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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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我が妻を語る。其の三

◇傷、まだ痛む?◇
元売春婦の妻07
パンツの中を除いて、咲子の手で体は綺麗に清拭された。
「後は自分で出来ますから・・・」
あまりに申し訳なくて、私は咲子から手拭いを取り上げようとした。
すると咲子は「いいから、大人しくしていればいいの」と言いながら、
腰を締め付けているパンツのゴムの部分に両手を掛けて、
尻の方から掬い取るようにして、脱がしてくれた。

一瞬、傷口に強烈な痛みが走った。しかし恥ずかしさの方が勝っている。
体を縮み込ませて、私はあわてて両手で股間を隠した。
「それじゃ、拭けないじゃない。ははァーん、あなたってゴロつきぶってるけど、
 まだ女を知らないんでしょ」

咲子は悪戯っぽい目を輝かせている。
「い、いえ、そんなこと・・・ありません」
恥ずかしさで全身が真っ赤になっているのが自分でも分かった。
咲子の顔が眩しくて、直視できない。私は体を硬くしたまま、瞼を閉じた。

「どちらでもいいわ」
咲子は私の手首をソッと掴んで、ソコから外した。童貞だと言う事は、
とっくに見透かされていたが、一糸纏わぬ無防備な裸体を、
異性の前に初めて晒した為、心臓は破裂するほど高鳴った。

ペニスがすぐに手拭いで包まれた。
「うっひーっ」
「冷たかった?」
「いいえ」
「そう、そんなに緊張しないで・・・私まで緊張しちゃうから」
咲子の声はかすかに震えていた。

手拭いが動くたびに、快感がすこしずつ沸き起こってくる。
これは弟のような私に対する咲子の好意なのだと、自分に言聞かせていた。
しかし、男はそれをどうすることもできない。快感は肉体的な変化を、
はっきりと示しているのだ。
 
元売春婦の妻08
「すみません」
喉がカラカラに乾いて、声がかすれた。
「いいのよ、そんなこと少しも気にしなくて。誰でも・・・こうなるのよ」
慰めるように咲子は言ったが、その手はそこから動こうとしなかった。
そればかりか、勃起してそそり立ったペニスを、手拭い越しに軽く握ったまま、
竿を磨くように扱き始めた。

「ああーっ」
「気持ちがいいのね」
「はい、変になりそうです」
「そう、気持ちよかったら何も我慢しなくてもいいのよ」
咲子の手の動きはリズミカルに速度を増してくる。
波状的に大小の快感が襲いかかってきた。
センズリでは味わいきれなかった位、痺れるほどの快感だった。
呼吸はハァーハァーと荒くなり、太股は勝手に摩擦を繰り返している。

足の指先が堪えきれず反り返った。
「ああっ、お姐さん、お、おれ・・・」
私は叫び声を上げた。それと同時に尾骶骨から背筋を電流が突き抜けたように、
頭の中は真っ白になった。

「凄いわ、ピクピクッて脈打ってる」
咲子は精液で汚れたペニスを、手拭いで拭きながら、ねばついた悩ましい声で言った。
咲子の指の動きを初めてペニスに直接感じた。ペニスは一度弾けたにも関わらず、
まだ力を保ったまま疼いている。

「傷、まだ痛む?」
赤ん坊に添い寝するように、咲子は横になると体を摺り寄せてきた。
咲子の細面の顔が直ぐ近くにあった。吸い込まれそうな大きな瞳がシットリと潤み、
瞼の縁に薄っすらと赤味がさしていた。

「大丈夫です」
「よかった・・・じゃ、口づけをして・・・」
咲子は顎を突き出すと瞼を閉じた。桜の花びらのような唇が微かに開いて、
白い歯が覗いている。
元売春婦の妻09
「本当にいいんですか?」
「恥をかかせないで・・・」
私は自分を恥じた。本当は抱きたくてウズウズしていたのに改めて訊き直し、
自分の欲望を正当化しようとしている自分がいた。

私は上体を捻って、咲子の腋の下から腕を差し込んで、背中を抱きしめた。
細く華奢な体だった。胸に乳房の柔らかさと、膨らみを感じながら唇を近づけていった。
唇同士が触れ合う。唇はうっとりするほど柔らかく、私は小鳥が餌をついばむように、
その唇を思いっきり強く吸った。

咲子の舌が唇を分けて、口の中に入ってきた。そして、うねりながら
私の舌にネットリと絡み付いてくる咲子の舌を、唾液と一緒に啜った。
「うっ、ううーん」
咲子は甘ったるい鼻声を漏らして、腕を首に巻きつけて来た。そのために唇が強く密着して捻れ、
歯はガチガチとぶつかり合った。

咲子の裸体を早く見たいと思ったが、ブラウスのボタンを外す頃合を計りかねていた。
あまり早すぎると、いかにも女にガッッいて居ると思われるのが恥ずかしくて、
次の行動に移れないで居たのだ。

私は欲望を隠しながら、情熱的にキスを続け、
互いの舌は口の中を出入りして、捩れて絡み合った。
あふれる唾液を攪拌して啜り合った。唇も舌も痺れ始めていた。
  1. 妻を語る
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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