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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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珠美の生涯。其の六

珠美の生涯15
「工場は人に貸してるのよ」
くるくる回る黒目で私の顔を見ながら言った。
この人はこの目があるから年を取らないんだなと思った。
元々が痩せ型で無駄な肉は着いていなかった。

玄関には子供の履物や大人の物が何足脱ぎ散らかされていて、
母屋の住人のだらしなさを表していた。
「二階の三部屋を人に貸してるの、こんなざまに成っちゃったんよ」
やや階下の奥の先代の住んで居た部屋に案内された。
どっしりした和室だったが、目ぼしい調度品も無く、襖は雨のしみの様なものが付き、
日に焼けて黄ばんで居た。余り豊かでは無い暮らしと見えた。

「貴方の事は何時も聞いてたわ。大学生に成ったんだものね。
 あたしが歳を取るのも無理はないわ。
 いつの間にかこんなおばあちゃんに成っちゃった」

「先生全然変わって無いよ、俺、さっきビックリしたもん」
元気づけようと私は快活に言った。お世辞ではなく、
昔の彼女と変わって居るとも、年を取ったとも思えなかった。
「昔が懐かしいわ」
先生は問わず語りに私と別れてからの十年を語り始めた。

郡内の別の小学校に転勤に成り、親の勧める男と結婚したが
相手との性の相性が合わず、一年も持たずに離婚して自宅に戻った。
「その理由は健ちゃんにも責任が有るかもよ」
私はびくっとした。あの秘密の事がばれて居たのかも知れないと考えたのである。
「あの昔のこと?」

そんな事では無く、年下の私を愛していたのに、
急に幾つも年上の男と結婚させられたので、
何もかもちぐはぐで、すんなりと夫との結婚生活に
溶け込む事が出来なかったのだと言う。

 
画像 652
「恥ずかしいけど、あれをするのが怖くて、夫婦としての行為を
 拒絶し続けたら、男が居るんだろうとか、俺は自殺するするなんて
 言い出す始末。四十近い男がめそめそ泣いたりするものだから、
 益々嫌に成って離婚を申し出たのよ。でも結婚して直ぐ離婚なんて
 世間体の悪い事は出来ないって、親も夫も離婚は許して呉れなかったの」
夫は始めに性交させなかったから、不能になってしまった、それはお前のせいだと
しつっこく苛められて、裸にされて閉じ込められたりしたことも有ると言う。

「直ぐに逃げ出せば良かったのに」
私は話しに引き込まれて、義憤の念を込めて言った。
「そんな簡単な事ではなかったのよ、実家に帰っても家に入れて貰えず、
 直ぐに追い返されるし、匿ってくれる友達も親類も無かったから、
 あたし、悲しかったわ。健ちゃんの事を何時も考えていたのよ」
それで、私の責任なのかと思うと共に随分辛い思いをさせたものだと、心が痛んだ。

私には彼女を助けられる力は無かった。
其の事実を知った処で何か出来たわけでは無かったろうが、
でも今なら身体も大きくなり、十八歳も過ぎて一人前だから、
何とかしてやれる、等と心の底で思ったのも事実だった。

可哀想に、私を可愛がって呉れた先生がそんな不幸な十年を送ったのかと、
聞きながら涙が零れるのを止められなかった。

私は佐伯先生を抱きすくめて畳に横たえた。
「信じられないな、健ちゃんがこんな立派な王子様になって
 あたしを助けに来て呉れたなんて」
「先生、結婚しょう。俺頑張るからさぁ」
若気の至りもいいところで、私は最初の結婚を申し込みした。

「王子様、世の中そんなに甘くないのよ。
 十五も年上のおばちゃんと結婚するなんて、
 誰も許してはくんないわよ」
彼女は笑ったが、次の瞬間には嬉しいと言って、
私の肩に頬を押し当てて忍び泣きを始めた。
画像 518
昔は大人の女で大きいと思っていたのに、今の彼女は背中も尻も小さく、
私の腕の中にすっぽりと入ってしまうくらい頼りのない身体だった。

「ねぇ、して。健ちゃんが嵌めたいって言ったことをして」
顔を伏せたままで囁くように言った。私がきょろきょろと辺りを見回すと、
「誰も来やしないわよ」と言った。

着物の裾を捲くり、柔らかい小麦色の股から、
薄いパンティをずり下げると、彼女は尻を上げて足の先からすっと脱いだ。

私は手続き上、当時と比べると匂いの薄くなっていた割目に口を付けた。
あの頃よりビラビラが大きくなって割目を覆っていたのは、
彼女の性の遍歴を物語って居る様な気がした。
あの頃の性器をはっきり覚えて居た訳ではないが、
忘れられないものとして心の奥底にしまって置いた割目の形とは違ったものだった。
総てが緩く、クリトリスは皮を剥くと硬く成って舌にコロコロと当たった。

「あぁ・・いいわ、いいわ、あたし、健ちゃんにこうしてもらう事だけを
 考え続けて居た様な気がする」
手を伸ばすと和装用のブラジャーに包まれた乳房は硬く、乳首は尖っていた。

「ねぇ、もういいからして、ねぇ、して」
私は先生を驚かした事の有る剥けて大きくなったペニスを彼女の股を
引き寄せて、その間に収めた。

「昔はこうしたんだよね、可愛かったね。
 あたしは本式にさせてあげようと思ってたのに
 あんたは何時もこれでいいんだって言ってたわね。 
 本当はしたかったんでしょう?いじらしいくらいだったわ」

昔は全身の体重を掛けて重なったものだが、
今では先生の身体は潰れてしまいそうだった。
  1. 年上の女
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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