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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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田舎から来た娘。其の二

~夏の午後の惑乱~
04.jpg
その夜は、久し振りの御馳走だった。
すき焼き鍋に寿司。だが、私の好物のマグロの寿司はない。

この年の三月、ビキニ環礁のアメリカの水爆実験で、
沼津の「第五福竜丸」が被災した事件があり、放射能汚染が喧伝されたマグロは
我が家も他家同様、敬遠していたのである。

ともあれ、方言を恥じるのか、君恵は無口でおとなしく、遠慮を知る少女だった。
一回りも年が離れた兄は、そんな君恵をすぐ気に入ったようだ。
「俺の妹と思って、司郎が意地悪したら、言い付けろよ!」
父と晩酌を酌み交わしながら、そんな事を言う。

兄の妹なら私にも妹だろう。私はカチンときた。
「へえ、じゃあ君恵は、兄ちゃん専用の妹になれよ!」
憎まれ口を叩いたら、兄の口より早く、母の口が飛んできた。
「そったらバカなことを言うと、おめえのベコ(牛)マンマは取り上げっからな!」

正確で無いがそんな意味の、紛れも無い東北の方言を母は使った。
君恵が声を上げて笑い、皆も笑う。それで茶の間の団欒はさらに打ち解けた。

其の夜から、君恵は我が家の娘同然に、私達と暮らす様に成ったのである。
君恵は兄を『大(おお)兄ちゃん』私を『小(ちい)兄ちゃん』と呼んで、
夏休みで常に家にいる私の方により懐き、朝昼晩、私に纏わり着く様に成ったのである。

これは良い。少女に慕われて悪い気分はしない。
だが大人の父や兄には娘か妹と思えても、自慰を覚えた思春期の私には、
君恵は赤の他人の異性だった。


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05.jpg
季節は薄着の夏、小さな少女でも薄地の胸元は気に成るし、
はだける裾から覗く細い太腿も妙に官能的に見える。お陰で私は、
纏わり着く君恵の眼を逃れて、一人になれる便所や風呂場で、
さらにセンズリに嵌るように成ってしまった。

そしてある日、ついに私は惑乱した。
八月の中旬。夏休み期間中の中学校の登校日だった。
別に授業が有る訳ではない。教師や学友との顔合わせで有る。
談笑するだけの時間を終えてから、私は同級生たちと、
校門そばのパン屋で買ったジャムを挟んだコッペパンを昼飯にして、
久し振りに校庭でゴムボールの野球を楽しんだ。

帰宅したのは午後の三時頃。玄関には鍵が掛かっていないが、
茶の間や台所には誰も居ない。母と君恵は夕飯の買い出しか、
と私は階段を上がろうとした。

野球で昂揚した体は、外の暑さとは違う熱さに火照っている。
兄のエロ本で、ひの火照りを抜こうと思ったのだ。

階段横には四畳半の小部屋がある。その襖が開いていて、
畳に座布団を敷いて昼寝している君恵の姿があった。

障子窓も開いていて、部屋には涼しい風が吹き抜けている。
その風のせいか、君恵のワンピースの裾が捲くれて、
細い脚が膝の上まで白く覗いていた。

ドキドキした。足音を忍ばせて、私は君恵の寝姿に近寄った。
微かに口を開き、君恵は軽い寝息を漏らしている。私は周囲を見回した。
見ているものは、窓の外で揺れている黄色いひまわりの大輪だけ。
そっと両膝をつき、私は君恵の裾を静かに捲くった。

ブルマーのように大きい白い綿のズロースが、細い太腿の付け根の肉にゴムを
食い込ませている。緩めの下穿きだから、股間の性器の膨らみは目立たないが、
私の鼓動は息苦しいほど高鳴った。
06.jpg
私は君恵の股間に顔を近づけ、
その体温の香ばしさに震える指をズロースの裾に伸ばし、
ゴムの部分を摘んで布地を持ち上げた。

青白い肌が、桃の様に割れ目を刻んで、円く盛り上がっていた。
私のような淡い陰毛はない。ツルツルした性器だった。

私は片手で学生ズボンの布ベルトを緩め、前ボタンを外した。パンツの裾から、
痛いほど勃起したペニスを掴み出す。腰にぶら下げていた手拭を抜き、
亀頭を包んだ。肌に触りたいが、触れたら君恵が眼を覚ましそうだ。
ズロースの裾を大きく広げて、真正面から性器の割れ目を覗き込む。

その下部に、鶏のトサカのような赤く小さな突起が覗いている。
(これが女のオマンコか・・・!)思った途端に、
私は襲ってきた快感に身震いして呻いた。
君恵のズロースから手を放しても、甘美な射精は果てしなく続いた。

やっと脈打ちが止まり、温かな精液にぬるぬるに濡れそぼった手拭の端で、
顔から噴き出す汗を拭った時、
私は君恵の穏やかな寝息が乱れている事に気が付いた。
閉じた瞼が細かく震え、ワンピースの平らな胸も上下に脈打っている。

私は慌ててズボンを引き上げ、立ち上がった。その気配で君恵が眼を開いた。
「ちい兄ちゃん、お帰りなさい・・・」穏やかで平静な声だった。
私は少しホッとして、「こんな所でゴロ寝していると、夏風邪を引くぞ!」
ぎごちなく笑いながら部屋を出た。
私の淫らな行為を知られたか、と怯えながら・・・。

しかし、その後も君恵の態度は変わらず、夏休みが終わる八月末に、
帰りたくない、と泣きべそをかきながら、
予定通り君恵は再び母に伴われて故郷に帰った。
  1. 妻を語る
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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