PV UU 現在の閲覧者数: /にほんブログ村 小説ブログ ロマンス小説へ
2ntブログ

異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. スポンサー広告
  2. [ edit ]

男の器とチンポのデカさ。其の三

~彼女の後釜は誰?~
男の器と・・・06
其れが弾けたのは、件の友人(煙草屋の出戻りといい仲になった彼)が、
家の事情で引越しをした時の事だった。
あれ以来、時おり彼女とセックスをしては、その報告をしてくれた彼だった。
私達は、その都度たまらない羨望を覚えたものだ。ところが彼の初体験から
ものの2ケ月ほどの後、彼の一家は親戚の商売の失敗の煽りを食らって
町を出て行く破目になった。

私達は、慣れ親しんだ仲間を失う事に相応の感慨を抱きながらも、
その実、色めきたっていた。
“誰が後釜に座るか”すでにその時、私たちは煙草屋の出戻りが自分達の
占有物でもあるかのように思い始めていたのだ。

彼が居なくなった空席を埋めるのは、私達の内の誰かでなければ成らないと
思っていたし、その席は一つだけ、とも思っていたのだ。
それは、はっきりと言葉に出して決められる事ではなかった。
暗黙の了解というやつだ。

私達は、それぞれに彼女に仕掛ける方法を考えていた。仲間の数は五人。
早い者勝ちとなるか、それとも彼女に選ばせるか。
私達は虚々実々の駆け引きをやり合った。

煙草を買いに行って話をするという正面きった遣り方もあったし、
彼女が出掛けるのを見計らって外で捕まえようとした者もいた。
それぞれに出戻りとセックスしたい一心で、以前の彼が町を去ってたった
一週間ほどの間に、私達は何度も、彼女にアタックを繰り返していたのだった。

それだけ露骨に動き回れば、彼女は勿論、周囲の目に付かない訳も無い。
仲間のうち三人までが親に「それだけは許さん」と大目玉を食らい、
戦線を離脱した。だが、私ともう一人が、出戻りの奪い合いを続けた。

彼女にしても、困ったことだろう。中学生が二人で、自分を奪い合っているのだから。
それも、普通の中学生ではない。大人さえも恐れて身を縮めるようなワルだ。
どちらかを選んだり断ったりしたら、ひどい目に遭わされるかも知れないと思って
居たのかもしれない。
 
男の器と・・・07
ある日、私が煙草を買いに行くと、彼女の方からこう言い出したのだ。
「とにかく、こうして毎日来られても、人目に付くばかりでお互いに良い事は無いわ。
 今夜、じっくり話をしましょうよ。ただし、もう一人の人には内緒でね」
私はその時、勝った!と思った。

けれどもそれは、私がただ巧く彼女に乗せられただけの事だった。
先に種を明かしてしまえば、彼女は同じ事を先週、もう一人にも言って居たのだ。
もう一人は、そんな事はおくびにも出さなかったので、
私だけが気が付かなかっただけだったのだが・・・・。

いずれにせよその晩、私は胸を高鳴らせて彼女の家へ訪れた。
最初の彼が言っていたのとまったく同じ様に、店の裏手の住居に、
垣根を抜けて入り込む。その為に、裏木戸の鍵は外されている。

そのまま、明かりがぼんやりと点った彼女の部屋へ向かう。
庭に面したその部屋の窓が、私が前に立った途端にガラリと音をたてて開いた。
まるで私が裏木戸を潜るのを見ていたような間合いだった。

そこから部屋の中に入る。すでに延べられている布団には、枕が二つ並んでいた。
彼女がその気なのだと言うことが、とても嬉しく、また淫らなことに感じられた。

私は逸る気持ちを抑えて、彼女に促される侭に上着を脱いだ。
彼女は寝間着の浴衣をちゃんと着たままで、私の脱衣を手伝ってくれた。

私は与えられた浴衣を羽織った。こんなに至れり尽くせりで良いのかとも思ったほどに、
彼女のあしらいは見事だった。

喉から心臓が飛び出しそうなほど、私は高まっていた。浴衣を羽織らされたのは、
いささか心外ではあった。すぐにでも飛び掛りたい、その気持ちを弄ばれて居る様な
気がしたからだ。

「だいたい、あなたたちの考えて居る事は私には分かるつもりよ」
彼女は私を布団の上に座らせると、その横に正座して小さな声で言った。
男の器と・・・08
「私が周りの人達にどんな風に言われているか、思われているか知らない訳じゃない。
 石女の出戻り、年中男日照りで、誰にでも平気で股を開く、終いには年端も
 いかない子供まで咥え込んでいる・・・」
彼女は特に感情も込めず、淡々と喋っていた。

でも私には、美貌の彼女の口からこぼれる“男日照り”“股を開く”“咥え込む”
と言った言葉の一つ一つに、震えてしまいそうなほどの艶めかしさを感じていた。

「まあ、どれも決して嘘では無いものね。確かに私は石女だし、出戻りだわ。
 誰が来たって拒みもしない。この町の男達の、何人ぐらいが此処に来たと思う?
 きっと貴方には想像もつかないぐらいよ」

彼女はそう言って、くすりと笑った。その仕種がやはり色っぽく、
さっきからすっかり勃っている陰茎が、じわりと疼いた。

「でも、私はそれで良いと思ってる。誰が来ても拒まないっていうのは、
 今さら拒んでも仕方ないと思うのと、拒まれた人がどんな気持ちに成るか知ってるから、
 私にはそんな残酷な事は出来ないのよ」

彼女は言いながら、自分の浴衣の帯を解き始めた。
私は何度も生唾を飲み込みながら、そんな彼女をじっと見ていた。

「ただね、貴方みたいな若い子が来ると、やっぱりちょっと考えてしまう。
 こんなオバァチャンよりも、もっと相手にするべき女の子がいるんじゃないかと思ってね」

帯を解き終えた彼女が、立ち上がった。
そして私に背を向けて、肩からするりと浴衣を落とす。
彼女は下着をつけていなかった。私の前にたっぷりとした肉体が、
夜目にも白く浮かび上がった。
  1. 若き日の性欲
  2. / trackback:0
  3. / comment:0
  4. [ edit ]


comment


 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


プロフィール

アヤメ草

Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

カレンダー

04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

フリーエリア

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

« 2024 05  »
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -


.