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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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惨めな初体験。其のニ

◇記憶の底から甦った女◇
お母さん03
アイシャドーに彩られたしのぶの二重の切れ長の眼が、緩やかに大きく見開かれた。
見慣れた可愛らしさが消えて、熟女らしく妖艶な美しい瞳だった。

全裸である。私はその円くふとやかな両の二の腕ごと、立ったまま彼女を抱いていた。
仰向くしのぶの顔は私の顎の下だ。唇からは小さく白い歯も覗いている。
その口元も、抱いた肌も震えていた。其の肌の感触は、私の想像通りだった。
彼女の肉体の何処の箇所もムチムチ、ムッチリ弾んでいる。

私はキスを求めた。目を閉じたしのぶは拒まなかった。息が荒い。
濡れて蠢く舌の奥から噴き出す、熱い喘ぎが生々しい。
爪先立ちように背伸びした彼女の腹部に密着して、
私のペニスは強烈に怒張していた。そのペニスをしのぶの小さな手が握る。

その指が五匹の白い芋虫になった。陰茎の周囲をずりずり、
しっとりした感触で這い回る。その甘美さに、私は喘ぐでも芋虫で射精は嫌だ。
そう思うと芋虫が消え、ベニスは再びしのぶの、小さく柔らかい掌に包まれた。
そのペニスは、鋼のように硬かった。しのぶの短い指の輪の中では大き過ぎ、
亀頭は雄々しくはみ出していた。

そのとき私は、これは嘘だ!と囁く自分の声を聞いた。
確かにそうだ、最近の私の男根が、こんなに硬く逞しい筈が無いのだ。
しかし、其の嘘を追求すれば、夢が醒めてしまう。
そんな囁きも頭の中を走り抜けて、私は彼女を抱き倒した。

その態勢なら私には見えぬはずの、しのぶの全裸が、何故か眼前に広がる。
白い鳩胸。その形も想像通りだった。ふくよかな円丘の裾を柔らかく左右に崩して、
子を育てた乳首が太い。咥えて引っ張れば、一センチ以上は伸びるだろう。
私はしのぶの乳房を片手に握った。ふっくらと柔らかく、その感触も私の想像通りだ。
その搗き立ての餅のような膨らみを揉みながら、
私の視線はしのぶの下半身に流れていく。

闇の中で肌が白く輝いている。腹部の肉は厚いが、弛んではいない。
引き締まって筋肉質に硬い。好く働くからだ。そんな囁きが脳裏に響く。
閉じている太く短い太腿には隙間が無く、やはり餅のように膨らんで、
股間に漆黒の恥毛が僅かに覗いていた。
 
指先の詩11
私の手が伸びる。太腿が望む通りに開いて、
汗ばんだ熱い内股の肌に手が挟まれた。
指先は濡れた柔襞に触れている。鍵の形に静かに曲げると、
ジューシー熟した果肉の中に沈んでいくような、
これも生々しい感触で、指先はしのぶの膣道に埋まった。

彼女が恍惚と顔を反らして、私の首に両手を回してくる。
豊満な太腿が、指ではなく怒張した私のペニスを求めるように、
左右に大きく広がる。其れに応じて、私は肌を重ねた。
亀頭が甘い感触で、しのぶの波打つ股間にヌルヌルと埋まっていく。

夢とは思えない、現実感に満ちた交合の瞬間だった。
私は何処かに夢と知る醒めた部分があるのを悟っていながら、
腰をうねらせて女体の奥に付き進んでいった。

だが、亀頭が何故か行き止まる。硬い異物に阻まれるのだ。
(何だ、これは?処女膜か?いや、子をうんでいるのに、
 そんなモノがある訳がない・・・)
私の頭が混乱する。そのとき、脳裏にイメージが浮かんだ。
それは何か恐いもの・・・映画のジョーズの白く尖った歯、
真っ赤なサメの赤い口。やばい、ぺにすが齧られる・・・。

私は怯えて、身を引いた。
そのとたん、あっ、痛い・・・しのぶが顔を歪めて苦痛の声を漏らした。
(え?)と私は驚いて、しのぶの顔を覗きこんだ。
私は挿入したペニスを抜いたのだ。
そんな事で、子供を二人を成した性器が痛むのか。

疼痛を訴えるその顔を見つめた私は、(あれ?)とまともや驚いた。
その苦悶の表情の面貌が突然、しのぶとは似ても似つかぬ、
若い娘の顔に変わったのだ。

細面だった。恥かしそうに開いた細く小さな目尻が吊り上がって、
キツネの面に似ている。尖った口にウサギのような白い前歯。
組み敷いている裸身も小さくなり、乳房も形は円いが小振りになっている。
お母さん08
見覚えのある顔、その裸身・・・私の頭にその名が浮かんだ。
飯島響子(仮名)だ。「飯島か!」私は驚愕の声を発した。

その顔をよく見ようと、眼を見開いた。その瞬間、ふっ、と何もかもが消え、
私は現実世界に引き戻された。
私にしては珍しく、蒲団の上のうつ伏せ姿だった。伏せた顔を起こすと、
周囲は明け方独特の淡い青白さに襲われていて、
上目を使って眺めた壁のデジタル時計は、午前五時過ぎの朝を示していた。

やっぱり夢か。私はぼんやりと思い、胸の下に抱いている枕に気が付いた。
同時に、男根に勃起の痕跡が有るのも悟った。
亀頭の粘液がブリーフを僅かに濡らしていた。

年甲斐も無い淫らな夢だった。だが、私も老い先がはっきり見える年齢である。
寝に付く時は、あれやこれや人生終末を考えるよりは、
愉しい妄想を働かせる方が眠りやすい。眠りに落ちる前に、
私は昨夜も下山しのぶの裸体を妄想していた。
むろん、それで自慰を行うほど、私は若くはない。
密かに惚れている熟女の肌を想像するだけだ。

それで満足、結構熟睡出来るのである。
しかし、助平な性格はいつまで経っても直らない。
朝マラ勃起は度々有っても、夢精で濡らすなんて、
「俺もまだ若いって証拠かな・・・」
私は呟き、苦笑しながら身を仰向け、背中の枕を頭に上げた。

その姿勢で腕を組み、木目の天井を見つめた。
とたんに夢の中にもう一人、飯島響子が現れたのを思い出した。
彼女は約四十年以上も遠い昔、私が銀座の某老舗商店で働いていた頃の
同僚だったが、その店を止めて以後の何十年間、たった今夢に現れるまで、
その名も顔も思い出すことが無かった女性だった。

完全に忘れ果てていた。その響子を突然夢に見た。
しかも瞬時に、私はその顔と名前を思い出している。何故だ・・・。
私は夢の記憶を辿ってはみたが、ただでさえ夢は朧なもの、
シーンの細部までは浮かんでこない。

ただ、交合しているしのぶと急に響子が入れ替わったのは確かだ。
それも(何故た゜ろう・・)と私は悩む。
私は眼を閉じた。過去の記憶から、響子を呼び戻してみょうと思ったのだ。
  1. 銀座の恋の物語
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まとめteみた【思い出される昭和のあの日あの頃】

  1. 2012/03/17(土) 19:10:20 |
  2. まとめwoネタ速suru
◇記憶の底から甦った女◇アイシャドーに彩られたしのぶの二重の切れ長の眼が、緩やかに大きく見開かれた。見慣れた可愛らしさが消えて、熟女らしく妖艶な美しい瞳だった。全裸である。私はその円くふとやかな両の二の腕ごと、立ったまま彼女を抱いていた。仰向くしのぶの...

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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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