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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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生まれ変わっても結婚したい。其の五

~処女の呻き声~
林檎姫5-1
私はパンツ一つで布団に入った。布団は藁布団だ。夏は涼しく、冬は暖かいという。
藁の匂いは気持ちを落ち着ける。もっとも、その時の私は平常心でいられる訳がない。
周りの静けさが、無性に欲望を募らせた。

遠慮がちに障子を開けて、千鶴が部屋に入って来た。外からの微風が、蚊帳を揺らす。
千鶴は蚊帳の前に屈んだ。暫くの間、じっとしていたが中に入る決心が付かないらしい。
部屋の明かりは消えていた。目を閉じていても、千鶴の心の動きは手に取るように判った。

「千鶴・・・・おいで、そんなところに居ては蚊に刺されるよ」
声が喉にからみついた。平静を装っては居ても、私の胸の中は、
寝付かれぬ程に発達した欲情が煮えたぎって居た。

やがて千鶴は蚊帳の中に入って来た。そして絹ずれの音をさせながら、
何かを脱いだ後、隣りの布団に入り横たわった。

息苦しいほどの緊張が、私と千鶴の間に流れた。じっとしていても、血は沸騰し、
汗がプツプツと噴出した。手を千鶴の方に伸ばした。布団の隙間に手を入れると、
千鶴は躊躇しながら握り返してきた。小さな温かな手をしていた。
「もっと近くに・・・」千鶴は私の手を握ったまま、体をずらしてにじり寄ってきた。

灯りを消した部屋の中に、しかも一つ蚊帳の中で千鶴の体臭が石鹸の香りと合わさって
私の情炎に油を注ぐように迫ってきて、ムクムクと咽を突く獣心を押えるのに程遠い
ムードに私の理性がガタガタと崩れ去る音を聞いた。
興奮の渦が大きく渦巻いて、何もかも飲みこんでしまう時期が到来した。

「必ず幸せにしてあげる」千鶴の体を抱き寄せた。
千鶴は浴衣を着たまま、体を石の様に固くして、緊張でブルブル震えていた。
痛々しいほど、細く、小さな体だった。

障子越しに月明かりが、仄かに忍び込んでいた。
潤んだ大きな瞳は淡い光を湛えている。吸い寄せられるように、顔を近づけていくと、
千鶴は目蓋を閉じた。その目蓋にソッと唇を重ねた。

「あっ・・・!」
千鶴は驚いたのか、小さな呻き声を出して、力一杯しがみ付くと、私の胸に顔を埋めた。
「何も心配しないで」
私は不安と固さを解かすために、背中を撫で続けた。次第に千鶴の体は熱くなり、
腕のなかで微かに揺れながら、ゆったりと息づき始めた。


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林檎姫5-2
千鶴の可愛い唇に、唇を合わせた。千鶴は固く唇を閉じている。
舌の先でその合わせ目をチロチロとなぞった。
「・・・・・」
何か言いたげに唇を少し曲げたが声に成らない事を目で訴えて
千鶴は首筋までまっ赤にしていた。柔らかい頭髪が乱れて男心をくすぐる。

私のチンポはパンツの中で猛っていた。皮がめくれ、カリ首を締め付けた。
ズキズキという拍動が自分でも分かる。気持ちが昂ぶって急いでいた。
落ち着け・・・と、何度も自分に言い聞かせた。

キスをしながら浴衣の紐を解いた。千鶴はその下に何も身につけていなかった。
お椀を伏せたような、可憐な乳房がこぼれた。壊れ物を扱うように、
無垢な乳房を掌で包んだ。そして少しずつ力を加えて揉み込んでいく。

「ああっー」
千鶴は細い声を洩らして、体を弓なりに反らした。腹部が小さく波打つ。
乳房は掌を弾き返した。指の下で乳首が硬くなり、左右に捩れた。
千鶴の呼吸が、切羽詰まったように乱れ、荒くなった。

