・マコ18歳と40男の私。其の一
私が生涯に出会った女性の中でマコちゃんほど痛快な女の子は居なかった。
あの自由奔放な生き方、30年近く経った今でも鮮やかに思い出す。
これは私とマコちゃんの楽しかった頃の記録である。
◇ギャラの外に(1)
「ネエ、ここは休憩あるの」
『ああ、勿論。休憩はあるよ』
「じゃあ、休憩の時、私とセックスしない?」
『キミ、何を言ってるんだ、いきなり』
「アラ、気に障ったらゴメンナサイ」
『いゃァ、気に障った訳じゃないけど、仕事中に急に
そんなこと言われちゃビックリするよ』
「だって女ってみんなセックスがしたいんだよ。
あんた女の気持ちを知らないの」
『今迄キミのようにハッキリ言った子は一人も居なかったよ』
「フーン、皆、気取ってるんだよ。本心ではしたくても、
体裁ぶってハッキリ言わないだけだよ」
『そういうものか。女の子の気持ちって』
「そうさ、男のあんたには何も知らないんだよ。でもあたしは違うんだ。
心の中で思って居る事はドンドン言うタチなんだ」
このヘンテコなやりとりは撮影のモデルとして私のスタジオにやって来た
18歳の女の子との間に交わされた会話である。
当時私の本業は堅い電気制御の技術屋であったが、
趣味の写真が高じてDP機材やスタジオも手に入れて4年目。
モデルも百人以上写していた。
そしてこの日、プロダクションの親父さんに連れられて来たのが
グラマーで顔つきは並だが、オッパイはムチムチだった。
彼女はマンションの一室に作られた私のスタジオに入ると、
セミダブルのベッドやドレッサーなどと一緒に、
照明器材等が置かれてある室内をもの珍しそうに見ていたが、
急にニヤニヤ笑った。私は一寸薄気味悪い感じさえした。
連れて来た親父さんによると、この子が仕事をするのは今日が
初めてだということで、名前は未だ決まっていないという。
そこで本人は大塚から来たと言うので、その下によくある名前
「マコ」をつけてモデル「大塚マコ」が誕生した。
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親父さんは紹介料の五千円を受け取ると、さっさと帰ってしまった。
モデル代の二万円は仕事が終わってから本人に渡すことになっている。
先ず、浴室のシーンから撮影を始める。
この場合、いちいちポーズをつけていたのでは能率が悪いし、
まして彼女は今日が最初とあっては尚更である。
そこでまずシャワーを浴びたあと、
『マコちゃん、全身に石鹸をつけて』
と指示をする。彼女は何しろ初めてなので勝手が判らない。
『難しく考えなくていいんだよ。
何時もキミがお風呂場でやっているようにタオルでゴシゴシ洗って』
「これでいいの?」
『そうだ、その調子、おっと、そこを見せちゃまずいんだよ。
石鹸のアワで隠さないと出来た写真が使い物にならないんだ』
マコちゃんはむまるっきりオープンである。アワで隠して陰部が出ないように
カメラポジションを変えてシャッターを切ってゆく。
「あんた。こんな仕事をしていながら、いつもモデルとヤッているんでしょ」
『そういうことは今迄に一度もないんだよ』
「ウッソー!、裸の女の子と二人っきりでいて何もないといったって
本当には思えないよ。今どきの女の子は平気だしさ」
『平気って、何が平気なんだい?』
「セックスの事よ。あんたの頭は古いんだよ」
『古かろうが、新しかろうが、そんな経験は一度もなかったよ。
こんな写真でも一生懸命だからね。
キミ、仕事なんだから真面目にやってくれよ』
マコちゃんは意外に私の厳しい注意で急におとなしくなってしまった。しかし、
『真面目にやってくれよ』と立派な事を言っておきながら、
頭の中は彼女の「セックスしない?」の誘いを如何にすべきか・・・
そればかりが駆け巡っていた。
過去四年間に百名以上のハダカを二人きりの部屋で半日掛りで写していながら
一度もセックスをした事がないのは紛れもない事実である。
それは別に本業もあり女房子供も居る身でモデルにチョツカイをだして、
