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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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乙女の心遣い。其の四

~婚前旅行?~
乙女の心遣い07
彼女の店が珍しく連休を取ると言うのです。当時はまだ週休二日制などは
定着しておらず祝日も今より少なかったのです。彼女の店もそうですが、
私の工場でもまとめて休めるのは正月とお盆休みぐらいでした。

「どっか旅行にでも行く?」
「うんっ」二つ返事でした。
私は、その瞬間に、彼女との結婚を決意しました。
ただ、プロポーズしたからといって、是ばかりは分かりませんでした。
旅行はその時だけのことですが、結婚は一生のことですから。

私は溜まっていた有給休暇を纏めて取り、二人して、武田尾温泉へ行きました。
大阪から一時間もしない所ですが、比べるもなく実に鄙びた温泉で、
旅館も四軒しかありません。それだけに人目につきにくいだろうと思ったわけです。
温泉にはいり、私達にしては実に豪勢な食事を取りました。
武田尾温泉の名物は“イノシシ鍋”です。私も彼女も初めてでした。
「でも妙ちゃんのとこの料理のほうが、オレには美味えな」

遅く成りましたが、彼女の名は、妙子で上に私と同じ歳の兄がいて、
下に妹が一人居ました。
「それを聞いたらお父ちゃん、喜ぶわ」
「でもオレと二人でここへ来てること知ったら怒るだろうな、オヤジさん」
「お母ちゃんは知ってるよ」
「ええっ!?」
と言うことは、彼女も私と結婚する積りなんだと思いました。
顔を見ると、一点の迷いもない晴れ晴れとした顔でした。
 
乙女の心遣い08
担当の仲居さんが、布団を並べて敷いてくれました。
チップは、たしか彼女が千円渡したと思います。

二つ並んだ枕が、妙に艶かしく、気恥ずかしさで次第におかしくなり、
二人で笑い出してしまいました。大笑いした後急にリラックスした気分に成りました。
抱き会う前でしたが、この時に、心の方は一つに成った気がしました。

浴衣のまま彼女は布団に入り、私は電気を消すと、程無くして彼女の方へ
ゴソゴソと移動しました。
浴衣の紐を解きますと、下着は付けていませんでした。
しばし見詰め合うと、そっと布団をどかせると、目の前に無垢な女の白い裸体が
露になったのです。仄かな明かりにそれは眩しく、私の目を眩ませました。
(なんて綺麗なんだ。俺はこんな美しい女を今までないがしろにしてきたのか・・・)

これまで感じたことのない新鮮な興奮が、私の胸を突き上げてきました。
チンポはもう痛いぐらいにそそり勃っていました。
「妙ちゃんっ、好きやっ」
「うちもっ。愛してる。みんな、あんたのもんやっ。抱いてっ」

彼女は、私が食堂に通うように成った時から好きだったようでした。
こんな学歴もないしがない工員の一体何処が良かったのか知りませんが、
縁なんて分からないものです、紅い糸で結ばれていたと言う事でしょうか。
もっとも、その食堂に通っていた若い男が決定的に少なかったと言うことは有りました。

妙子の膣は"下付き”と言うのでしょうか、思っていたよりずっと下に位置していました。
それこそ肛門の直ぐ上にあると言う感じでした。
初めは妙子が私のチンポに指を添えて入口に導いてくれました。

私は、そこへ手をそえた脈打つチンポを宛がうと、ゆっくりと押し込みました。
乙女の心遣い09
「ううっ」
彼女の顔が歪みます。
「痛い?」
「へ、平気」
「いくよ」
「う、うんっ」
思い切って腰を入れると、チンポのすべてが彼女の中に入って行きました。
彼女の両脚が私を抱え込みます。私は、何とも言えない表情を見せている
彼女を見つめながらゆっくりとピストンしていきました。
「ああっ、ああんっ」
切なさが次第に熱い喘ぎに変わっていきました。いやでもピッチは上がりました。
「妙ちゃんっ。妙ちゃんっ。あ、ああっ」
もちろん、スキンなどはつかいませんでした。妊娠すれば結婚が早まると思ったからです。
二人とも早く結婚したいね、と話していたのです。彼女、妙子は、今私の妻です。

あの時の子では有りませんが、子供はあれよあれよ言う間に五人も出来ました。
長男、長女は近所に住み孫が夫々二人ずつおります。次女は東京へ三女は京都へ
次男は福岡へと巣立って行きました。孫は全部で八人も居るのです。

さしたる反対もなく結婚して、私は、工場を辞めました。暫くは妙子の親父さんの元で
修業させてもらい、調理師の免許も取って五年後に独立しました。
小さいながら一国一城の主になったのです。故郷から母親も呼び寄せ、
下の妹は、大学まで行かせることが出来ました。

運のない人生だとばかり思って諦めていましたが、まんざらそうでもなかったようです。
たしかに、大臣になったわけでも大社長になった訳でもなく、
一介の大衆食堂のオヤジに過ぎないかもしれませんが、私は満足しています。
是もすべて妙子のおかげだと思っておりますが、一つだけ有るとすれば、
若い頃はあれだけセックスに燃えたのに最近では全然やらせて呉れないのです。
ついにこれまで浮気一つしなかったことが、唯一、悔やむと言えば悔やまれます。
END

  1. 夫婦の今と昔
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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