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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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両手に花の果報者。其の十

◇終わりで始まり(2)◇
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やがて、亀頭の首をペロペロと舐めた。先日まで雁首炎症でグチョグチョに濡れていた部分だ。
サックつきの奈緒美と亜矢子との実技治療で治ってきて、奈緒美との生身の初回のとき、
その最後のカサブタが剥がれたところだ。そこを亜矢子がなんの異常にも気付かずに
舐めて呉れている。奈緒美との生のオマンコではなく、亜矢子の生の尺八でこそ私は
完治して全快したというべきだ。そう思うと亜矢子が愛しくてならない。

これは本格的には一人一人がお互いに感覚を伝えながらやった方が、
「そこがいい、そこを舐めて、そこは舐めるより吸って、それからそっちを軽く噛んで」
など注文を付け合った方が、お互い学習効果がありそうだなと思うが。
それはこれからの事だ。今は成り行きでいいと思う。

そうは言ってもおのずと注文は態度ででるものだ。
亜矢子の口によって完治全快だという悦びでもある。
私はついに亜矢子の口に抽送動作をしてしまう。

「イキそうだ。イキそうだ。いいか、口ん中でいいか、亜矢子の口ん中に出したいんだ」
と私は叫んでしまう。亜矢子は言葉を返さなかったが、激しくなった動作が承諾を示している。
そんな考えよりも先にチンポは迸ってしまった。亜矢子はいきなり喉に発射されて驚いているようだ。
噎せたようだが、グイッと呑み込んでしまった。
私はいっそう感激して自分の顔を挟みつけた亜矢子の両脚を抱き締めた。

ややあって、二人で枕を揃えて天井を見ていた。
「精液って、栗の花の匂いなのね。だけど、男と女って、凄い事をするのねぇ」
まったく同感だった。「女を知った。男を知った」という言葉がある。
だけど、あれは只オマンコを遣った事がある、というだけのことで、
「異性を知った」等とは言えない事だ。
 
h_086uuru00019jp-16.jpg
私は筆下ろしを思い出し、亜矢子に語った。
十八歳の時、牛乳配達をしていた年上の友達の小林さんが、電車通りの本六丁目の裏側
にある私娼家を教えてくれた。一見おでん屋とか飲み屋だが二階に娼婦が控えていたのだ。
知らなければ其れとは判らない造りの店だ。小林さんはこう言った。

「筆下ろしの相方には中年女がいいよ。それから、夜じゃなくて、夕方、
 店開きする前には女が風呂に入るから、その湯上りがいい。
 湯上りの口開けの中年女ということだな。商売女ったって、其の日の処女だからな。
 折角の童貞を、他人の淫水でまみれた穴に入れるこたぁないもんな。
 あの家に出戻りの通い女がいる。俺が話をつけてやろう」
私はその通りにしたのだが、そのアッケない事ったらなかった。

なんの感激も無かったのだ。そのくせ滑稽にも、電車に乗っての帰り道、
私は成人男女を眺めては、おれだって女を知ってんだぞ、と内心で叫んでいたものだった。
それからの私娼買いは、それなりの快楽を得てはいたが、まあ、基本的には全く同じだった。

いま亜矢子の尻の毛まで、カラダの隅々を全身で愛し合ってみると、女郎買いなんてものは、
女を知った事にならないのだ。そんな事を無警戒にくっちゃべっていると、
「とすると、貴方にこんなセックス・テクニックを教えてくれたのは、
 奈緒美さんということになるんだ、ゆっぱり。奈緒美さんのも舐めたんだ、ほんとは」
と食いついて来た。

「いやいや、舐めてない。亭主が舐めたけど、彼女はこそばゆくて好きじゃないって言っていた。
 俺はそれを聞いて、亜矢子にしてみたんだ。亜矢子だから舐められたんだ。
 本当だ。前戯とか、いろんなセックス・テクニックを手ほどきしてくれたのはたしかに奈緒美だけど、
 舐めてないんだ。あんな浮気女の腐れマンコ、誰が舐めるか」
「浮気女?浮気の相手は貴方でしょ?」
「そうだけど、そうじゃないんだ。あいつはキスマーク付けてきたんだ」
そうなんだけど、そうじゃないんだ。私は自分が滑稽になった。
亜矢子が私の首筋につけたキスマーク、それが奈緒美が私を誘惑する発端だった。

そして、北条か誰かが奈緒美につけたキスマーク、それがこの私にとっては
果報で艶福な三角関係の終焉と言うことになるのか。
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私は亜矢子の口封じの意味もあってキスをし、濃厚に舌をからませてやった。
亜矢子のオマンコを舐めた私の舌と私のチンポを舐めた亜矢子の舌が絡まる。
唇を離して言う。
「亜矢子の下の唇とキスしてきた僕の唇が亜矢子の上の唇を吸っているんだ。
 共食いみたいだなあ。自分で自分を舐める共舐めの味はどうだ?」
「あたしだってそうよ。貴方のザーメンの味が残ってんじゃない?」
 キスって相手の唾を吸い込むなんてもんじゃないわよね。
 ああ、上と下の唇、全身で全体よね」
自分の言葉に酔って亜矢子が吸い付いてくる。

あとは言葉はいらない。性欲剥き出しで局部にだけ意識を置くような遣り方では無くなっている。
ゆったりと抽送とは違った腰部の上下運動や左右運動をおこない、回転運動を加え、
亜矢子も私のリードについてくる。

身長はほぼ同じだが、肉体の構造が違うから、亜矢子の方が胸も厚く、腰も丸く大きく、
私は大船に乗った気分だ。私はチンポの尖端を筆先になぞらえて亜矢子の膣奥に、
「あ・や・こ」と言うひらがな文字を繰り返し描くことにする。

このゆっくりした運動のなかで亜矢子が昂まってくる。
ガッガツと女欲しさ男欲しさでむさぼるのではなく、愛情豊かな表現になってきていると思う。
そして包茎の雁首炎症が癒えたサックなしの生身の交わりが実現できた。
これが奈緒美との終わりで、亜矢子との始まりなんだろうなと私は思うのだった。

私はそれ以来、たるみは有っても包皮を剥いて、パンツ内で亀頭を露出しておく事を
日常の習慣にして仮性包茎を克服した。股間は晴れ晴れとしたものだが、
浮気な奈緒美とのドロドロの関係はそう簡単には切れずに続き、
私一筋の純情な亜矢子との関係も続いた。そして半年後亜矢子は妊娠した。
今で言う出来ちゃった結婚である。奈緒美は何も言わずに手を引いてくれた。

ただ、ことセックスに関する限り、奈緒美はわが生涯のもっともよき師匠であった。
還暦を過ぎた私は、今もって奈緒美への感謝の気持ちで一杯である。
大柄な奈緒美と亜矢子の女体に、それなりに立派に対抗したわが細くて長い
チンポの健闘も称えてやりたいと思う。
と言うことは、今やわが愚息は、親の位に反して、不如意になりつつあり
亜矢子一人の欲求にも持て余しつつあるからだ。
END
  1. 年上の女
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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