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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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未亡人の熱い肌。其の六

~乱れに乱れた夜~
未亡人の熱い肌16
こうして37歳の未亡人と19歳の私は相思相愛の仲となり、
週末ごとの逢瀬を楽しんでいた。千鶴は一旦寝室に入ると、歳の差を忘れ、
「あなた、あなた」と小娘の様に、甘えはしゃいだ。

まず“指技”で無我の境地に昇天させる。暫く戯れの間を取り、
仕上げは得意の寝技で身を震わし失神させるのだ。

このパターンも定着し、私の求めに応じて、あらゆる痴態を演じて見せるようになった。
私の顔の上に跨り、小陰唇のビラビラを両手の指で押し開きオマンコの奥まで見せて呉れる。

千鶴は愛液を滴らせ吸われる事を好む、私は千鶴の股座に顔を埋めて、
溢れる愛液をチュウチュウと音を立てて吸い尽くす。
ねぶり方も一段と向上して、二人で過ごす数時間は熟れ切った女に徹した。

しかし千鶴は私を決して泊めてくれない。平日の訪問も許してくれない。
私の家族や近所の眼を恐れ、其れ以上に私の勤めの怠情を心配しての配慮だ。

セックスには溺れても、やはり元軍人の妻である。仕事まで疎かにしては成らぬとの
実の姉のように気遣う気持ちを忘れてはいなかった。

10月3日。阪神タイガースが15年振りにセリーグ優勝した。
巨人ファンの私は面白くない。やけ酒を飲みたくなって、退社時の夕方、
新子安駅の赤電話で千鶴の家に電話をした。

平日、水曜日だった。私は断られると思っていたが、案に相違して、彼女は簡単に
訪問を許してくれた。ただ、何か声が沈んでいるのが、気がかりだったが・・・
 
未亡人の熱い肌17
やはり千鶴は元気がなかった。表情や言葉も、いやに老けたようにみえた。が、
二人お揃いの浴衣に着替え卓袱台に用意された夕飯を前にして、
「かあちゃん、いっぱい、やっか!」
私は飲めない千鶴に、ビールを注いだグラスを差し出した。

口をへの字に歪めて喋った言葉は、9月頃から放映していた喜劇俳優、伴淳三郎の
清酒CMのセリフだった。効果満点、千鶴が噴き出した。
「ようし、飲んじゃおうかな!」
明るい笑顔でグラスを受け取り、一気に飲み干してしまった。

驚いて見守る私に、「飲んだぞう!」と悪戯っぽく笑いかけ、座布団の膝を崩した。
浴衣の裾から真っ白な素肌の内股が覗き見え、顔は飲めない酒に早くも赤くなり、
白いうなじも桃色に染まっている。私は勃然と湧き出した欲情に誘われた。

まだ駄目よ、待って、ともがく彼女を抱き倒して唇を奪った。それで千鶴の体から
力が抜け、いつもの彼女に戻った。

その夜の千鶴は、乱れに乱れた。そして、私の男根を貪欲に求め続け、
果てても私にしがみ付いて、抜かれる事を嫌がった。

お陰で抜かずの三発、彼女を失神するまで追い込む始末になった。
「今日は何か変だね、どうしたの?」
弛緩した千鶴の耳に、私は囁いた。

何でもない、と彼女は答え、私の胸に顔を埋めて、男根を指で弄り始める。
そして、少女のように、シクシク泣き出した。
(後で知ったのだが、そのとき千鶴は私の子を宿していたのだ。その事実を知らせぬまま、
 数日後堕胎していたのだった)

そのとき私は、千鶴に泣いた訳を訊けば良かったのだ。若い私は、すすり泣く彼女に
またも欲情を掻き立てられて、元気づけるにはこれが一番、と再び彼女の肌に、
血気盛んの男根で挑んでしまったのだ。

男根が埋没したとき、千鶴は私の背中に爪を立てた。仰け反りながら、
「今夜は帰らないで!」悲鳴に近い声を放って、四肢と肉壷の全体で私を締め付けた。
未亡人の熱い肌18
どの位寝たのか目を開けると、
もう朝に成っていた。こんなに熟睡できたのは何年ぶりだろうか。
傍らには、千鶴がいて、
「あなた、おはよう。よく眠れたぁ?」と甘く囁き掛けて来た。

『うん・・・昨夜は千鶴とさんざんオマンコ遣ったからね』
そう言って遣ると、千鶴は顔を赤らめ、しがみ付いてきた。

千鶴は台所で、私の朝食と弁当を作って呉れた。
今朝早く私が寝ている時に用意して居て呉れたらしい。
「はい、お弁当」私は初めて千鶴の家から出勤した。

その後の彼女の態度や言動には変化は無かったが、
11月30日の金曜日。千鶴から、私宛に一通の封書が自宅に配達された。
驚いて読むと、千鶴の自筆で淡々と綴られた私への感謝の言葉と、
実家に帰り再婚するとの通知だった。
ただ、再婚相手の男名前は書いてあったが、転居先の住所は静岡県と
書かれているだけだった。
そして最後に妊娠していた事が述べられ、相談もせずに始末した事を詫びていた。

私は呆然として宙を見つめた。この週の日曜日にも抱き合い愛を確かめ合ったばかり、
再婚する気配など感じなかった千鶴なのだ。また女に裏切られたと、
私は呆然とするしかなかった。

その後数年経ち、私は五歳年下の女と結婚した。現在の妻である。
そして子が生まれ、今は千鶴の心が理解できる年齢になった。

千鶴は私を裏切ったのではない。私を心から愛して呉れたのは間違いない。
愛して呉れたからこそ、はるか年下の私との関係を自ら断ち切ったのだろう。そう思う。

その年、昭和37年のレコード大賞歌である「いつでも夢を」を口ずさむ度、
今でも私は千鶴への愛しさが再熱して涙ぐむ。
存命ならばもう88歳に成るはずの千鶴も、同じ思いなら嬉しいのだが・・・。
END

  1. 未亡人との恋
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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