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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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海辺の小さな旅館を営む夫婦の今と昔。其の五

◇愛が結実した夜
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私に異存のある筈がありませんでした。
正直に言えば毎日のように彼女の裸身が夢の中に現れ、其の度にハッとして
目が覚めたのです。彼女の寝顔に目をやって、手を出しかかった事も度々ありました。

そして其の度に自分のふしだらさを責めて布団に戻り、膝を抱えて眠ったのです。
当時まだ21歳だった私には拷問とも言える暮らしでした。

「よそうよ。俺は恩返しなんかしてもらわなくたっていい」
武士は食わねど高楊枝・・・のやせ我慢でした。すると彼女はツッと私の前まで
進み出ると、私の手を浴衣の胸に誘導したのです。

「バ、バカなことはよせ!いいって言ってるだろ!」
うろたえました。女性の前でうろたえるなんて、初めてのことだったかもしれません。
形よくフンワリ膨らんだ乳房。指が触れるとクリッと転がる乳首。
恥じらいとためらいで切なく歪んだ彼女の美貌。それらの何もかもが刺激的でした。
肉ザオはたちまち怒張し、下穿きを突き上げて疼きました。

「抱いて、お願い・・・」
かすれた声で彼女がつぶやきます。
こうなるともう私の欲情からブレーキは弾け飛んでいました。

「分かった。本当にいいんだな?」
くぐもった声でつぶやいて彼女を寝かせつけ、震える手で浴衣の紐を解いて前をはだけます。
雪のように白く透ける肌。柔らかなカーブを描いて起伏する女体。下穿きの局部は
淫丘に押し上げられてこんもりと盛り上がり、いやが上にも私の欲情を駆り立てました。

夢中で唇に吸い付きます。彼女も激しく吸い返してきました。
唇を吸いながら下腹部に手を伸ばします。下穿きをずり下ろして局部をまさぐると恥毛は淡く、
ほの温かく湿った陰肉が指に吸い付いてきました。肉ワレをまさぐって指をぬっぽりと差し入れます。

「はん・・・」
シャックリのような吐息を発して彼女の顎が浮き上がりました。
はやる思いで粘膜の谷間をまさぐります。ねっとり潤んだ膣穴をコネ回し、
指に纏わり付いた恥液で女体の最も敏感な器官を抉るのです。

「あは・・・そこ・・・」
愛くるしい美貌が眉間に縦ジワを寄せて歪みます。
半開きになった唇からハァハァと吐息が漏れてきました。

 
m84.jpg
が、私は不安でした。彼女の切ない顔は感じて居るからではなく、
過去の屈辱を思い出して恐怖におののいているからなのではあるまいか・・・
そんな不安がよぎったのです。

「いいのか?ほんとに・・・」思わず尋ねました。
すると彼女は薄く目を開け、私をじっと見つめてから小さくコクリと頷きました。
私はうなづき、上体をゆっくりと下にずらしていきました。
ワル時代の様に「反撃」に備える必要はありませんでした。

形よくみっしり肉付いた太股を見下ろして両膝に手を掛け、股を大きく開かせます。
茂みは淡く、そよぐ恥毛の奥にセピァ色がかった陰唇と肉ワレが透けていました。

脚を開くにつれて肉ワレがぬんめりと口を開け、
よじれ合わさった肉のヒダがピラリと顔を覗かせます。
肉ヒダは、それまでに抱いた女たちの誰よりも柔らく、いじらしいほどでした。
肉ヒダを捲ると露出したのは鮮やかな朱色の粘膜。
表面はテラテラと濡れ光り、私の欲情を誘いました。

彼女と出会ってから、彼是一年半。同じ屋根の下で暮らしながら、
一度として見たことも触れた事もなかった秘密の場所。それを目の当たりにして
尋常な感動ではありませんでしたが、同時にこみ上げてきたのは激しい怒りでした。

腫れ物むに触るように大事にしてきた彼女の貞操。なのにそれをかつて苦もなく
蹂躙した男たちがいる。それを思うと、歯軋りするほどの怒りがこみ上げてきたのです。
怒りはそのまま彼女の秘粘膜にぶつけられました。

舌で膣穴をえぐり、敏感な肉芽を剃り上げます。差し込まれた舌で肉ヒダがよじれ、
膣穴を指で抉るとクチュクチュと音を立てました。
仄かに立ち上がってくる性臭も私の欲情を掻き立てました。

「あふ・・・ああ・・・あは・・・」
むせび泣くような喘ぎが彼女の喉元から漏れてきます。
かつての私ならとことんまで愛撫し続けていたでしょう。
しかし、その夜は怒張した肉ザオがそれを許しませんでした。
すでに爆発寸前まで高まっていたのです。
海辺の旅館03
「俺、もう我慢できない。どうする?」
見栄をかなぐり捨てて聞きました。すると彼女は薄く目を開け、苦笑しながら、
「いいわよ。して・・・」
とつぶやいたのです。獣のむように激しく彼女の体内を突き上げて果てました。
中だしでした。抜き取ろうとした瞬間、其れを彼女が制して中に射精する事を求めたのです。

「いつか二人で旅館をやらないか?」
私がそうつぶやいたのは、まだけだるい余韻の中にいる時でした。
逃避行を始めてからずっと抱き続けていた夢でした。

親の跡目を継ぐと言う意味ではありません。
どこか知らない土地に行き、彼女と二人で旅人をもてなす仕事に就く・・・
それは、若い女性の旅人達を蹂躙してきた私の、せめてもの罪滅ぼしのつもりでした。
彼女も微笑んでうなづいてくれました。が、実際にこの地で旅館を始めるまで彼是20年、
並大抵の苦労ではありませんでした。

婚姻届を出して正式に夫婦になったのはその翌日のことでしたが、
以来、私は幾つもの旅館や料亭で板場の修業に励み、彼女は仲居として働く。
それは私たち夫婦がお互いの信頼と愛情をさらに
高め合うための旅路でもあったような気がいたします。

そうして腕を磨くと共に資金を貯め、私42歳、家内45歳の時に晴れてこの地に
小さな旅館を開業する事が出来たのです。

「オジサン、あたしたち、寝坊しちゃったぁ。ねぇねぇ、旅館てお昼ご飯ないのよねぇ」
陽が高く上ってからロビーに出てきた女子大生たちが私たち夫婦に話し掛けてきます。
原則として旅館に昼食の用意はありません。

「しょうがないな。こんな時間に」
「あなた、何かこしらえてあげたら?」
笑いながら合いの手を入れる家内。
「そうだな。しょうがない。なんか作ってやるか」

苦笑して厨房に向かう私。狂喜する女子大生たち。
家内のこんな合いの手が我が旅館の人気の秘密なのかもしれません。
家内は日本一の年上女房、いや、日本一の女将です。
END
  1. 夫婦の今と昔
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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