事故を起こさず仕事を全うできたのも、妻のお陰と言えるでしょう。
妻には感謝してもしきれません。

現役最後の日の朝、妻は普段よりも豪勢な料理と
「最後のお仕事、がんばって来てくださいね」という言葉で、
私を仕事場へと送り出して呉れました。

通りの角を曲がると、ひとりでに目頭が熱くなってきました。
堪えていたものが頬を伝わって流れ落ちます。
それと同時に、私は妻と初めて出会った日の事を思い出したのでした。

妻と知り合ったのはバスの中でした。妻が高校一年生のときで、
通学に私の運転するバスをよく利用してくれていたのです。

地方都市を走るバスは、電車のラッシュ並みに混雑していました。
彼女はいつもルームミラーに映る位置で、吊り革につかまって立っていました。
そして、ちょっと眼そうな顔を窓の外に向けているのです。

セーラー服を着慣れていない、初々しい雰囲気を持った、
目尻の少し垂れた可愛らしい少女で、ふっくらとしたふくらはぎの、
色白の少女でした。私は彼女の事が大いに気に入っていました。

時折ミラー越しに目が合う事があったのですが、そんな時彼女は決まって
にこやかに微笑み返して呉れるのです。印象的な白い歯でした。
降りるときはやや遠慮気味ながらも
「ありがとうございます」
とペコリと頭を下げてお礼を言ってくれます。これが私には何よりも
楽しみなことで、明日への活力がモリモリと湧いてきたのでした。

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妻には有難うと褒めて上げたい。其の二

◇初めての男女関係
妻を2-1
それから彼女は両替機のすぐ横に立つようになりました。
バックミラーにも彼女の姿は以前より大きく映ります。そして、
嬉しいことに、彼女のミラーを見る回数が以前よりも格段に増えたのです。

彼女がミラーに向かって白い歯を見せてくれます。私も微笑み返します。
そうして私たちはミラー越しに愛を育んでいったのです。

しかし、いくら愛を育むと言っても所詮は運転手と乗客です。
バスの外で愛を確かめ合うことなど常識では考えられません。
先輩に聞いても、お客さんと深い仲になったという人は皆無です。
が、私達はそんな常識を覆したのでした。

アプローチは私の方からでした。彼女がバスを降りるとき、
まわりの乗客に気が付かないよう、そっと手紙を渡したのです。
タイミングが合わなくて、巧く手紙を手渡すのに一週間ほど掛りました。

手紙にはストレートに「付き合ってくれませんか」と書きました。
ダメでもともとだという思いがありましたから。

ミラー越しに愛を育んでいるなど私だけの思い上がりかもしれませんし、
所詮は単なるバスの運転手と乗客という関係です。
それに私達の年齢差は十三もあったのです。

交際が難しいことは百も承知でした。
ですからダメならば酒の席での笑い話にしよう。と、決めていたのです。
ところが翌日、彼女からOKの手紙をもらったのです。

あの時は、本当に嬉しかった。心が異様に興奮して、
バスを降りようとする彼女に飛びつこうと思ったほどです。
周りの乗客など無視して、抱き付きたい衝動に駆られてしまったほどです。

申し遅れましたが、彼女(妻)の名前は恵美子と言います。
恵美子からの手紙は今も大事に持っています。
恵美子も私からのラブレターを大切に保管しているとの事です。

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妻には有難う!と褒めて上げたい。其の三

◇黒い陰毛が一本
妻を3-1
私たちの愛は順調に育ち、付き合ってから半年ほどすると、
肉体関係を持ってしまいました。
あらかじめ決めていたわけではありません。
二人きりでいるとき、ごく自然にそういう雰囲気になったのです。

初めて恵美子と交わった日の事は、今も鮮明に覚えています。
目を閉じると、鮮やかにイチゴ柄のパンティが目蓋に浮かんできます。
縮れた陰毛が一本はみ出していたことも、記憶の中にしっかりインプットされています。

