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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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老いて益々盛んに。其の五

◇隠された醜い傷痕
老いて益々5-1
秋江を裸にしながら愛戯を加えていった。
「もっちゃん、きっと貴方はあたしの身体に幻滅するわ、ああ・・・」
赤い乳首が尖り立っている乳房に、口づけをして吸いたてると、
秋江は細い肢体をしならせながら、甘い響きのある喘ぎ声を絶えず漏らしていた。

「何言ってるんだ、美しい身体じゃないか」
淡い桜色の肌は張り切っていて、しっとりと潤っていた。
その肌に私はしつこく戯れながら、秋江の放つ女の匂いを吸っていた。

パンティを脱がして、スラリと伸びた脚を開いてその間に割って入り腹這いになった。
その途端、彼女の太股の付け根にある、火傷のケロイドが目に飛び込んできた。
酷いピンク色をした肉の盛り上がいで、縦に指一本分位の大きさがあった。

美しい体の隅に隠された、醜い傷痕に私はビックリした。
「秋江さん、一体これは?」
私は傷痕にそっと指先をあてて撫でつけた。肌はしっとりしているのに、
その傷痕の盛り上がりだけは、へんにネットリとした感じだった。
「火傷よ、タバコの火で焼いたのよ。ずっと前に・・・」

秋江はキャバレー『銀馬車』に入店する前に、幾つもの職業を転々としていた。
北海道出身の彼女は、中学を卒業すると集団就職で上京し、
洋品店の店員になった。その後、定職屋の店員、喫茶店のウエイトレス、
バーのホステスなどと職業を変えてきた。

その喫茶店のウエイトレス時代に、チンピラと付き合うようになり、
お互いの股間に『○○命』と相手の名前を入れ墨で彫りこんだと言った。

「彼は抗争で殺されちゃったの。だから彼の事を忘れる為に、
 たばこの火を押し付けて消したの・・・でも、
 醜い傷になって、見るたびに思い出すのよ。あああ・・・」

秋江の苦しい思い出は、酷い火傷の引きつれと成って、
彼女の太股の付け根に残っていた。忘れようとしても忘れられない出来事で、
見るたびに苦い思い出はふくらみ、疼き出すと言う事だった。

私は秋江に、強烈な愛おしさをおぼえた。思い切り彼女を抱しめて、
一緒にその苦しみを味わって見たい。そんな思いに突き上げられながら、
彼女の傷痕をペロリッと舌先で舐めつけた。

「あっ、うっ~ん。そこ弱いの」
秋江はシーツを鷲づかみにして、桜色の身体を大きく仰け反り返し、
ブルブルと身体を震わせた。
 
老いて益々5-2
黒光りしている髪が、顔の周りに広がっていくと、
髪の毛が風にたなびく感じに見え、天女のように色っぽかった。

私は執拗に火傷の痕を舐めつけた。秋江の苦い思い出を舐める事で
すべて吐き出させてやろう、と思った。
しかし同時にそれは逆効果だとも考えていた。舐めてるいるうちに、
醜い引き連れの盛り上がりが張り詰め、どんどん大きく成って来る感じだった。

「もっちゃん、あたしにしゃぶらせて、ああ・・・
 今夜はチンポしゃぶりたいの、とっても我慢出来ない」
秋江は泣き叫ぶように言って、身体を起こした。そして私を仰向けにすると、
女上位の格好で、相互愛戯り69の体勢になった。

「男はね、あたしの火傷を見ると逃げ腰になるの。
 やくざのヒモが後ろに付いていると考えて、もう二度とあたしを抱こうとしないのよ。
 お客さんだって同じよ。いつのまにか店に来なくなって・・・ああ・・・もっちゃんっ」
秋江は私のペニスにむしゃぶりつき、舐めたり吸ったり、吹いたりしていた。

私も彼女の女性器に口をこすりつけ、肉襞を吸ったり、
膣の中に舌先を捻じ込んだりして愉しんだ。
時には太股の付け根の醜い引きつれに口付けをしたりもした。

私に限界が近づいてきた。
ペニスの付け根に射精を促す甘痒い痺れが沸き起こってくる。
「秋江さんの中に入りたくなったよ。
 これ以上咥えられたら口の中でイッちゃうよ」
私はオマンコの中に、ペニスを挿入したいと言うと、
「いいわっ・・・イッ゜てもいいっ。あたし、もっちゃんのモノを飲んであげる。
 その代り今夜はもっともっと愛してね」

秋江は叫んで、より深く私のものを口に含み吸いたてた。
私は彼女の言葉に甘えて、溜っていた欲望を一気に打ち出していった。
もちろんその後、私は二度ほど彼女を抱いて深い眠りに導いてやった。

美代と秋江との関係を続けながら、私は他の何人ものホステス達とも
抱き合って遊んだ。店以外でも知り合いが出来、その娘達や風俗店の女達とも
愉しんだ。私にとってはまさに、金は無くともハーレムに居たような時期だった。
  1. 老いて益々
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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