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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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両手に花の果報者。其の二

◇娼婦・節子の事◇
H-12f.jpg
亜矢子の部屋に泊まっても何事も無かった。奈緒美の部屋に泊まっても何事も無かった。
しかし、それは意志の強さでも何でもない。真相は、恥ずかしながら包茎だった。
剥き出す事が出来る仮性包茎と言う奴で、剥き出し性交は可能だが、何時もは皮被りなのだ。
包皮と雁首間に恥垢が溜まって炎症を起こしていた。今考えると、あれは単純な不潔さから
きた炎症に過ぎなかったと思う。剥いて洗って乾かしてシッカロールでも叩いて置けば、
簡単に治ったはずである。ところが当時の私は、何か性病の一種のように思い込み、
性病科に通うのが恥ずかしく、センズリも掻かずに放置していた。
小さかった炎症が広がり大きくなり、糜爛(びらん)してはまった。
ひどい事に成ったと思いながら、痛みも痒みも無いので治療を先延ばしにしていたのである。

何日かたって、昔遊郭のあった鳳神社近くの横丁の私娼の処に行った。
女郎買いは、「初会、裏を返す、馴染む」と言う。私にも一人だけ馴染みが居た。
気のいい女で、時々はサックなしの生本番をやらせて呉れた。
ある夜、コトが終わって手を伸ばした姫鏡台の引き出しに桜紙が無い事を知ると、
「あたしのベッチョに入っていたんだもの、汚くないよね」
と言いながら、ペロリ舐めて事後処理をして呉れた事もある女だった。

福島県棚倉の在から来ている節子と言う女であったが、其の彼女に相談してみる事にした。
医者や看護婦には恥ずかしくて魅せられない症状だが、娼婦になら見せられる。
連れ込み旅館の薄暗い電灯の下で節子はチンポを診察してくれた。
糜爛したチンポながら、包皮の上からサックを着ければ痛み無くやれるものか如何か、
節子で実験してみようと言うのが相談だった。

「お客さんが皮っ被りってのは知らなかったよ。あたしん処に通ってれば、
 こんなに酷く成らなかったのによお。んだけど、これは梅毒じゃねえべよ。
 淋病でもねえよ。ただの皮被りのタダレだっぺよ」
予想通り人のいい彼女は嫌がらなかった。サックは、普通亀頭を露出させて被せるのだが、
私の実験は、包皮を剥かずに皮の上から装着して、それで女に気付かれずに自然に
やれるか如何か、それが痛みを伴うか如何かと言うことだった。

亜矢子が先か、奈緒美が先か、判らないが、どちらにしても、次の機会には交合しない
訳にはいかないだろう。節子は相談された事が嬉しいらしく、洗面器に湯を汲んで来てくれた。
それで、チンポを柔らかく洗って呉れた。亀頭の周りには醜いブツブツが出来ていた。
それが交合で潰れて出血でもしたら、どうやって亜矢子や奈緒美に言い繕ったら良いのか判らない。
実験の必要があったのだ。
 
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「お客さん、あたしの穴がひろがんねと痛がっぺから、ベッチョがよく濡れてから挿れっぺよ。
 今日は特別だっぺし、キスしても、いいよ」
いつもなら股間を唾で濡らしていきなり嵌めこむのだが、
節子は、キスからのコースを許してくれるという。娼婦は陰の唇を許しても上の唇は
好きな男の為に取って置くのが貞操だと信じている。私は彼女の唇を吸い、乳房を揉んだ。

彼女も真剣に応じてくれる。そうして下が充分に潤った所で、彼女は病めるチンポを慎重に
導いてくれる。いつもなら腰をグイと上げて深く咥え込み、みえみえのヨガリ声を発して、
早く早くと射精をせかせるのがチョンの間の遊びだが、
「大丈夫?痛くねぇげ?ゆっくり入れていいよ」
と親切にして呉れる。無事挿入完了。嬉しい。
「俺のチンポ、変な感じ、しないか」
「別に、何とも無いよ。無理に抜き差ししねえで、ゆっくり奥の方で廻すように動かしていいよ。
 今日はゆっくりでいいよ。オレも本気だして遊びてえから、ゆっくり愛してくれればいいよ」
土臭い節子の息遣いの高まり具合が自然だ。

