肉欲と嫉妬の三年間。其の五
◇夫の眼が変わった。◇
私と松沢の関係が始まった頃、夫の様子が変わり始めました。
それまでは私の行状を見て見ぬ振りをしていただけだったのですが、
急にその詳細を知りたがるようになったのです。
ありていに言えば、
私と愛人がどんなふうに交わるのかをあからさまに問い質すようになったのです。
それは、いままでの夫を考えると恐るべき変化でした。
思えば当然、夫には夫なりの嫉妬心が有ったに違いありません。
嫉妬を、見て見ぬ振りをすることによって封じ込めていただけだったのでしょう。
しかし、その抑制の心も限界に来ていたようでした。
だからこそ、今度は自虐的なまでの行為にでたに相違ありません。
私が松沢と会って帰る日は、必ず夫は起きて待っている様になりました。
以前ならサッサと寝てしまっていたのですが、
私の帰りを寝室でじっと待っているのです。そして、
「今日は、あの男と何回やった?」
「どんな体位で楽しませて貰ったんだ?」
「あの男はそんなにいいのか?肉体もいいのか?巧いのか?」
矢継ぎ早に、私に質問を浴びせかけるのです。
正直言って、これには閉口しました。わずらわしいだけでした。
しかし、浮気を認めて貰っている以上、私としても答える義務がありました。
嫉妬のために目をギラつかせている夫に対し、
私は初め申し訳ない気持ちであるがままに告白していました。
けれども、そんな事が数回ほども続くうち、申し訳ない気持ちも薄れてきました。
なぜなら、夫が私の告白を楽しんでいる事が判ったからです。
そうです。嫉妬の心に打ちのめされながらも、
確かに夫は自虐の楽しみに身を焦がしていたのです。
決して上手くいっている夫婦ではありませんでしたが、
それでも私達は二十年連れ添った夫と妻。私には、
夫の心が手に取るように判りました。
私の浮気が発覚してから、私達夫婦には性的な営みは皆無でした。
おまけに私の知る限り、夫には他の女の陰はありませんでした。
と言う事は、ここ三年のあいだ夫はずっと"童貞”だったと思われるのです。
そんな夫に自虐的な興奮が加わればどうなるのか、自ずと知れています。
一度は、「もうオマエなど二度と抱かない」と宣言した夫でしたが、
夫婦のヨリが戻る日が再びやって来たのです。
ある夜、何時もの様に松沢に抱かれて、シャワーも浴びずに私は帰宅しました。
そして、いつもどおりに夫は布団の上に座って私を待ち構えていました。
「今夜はどうだった?あの男と会ったんだろう?」
「すごかったわね。私、もうクタクタに疲れちゃった?」
服のまま、私は布団の上に倒れ込みました。
「腰が抜けてしまいそうよ、若さってすごいわね」
わざと挑発するように、私は夫を見上げました。と、すかさず、
燃えるような目をした夫が私にのしかかってきたのです。
「ああっ、あ、あなたっ・・・」
「この淫売め!よくもヌケヌケとそんな口がきけたもんだな!」
私に馬乗りになって、夫は私の服をビリビリと引き裂きました。
下着も引きちぎって、たちまち私は丸裸にされてしまいました。
「ううっ、若い男の臭いがするぞ、プンプンするぞ!股をおっぴろげてみろ!」
ガバッ、と夫は私の太腿を割り拡げました。後始末の十分でない局部からは、
男の強い臭気が発散されています。
「やっ、やめてエ!ああっ、そんなこと・・・」
夫は割れ目に顔を近づけて、くんくんと松沢の臭いを嗅いでいます。
若い男の臭いなど、夫にとっては汚らしいはずなのに、
私には夫の神経が判りませんでした。
「ううっ、畜生!畜生めっ・・・こっちへ来いっ!」
夫は、其の侭ズルズルと私を浴室へと引きずってゆきました。
そして、熱いシャワーを流し、私の肉体をボディブラシでゴシゴシと擦り始めたのです。
「洗い流せ!よーくオマンコを洗うんだ!」
「ひいーっ!ああっ、い、痛いっ・・・」
夫は、ボディブラシで私の割れ目までをも擦り始めました。
硬い毛で容赦なく柔肉をこずき回され、私は辺り憚らぬ悲鳴を放っていました。
「随分といい声を出すじゃないか?! あの男に抱かれているときも、
そんな声を出すんだろう? えつ?! そうなんだろう?!」
「ああーっ、そうよ!堪らなくなって声をあげちゃうの!」
