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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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珠美の生涯。其の七

珠美の生涯16
腕を突っ張って、暫く柔らかくすべすべした股の間に、
熱いペニスを挟んでゆっくりとしごいた。
彼女は私を引き付けて、本式にしてと囁いた。
小麦色の股の奥のこげ茶色に彩られている憧れの割目に先端を押し付け、
グイグイと軋む膣の中に元気なペニスを突きたてた。

尻をくねらせながら、ペニスの定位置を決めるかのようにして、
しっかりと私の首にしがみ付いた。
「すごい、すごい、健ちゃんのはすごい」
二人は押し付け合ったまま、暫くは動かなかった。
私は少しぐらいでは射精しないことを芳子に教えられ、
相手を喜ばす事だけを考えられる経験を積んでいた。

「大きすぎて痛いくらいよ」
抜き出して唾を付け直して、再度挿入した。男との経験が少なかったのか、
珠美の膣は淫汁の出が悪く、軋むような挿入感だった。

彼女のアクメが判らず、何時射精していいのか迷った。
彼女は女の喜びと言うものを知らずに過ごして来た様だった。

大家のお嬢様として生まれて来たのに、戦後の高度成長の波に乗れず、
工場を人手に渡してしまう様な境遇に曝され乍、教員生活を続け、
短い結婚生活で、幸せも得られず惨めな思いをして来た「運命」には、
同情せずには居られなかった。

其の日、彼女はこれからは「珠美」と呼んで欲しいと言った。
でも結婚なんか考えなくとも良いとも言った。
「珠美」「健ちゃん」と呼び合って、数限り無くセックスをして、
その夏休みは過ごした。

今度は素股ではないので、コンドームを使用しなくてはならなかった。
芳子が何処からか仕入れてきた代物とは大分趣が変って、
ゼリーのついた物まで出回る時勢に成っていたのである。

夏休みが終ると、浦和のアパートに珠美が頻繁に訪れて泊るように成った。
ところが、其の当時、私には肉体関係のあった他の女性とも別れきれずにいた。
其れにも関わらず、ずるずると珠美が男の味を覚えて溺れていくのを、
手をこまねいているだけだった。何とかしなければと思いながらも
肉の欲望には勝てなかったのである。
 
画像 494
他人に聞こえる所では「姉ちゃん」と呼んで居たが、
戸を閉めると「珠美」になった。「健ちゃん」も「あなた」に成った。
アパートの人や友人には故郷の姉だと紹介してあったが、
隣室の者は信用しなかったと思う。

本当に姉だとしても近親相姦をしているのだと思った事だろう。
珠美は一度、女の歓びを知ると、堰を切った様にセックスをしたがり、
何度でも要求したが、若い私は精液のタンクの様な物で、
珠美の要求を満たしてやって、精嚢は枯れる事は無く、他の女とも
肉体関係は持ち続けていた。

「こんなに良いもんだったのね」が珠美の口癖だった。
その上に「オマンコって」という言葉が付いていた。
すべすべした絹の様な股の感触は、幾つに成っても良い物で、
本番とは違う感触が私は好きだった。時々素股で私は楽しんで居ると、
「そんな子供みたいな事は止めて本式にしてよ」と苦情を言われたものだった。
それ程に珠美は膣に擦り付けるペニスの感触が良くて堪らなく成って居たのだ。

珠美に、浦和に近い学校に転勤して一緒に暮らそうと何度も提案したのだが、
彼女には病気の兄を故郷に一人で捨て置く事ができ無いと言う事情が有った。
まだ交通事情も悪く学生がマイカーを持てる時代でもなく、
気軽にお互いに行き来る状態では無かった。
給料取りの珠美が私を訪ねるのが一番手っ取り事だった。

大学を卒業するまで、通い妻の様な関係が三年続き、二度妊娠して中絶した。
六畳一間のアパートだったが、十五歳も年上の女との性生活は充実したものだった。
故郷の両親も私達の噂を聞いて心配して居た。
父は年上であろうと責任を取って結婚しろ、と言うが、
母はそんな不釣合いな結婚は許さない、と言って泣いた。

昭和四十年大学は卒業したが、東京オリンピック景気も冷め一時的な不況の時だった。
満足な就職先も見つからず、父の知り合いの「税理士事務所」の世話に成り、
ほんの小遣い程度の給料を貰い「税理士」を目指す事にした。
アルバイト程度の給料では、珠美との結婚生活など望むべくも無かった。

私二十二歳、珠美は三十七歳に成って居た。
アパートに来ても以前の様な陽気さが無く、セックスも義務的な感じがしてきていた。
暫く経ってから珠美の方から切り出したのは、彼女の再婚の話だった。
公務員であり安定した収入が生活の基盤だと考える珠美には、
若い向こう見ずの私では将来が心配だったのだろう。

  1. 年上の女
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アヤメ草

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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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