節子は本気のようだ。私はいつもの遊びとは違った気分を最高に感じていた。
うまい具合に、節子と気が合って、同時に頂点に達した。
何時もの演技のヨガリ声ではなく、地声の唸りだった。
「お客さん、一緒だったよね」と節子は悦んで言った。

商売女としてはそんな事でも嬉しいのだろう。しばらく余韻を楽しんでいた。
それから、節子はやや心配そうに事後処理にかかった。
右手は桜紙でサックをつまんで膣内に残したかたちで抜き取り、
用意した左手の紙をチンポに宛がってくれた。

「どうだった?血、でてない?」
「うん、出てない。快かったよ。いつもよりうんと良かったよ。ありがとう。
 だけど、俺のチンポ、どうだった?棹に何かブツブツが出来てるような、
 デコボコしたような変な感じしなかった?」
「ううん、なんともなかったよ。お客さんのって、長さも太さも、あたしのにピッタシ合うんだよね。
 快かったよ。ほんと、お客さん、出来てよかったね」
「ありがとう。あのさ、おれ、オマンコ、見たことないんだよ。見せてくんないかな」
「そう、嵌めたことあっても、見たことないんだね。独り者はそうみたいね。良いよ。見て良いよ」
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節子は大股を開いた。私は膝立ちして全体を眺めた。
グミの実の様に黒ずんで外を向いている乳首、真ん丸な臍、濃い目の陰毛、ポッテリとした土手、
そしてビローンと伸びた陰唇、すべてが卑猥だった。

「このビラビラは、何時もは穴を塞いでんだ。女はオシッコするとチリ紙で拭くでしょ。
 あれはこのビラビラが濡れっから。これがお豆ちゃん、触られるとき女が一番感じるところ。
 ここがションベン穴、爪楊枝でつっついた位の孔よね。穴は見えねぇべ。
 その下がベッチョ。やった後だと、口開けてて見えるよね。おっ勃っタチンポが入るとこ。
 ヤチって知ってっけ?毛の生えた土手があって、太腿があって、ここは谷地だべ、沢だべ、
 いつも湿っててさ。おれの村じゃ、オマンコ遣る事を.ヤチ蹴ったなんて言ってたよ。
 そんでその下、尻の穴のとこ“菊”なんて言うよ。オラアのお客さんつうのは、
 母ちゃん持ちの中年男が多いから、いろいろ教えて呉れるんだ。
 お客さんは、妻帯者が七割ぐらいだからね。菊とベッチョの間の事を“蟻の門渡り”っていうんだ。
 あのね、農家のお爺ちゃんが来るんだ。
 そうすっとね、勃たねえから、見て、舐めるだけ舐めさせろってね。
 菊舐めて、蟻の門渡り舐めて、ベッチョ舐めて、お豆ちゃん吸って、女をイカせて遊ぶ人、いるよ。
 かあちゃんに頼めばタダなのにつっても、かあちゃんは舐めさせてくんねえっていってね」

解剖学的には単純な構造だが、それなのに複雑な吸引力があって見飽きる事がない。
実にいい勉強になった。妻帯者の方が独身者よりも多いと言うのも意外だし、
勃起不能のお爺ちゃんが舐め遊びに金を使うと言うのも意外なことだった。

節子は起き上がり、チンポを手にとって改めた。
赤く充血はしているが、爛れが崩れると言う事も無く、痛みも痒みもない。
私は晴々とした気分で連れ込み旅館を後にした。
本当は泊まりたかったが、泊まりの三千円が無いのである。
帰り道の薬局で、ケースの色違いのコンドームを二箱買った。
ピンクは亜矢子用、レッドは奈緒美用、どっちが先になるのか。

その機会が来たのは、亜矢子がさきだった。またトリス・バーで飲みながら、
「今日は、用意してあるか?」
「独身女にそんなもの用意させるなんて、ひどい意地悪だわ。
 でも、今晩はお客さんが来たから駄目なの。この次、あなたが用意してから、来てね」
あの狭い部屋に泊り客?女なのか男なのか?いぶかしく思って、顔を見ると、
「うふふ・・・とにかくお客さんだから」
とやんわりと、しかし、はっきりと振られてしまった。亜矢子とは毎週土曜日に劇団の例会で
会うだけだから、チャンスは一週間先送りになってしまった。
  1. 年上の女
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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