私は一方の手で、千鶴の腰を抱き寄せた。体が火の様に熱い。
膝頭を愛撫しながら、徐々に内腿へと手を這わせた。
私の指がくまなく、探って這い回ると千鶴はくすぐったさが快感を呼んで、
「ボン・・・た・・す・・け・・て・・」しがみついて居る腕に力を入れて呻いた。 

全身で縋りつき、吸い付いて、絡んで来る、柔らかなすべすべした肉体は、
軟骨動物の様に、総ての部分で私の皮膚に吸い付いて来る。

「怖くないよ。さあ、体の力を抜いて・・・」
耳元に囁いた。その言葉で、太腿から少しずつ力が抜けていく。
掌をゆっくりと進めると、次第に熱気と湿り気が強くなった。

千鶴のオマンコはフックラと盛り上がり、柔らかな飾り毛でビッシリと覆われていた。
太腿の付け根の花弁は、硬いまま閉じている。蕾のような花芯が、
花弁の合わさった所に、芽吹き始めていた。

花芯を軽く転がしながら、花弁の谷間に沿って指で愛撫を繰り返した。
すると、花弁が割れて、中に溜まっていた花蜜が、指先をトップリと濡らす。
サラサラとした、清流のような熱い蜜だった。
林檎姫5-3
指を膣口に伸ばした。膣口はきつく閉じている。
注意深く、硬さを解きほぐすようにして、ゆっくり、ゆっくり中指をこじ入れる。
その間、千鶴は息を詰めて、痛さと恥ずかしさに耐えていた。
時折り頭を激しく左右に振って、苦し気な呻き声を絞り出した。

それ以上、千鶴の苦痛を長引かせるのは、酷だと判断した。
十分に膣口を潤わせてから、指を引き上げた。
そしてパンツを脱いで、汗を滲ませた熱い体に覆い被さった。

「いよいよ、一つになるよ。力を抜いてごらん」
開いた花弁に亀頭を押し当て、腰をせり出す。強い抵抗でチンポがしなる。
少しずつ騙し騙し膣穴を押し広げている。
千鶴は私の腰にしがみついて、痛みに必死で耐えていた。

「もう少しだ。我慢して・・・すぐによくなるから」千鶴を励ましながら自分を奮い立たせた。
更に力を加えて亀頭を押し込む。カリ首の半分ほどがのめり込む。その縁は焼け付くかと
思うほど熱い。肉同士が擦れ合って軋む。軋みながら花弁を割り進んだ。

「あっ、あっ、うううっ」
千鶴は耐え切れずに呻き声を洩らし、全身で悶えようとした。
その瞬間、肉襞を内に巻き込みながら支えを失ったように、
チンポはオマンコに深々と芯を刺し貫いた。

「あああーっ」
千鶴は四肢を強張らせ私の体にしがみついて来た。
弱々しい千鶴の身体の何処に、そんな力があるのかと思うほど、強い力だった。

ゆっくりと労りながら抽送を繰り返した。しかし、それも最初のうちだけだった。
すぐに引き攣る様な快感が襲ってきて、千鶴の破瓜の痛みを気遣う余裕を失っていた。
我武者羅に腰をぶつけた。頭の中は真っ白になり背筋を電流がビリビリと駆け抜ける。
そして急激な昂まりの中で、千鶴の痛々しい呻き声を聞きながら、
私は堪えようもなく精を放ったのだった。

それからほぼ四十年・・・後ろを振り返る間もない千鶴の人生だった。
三人の子供にも恵まれ、皆いい子に育て上げた。
店も、高度成長やバブル崩壊など幾多の紆余曲折をへたが、磐石のものに成長した。
そして、これからやっと二人で後の人生を楽しみたいと思っていた矢先、
胃癌で倒れてしまったのだ。

「お父ちゃん・・・生まれ変わってもお嫁さんにしてくれる?」
千鶴はニコッと笑った後、眠る様にあの世に旅立ったのである。
END
  1. 妻を語る
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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