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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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忘れ得ぬ二人の女。其の四

◇最高の女性の悶絶姿
小林ひとみ36
そのように肉体関係になり、さらに親しくなった私達だが、
澄子の門限は未だに生きていて、バーで飲めば連れ込み旅館に入る時間が無く、
飲まずに彼女の媚肉を求めるのは何か飢えている獣みたいな気がして、
私は痩せ我慢の日々を送るようになった。

それでも、初夏を迎える頃までに、私は門限前に二度ほど澄子を抱けた。
しかし、彼女の性感の成長はなかった。
「ねぇ、私と善ちゃんは、何でも話せて、
 いつも仲良く飲める親友でいた方が良いのかもしれないね・・・」

そうなのか、と私も頷きたくなった。だが、澄子の裸身は余りにも魅力的だった。
その肌を抱く事も私の恋の悦びだった。
私は澄子の性器を舐め、そんな味気無い言葉を掻き消そうとした。
でも駄目だった。彼女は嫌悪の表情を浮かべて、その愛撫を拒否するのだった。

五月初旬。澄子は念願かなって、本店に移動する事になった。
その本店の定休日が、銀座の商店街と同じ月曜日。
「今度は休みが一緒だから、映画も観にいけるよね!」
澄子は目を輝かせて、そう言ったが、私にとっても嬉しい事だった。
昼間からデートが出来るし、外食し、映画を観た後で、
門限を気にせず交われば、彼女の反応もまた違うはずだった。

私はその定休日を心待ちにしていた。
その初旬のある日、横山千穂子が一人で私の店に現れた。
この日も買い物ではなかった。
「ねぇ、今度の月曜日は定休日でしょ?歌舞伎座のチケットがあるから、
 良かったら一緒に観に行きませんか、と母から言われて誘いに来たんだけど・・・」

表情が、何かに怒っているように強ばっていた。口調も妙に真剣で早口だった。
私の初恋の女性。その母親からの誘い。心は少し揺らいだが、月曜日。
私はあらぬ理由を考えて即座に、でも丁重に断った。

「そう、じゃあ仕方ないわ、またね!」
千穂子はあっさり頷き、さっと身を翻して店から出て行った。

「おいおい、良いのか、歌舞伎座だぞ?」
そばに居た先輩が苦笑して、
「そうか、歌舞伎座が何なのか、まだ知らないのか・・・」
馬鹿にしたように呟いた。
「知ってますよ、歌舞伎座って、勧進帳の芝居なんかやる劇場でしょう?
 僕の趣味じゃないんですよ、古臭くて・・・」
そうやり返したが、その先輩の苦笑の意味が判ったのは、月曜日の夜。
渋谷の連れ込み旅館で、澄子が教えてくれたのだ。
 
画像 652
やはり時間を気にせぬセックス。澄子の反応は良かった。
喘ぐ声も可愛く出たし、腕を私の背中に巻き付け、
太腿で私の腰をしっかり挟んでくれた。

お陰で扇風機の風だけでは、二人の汗がなかなか引かない。
私は帳場に電話して、冷えたビールとチーズのつまみを頼んだ。

全裸の素肌に宿の浴衣をまとい、私と澄子は夜具の上でビールグラスを手にして、
バーで楽しむような会話を弾ませた。
澄子は本店勤務の楽しさ忙しさ、私は千穂子をまな板の魚にした。
「ふーん、そんな初恋の同級生の女の子が居たんだ、善ちゃん・・・」
「うん、それがさ、凄くきれいになったんだけど、誘ってくれたのが歌舞伎座だよ、
 歌舞伎座!がっかりしたよ・・・」
「歌舞伎座・・・馬鹿ねえ・・・」
澄子が眼を見開いた。

「それって、その娘の両親との、お見合いじゃなかったの・・・」
「お見合い?」私は首を捻った。
千穂子の母親とは何度も会っているが、
保険会社の偉い立場に居るらしい父親とは、一度の面識もない。

店に現れた時の、千穂子の何か固い表情を思い出して、
そうなのか、と一瞬思ったが、
「冗談じゃないよ、俺は澄ちゃん以外の女とは結婚しないよ!」
と、私は澄子に抱きついた。

言った言葉は本気だった。
彼女を押し倒した力にも、恋の心を込めていた。
「あっ、嘘、嘘、私なんかより、その娘の方が・・・」
笑いながら喋る澄子の唇を、その言葉の途中で強引に奪った。

ウン、と甘く仰け反った澄子の白い顔に血が昇った。
舌をうねらせ、彼女の舌を絡めて強く吸い出す。
澄子の両手が私の首に回されて、キスが濃厚になっていく。

二人の浴衣の前がはだけ、乳房と胸板が密着し、
私の膝は澄子の官能的に弾む内股と、ざわつく恥毛の茂みを感じている。
画像 739
「俺、本気だよ!」私は呻き、澄子の乳房を揉んだ。
「だめ、嘘よ!」澄子が仰け反らせた顔を、激しく左右に振る。
嘘じゃない、嘘よ。交わす声を高ぶらせ、私は澄子の小さな乳首を吸い、
彼女は私の膝が埋まる股間を狂おしく波打たせる。

膝頭に異常な蜜の量を感じた。私は顔を這い下げていった。
今なら、性器への愛撫が許されそうだ、と思ったのだ。

太腿が素直に開いた。淡い恥毛、赤い陰唇が眼前になった。
蜜に濡れそぼっている。生臭い愛液の匂いも濃い。
陰唇に舌を入れて、舐め上げながら、クリトリスを探った。
澄子の太腿がヒクッと撥ねて、頭上から喉が喘ぐ音が聞こえた。

太腿を両手でさらに広げる。強く口を押し付けて、舌先で陰肉を舐め、
その舌上のクリトリスを歯でしごき、息で吸った。
アアンアン、と泣くような澄子の声が昂ぶって、股間に細やかな震えが走り始めた。
私はその愛撫を続けながら、揃えた二本の指を膣に挿入した。
埋めた指を回転させながら、膣の柔襞の感触を確かめた。

何かザラつく。そして、その襞のザラつきが突然消えて、滑らかな粘膜になる。
それを繰り返して、いきなり澄子が短い悲鳴を放って、股間を大きく浮き上げた。

膣が絞られた。女体の奥も締まり、私の指は甘美な感触に浸る。

私は跳ね起きた。ペニスにコンドームを慌ただしく嵌めて、彼女の両足を抱え、
怒張した亀頭を上下にうねり続ける女陰に押し当てた。
ウッ、と澄子は顔を仰け反らせた。ペニスを押し込んだ。それが埋まるにつれ、
あっ、ああっ善ちゃん、と顎を突き上げた澄子が、両手でシーッを掻き毟る。
今までの澄子ではなかった。

膣道は心地よい強さで締まり、その感触の快美さに痺れて励む私の抽送には、
積極的に腰を揺すって応え、それこそ情熱的な声を放ち、
彼女は狂おしく悶え続けた。
そして、途中何度も、痙攣のような震えを走らせて仰け反り、
遂に息も絶え絶えになった。

私は感動しながら果てた。その瞬間、その私の歓喜が伝わったかのように、
澄子も尾を引く叫びを放って、仰け反り硬直した肌を激しく痙攣させた。
  1. 銀座の恋の物語
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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