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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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北行きの夜汽車で出会った女。其の二

◇奇なる縁
画像 549
列車は奥羽本線を北に向かい、福島を過ぎた頃のことです。
私は尿意を覚えました。トイレに行こうと立ち上がると、いつの間にか斜め向かいに
座っていた女性の姿がありませんでした。

列車揺れに脚を取られながらトイレまでたどり着き、私はトイレのドアを開けたのです。
「キャアッ!」
そこには、さっきまで私の斜め向かいに座っていた女性が、
お尻を丸出しにした姿でしゃがんでいたのです。
「し、失礼しました!」

気が動転してしまい、私はどうしていいかわかりませんでした。
急いでドアを閉め、とりあえず隣の水飲み場に入り彼女をやり過ごすことにしたのです。
彼女が立ち去った後、私はトイレの中に入りました。
放尿しながら、余りのばつの悪さに苦笑するばかりだったのです。

席に戻ると、彼女が下を向きながら座っていました。
「先程は本当に申し訳ありませんでした。なんと謝っていいのか・・・」
「いいえ、鍵を掛け忘れた私も悪かったんです。
 あのう、よろしければお煎餅でも食べませんか?」

彼女はいきなり私に煎餅の袋をさしだしたのです。
「・・・ありがとうございます。それじゃお言葉に甘えて」
私は煎餅を受け取りそれをかじり始めました。

「どちらまで行くんですか?」
彼女が話しかけてきました。
「ええ、山形です」
「あら、私と一緒ですね」
艶やかな黒髪の間から垣間見える目鼻立ちのすっきりした美しい顔。
ゾクッとするような麗しい容貌に、改めて魅了されてしまったのは確かです。

私はカバンの中からぬるくなった缶ビールを二本取り出して、
一本を彼女に手渡しました。
それからビールを飲みながら暫く色々な話をしたのです。
彼女は里美という名前で29歳。
結婚生活が破綻してしまった事による傷心旅行だと言います。
 
名称未設定 R0063
私も自分の身の上話をして、お互いなにか親近感を持つようになりました。
酒が入ったせいでしょうか、二人の会話は段々と際どい物になっていきました。

今までアクメを感じたことがないと言う彼女は、子供の頃父親に虐待を受け、
極度の男性不信に陥ってしまったのだといいます。
最近では、ますますセックスから遠ざかっていると言うのです。

何気なく見た里美の足元。スカートから出た肉付きの良い太股が私を幻惑しました。
なによりもさっき見てしまった白い尻たぶに、私は心を奪われていたのです。
その時、自分でも信じられないような邪な考えが浮かんできました。
(どうせ俺は間もなく死ぬんだ。其の前に、この上玉の女を頂いてしまおう。
 こういう女に限って、一旦身体に火がつくと信じられない位に燃え上がるんだから・・・」

人間死ぬ気になれば度胸が据わってしまうものです。
右足の靴を脱ぐと、私はその爪先を少しずつ里美の脚の間に滑りこませていきました。
にこやかだった彼女の顔が、一瞬強張りました。突然のことに声も上げられない様子です。
私の爪先はそれをいい事に、膝頭を突破しスカートの中に侵入していきました。
シュルシュルと、パンティストッキングと靴下が擦れ合う音が聞こえています。

「や、やめてください」
恥ずかしそうに顔を赤らめ、悪戯な私の爪先を必死で押し戻そうとする里美。
しかし、それは無駄な抵抗でした。
ぐいぐいとスカートの中に侵入していく爪先は、遂に里美の股間に到達したのです。
そこを親指でこね回すと、今まで拒絶していた太股から徐々に力が抜けていきました。

「あ、あぁぁ・・・」
里美は目を閉じたまま、小さな喘ぎを漏らしました。
「どうだ、感じるのか?」
私の意地悪な質問に、里美は唇を噛み締めながら、必死で首を横に振ります。
しかし爪先は、女陰が潤ってきた事を如実に察知していました。
「さっき、男なんかいらないって言ったのは何処の何方でしたっけ?」

周りの席には他の乗客も座っていますが、殆どは寝入っており、
私達のこの行為に気づいている者はいません。
爪先でクリトリスを集中的に責め立てると、里美は身体を大きくしならせ、
快感にむせいでいる様子です。
画像 679
「・・・このままだと、変になりそう・・・」
「やめて欲しいのか?」
里美は唇を噛み締めながら必死で首を横に振っています。
「このまま続けてほしいんだろう。はっきり言うんだ」
「・・・はい、続けて・・・ください・・・あっぁぁ・・・」

爪先に新たな分泌を感じながら、
私は女陰への刺激を一層激しいものにしていきました。
「うぅ、あぅぅ・・・」
里美は喘ぎを懸命に押し殺しながら、
ガクンガクンと身体を震わせついに果ててしまったようです。

美しい顔を上気させ、放心状態の里美。
その時、山形駅に到着という車内アナウンスが聞こえてきました。
「一緒にいこう。どうせお互いあての無い旅。世捨て人同士なんだから」
私はぐったりしている里美を抱きかかえるようにして、列車から降りたのです。

四月だと言うのに早朝の山形はまだ寒く、私はおもわずコートの襟をたてました。
里美は先程乱れたのが恥ずかしいのか、俯いたまま私に付いて来ます。

駅前を左に曲がり、しばらく歩いていると城跡の様ななものが目に入りました。
ここは名君・最上義光候の居城跡で霞城公園という市民公園です。
そしてその石垣には満開の桜の木が並んでいるのでした。
お堀の水面は風で散らされた桜の花びらがピンクいろに染まっています。
「本当に綺麗だわ」
「うん、そうだねぇ」
桜の余りの見事さに、里美もようやく笑顔をみせてくれたのです。

一ヶ月前に東京で見た桜はこんなに美しくはありませんでした。
いや、それは正しくありません。私に桜を愛でる余裕が無かったということでしょう。

その日は、午後から天童に脚を伸ばしてみました。
ここは将棋駒の産地で有名なところです。それに丁度この時期、舞鶴公園で
桜祭りが行われているのです。その目玉として行われているのが人間将棋。
園内に一マスが畳一畳分もある大きな将棋盤が引かれ、鎧兜に身を包んだ
戦国武将達が将棋の駒となるのです。差し手の指示に従って
のっしのっしと動く様は、まるで戦国絵巻を思わせるようでした。
  1. 妻を語る
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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