PV UU 現在の閲覧者数: /にほんブログ村 小説ブログ ロマンス小説へ
2ntブログ

異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. スポンサー広告
  2. [ edit ]

初夜で判った新妻の性的魅力。其の一

6e40f3ed-s.jpg
街は浮足立ったクリスマスの喧騒で、いつになく賑わっていた。
息子の信義に誘われて、久しぶりに私は居酒屋の縄暖簾をくぐってみたが、
行き場所を失った男たちが、何と多い事か・・・。
一塊、二塊と、サラリーマンたちが肩を寄せ合ってテーブルを囲んでいるかと思えば、
カウンターにだらしなく突っ伏して、酔い潰れている者もいる。

いずれも家庭でクリスマスを祝うことに、無縁な男たちなのだろう。
私達親子も、また、そうした一組だった。

信義は一昨年の春、嫁の和美と協議離婚した。子供が二人いたが、
二人とも自立していたから、全く問題なく偶に信義と連絡は取っているようだ。

私の妻の仁子は、信義の結婚も知らずに早逝している。嫌な咳をするなと、
私は気づいていた。しかし当時、私は船から降りたばかりで、
遊ぶことに夢中で放っておきっぱなしだった。もう少し早く病院に連れていけば、
助かったかもしれない。妻は洗面器一杯の吐血をして、入院してから一か月と持たずに、
末期の肺癌でこの世を去ったのである。

「親父、珍しい肴があるよ」
信義は黒板の品書きを目で示した。私は目を細めて黒板の文字を追った。
長年の不摂生で患った糖尿病のため、視力は極度に衰えていた。
「何がある?」
「ホッケの刺身だってさ・・・食べてみるかい」
「ホッケか・・・刺身で出せる店が、まだあったんだな。
 板さん、一つ造ってみてくれるかい」
「ヘイ、よろこんで!」

板前はポンと威勢よく手を叩くと、冷蔵庫から、山吹色をしたホッケを出して、
目の前の俎板の上に載せた。ホッケは、ほんの数時間前まで確かに生きていた。
そう確信できる立派な魚体だった。

「北海道から航空便で叔父に直送してもらったやつです。今朝、
 捕れたばかりなんで頬っぺたを落とさないようにして下さいよ」
「北海道は江差かい?」
「いえ、函館の近くにある、上磯という所です。ご存じすか?」
「行ったことはないが、そうか、まだ獲れているんだな」
「僅かですが・・・」

板前は捌いたホッケを、大皿に盛って私の目の前に置いた。
切り身は瑞々しい薄桃色をしている。口を酒で濯いで、一切れ頬張ってみた。
身に鮎魚女(あいなめ)ほどの締りはないが、口にジワリと甘みが広がり、
スッキリとした滋味が舌に絡みつく。長い事忘れていた、ホッケの旨さだった。

「親父どうだい?」
「旨い。お前も食ってみなッ」
「本当に旨そうに食うんだな。ホッケなんて猫跨ぎだって昔は言ってたくせに・・・」 
「そう思えるほど、いい時代だったんだ」
そう言うなり、もう一切れ、私は口に放り込んだ。

にほんブログ村 小説ブログ ロマンス小説へ
にほんブログ村
関連記事
  1. 妻を語る
  2. / trackback:0
  3. / comment:0
  4. [ edit ]

初夜で判った新妻の性的魅力。其の二

◇酒と女が生きがいに
p1010910

大鼾をかいている者がいた。マッチを擦ってストーブに火を入れた。
炊き口の炎が男を照らし出した。男は本間だった。他の男達の姿は無かった。
酔い潰れてしまった私達を残したまま、夫々の家に帰ってしまったのだろう。
ひどく頭が痺れていた。

私は本間を漁師小屋に置いたまま、自宅に月明かりを頼りに帰った。
ストーブには石炭を目一杯入れて置いたから、おそらく朝までは燃え続けて、
本間が風邪をひくことはないだろうと思った。

翌朝、私はまだ暗いうちに港へ行った。頭はまだ重く痺れていたが、
気分は爽快だった。男たちは出漁の前の準備で、忙しく立ち働いていた。
その中には、本間もいる。口から白い息を吐きながら、
陣頭に立って小気味いいほどの指揮をとっていた。