全て失う様な事は出来ないと言う自制心が勝っていたからである。
写す内容はかなりエロチックなもので、モデルがその為のポーズをとっている間に
感じて来てしまい、穿いているパンティのアソコに当たる部分がスーッと
濡れて来るのがよく判る場合が度々ある。
その時の彼女等の表情は必ず目をトロンとさせて何となくだらしなくなってくる。
しかし私にとって、
目の前に横たわっているモデルは肉体ではなく素材でなければならなかった。
そうした強い信念を持ち続けるには、かなり厳しい自制心を必要としていた。
ところが今日はこのモデルがはっきりとセックスをヤリたいと言っている。
二十五歳も年下の娘のような女の子に切り出されて断ると言う事はない。
何しろ滅多にある話ではないのだ。
しかしプロ意識を出して一通り仕事を済ませてからだと疲れ果てて
その気を失せてしまうかもしれない。そこでアタマを切り替え、
今日は一日遊びにしてしまう事にする。
『さァ、それじゃこれから休憩にしてマコちゃんを相手にセックスしようか』
「本当?」マコちゃんは大喜びだ。
『今日はキミとゆつくり遊ぼう』
私は室内を少しでも暗くしてムードをだそうとカーテンを閉め始める。
窓から見える高速道路には車が往き来して
世の中は忙しい人達で一杯なのだ。それを、この部屋では昼間から
四十三歳の男と十八歳の娘がセックスをしようとしている。
マコちゃんは浴室から出て、濡れた全身を充分に拭き切らずに
ヌードのままセミダブルのベッドに泳ぐように倒れ込むと仰向けになった。
私もパンツ一枚なって彼女の傍らに横になりながら、
いい年ををして・・・という気がどうしても離れないが、その一方では、
もう余り堅苦しい事は考えるナ、という気も起っている。
左手をマコちゃんの首の下に入れて左肩を抱きながら右手で乳房を愛撫する。
それだけで彼女は感じて、よがり声を上げる。それがかなり大きい。
あの自由奔放な生き方、30年近く経った今でも鮮やかに思い出す。
これは私とマコちゃんの楽しかった頃の記録である。
◇ギャラの外に(1)
「ネエ、ここは休憩あるの」
『ああ、勿論。休憩はあるよ』
「じゃあ、休憩の時、私とセックスしない?」
『キミ、何を言ってるんだ、いきなり』
「アラ、気に障ったらゴメンナサイ」
『いゃァ、気に障った訳じゃないけど、仕事中に急に
そんなこと言われちゃビックリするよ』
「だって女ってみんなセックスがしたいんだよ。
あんた女の気持ちを知らないの」
『今迄キミのようにハッキリ言った子は一人も居なかったよ』
「フーン、皆、気取ってるんだよ。本心ではしたくても、
体裁ぶってハッキリ言わないだけだよ」
『そういうものか。女の子の気持ちって』
「そうさ、男のあんたには何も知らないんだよ。でもあたしは違うんだ。
心の中で思って居る事はドンドン言うタチなんだ」
このヘンテコなやりとりは撮影のモデルとして私のスタジオにやって来た
18歳の女の子との間に交わされた会話である。
当時私の本業は堅い電気制御の技術屋であったが、
趣味の写真が高じてDP機材やスタジオも手に入れて4年目。
モデルも百人以上写していた。
そしてこの日、プロダクションの親父さんに連れられて来たのが
グラマーで顔つきは並だが、オッパイはムチムチだった。
彼女はマンションの一室に作られた私のスタジオに入ると、
セミダブルのベッドやドレッサーなどと一緒に、
照明器材等が置かれてある室内をもの珍しそうに見ていたが、
急にニヤニヤ笑った。私は一寸薄気味悪い感じさえした。
連れて来た親父さんによると、この子が仕事をするのは今日が
初めてだということで、名前は未だ決まっていないという。
そこで本人は大塚から来たと言うので、その下によくある名前
「マコ」をつけてモデル「大塚マコ」が誕生した。
にほんブログ村
親父さんは紹介料の五千円を受け取ると、さっさと帰ってしまった。
モデル代の二万円は仕事が終わってから本人に渡すことになっている。
先ず、浴室のシーンから撮影を始める。
