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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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真実の愛。其の一

◇憧れの女教師◇
真実の愛1-1
壁際の暖炉がチロチロと燃え、妻の裕子がピアノを奏でる
ショパンの調べを、ソファに腰を下ろした私がブランデー
片手にゆっくりと聞き入っている。対面のソファでは、
妻によく似た一人娘の由美恵が孫娘と一緒に
ファッション雑誌を広げて寛いでいる。

五十年前に夢見たこんな光景が現実のものと成った今、
私は自分の選択が間違ってはいなかったと、
幸せをしみじみとて噛み締めている。

私が妻と出会ったのは高校二年生の時だった。
彼女が音楽教師として赴任して来たのである。
今で言えば女優の松嶋菜々子に似た色白のスラーとした
彼女に私は一目惚れしてしまった。彼女がピアノを弾くとき、
その白い細い指が鍵盤の上を舞い、うっとりして聞き惚れた。

当時私は十六歳。彼女は大学出立ての二十二歳。
ニキビ盛りの少年にとっては、所詮憧れの対象でしかなかった。
ましてやお世辞にも優秀とは言えなかった私にとっては、
完全に高嶺の花だったのである。

三人兄弟の末っ子の私が高校に進学出来た事自体稀な事だった。
当時は「集団就職」といった制度もまだ生きていて、
中卒で社会に出て行ったクラスメートも半数以上居たのである。
「是からの時代は百姓だって学問を身につけなければ」
と言う、農業を営んでいる父の考えで、兄弟のうち私だけが
高校に進むことが出来た。しかし残念ながら成績は中の下。
とても父親の期待に応えられる様な状況では無かったと言える。

国内は安保騒動などで揺れ動いていた。
入学当時は皇太子殿下(現天皇)のご成婚といった
明るいニュースも有ったが、それ以後は安保反対デモや
三井三池争議と言った暗いニュースが多く、
戦後復興の胎動期で国内が大きく揺れ動いている時期だった。

新任音楽教師の「裕子先生」に一目惚れしてしまった
十六歳の私は、すでに夢精やオナニーは経験してはいたが、
彼女をオナペットとして見る事は決してなかった。
私にとって彼女はあくまでも神聖な存在だったのである。
ましてや、農業を営んでいる我が家では農繁期ともなれば
兄弟全員が農作業に駆り出され、色恋などとはまるで
無縁の毎日であった。
 
真実の愛1-2
ある日、彼女と体育教師のK先生との一寸した噂が立った
事がある。
「裕子先生はK先生と付き合っている。
 子供が出来て堕胎したらしい」
と言った噂だった。K先生は中々の美男子で、
確かに似合いのカップルの様に思えたが、
それだけに私の嫉妬は大きく、胸が痛んだ。

男子生徒達がその事で彼女をはやし立てたり、
不埒な話題を仕掛けてからかったりといった光景を
目にしたことが何度か有った。
しかし、小心者の私は其れを止める事も出来ず、
「そんな筈は無い。
 裕子先生に限ってそんな事をする筈が無い」
とただ悶々として耳を塞いでいるしかなかった。
神聖な存在の彼女を、私は生身の肉体を持つ女性として
見ていなかったのかもしれない。

そんな私に革命的な転機が訪れたのは、
真夏のある授業中の事だった。
彼女が教室内を行き来して楽譜の見方を講義していた際、
偶々私のところで屈み込んで教科書を覗き、
甘い香水の様な香りがフッと流れて来たのである。
胸が高鳴って如何していいか分からなかった。
あの時、多分、私の顔は真っ赤に成っていた事だろう。

が、アクシデントはそればかりではなかった。
垂れ落ちた前髪を彼女がさりげなく掻き揚げた際、
半袖のブラウスの奥に腋の下が一瞬、垣間見えたのだ。

腋毛が無かったことに妙な興奮を覚えた。
当時の日本人女性に腋毛を剃ると言う習慣がすでに
始まっていたのか如何か定かではないが、
少なくとも彼女のそこは綺麗に処理されていた。
私が知っている女性、例えば母などは腋毛を黒々と貯めて
平気で居るタイプだったら、剃毛された腋の下ハイカラな
女性の象徴の様に思えたのである。

だが、一方では、腋毛を処理した青白い剃り跡がひどく艶かしく、
しかも、毛穴に点々と見えている残り毛にドキッとさせられたのを
憶えている。彼女の陰部を連想させられたのだ。
それまで神聖で崇高な存在だった裕子先生が、生身の肉体を持つ
存在として私の中で変化した瞬間であった。
真実の愛1-3
その日、帰宅した私は彼女をオナペットにして初めてオナニーを試みた。
昼間見た腋の下を頭に描き、陰部を連想すると、強烈な罪悪感に襲われた。
しかし不謹慎な事だと思えば思うほど高ぶり、男根を扱く手に力が込められた。

体育教師のK先生に抱かれて悶えている彼女の裸身を頭に描き、夢中で扱く。
やがて場面は、その日の音楽教室に移り、彼女が生徒の机の間をぬって
講義しているシーンが沸いてきた。

腰を屈めて裕子先生が私の教科書を覗きこむ。甘い香水の香り。
半袖ブラウスから覗いた腋の下が目に飛び込んでくる。
顔を真っ赤にして堪えていた私が衝動に突き動かされて立ち上がり、
彼女を床に押し倒す。そこに居るのは彼女と私の二人だけ。
それまで教室にいたクラスメート達の姿は消えていた。
オナニーならではの都合のいい設定である。

ひどくサディスティックな気分に成っていた。
拒む裕子先生のスカートを無理やり捲ってパンティに手を掛ける。
腕を押さえ付けられるが、農作業で鍛えられた私の力の前では、
白い細腕は何の抵抗にも成らなかった。

はやる思いでパンティを引き剥がす。
みっしり肉付いた太腿を掻き広げて、恥毛の茂った陰部に手を掛ける。
だが、悲しいかな、私の妄想はそこでストップしてしまった。

当時は昨今の様にポルノ雑誌が堂々と売られている時代では無かったし、
丸出しの性器を目にする機会も皆無だっただけに、
女性器の様というものを、私はほとんど知らなかったのである。
しいて言えば、近所の幼い子が道端でオシッコしているのを盗み見た程度で、
女性のそこが「割れ目」に成っているといった程度の事しか知らなかった。

知識も貧弱だった。
性器、大陰唇、小陰唇、膣、クリトリスと言った言葉を、
国語辞典で調べて知っている程度で、
内部構造の詳細まではとてもとても知る機会が無かったのである。
当然の事ながら、女性が興奮すると肉体がどう変化するのかといった
知識も持ち合わせてはいなかった。

だが、さすが若さと言うべきか、
白い太腿と茂みを想像するだけでも十分に興奮する事は出来た。
懸命に抵抗する裕子先生を組み伏せて陰部をいたぶり、
卑猥な四文字語を浴びせる。妄想の中の彼女が
「いや、やめて!」と叫んだ瞬間、下腹部に痛みを伴った衝撃が走り、
白濁した精液が畳に飛散した。
これまでに試みたオナニーの中でも最も熱い快感をもたらしてくれた
オナニーであった。

  1. 妻を語る
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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