「船頭さん、夕べは・・・」
と言いかけた私に、本間の怒声が返ってきた。
「今頃ノコノコと来やがって、お前の事は吉崎に全て任せてある。
 吉崎の指示に従え」
「・・・!?」
「何をグズグスしてる。オオーイ、吉崎」

本間は吉崎を呼びつけると、私と引き合わせた。
それは私が漁師に成った、瞬間だった。

吉崎は私より五つ年上で、乗組員の中では一番年若だった。
祖父の代からの漁師で、幾度となく死の淵を覗いたせいか、
目は異様なほどギラつき、無口で何を考えているのか判らない所が有った。

しかし、この生粋の若い漁師からは、学ぶことが多い。
その日から、吉崎の一挙手一投足を見つめ、
無口な彼から漁師としての腕を盗むことに腐心した。

漁師の朝は早い。三時には港に行って漁の準備をする。
漁場の奥尻島の沖合に着くころに、ようやく白々と夜が明けはじめる。
網を投入して、一時間ほど船を走らせる。
今の様に魚群探知機などはないから、鴎の鳥山を見つけるか、
船頭の経験に裏打ちされた勘が頼りだ。

二十トンほどの小船に十人の漁師が乗り込み、
船端から網をワッセイ、ワッセイと手繰り上げる。
仮に空網でもかなりの重量があって、大漁ともなれば腰を使って
引き上げるだが、全身の骨という骨が悲鳴を上げるほど重く、
寒風が吹き荒ぶ中でも、厚手の服を通して体から湯気が出た。

にほんブログ村 小説ブログ ロマンス小説へ
にほんブログ村>
関連記事
  1. 妻を語る
  2. / comment:0
  3. [ edit ]

初夜で判った新妻の性的魅力。其の三

◇初夜の緊張感
027a013f.jpg
娼家にいる女の中で、小雪だけは違った。
生きている生身の熱い女だった。娼婦に惚れることなど馬鹿げているが、
私は夢中で通い続けていた。

「また小雪の所か?そろそろ身を固めた方が良いんじゃねえか」
小雪に熱を上げている私に、船頭の本間は心配して真顔で忠告した。
「身を固める?オレはそんな心算はサラサラないですよ」
「小雪だけが女じゃあるまい。所詮、所帯を持つ女じゃない」
「百も承知。遊びですよ」
「なら、オレの出る幕じゃないが、お前を好いている女も居るらしいぞ」
「・・・オレを?」

聞く耳を持てない私は、本間の言葉を一笑にふした。
ところが、その数日後になって漁から戻って家に帰ると、
何時の間にか威儀を正してきたのか、紋付袴姿の本間に伴われて、
一人の女性が我が家に来て待って居た。

私の両親とは、すでに話がまとまって居たらしい。
互いが顔も知らず、両親が決めた相手と結婚するような乱暴な時代だ。
本人が知らぬ間に、見合い話が進んでいても不思議はない。
今の若者が聞いたら、あまりの馬鹿馬鹿しさに卒倒するだろう。
そうした時代でも、私は内心は卒倒する思いだった。

女性は後に私の妻となる仁子(としこ)だった。仁子は本間の姪に当たり、
東京の女子大を卒業して地元に戻り、小学校の教員をしていた。
本間の家に遊びに行った時に、消し炭のような色の黒い女がいて、
酌をしてくれた事を思い出した。健康的とは言え、全く色気を感じさせない。
その女が着物を着て、本間の大柄な背中に隠れ、畏まって居たのだ。
卒倒しないのが不思議だった。

「典雄もそろそろ年貢の納め時だな」
普段酒をほとんど嗜むことのない父が、奥から酒瓶を持ってきた。
酒を飲めと言うのだ。私は言葉を失ったまま、それを受けることにした。
関連記事
  1. 妻を語る
  2. / comment:0
  3. [ edit ]