私は、やけっぱちになっていました。いいえ、本当はそうではなかったかもしれません。
夫をもっと煽り立ててやる、嫉妬させてやるという、
加虐的な心理が働いていたのかもしれないのです。
「みこいつめ、こいつめっ!そんなに若い男の肉体はは良いのか?!」
なおも、夫はブラシの攻撃を続けていました。
最初は痛いばかりだったのですが、途中から痛みは単なる痛みではなくなっていました。
少しずっ、私はブラシで擦り立てられる事に快感を覚えはじめていたのです。
「いいわ!すごく筋肉質の肉体なの!アソコも、とても立派なのよ。
あの人に抱かれていると、蕩けるようになっちゃうのよ!」
「くそォ、もう我慢ならない!やってやる、犯してやるっ・・・」
夫婦間で犯してやるというのも奇妙なものですが、
其の時の私達には犯すという言葉がぴったりでした。
其の言葉どおり次の瞬間、夫は私に覆い被さってきたのです。
「あううーっ、はあーっ、あなたァ・・・」
数年ぶりの夫婦の合体でした。まさしく犯されるという気持ちで、
私は夫の肉体を受け入れていました。
「うーっ、うーっ、ひいいーっ・・・」
これは、以前のような慣れ合いの肉交ではありませんでした。
夫とのセックスも捨てたものではない・・・。犯されながら、
私は改めて夫の、実力を見直していたのです。
やはり、嫉妬はセックスのスパイスに成り得るものなのでしょうか。
これを機に、私と夫のあいだには夫婦の営みが復活しました。
しかも、私と松沢は依然として愛人関係を続けています。
勿論、夫公認の関係です。
それから二年松沢が転勤で会えなくなるまで続いておりました。
そして50歳に成った私は、今夫と共に"夫婦交換”のお仲間とW不倫の
真っ只中に居ります。お互いの相手との様子を聞きあいながら、
抱き合うことを習慣にしています。
何時しか私達は自虐的な歓びの奴隷に成り果ててしまったようです。
END
私と松沢の関係が始まった頃、夫の様子が変わり始めました。
それまでは私の行状を見て見ぬ振りをしていただけだったのですが、
急にその詳細を知りたがるようになったのです。
ありていに言えば、
私と愛人がどんなふうに交わるのかをあからさまに問い質すようになったのです。
それは、いままでの夫を考えると恐るべき変化でした。
思えば当然、夫には夫なりの嫉妬心が有ったに違いありません。
嫉妬を、見て見ぬ振りをすることによって封じ込めていただけだったのでしょう。
しかし、その抑制の心も限界に来ていたようでした。
だからこそ、今度は自虐的なまでの行為にでたに相違ありません。
私が松沢と会って帰る日は、必ず夫は起きて待っている様になりました。
以前ならサッサと寝てしまっていたのですが、
私の帰りを寝室でじっと待っているのです。そして、
「今日は、あの男と何回やった?」
「どんな体位で楽しませて貰ったんだ?」
「あの男はそんなにいいのか?肉体もいいのか?巧いのか?」
矢継ぎ早に、私に質問を浴びせかけるのです。
正直言って、これには閉口しました。わずらわしいだけでした。
しかし、浮気を認めて貰っている以上、私としても答える義務がありました。
嫉妬のために目をギラつかせている夫に対し、
私は初め申し訳ない気持ちであるがままに告白していました。
けれども、そんな事が数回ほども続くうち、申し訳ない気持ちも薄れてきました。
なぜなら、夫が私の告白を楽しんでいる事が判ったからです。
そうです。嫉妬の心に打ちのめされながらも、
確かに夫は自虐の楽しみに身を焦がしていたのです。
決して上手くいっている夫婦ではありませんでしたが、
それでも私達は二十年連れ添った夫と妻。私には、
夫の心が手に取るように判りました。
私の浮気が発覚してから、私達夫婦には性的な営みは皆無でした。
おまけに私の知る限り、夫には他の女の陰はありませんでした。
と言う事は、ここ三年のあいだ夫はずっと"童貞”だったと思われるのです。
そんな夫に自虐的な興奮が加わればどうなるのか、自ずと知れています。
一度は、「もうオマエなど二度と抱かない」と宣言した夫でしたが、
夫婦のヨリが戻る日が再びやって来たのです。
