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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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夢枕に立ったおさげ髪。其の五

~嘘と裏切りの人生~
夢枕に・・・11
「あんちゃん、今夜泊まる所、あんのかい?」
「イエ、別に決めていません」
「なら、ウチにとまればいっしょ」
連れて行かれたのは店の二階にある六畳間ほどの部屋だった。
裸電球に照らされた室内には家財道具らしきものは殆ど見当たらなかった。

「汚いとこだけど寝る位はできるっしょ。銭湯が近くにあるけど、
 オバちゃん一緒に行ってくるかい?」
「いえ・・・」
首を横に振った。長旅のせいで疲れ切っていたのである。
「そうかい。じゃ、オバちゃんもそうする」
枕を並べて布団に潜り込む。

夜中に下腹部に妙な感触を覚えて目が覚めた。灯りがこうこうと点いていた。
下穿きはすでに脱がされていて、彼女の太腿が私の太腿に絡み付き、
下腹部を弄られていた。

「あ、あの・・・どうして・・・」
「シッ、あんちゃんは黙って寝てればいい」
「で、でも・・・」
「あんちゃんはめんこいよ。オバちゃんが一杯可愛がってやるから」

オバちゃんがムッチリ肉付いた尻を私のほうに向けて男根にしゃぶりついてくる。
私は思わず彼女の下穿きをひきずり下ろしていた。

ムッチリ肉付いた尻の谷間を掻き分けて谷底に舌を滑らせる。
青森で恵美を抱いたさい身に付けたわたしなりのテクニックだった。

彼女の肛門には汗と排泄物の残り香が入り交じって強烈な匂いが有ったが、
それは彼女の生命力そのもののような気がして、むしろ官能的でさえあった。
 
夢枕に・・・12
「いやーん、あんちゃん、若いくせにやるじゃないか。んもぅ、しょうがない子だね。
 若いうちからこんなはんかくさい事憶えちゃって。オバちゃんが折檻しちゃうから」
男根をチュパチュパと吸われた。直ぐにでも射精しそうになるほど強烈なバキュームである。
吸われながら玉袋を揉み付けられる。
そればかりか、彼女は私の肛門にまで舌を滑らせてきて、
エロエロと嘗め回すのである。つい喘ぎが漏れてしまった。

愛撫される羞恥に耐え切れず、私は夢中で彼女に襲い掛かっていた。
69の体勢のまま太腿を大きくはだけて股間に顔を埋める。黒々とした茂みを
掻き上げ、ぽってり膨らんだ褐色の淫唇を掻き分ける。
ヌラヌラと濡れそぼった粘膜が赤い口を開けて広がった。

「あはーん、見ちゃだめだよぉ。お願いだから灯り消してよぉ」
「だめだ。灯り点けたのはオバちゃんじゃないか。
 俺、オバちゃんのマンチョを隅から隅まで見てやる」
「んもぅ意地悪なんだから。あん、そこ、そこぉ」

肉ビラを掻き分けて敏感な粒肉をえぐる。
溢れてくる恥液で唇の回りをグショグショに濡らして、それでも舐め続けた。
浴衣を肌蹴て、たわわに膨らんだ乳房にも舌を這わせる。
乳首はツンと勃って、舌で剃り上げると硬さを増すかのようだった。

夢中で舐めしゃぶるうち、オバちゃんが何時の間にか私の上に跨り股間を男根の上に
被せてきた。男根が彼女の体内に納まる。
こんな形で合体する方法も有ったのかと驚異だった。
豊満な尻で上下左右に揺さぶり立てられ、じきに射精の予感が沸いてきた。
彼女はそれを敏感に察したらしい。
夢枕に・・・13
「まだだめよ。まだ出しちゃだめだよ」
ハアハアとオバちゃんが喘ぐ。
「ああ・・・」
オバちゃんが腰を浮かせ、一瞬、私の体から離れていったような気がした。
その瞬間、精液がほぼ真上に向かって吹き出した。
オバちゃんなりの避妊法だったのだろう。

翌朝、目を醒ましたときには
寝床にオバちゃんの姿はなく、階下におりていくと朝食の支度が出来ていた。
「これ以上居ると迷惑をかけるから」と、朝食をたいらげてから店を後にした。

「ずっとウチで暮らさないかい?」
と何度も引き止められたが、ここでも私の脳裏をよぎったのは、あの康子の顔だった。
そして、函館でのオバちゃんとの一夜を最後にして私は再び連絡船に乗り、東京へ
Uターンしてしまったのである。康子との再会は果たさせぬ侭だった。
五十年前の事である。

私の人生は裏切りの連続だったような気がする。「弁護士になる」などとうそぶいて上京し、
結局はくだらないアルバイトに明け暮れていた日々。
初恋の女の純情を踏みにじって出会った女達と肉悦に嵌まった愚かさ。親の死に直面して、
それでもなお懲りずに郵便為替で香典を送り付けて事足りるとした破廉恥。
そのツケはいつか身に降り掛かってくるかもしれない・・・
そんな思いに胸を締め付けられながら、「せめて五十年前の無礼を康子に詫びたい」
と心に誓っていた私は函館本線の列車に揺られていた。
夢枕に・・・14
長万部からは室蘭本線に切り替わり、帰郷の栗山町を目指す。
栗山駅の一つ手前の駅が由仁駅であり、彼女が住んで居る筈の町だった。
駅舎は変わっていたが田舎町の街並みは五十年前とほとんど変わっていなかった。
記憶の糸を辿りながら歩くこと十五分。懐かしい彼女の家は昔のままだった。

はやる思いと動悸を懸命に抑えて玄関の前に立つ。
出迎えてくれたのは深い皺の中に当時の面影を微かに残す、
90に近い康子の老いた母親だった。

「あの子は最後まで貴方の名前を呼んでいましたよ。会いたい、会いたいって」
それが母親から聞かされた言葉だった。さらに彼女は生涯独身を通したという。
それは、もしかしたら私が迎えに来るのをずっと待っていたからなのかも知れない。

康子がガンで亡くなったのはついひと月ほど前だったという。
ちょうど彼女が私の夢枕に立った時期である。
嘘と裏切りで塗り固めた人生のツケが旅の最後に遣って来た。
そしていじらしいまでの彼女の純情を、私は改めて思い知らされたのである。

俺は人生を間違えた。許してくれ、康子・・・
私は彼女の位牌に向かって何度もそう呟いた。

旅を終えてから、私は康子の存在を始めて老妻の時江に告げた。
時江が何時に無く神妙な顔で聞いてくれたのが、
せめてもの救いだったような気がする。
END

  1. 忘れ得ぬ人
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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