初夜で判った新妻の性的魅力。其の四

◇仁子と呼んで!
-2
私は仁子の背中を抱きしめたまま、浴衣の懐に右手をソッと滑り込ませた。
「・・・うっ」
仁子は小さく呻いて、驚いたようにピクリと体を震わせた。
痛々しいほどの恥じらいようだ。
私がこれまで相手にしてきた女とは、勝手が違う事に改めて戸惑った。

「心配しないで・・・オレに全てを任せて」
私は仁子の耳元に囁いた。仁子はコクリと小さく頷くと、
潤みを湛えた瞳で見つめてきた。澄みきった綺麗な眼差しをしていた。
「もう、平気です」
喉に絡みつく、かすかな声で、仁子は自分自身に言い聞かせるように呟いて、
二重の目蓋を閉じた。

そして懐の手をさらに深く潜り込ませた。布の感触が途切れ、肌に触れる。
湯上りの肌はシットリと潤い、優しい手触りを伝えてきた。
乳房の麓から徐々に、その膨らみを包み込んだ。乳房はたわわに実っている。
ゆっくりと揉み込むと、内側から手の平を弾き返してきた。

「ああーっ」仁子は深い溜息を吐くと、
私の手の動きに合わせて体をゆっくりとクネラセ始めた。
私は乳房に愛撫を加えながら、浴衣の腰紐を解いた。
胸元がしどけなく着崩れて、双つの乳房が露出した。

常夜灯の明りに照らされた乳房は仄かな乳白色にぬめり、
その谷間に影を刻んで豊かに盛り上がっている。
乳暈は小指の先ほどの乳首を囲んでいる。
愛撫を加えるごとに、乳首は固くなり、ピクンとせり出した。

仁子の息づかいは「ハァ、ハァ」荒くなり乱れはじめる。
額に浮いた汗が、頭を揺らす度にキラキラとオレンジ色に瞬いた。
唇が乾くのか、仁子は舌でチロチロと唇を舐めている。
私はその唇に口づけをした。舌先で唇の合わせ目を辿った。
すると、それまで閉じていた唇が、かすかに開いた。
関連記事
  1. 妻を語る
  2. / comment:0
  3. [ edit ]

初夜で判った新妻の性的魅力。其の五

◇糸引く濃密な愛液
初夜01
私たちは、抱き合ったまま、唇を重ねた。
軽口で気持ちが少し楽になったのか、
仁子は私がしたように口の中に舌を入れて絡み付かせてきた。

肉棒はパンツの中で窮屈なほど、怒張した。私は寝巻を脱いで、
パンツだけに成った。仁子の浴衣も脱がせる。
その下には真っ白なズロースを穿いているだけだった。

薄らと汗の滲んだ乳房を揉みながら贅肉のない脇腹から
肉がしっかり付いた腰にかけて、ゆっくりと手を滑らせていった。
「あっ、ああ~ん」
仁子は細い声で切なそうに喘ぎ、背中を弓なりにピーンと反らした。
甘い石鹸のようだった女臭が、
何時の間にか山百合に似た深い匂いに変化していた。

私は仁子の体をすべて舐め尽くしたいと思った。だが、その一方で、
無垢な体には酷すぎる行為のような気がした。焦ることはない。
是からずっと、肌を合わせる事が出来るのだから、
徐々に慣らしていけばいいと、その欲望を抑え込んだ。

その代わり、乳房の谷間に顔を埋め、ズロースの中に手を忍ばせた。
その中は蒸れた様に熱く、
やわらかな飾り毛がふっくらとした土手を覆っていた。

指先を少しずつ進めた。コリッとした肉粒に行き当たった。
固くしこっている。指の腹で軽く転がす。
「あっ、ああ~ん」
仁子は火がついたように、体を捩らせはじめた。
オマンコは既に花蜜で濡れきっている。
しかし、まだ男を迎えた事のないソコは、蕾のように固いままだ。

入り口に沿って撫でながら、注意深くその中に指を差し入れた。
すると「ううっー」と、仁子は眉根を寄せて呻いた。
関連記事
  1. 妻を語る
  2. / comment:0
  3. [ edit ]

NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY

プロフィール

アヤメ草

Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

カレンダー

02 | 2011/03 | 04
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

フリーエリア

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

« 2011 03  »
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


.