姉妹との契り。其の六
◇意外な真実に驚愕
美子の女体のすべての血は、いま快感に躍動している筈だと思った。
実際、私が肉棒を出したり入れたりするごとに美子はよがって、
「いい!あー、いい!たまらないー!」
と口走り、果ては、
「こんなにいいもんだったってこと、あたし・・・あッ、そこ、そこ!」
せがんだりした。放心したように一旦歪んだ顔が反対にまのびしたり、
ぽっかり開いた唇に綺麗な歯がのぞくのだった。
私はそんな有様を見ながら美子の両脚を両肩に乗せ、
性器は合体した侭乳房をほうばった。
キュンと反り返ったように先が上向いた乳房は、
ふもとの膨らみが瑞々しくて若肌の艶が格別だった。
私が腰をあおりながらその乳房を揉んで舐める一方で
乳首を吸うと美子は上体をよじって激しく悶えた。
はじめ両側に伸ばしてシーッを掻き毟っていた手が私の首に巻きついてきた。
私はその巻き方の強さに息苦しくなり、顔が乳房にくっつき過ぎた。
こんもりした肉丘が頬っぺたにあたって、せっかく含んだ乳首が唇からずれたりした。
吸われていた美子は慌てて私の唇にまた乳首をあてがったりするのであった。
そうした間でも、私は腰をきざむのを片時もやめなかった。
もうオマンコは濡れまみれの柔肉になって、肉棒をほんの一瞬でも
放すまいとする様にグチャグチャした音をかなでながら軋み続けていた。
「なぜ、なぜ・・・こんなにイイの・・・」
美子はそうわめきつつ、何度ものぼりつめた。
イキそうになるのが私には手にとるようによく分かった。
美子が懸命に歯をくいしばり、搾り出すような声で、
「ああ・・・なに、何これッ!」
と、わめきながら全身をわななかせ、しがみついてくるからだ。
同時に途方もない快感にのた打つ美子の波動が強く私の裸身に伝わってくる。
私も一緒にイッてしまいたかったが辛うじて耐え、次に美子がイクのを心待ちしながら
さらに攻め立てた。そんなふうにして私が放った時、さすがに美子は息たえだえだった。
ごろりと横向きになった女体が喘いで、いつまでも下腹部が波打った。
腿から下は痺れきったように少しも動かなかった。
「よかったわ・・・」
しばらくして、美子はけだるそうに一言洩らし微笑みながら、
覗き込む私の顔をそっと撫でまわすのだった。
その後ベッドで、美子は牧子の事件の真相を語った。
聞き入る私はあまりの意外さに唖然とした。
担任教師の上田が密かに関係を結んでいたのは牧子ではなく、
あの綺麗で上品そうな母親のほうだった。
むろん母親は進学や就職相談などで上田と会っているうちに、盆と正月しか帰ってこない
単身赴任中の夫への欲求不満からそうなってしまったのだろう。
牧子は上田と母親の不倫に気づいて再三上田の下宿を訪れ、母と別れて呉れるよう頼んだ。
上田も牧子の哀願を聞き入れるところまで話が進んだ。
それで解決したのならすべては三人だけの秘密で終わったはずだった。
ところがもう一度念押しに牧子が下宿を訪れたとき、上田は不在で、応対に出たのは、
上田の父親だったと言う。56歳で男やもめのその父親は、東京の勤務先をリストラされ、
息子のところへ転がり込んで来ていて半ば自暴自棄だった。その前に訪れた時の上田との
会話を盗み聞きし、息子と生徒の母親との情交を知って彼は彼なりに心を痛めていた。
だが上田の留守中にやってきた牧子に、父親にはそれまで思っても見なかった気持ちが起きた。
それは牧子を犯して、息子と母親の秘密を口封じすることだった。
父親は思いついたそれを実行した。そして上田の父親に凌辱された牧子は自殺した。
それを知った上田も、事態の重大さに狼狽して責任をとったかたちで二日後自殺した。
だが、人々は牧子が再三上田の下宿を訪れていたのを見ていて二人を噂しあっていた。
母親については上田と娘の事で話し合いに来ていた、と勘違いしていたようだ。
事件後の風評は、女子高生の牧子が教師との恋に悩み抜き、
あげくには母親に叱責されたので思いきった行動をとったのだとされ、
上田の自殺も牧子を慕っての後追い心中ということになってしまった。
美子も高校卒業間際まで、その風説を信じていた。
だが一人で姉の墓参りをした時、たまたま墓に手を合わせていた上田の父親の告白で
一切の真相を知って茫然とした。
上田の父親はガンに冒されていたので牧子の妹にすべてを打ち明け、
涙ながらに過去に犯した悪事を悔いて謝罪したのだった。
ただ、もう過ぎてしまったことなので、母親にだけは何も話さないようにと美子に釘を刺した。
美子は上田の父親の頼みを無視した。
事件以来、沈黙を守りつづけた母親が憎く、それでは姉があまりに哀れで成らなかった。
母親を問い詰めて、上田の父親の話のウラをとった。
母親は真っ青なって泣き崩れ、美子に一切を話して詫びた。
美子はそんな母親を許すことが出来なかった。高校を卒業と同時に家を出て、
先輩を頼って今のお屋敷にお手伝いとして住み込んだ。
OLになれば自堕落な生活になると自分を戒めてのことだ。私と再会し、
姉との恋愛を嗅ぎ取った。私が牧子の自殺後高校を中退し郷里を出たからだ。
それでベッドの中で二人の仲を質したのだという。
私は牧子の苦しみを今更ながら知って悲しんだ。だが牧子はもう戻らない。
牧子を偲びつつ妹の美子との絆を深めて二年後に結婚した。
今は三人の子と、二人の孫が居る。
END
美子の女体のすべての血は、いま快感に躍動している筈だと思った。
実際、私が肉棒を出したり入れたりするごとに美子はよがって、
