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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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初夜で判った新妻の性的魅力。其の五

◇糸引く濃密な愛液
初夜01
私たちは、抱き合ったまま、唇を重ねた。
軽口で気持ちが少し楽になったのか、
仁子は私がしたように口の中に舌を入れて絡み付かせてきた。

肉棒はパンツの中で窮屈なほど、怒張した。私は寝巻を脱いで、
パンツだけに成った。仁子の浴衣も脱がせる。
その下には真っ白なズロースを穿いているだけだった。

薄らと汗の滲んだ乳房を揉みながら贅肉のない脇腹から
肉がしっかり付いた腰にかけて、ゆっくりと手を滑らせていった。
「あっ、ああ~ん」
仁子は細い声で切なそうに喘ぎ、背中を弓なりにピーンと反らした。
甘い石鹸のようだった女臭が、
何時の間にか山百合に似た深い匂いに変化していた。

私は仁子の体をすべて舐め尽くしたいと思った。だが、その一方で、
無垢な体には酷すぎる行為のような気がした。焦ることはない。
是からずっと、肌を合わせる事が出来るのだから、
徐々に慣らしていけばいいと、その欲望を抑え込んだ。

その代わり、乳房の谷間に顔を埋め、ズロースの中に手を忍ばせた。
その中は蒸れた様に熱く、
やわらかな飾り毛がふっくらとした土手を覆っていた。

指先を少しずつ進めた。コリッとした肉粒に行き当たった。
固くしこっている。指の腹で軽く転がす。
「あっ、ああ~ん」
仁子は火がついたように、体を捩らせはじめた。
オマンコは既に花蜜で濡れきっている。
しかし、まだ男を迎えた事のないソコは、蕾のように固いままだ。

入り口に沿って撫でながら、注意深くその中に指を差し入れた。
すると「ううっー」と、仁子は眉根を寄せて呻いた。
 
初夜02
「我慢できる?」
「ええ、大丈夫よ。その代り優しくしてちょうだい」
仁子は唇を噛んで、イジラシイほど痛みに耐えようとしていた。

私は一旦オマンコから指を引き上げて、ズロースを脱がせた。
そして自分もパンツを脱いだ。
怒張した肉棒にワセリンを塗り込み、その手でオマンコを弄る。
滑り易くなった指は、窮屈なソコに一本だけ滑り込んだ。

「ああーっ」
仁子は熱い息を漏らした。オマンコの入り口が指の根元をきつく締め付けた。
が、そのせ奥の方は、指先を動かすだけの余裕がある。
幾重にも襞んだ粘膜のため、中はたゆたゆとしているのだ。

私は仁子が痛くないように、指をゆっくりと抜き差すように動かし始めた。
指にはワセリンと溶け合った愛液が、トロリトロリと纏わり付いて、糸を引いた。

仁子の喘ぎ声は次第に切羽詰ってきた。細い首筋に青白い血管が浮かび上がった。
シーッの端を握って、仁子は快感に必死で耐えようとしていた。
体は弓なりに反り、太股の付け根がブルブルと痙攣を繰り返した。

(兆している。早く一つに成りたい!)
私は衝動的に指を引き抜いて、仁子の柔肌に体を重ねた。
仁子は本能的に足を開いた。怒張した肉棒の峰が、濡れ火照った花弁をかすめた。

肉棒を右手で支え、蜜壺の入り口に密着させた、徐々に腰を進める。
肉棒が入り口の抵抗に遭って、しなる。

「力を抜いて・・・大きく息をして」
「こう、これでいいの」
「そう、もう一度」
「いっ、痛い!」
亀頭の半分ほどが、蜜壺の口を割った。
「我慢して・・・」
ぐっと腰をせり出す。私が躊躇すれば、仁子の痛みを長引かせるだけだと思った。
メリッとした感じで、肉棒がのめり込む。
雪の降る飲み屋街
「ああっ」
仁子の体が布団の上で弾み、肉棒は根元まで芯を貫いた。
私たちは一つに成ったまま、互いの体を抱きしめた。
ドクンドクンという肉襞の拍動が、肉棒に伝わってくる。 

「このままジッとしていて、あなたのを・・・感じていたいの」
と仁子は粘つく声で言った。
「どんな感じ?」
「お口にいっぱい頬張ってる感じ。ジンジンしてるわ」
「痛くない?」
「このままでいれば・・・そんなに痛くないむ。ジッとしてて」

肉襞が肉棒を締め付けたまま、グニュリとうねった。
快感が火の玉のようにこみあげてきた。ジッとしていたい・・・
そう思ったが、腰は勝手に動く。
「ああ~ん、だ、だめーッ」
仁子は悲痛な声を出しながら、下から激しく腰の動きに合わせてきた。

仁子は結婚を境に教員を辞めて、漁師の女房に専念した。
よく働く、気のいい嫁ぶりだった。
父の選択眼に狂いはない。日が経つにつれ、仁子を本気で愛し、
夫婦の覚悟を決めている自分に気づいた。

結婚してからの私は身を粉にして働いた。
娼家の小雪の所に通うこともなくなり、思いの外金は貯まった。
もっとも、仁子に財布の紐をしっかりと握られて、小遣い以外の
金を自由に使うことが出来なかっただけの話しだ。
それでも私は幸せだった。

◇◇◇

酔いが体を満たしはじめていた。店の中には演歌が流れている。
「親父、何をシンミリしてるんだ」
信義の声で、フト我に返った。
「信義、再婚は考えてないのか?」
「馬鹿な事を言うなよ、今更・・・」
「その今更だから再婚でもした方がいい。毎日、毎日、人間は老いていく。
 そんな時支えてくれる女がいれば、どれだけ心強いか」
「親父はどうなんだい?」
「この年に成っても、恋をしてみたいと思ってるよ。
 お前と顔を突き合わせてても、つまらんからな」
「酔っているのか?」
「本気でそう思う。でもなあ、お前のお母さん以上の女は、
 そうそう、いないだろうな」
「久しぶりに意見が一致したね。もう、そろそろ帰ろう」

店の外に出ると、夜空からチラチラと粉雪が舞っていた。
END
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プロフィール

アヤメ草

Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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