この場合、いちいちポーズをつけていたのでは能率が悪いし、
まして彼女は今日が最初とあっては尚更である。
そこでまずシャワーを浴びたあと、
『マコちゃん、全身に石鹸をつけて』
と指示をする。彼女は何しろ初めてなので勝手が判らない。
『難しく考えなくていいんだよ。
何時もキミがお風呂場でやっているようにタオルでゴシゴシ洗って』
「これでいいの?」
『そうだ、その調子、おっと、そこを見せちゃまずいんだよ。
石鹸のアワで隠さないと出来た写真が使い物にならないんだ』
マコちゃんはむまるっきりオープンである。アワで隠して陰部が出ないように
カメラポジションを変えてシャッターを切ってゆく。
「あんた。こんな仕事をしていながら、いつもモデルとヤッているんでしょ」
『そういうことは今迄に一度もないんだよ』
「ウッソー!、裸の女の子と二人っきりでいて何もないといったって
本当には思えないよ。今どきの女の子は平気だしさ」
『平気って、何が平気なんだい?』
「セックスの事よ。あんたの頭は古いんだよ」
『古かろうが、新しかろうが、そんな経験は一度もなかったよ。
こんな写真でも一生懸命だからね。
キミ、仕事なんだから真面目にやってくれよ』
マコちゃんは意外に私の厳しい注意で急におとなしくなってしまった。しかし、
『真面目にやってくれよ』と立派な事を言っておきながら、
頭の中は彼女の「セックスしない?」の誘いを如何にすべきか・・・
そればかりが駆け巡っていた。
過去四年間に百名以上のハダカを二人きりの部屋で半日掛りで写していながら
一度もセックスをした事がないのは紛れもない事実である。
それは別に本業もあり女房子供も居る身でモデルにチョツカイをだして、
全て失う様な事は出来ないと言う自制心が勝っていたからである。
写す内容はかなりエロチックなもので、モデルがその為のポーズをとっている間に
感じて来てしまい、穿いているパンティのアソコに当たる部分がスーッと
濡れて来るのがよく判る場合が度々ある。
その時の彼女等の表情は必ず目をトロンとさせて何となくだらしなくなってくる。
しかし私にとって、
目の前に横たわっているモデルは肉体ではなく素材でなければならなかった。
そうした強い信念を持ち続けるには、かなり厳しい自制心を必要としていた。
ところが今日はこのモデルがはっきりとセックスをヤリたいと言っている。
二十五歳も年下の娘のような女の子に切り出されて断ると言う事はない。
何しろ滅多にある話ではないのだ。
しかしプロ意識を出して一通り仕事を済ませてからだと疲れ果てて
その気を失せてしまうかもしれない。そこでアタマを切り替え、
今日は一日遊びにしてしまう事にする。
『さァ、それじゃこれから休憩にしてマコちゃんを相手にセックスしようか』
「本当?」マコちゃんは大喜びだ。
『今日はキミとゆつくり遊ぼう』
私は室内を少しでも暗くしてムードをだそうとカーテンを閉め始める。
窓から見える高速道路には車が往き来して
世の中は忙しい人達で一杯なのだ。それを、この部屋では昼間から
四十三歳の男と十八歳の娘がセックスをしようとしている。
マコちゃんは浴室から出て、濡れた全身を充分に拭き切らずに
ヌードのままセミダブルのベッドに泳ぐように倒れ込むと仰向けになった。
私もパンツ一枚なって彼女の傍らに横になりながら、
いい年ををして・・・という気がどうしても離れないが、その一方では、
もう余り堅苦しい事は考えるナ、という気も起っている。
左手をマコちゃんの首の下に入れて左肩を抱きながら右手で乳房を愛撫する。
それだけで彼女は感じて、よがり声を上げる。それがかなり大きい。
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プロフィール
Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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