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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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残り物には福が有る。其の二

◇思いがけない再会◇
残り物2-1
私は一瞬たじろいだが、酔った勢いで彼女の言いなりになった。
同じ職場の女の子は私よりも二回りも若く、普段から気軽に会話の出来る仲だった。
私は傘を貸してくれた彼女に出会えないため神経が苛立ち、
自暴自棄に成って居たせいも有った。

モーテルでもはや泥酔寸前の彼女は驚くほど積極的だった。
キスしながら私の手を股間に導くと、柔らかい内股を蠢かせた。
もはや女陰は潤みすぎていて、どこが膣口なのか、
クリトリスなのかちょっと触っただけでは見当もつかなかった。

私は馴れぬ手つきで濡れそぼっているオマンコを弄り回した。
やんわり左右に分かれた大陰唇がピタピタと指先に纏わりつき、
そのまま指を熱いワレメに挿入してグヂャグヂャに掻き回すと、
ひしめく括約筋が指を奥深くまでたぐり寄せた。
かなり活発で欲深な女陰らしく、別に華やいだ顔の好色娘でもないのに、
意外な際立った反応ぶりに驚いた。

どうせ気まぐれな火遊びに決まっていたから、正直いって気が楽だった。
彼女はうねり出して鼻息を荒くした。私がワレメから出し入れする指で、
生い茂った恥毛に隠れている陰核をギュウギュウ愛撫したからである。

内股がたえず痙攣して、
「あっ、あっ、ああーっ、あうーっ!」と、快よげな声を放った。
くねる裸身は真っ白なら、薄い指が豊かな乳房をはじめ、
女体のあらゆる起伏にじんわりと乗っていた。

私とは年齢こそ違うが、ひそかに思慕する傘を貸してくれた彼女の女陰を
弄る気で彼女の体の隅々に指を這わせた。恥丘の柔らかな膨らみ、
つぶらな突起したクリトリス、溢れる淫液にゆらめく大小の陰唇、
どこもかしこも傘を貸してくれた彼女を想って指で弄りまくった。

「入れて、もうたまんない、うふうッ!」
彼女に催促され、勃起し過ぎたチンポを一気にズブリとのめり込ませていった。
火照って額に汗さえ滲ませた彼女は挟みつけた私の下半身を両手で抱え、
同時に細い腰を揺さぶり始めた。
 
残り物2-2
チンポは淫らにめくれた肉唇の奥を突いては退いた。
彼女はキスでルージュに汚れた顔を仰け反らせて激しく喘ぎ、
「いい!ふだん真面目そうなくせして・・・やるじゃない・・・凄いじゃないの!」
と、狂喜して喚きつづけた。私は交接してる間、
傘を貸してくれた彼女を頭の中に思い描きながら抽送を続けた。

いや、目を瞑って腰を弾ませていると、
自然に彼女のチャーミングな笑顔が思い出されるのだった。
職場の小娘のセックスに酔い痴れて漏らす声が、
そのまま捜し求めている彼女と錯覚したからなおさら興奮した。

しかし、女子作業員はあくる日に顔を合わせても、
拍子抜けするほど何事もなかったような顔をしていた。私は気楽と言うより、
一時の快楽を味わいたかったらしい彼女に呆れてしまった。

私が万が一にも結婚するとしたら、同世代の女性とでなければ、
とても万事に太刀打ちできないと驚嘆さえした。そうなると名も知らぬ、
傘を貸してくれた彼女と是非逢いたいと言う思いが更に増した。
人妻でない可能性とて無くは無い訳だから、
思いつめた気持ちが膨れ上がったのだった。

半年程して、親しくしている都会住まいの旧友に
弟夫婦の子供を預かって呉れないかと懇願された。
訳を訊くと気の弱い中学一年の次男が学校で苛めに遭い、
夫婦共に困り果て、殊に女房はノイローゼ気味だと言う。

彼ら夫婦は成人するとすぐ世帯を持った早婚者で、相談する友人も居なく、
田舎の中学なら穏やかな環境だろうし、無理な頼みなのは重々承知しているが
是非頼む、と彼らは私の家に来て頭を深く下げた。

母と相談して、彼らの頼みを承知する事にした。
そして、程なくして夫婦と問題のイジメられっ子を伴い、私は町の中学校を訪れた。
その時、私は捜し求めていた傘を貸してくれた女性が、其の子を受け持つ事になった
担任の女性教師だと知って、びっくり仰天した。
残り物2-3
彼女も私と母の顔をじっと見詰ていたが、いつか春雨の降る宵に、私と母に
ビニール傘を貸したことを思い出して、例のチャーミングな笑顔を見せてくれた。

私は自転車通勤、彼女はバス通勤で互いの職場の方角も全然違う上に、
その中学校は私の家から離れていたので、余程の偶然でない限り出遭う
筈も無かった訳だった。

恐らく、もしその旧友の頼みを引き受けなければ、ずっと会う事が無かったであろう。
私は彼女との見えない絆を感じて神に感謝した。
以後、私は夢にまで見た彼女に会いに、何かにつけて中学校へ行く様になった。
彼女は「素直なお子さんだから、どうぞご心配なく」
と微笑して言い、私の旧友への友情を褒めた。

私はそうした女教師の彼女にうるさがれぬ程度に接触し、それどころか口実を
作って残業をさぼり、学校方面から駅前へ到着するバスの時間を見計らって
待ち伏せしたりした。まるでストーカーの様な真似をしていたのだ。

だが、もし想像していたように彼女が人妻だったら、全ては徒労に終わる訳だし、
また出会えても彼女は大概は同僚の教師と一緒で迂闊には声が掛けられなかった。
しかし、どうにか熱心なその甲斐あって、彼女一人で駅へ入ろうとするのを、
偶然の出会いを装って私は捉えたのであった。

それとなく喫茶店へ誘うと、不快な顔もせず素直に応じてくれた。
無論会話は預かった子供の事が中心だったが、私は抜け目なく観察したり、
遠回しに訊いたりして、彼女の境遇がおおよそ分かってきた。

彼女は母親を大学生の時に亡くし、其の後は病弱の父親と二人暮しが
続いていたそうで、お父さんの看病と教師の勤めを続けるうちに、
婚期を過ぎてしまった。と言う。
そのお父さんも二年前に亡くなり、今は叔母にあたる女性と父親の残した
家で暮らしていると言う。
  1. 妻を語る
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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