県庁所在地の街並みを歩いている時でした。目の前にゴージャスなGホテルがありました。
私は初めての日はこんな高級ホテルでも良いかなと思っていたのですが、恵美子は、
「普通のお布団が良いわ、此処高そうだし・・・」と私の懐具合を心配してくれたのです。

結局裏通りの安そうな連れ込み旅館に入りました。看板は錆びつき、壁はところどころが
剥がれているオンボロ旅館です。見たところそこしかなかったのです。
探し回るのも間が抜けていると思い、仕方なくそこを記念すべき場所に決めたのでした。

恵美子は少し恥ずかしそうにしながらも、私の背中に隠れるようにして、
旅館の中へ付いて来て呉れました。

質素な六畳間に、バラ模様のけばけばしい布団が一組敷いてあります。
それを見て、恵美子は耳たぶまで赤くさせていました。
一寸ガタつく卓袱台を挟んでお茶を飲みながら、少し会話をしたあと、
いよいよ私は恵美子の隣にすり寄り、膝の上に置いてあった小さな手に
自分の手を重ねました。恵美子の手は少し汗ばんでいました。

「布団に行こうか」
小さな声で、囁くようにして言うと、恵美子は小さく頷きました。
窓の外ではねぐらに帰るのか、カラスが数羽鳴いていました。
遠くで電車の走る音が聞こえていました。

「さ、おいで」
手を引き、恵美子を布団の処へ連れて行くと、抱きかかえるようにして、
布団に寝かせました。座っていたときはブラウスを破らんばかりに押し上げていた
胸のふくらみが、少し平たくなっています。

添い寝をするように横に着くと、恵美子の髪にそっと触れ、
桜の花びらを思わせる唇に、自分の唇を重ねていきました。
唇は小さく震え、数時間前に食べた焼きそばの匂いがしました。

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妻には有難う!と褒めて上げたい。其の四

◇相性ばっぐんな二人
妻を4-1
乳房への愛撫に、たっぷりと時間をかけて舌をそのまま下腹部へ這わせ、
ヘソから恥毛の中へと滑り込ませました。
恥丘に生えた恥毛は、薄く切ったマリモのようでした。
そこから少し舌を移動させると、肉のワレメに到達します。
そのまま舌を這い下ろして、ワレメの端から端までを舐め、
閉じていた小陰唇を広げて、出てきたサーモンピンクの粘膜を舌先で愛撫すると、
少し酸っぱい味がしたのを覚えています。

粘膜の下の方に膣穴があります。
タバコ一本がやっと入るというような小さな穴です。
そこに舌先を押し込みました。
「あっ、ああン」
チラリと恵美子の様子を窺うと、明らかに先程までとは違う表情をしていました。
興奮しているとは断言できませんが、それに近いものを感じている表情です。

クンニリングスを続けていると、膣穴の入口付近が濡れてきました。と同時に恵美子も
「くぅ~ン、くぅ~ン」と腹を空かした子犬のような声をあげています。
どうも恵美子のヴァギナは下付きのような感じがしたので、
尻に座布団を敷き、腰の位置を高くすると、私はペニスの根元を握り、
亀頭の先を恵美子の膣穴へと近づけました。

ところが小さな膣穴は、予想以上に異物の侵入を拒むのです。
腰を押しつけても、中々入って呉れません。恵美子は少し不安そうな顔をしています。
ゆっくりと、動いていないんじゃないかと思えるほどゆっくりと
挿入を試みると、やがて亀頭が膣穴に隠れました。
縁の肉が伸び切り、膣穴は痛そうに広がっています。

激痛に顔を歪めていた恵美子が、大きく息を吸って吐き、
深く吸っては大きく息を吐いています。まるで出産中の妊婦のようでした。
恵美子は当時を思い返して、
「意識していた訳じゃないけど、確かにあれで痛みは随分薄らいだと思う」
と言っています。

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プロフィール

アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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