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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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初夜で判った新妻の性的魅力。其の四

◇仁子と呼んで!
-2
私は仁子の背中を抱きしめたまま、浴衣の懐に右手をソッと滑り込ませた。
「・・・うっ」
仁子は小さく呻いて、驚いたようにピクリと体を震わせた。
痛々しいほどの恥じらいようだ。
私がこれまで相手にしてきた女とは、勝手が違う事に改めて戸惑った。

「心配しないで・・・オレに全てを任せて」
私は仁子の耳元に囁いた。仁子はコクリと小さく頷くと、
潤みを湛えた瞳で見つめてきた。澄みきった綺麗な眼差しをしていた。
「もう、平気です」
喉に絡みつく、かすかな声で、仁子は自分自身に言い聞かせるように呟いて、
二重の目蓋を閉じた。

そして懐の手をさらに深く潜り込ませた。布の感触が途切れ、肌に触れる。
湯上りの肌はシットリと潤い、優しい手触りを伝えてきた。
乳房の麓から徐々に、その膨らみを包み込んだ。乳房はたわわに実っている。
ゆっくりと揉み込むと、内側から手の平を弾き返してきた。

「ああーっ」仁子は深い溜息を吐くと、
私の手の動きに合わせて体をゆっくりとクネラセ始めた。
私は乳房に愛撫を加えながら、浴衣の腰紐を解いた。
胸元がしどけなく着崩れて、双つの乳房が露出した。

常夜灯の明りに照らされた乳房は仄かな乳白色にぬめり、
その谷間に影を刻んで豊かに盛り上がっている。
乳暈は小指の先ほどの乳首を囲んでいる。
愛撫を加えるごとに、乳首は固くなり、ピクンとせり出した。

仁子の息づかいは「ハァ、ハァ」荒くなり乱れはじめる。
額に浮いた汗が、頭を揺らす度にキラキラとオレンジ色に瞬いた。
唇が乾くのか、仁子は舌でチロチロと唇を舐めている。
私はその唇に口づけをした。舌先で唇の合わせ目を辿った。
すると、それまで閉じていた唇が、かすかに開いた。
 

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私は仁子の口の中に舌を滑り込ませた。舌同士が初めて触れ合う。
その感触を確かめ合う様に、ジッと触れ合ったままでいる。
いかし、、間もなく私達の舌は、うねりながらシットリと絡み合った。

「うっ、うう~ん」
仁子は鼻を鳴らし、頭を横に振って唇を外した。
「嫌なの?」
「そうじゃないの。息が出来なくて苦しいんだもの」
「・・・?」
「死ぬかと思った」と甘えるように、大袈裟に言った。
「馬鹿だなぁ。ずっと息を止めて他の?」
「どうすればいいの?」
「この鼻があるじゃないか」と言って、
私は仁子の可愛い鼻を摘まんだ。

「もう、意地悪ッ」
「学校の先生をしてても、何も知らないんだな」
「学校じゃ、そんなこと教えないし・・・教えて呉れないもの。
 それとも誰かに教わってた方が良かったのかしら」

仁子は火照った体をすり寄せてきた。
恥ずかしさの中で精一杯強がっているのだ。
「今夜はボクが先生だよ、安心して・・・」
「経験が豊富なのね」
「これからは、キミだけさ」
「他人行儀だわ。キミって呼び方」
「じゃ、何て呼べばいい?」
「仁子って名前があるわ。名前で呼んで」
「仁子か・・・なんとなく照れ臭いなあ」
「ねえ、ちゃんと呼んで」
「・・・仁子」
「もう一度、口づけを教えて」

仁子は満足したようにウットリと目を閉じて、私に抱き付いてきた。
仁子の体から、固さはもう解れていた。

  1. 妻を語る
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プロフィール

アヤメ草

Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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