ある夜、何時もの様に松沢に抱かれて、シャワーも浴びずに私は帰宅しました。
そして、いつもどおりに夫は布団の上に座って私を待ち構えていました。
「今夜はどうだった?あの男と会ったんだろう?」
「すごかったわね。私、もうクタクタに疲れちゃった?」
服のまま、私は布団の上に倒れ込みました。
「腰が抜けてしまいそうよ、若さってすごいわね」
わざと挑発するように、私は夫を見上げました。と、すかさず、
燃えるような目をした夫が私にのしかかってきたのです。
「ああっ、あ、あなたっ・・・」
「この淫売め!よくもヌケヌケとそんな口がきけたもんだな!」
私に馬乗りになって、夫は私の服をビリビリと引き裂きました。
下着も引きちぎって、たちまち私は丸裸にされてしまいました。
「ううっ、若い男の臭いがするぞ、プンプンするぞ!股をおっぴろげてみろ!」
ガバッ、と夫は私の太腿を割り拡げました。後始末の十分でない局部からは、
男の強い臭気が発散されています。
「やっ、やめてエ!ああっ、そんなこと・・・」
夫は割れ目に顔を近づけて、くんくんと松沢の臭いを嗅いでいます。
若い男の臭いなど、夫にとっては汚らしいはずなのに、
私には夫の神経が判りませんでした。
「ううっ、畜生!畜生めっ・・・こっちへ来いっ!」
夫は、其の侭ズルズルと私を浴室へと引きずってゆきました。
そして、熱いシャワーを流し、私の肉体をボディブラシでゴシゴシと擦り始めたのです。
「洗い流せ!よーくオマンコを洗うんだ!」
「ひいーっ!ああっ、い、痛いっ・・・」
夫は、ボディブラシで私の割れ目までをも擦り始めました。
硬い毛で容赦なく柔肉をこずき回され、私は辺り憚らぬ悲鳴を放っていました。
「随分といい声を出すじゃないか?! あの男に抱かれているときも、
そんな声を出すんだろう? えつ?! そうなんだろう?!」
「ああーっ、そうよ!堪らなくなって声をあげちゃうの!」
私は、やけっぱちになっていました。いいえ、本当はそうではなかったかもしれません。
夫をもっと煽り立ててやる、嫉妬させてやるという、
加虐的な心理が働いていたのかもしれないのです。
「みこいつめ、こいつめっ!そんなに若い男の肉体はは良いのか?!」
なおも、夫はブラシの攻撃を続けていました。
最初は痛いばかりだったのですが、途中から痛みは単なる痛みではなくなっていました。
少しずっ、私はブラシで擦り立てられる事に快感を覚えはじめていたのです。
「いいわ!すごく筋肉質の肉体なの!アソコも、とても立派なのよ。
あの人に抱かれていると、蕩けるようになっちゃうのよ!」
「くそォ、もう我慢ならない!やってやる、犯してやるっ・・・」
夫婦間で犯してやるというのも奇妙なものですが、
其の時の私達には犯すという言葉がぴったりでした。
其の言葉どおり次の瞬間、夫は私に覆い被さってきたのです。
「あううーっ、はあーっ、あなたァ・・・」
数年ぶりの夫婦の合体でした。まさしく犯されるという気持ちで、
私は夫の肉体を受け入れていました。
「うーっ、うーっ、ひいいーっ・・・」
これは、以前のような慣れ合いの肉交ではありませんでした。
夫とのセックスも捨てたものではない・・・。犯されながら、
私は改めて夫の、実力を見直していたのです。
やはり、嫉妬はセックスのスパイスに成り得るものなのでしょうか。
これを機に、私と夫のあいだには夫婦の営みが復活しました。
しかも、私と松沢は依然として愛人関係を続けています。
勿論、夫公認の関係です。
それから二年松沢が転勤で会えなくなるまで続いておりました。
そして50歳に成った私は、今夫と共に"夫婦交換”のお仲間とW不倫の
真っ只中に居ります。お互いの相手との様子を聞きあいながら、
抱き合うことを習慣にしています。
何時しか私達は自虐的な歓びの奴隷に成り果ててしまったようです。
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プロフィール
Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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