「いい!あー、いい!たまらないー!」
と口走り、果ては、
「こんなにいいもんだったってこと、あたし・・・あッ、そこ、そこ!」
せがんだりした。放心したように一旦歪んだ顔が反対にまのびしたり、
ぽっかり開いた唇に綺麗な歯がのぞくのだった。
私はそんな有様を見ながら美子の両脚を両肩に乗せ、
性器は合体した侭乳房をほうばった。
キュンと反り返ったように先が上向いた乳房は、
ふもとの膨らみが瑞々しくて若肌の艶が格別だった。
私が腰をあおりながらその乳房を揉んで舐める一方で
乳首を吸うと美子は上体をよじって激しく悶えた。
はじめ両側に伸ばしてシーッを掻き毟っていた手が私の首に巻きついてきた。
私はその巻き方の強さに息苦しくなり、顔が乳房にくっつき過ぎた。
こんもりした肉丘が頬っぺたにあたって、せっかく含んだ乳首が唇からずれたりした。
吸われていた美子は慌てて私の唇にまた乳首をあてがったりするのであった。
そうした間でも、私は腰をきざむのを片時もやめなかった。
もうオマンコは濡れまみれの柔肉になって、肉棒をほんの一瞬でも
放すまいとする様にグチャグチャした音をかなでながら軋み続けていた。
「なぜ、なぜ・・・こんなにイイの・・・」
美子はそうわめきつつ、何度ものぼりつめた。
イキそうになるのが私には手にとるようによく分かった。
美子が懸命に歯をくいしばり、搾り出すような声で、
「ああ・・・なに、何これッ!」
と、わめきながら全身をわななかせ、しがみついてくるからだ。
同時に途方もない快感にのた打つ美子の波動が強く私の裸身に伝わってくる。
私も一緒にイッてしまいたかったが辛うじて耐え、次に美子がイクのを心待ちしながら
さらに攻め立てた。そんなふうにして私が放った時、さすがに美子は息たえだえだった。
ごろりと横向きになった女体が喘いで、いつまでも下腹部が波打った。
腿から下は痺れきったように少しも動かなかった。
「よかったわ・・・」
しばらくして、美子はけだるそうに一言洩らし微笑みながら、
覗き込む私の顔をそっと撫でまわすのだった。
その後ベッドで、美子は牧子の事件の真相を語った。
聞き入る私はあまりの意外さに唖然とした。
担任教師の上田が密かに関係を結んでいたのは牧子ではなく、
あの綺麗で上品そうな母親のほうだった。
むろん母親は進学や就職相談などで上田と会っているうちに、盆と正月しか帰ってこない
単身赴任中の夫への欲求不満からそうなってしまったのだろう。
牧子は上田と母親の不倫に気づいて再三上田の下宿を訪れ、母と別れて呉れるよう頼んだ。
上田も牧子の哀願を聞き入れるところまで話が進んだ。
それで解決したのならすべては三人だけの秘密で終わったはずだった。
ところがもう一度念押しに牧子が下宿を訪れたとき、上田は不在で、応対に出たのは、
上田の父親だったと言う。56歳で男やもめのその父親は、東京の勤務先をリストラされ、
息子のところへ転がり込んで来ていて半ば自暴自棄だった。その前に訪れた時の上田との
会話を盗み聞きし、息子と生徒の母親との情交を知って彼は彼なりに心を痛めていた。
だが上田の留守中にやってきた牧子に、父親にはそれまで思っても見なかった気持ちが起きた。
それは牧子を犯して、息子と母親の秘密を口封じすることだった。
父親は思いついたそれを実行した。そして上田の父親に凌辱された牧子は自殺した。
それを知った上田も、事態の重大さに狼狽して責任をとったかたちで二日後自殺した。
だが、人々は牧子が再三上田の下宿を訪れていたのを見ていて二人を噂しあっていた。
母親については上田と娘の事で話し合いに来ていた、と勘違いしていたようだ。
事件後の風評は、女子高生の牧子が教師との恋に悩み抜き、
あげくには母親に叱責されたので思いきった行動をとったのだとされ、
上田の自殺も牧子を慕っての後追い心中ということになってしまった。
美子も高校卒業間際まで、その風説を信じていた。
だが一人で姉の墓参りをした時、たまたま墓に手を合わせていた上田の父親の告白で
一切の真相を知って茫然とした。
上田の父親はガンに冒されていたので牧子の妹にすべてを打ち明け、
涙ながらに過去に犯した悪事を悔いて謝罪したのだった。
ただ、もう過ぎてしまったことなので、母親にだけは何も話さないようにと美子に釘を刺した。
美子は上田の父親の頼みを無視した。
事件以来、沈黙を守りつづけた母親が憎く、それでは姉があまりに哀れで成らなかった。
母親を問い詰めて、上田の父親の話のウラをとった。
母親は真っ青なって泣き崩れ、美子に一切を話して詫びた。
美子はそんな母親を許すことが出来なかった。高校を卒業と同時に家を出て、
先輩を頼って今のお屋敷にお手伝いとして住み込んだ。
OLになれば自堕落な生活になると自分を戒めてのことだ。私と再会し、
姉との恋愛を嗅ぎ取った。私が牧子の自殺後高校を中退し郷里を出たからだ。
それでベッドの中で二人の仲を質したのだという。
私は牧子の苦しみを今更ながら知って悲しんだ。だが牧子はもう戻らない。
牧子を偲びつつ妹の美子との絆を深めて二年後に結婚した。
今は三人の子と、二人の孫が居る。
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プロフィール
Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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