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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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生きることへの歓び。其の五

~男は見かけじゃない~
生きる事の歓び11
隆との初夜に、私はあえて聡と行った連れ込み旅館を選びました。
いつまでも聡との思い出の中に生きていてはいけない。
これからは隆と共に人生を歩んで行くのだ。

聡との思い出を吹っ切るために、私は辛い気持ちを押し殺して、
馴染みの連れ込み旅館に隆と手に手を取って入っていったのです。
隆はここでも私に気を遣ってくれました。

「無理してないかい?別に今夜でなくてもいいんだよ」
「ううん、いいの。私、貴方に従いていく。あなたの女になりたいの」
私は自ら隆にしがみつきました。

「忘れさせて、聡さんのことを。私は今日から生まれ変わる。
 もう辛い思いをするのはイヤ。抱いて、抱いて頂戴、隆さん!」
私は隆を布団の上に押し倒しました。聡寝た時と同じ、あの緋色の布団でした。
目頭が熱く成りました。隆とセックスするのは現実逃避だと判っていましたが、
この時の私には隆と寄り添うより他に、この苦境を乗り切る術はありませんでした。

「好きだよ。美智子さん。初めて逢った時から好きだったんだ!」
私達はお互いの服を毟り取りました。裸に成った瞬間から、私はケダモノじみた
欲情に貫かれていました。寂しさと辛さがすべて、欲望に変ったという感じです。

せめぎ寄せる欲望のままに、私は隆の股間に掴みかかっていました。
そこは既に過敏な反応を示していました。
隆のペニスは私の手の中で隆々と猛り勃っていたのです。
「うっ、ううっ、美智子さんっ。か、感じるよっ」

私はしゃにむにペニスを擦りたてました。勃起が大きくなればなるほど、
私の割れ目もジュクジュクと濡れ滴っていったのです。
凄まじい快感の嵐が吹き荒れました。

「あっ、うううっ・・・」
隆も負けてはいません。彼も私の割れ目に指を突き入れました。
とたん、鋭利な愉悦が子宮を突き上げたのです。
思わず私は腰を跳ね上げていました。
 
生きる事の歓び12
私達は、何かに取り憑かれたようにお互いのお互いの性器を擦りあいました。
割れ目が烈火の様に燃え、愉悦が忽ちのうちに全身に満ち広がりました。
隆の股間は、以外にも聡のソノモノよりも立派な一物でした。
顔の造作や体格では完全に兄に劣る隆でしたが、ソコだけは兄に勝っていたのです。
そのゴツゴツとした猛々しい手応えに、私は一時たりとも頭から離れなかった、
亡き恋人の存在を忘れようとしていました。

「あうっ、もっと、もっとオオッ。いいわ、いい気持ちよ」
私はメチャメチャに腰を振り回ししていました。指はクリトリスを這いずり回り、
この世のものとも思えない快美をもたらしてくれています。私の悲しみは、快感の中に
溶け込もうとしていたのです。大きな悲しみは大きな快感へと姿を変えていきました。

本音を言えば、この時の私は自暴自棄だったかも知れません。ヤケクソになり、
開き直った私は飢えた牝獣でした。私の肉体は牝獣のごとく快感を求めていたのです。

子宮が膿んだように疼きたっていました。
欲望は飽和状態に達し、秘肉からはジュルジュルと蜜が溢れ出しているのが判ります。
もう限界でした。
「ほしいの!メチャメチャにしてほしいのっ。お願い、あなたの太いモノを入れてっ・・・」

カリ首の先端からタラタラと先走りの雫を垂らしている隆のペニスを掴み、
私はさけびました。と、隆も待ちわびていたらしく、すぐさま私の太腿を抱え、
「僕もいまにも出そうだったんだよ。美智子さか、嵌めるよ」

真上からグサリと膣を串刺しにしたのです。その強烈なショツクに私は目を剥いていました。
まさに、お臍の方まで突き刺されたかと思うほどの衝撃でした。
「あああああっ、や、破けるっ。アソコが、アソコが破けちゃうっ」

太くて硬い肉の棒に目一杯ワギナを押し広げられて、私は絶叫を打ち放っていました。
モノが大きいだけでなく、隆のピストンはこれまた強力でした。

“人は見かけよらない”とはこのことです。お世辞にもセックスが強そうなタイプには
見えなかったのに、隆は素晴らしい快感を与えてくれました。嬉しい誤算でした。
生きる事の歓び13
隆に突き回されて私は気を失っていました。大切な人を亡くした喪失感をも、
快感が取り除いて呉れたのです。
セクシュアルな満足は人を苦しみから解放してくれる事を私は初めて知りました。
快感まみれになった私は、もはや喪に服する事をやめたのです。

「あううううっ、もうそこまできてるゥ!私、私、も、もうイクッイクッ・・・」
竜巻と化した愉悦に私はすっぽり飲み込まれようとしていました。
子宮が裏返るような怒涛の快美が押し寄せ、意識がちりぢりに砕けました。

「あわわわわーっ、イ、イ、イッちゃつたァッ。さ、最高っ」
文句なしのクライマックスでした。素晴らしいアクメをくれた隆を生涯のパートナーにしょうと、
このときから私は真剣に心に決めたのです。

それから一年余り私と隆は結婚を前提にした恋人として、機会を見つけてはデートを重ね、
セックスにのめり込んで行きました。卒業を待たずに私のお腹には子供が宿りました。
短大を卒業すると直ぐに私達は結婚しました。お腹の子は五ヶ月に成っていました。
周囲に祝福されての結婚でした。結婚時、隆は地元の割烹料理屋で職人として修行
していましたが、三年目に請われて和食レストランに勤めるようになりました。

考えていたとおり、隆との結婚は安定した穏やかなものでした。あのまま隆がレストランに
勤めていたら、ずっと順風満帆な生活が約束されていた事でしょう。

「美智子、オレ独立しょうと思うんだ。自分の店を持ちたいんだ」
あれは隆が三十五歳、私が三十四歳になる年でした。隆が一大決心をしたのです。
「借金だらけではじめなくちゃ成らないけど、従いて来てくれるよな、美智子?」

「ええ」と返事はしたものの、内心私は不安だらけでした。そして、私の不安は的中しました。
  1. 夫婦の今と昔
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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