今は亡き妻の日記帳。其の四
~愚かな女~
その晩私が帰宅すると、初恵が卓袱台に突っ伏して泣いていました。
「どうしたんだ?」
私は思わず駆け寄り、肩に手を置いたのです。
「昭夫さん、私、私・・・」
涙でぐしょぐしょになった顔で此方を向いた初恵は、私の胸に顔を埋めて来ました。
結婚以来、こんなことは初めてでした。私は初恵を問い詰める事も忘れて、
泣きじゃくる妻をしっかりと抱き締めてあげました。
「一体なにがあったんだ。泣いてばかりいないで話してごらん」
しばらく私の胸の中で泣き続けていた初恵は、ようやく落ち着きを取り戻し、
ぼそぼそと話し出したのです。
私が興信所に依頼して調べてもらった事はすべて事実でした。
太宰治の熱烈な信奉者だった初恵は、同人誌で知り合った戸倉に
太宰の面影を感じ、夢中になってしまったと言うことです。
戸倉の語る人生観や文学観は、如何にも破滅的で危ういもの。世間知らずの
短大生だった初恵はそんな危険な香りのするやさ男に引かれていったのでしょう。
「知り合ってから、すぐ深い関係になったわ。私はそれから彼の下宿に通っては
身の回りの世話を焼いたの。でも、あの人は酒と博打が好きで、
借金もかなり有ったみたい。ほとんど収入もないのに、夢ばかり大きくてね・・・」
煙草銭にも事欠くようになった戸倉は、
徐々に初恵にたかるようになって来たらしいのです。最初は渋っていた初恵も、
戸倉の再三の頼みに、遂に父親の金に手をつけるようになってしまったとの事。
それが何度か続き、ついには父親に知れるように成ってしまったそうです。業を煮やした
父親は戸倉と初恵を強引に別れさせ、私との結婚話を進めたと言う成り行きでした。
「俺と結婚した後も、奴と別れられなかったのか?」
「ええ、頭の中では分かっていたのよ。
戸倉と一緒にいたのでは私の人生がダメになってしまうって。
で、でも離れられなかったわ。あの人、いや、あの人のセックスから・・・」
初恵の話しによれば、戸倉は原稿書きに行き詰ると、
よくヒロポンを使っていたらしいのです。セックスの時女陰部にヒロポンを塗られると
想像を絶する快感が得られる事を教え込まれ、初恵はその快感地獄から
離れる事が出来なかったと言います。
まなるでヤクザのヒモと同じやり口ではありませんか。
「それで奴に、毎月金を渡してたのか?」
「・・・ごめんなさい。大体ニ、三千円くらい渡していたわ。
あなたから頂いた大切なお金だというのにね。本当にごめんなさい」
そして今日、戸倉の部屋に行った初恵は、奴に年上のパトロン女性がいる事を知り、
初めて騙されていたことに気付いたと言うのです。
なんと愚かで哀しい女なのでしょう。これが私の妻たる女の真実だったのです。
呆然としながら話す初恵を見詰めながら、私は先程までの怒りが徐々に
薄らいでいくのを感じていました。同時に、その戸倉という男への怒りが
沸々と湧いてきたのです。
「これで話は全部よ。隠していることは何もないわ。
あなたには今まで本当に申し訳事をしたと思っています。
いくら謝っても謝りきれないわ。もし離縁するというなら、
私には何も言い訳出来ない。それはそれで仕方ない事だと思ってるの」
再び涙を流す初恵を私はグッと引き寄せました。そしてきつく抱き締めたのです。
「もうそれ以上何も言うな。お前は俺の女房じゃないか、
お前の帰るところは俺しかないんだよ。全部正直に言って呉れてありがとう。
俺はお前に惚れて結婚したんだ。これからはずっと俺が守ってあげる。
そのかわり、これからは俺の好みの女に仕込んでやるからな」
そう言うと、私は初恵の前に立ち上がり、勃起したモノを眼前に突き出したのです。
突然の事に初恵は驚いて居る様子です。
其の頃の私は、何度も商売女と遊んだ経験が有りましたので、
いろいろな体位や愛撫の仕方などを身につけていました。今まで我慢に我慢を
重ねて来た鬱憤んを、この機会に初恵にぶつけてやろうと思ったのです。
それだけではありません。今までの二人の関係のすべてを吹っ切るためにも
多少の荒療治が必要だと思いました。
「ほら、いいからしゃぶるんだよ。
それとも何か、お前のご主人様のオチンチンは汚いとでもいうのか?」
「そ、そんなことないわ」
「そうか、いいこだ。だったら迷ってないではやく咥えるんだよ」
初恵の半開きの口内に、私のそそり立った肉棒がねじ込まれていきました。
肉茎の根元まで咥え込んだ初恵は、苦しそうにむせながらも舌を絡ませてきます。
「ほほう、随分うまいじゃないか。
小説家の先生にも毎日そうやってサービスしてやったのか。言え、言うんだ!」
私は初恵の髪の毛を掴んで激しく詰め寄ったのです。
初恵は肉棒をしゃぶったまま、首を横に振っています。
「嘘を言うんじゃない。よし、おまえの身体に聞いてやるからな」
おもむろに肉茎を引き抜くと、私は初恵の着ている服を無理矢理脱がせていきました。
「いや、乱暴にしないで!」
そんな妻の叫びは全く私の耳に入りませんでした。ビリビリに引き裂き、
初恵を全裸にしてしまったのです。
「どうしてこんなことを・・・。私がそんなに憎いの?」
「ああ、憎いさ。憎くて憎くてたまらない。でもその百倍、お前を愛してるんだ!」
初恵を四つん這いにした私は、眼前に晒された尻肉を大きく割り、
しとどに濡れまみれたワレメにむしゃぶりついていったのです。
その晩私が帰宅すると、初恵が卓袱台に突っ伏して泣いていました。
「どうしたんだ?」
私は思わず駆け寄り、肩に手を置いたのです。
「昭夫さん、私、私・・・」
涙でぐしょぐしょになった顔で此方を向いた初恵は、私の胸に顔を埋めて来ました。
結婚以来、こんなことは初めてでした。私は初恵を問い詰める事も忘れて、
泣きじゃくる妻をしっかりと抱き締めてあげました。
「一体なにがあったんだ。泣いてばかりいないで話してごらん」
しばらく私の胸の中で泣き続けていた初恵は、ようやく落ち着きを取り戻し、
ぼそぼそと話し出したのです。
私が興信所に依頼して調べてもらった事はすべて事実でした。
太宰治の熱烈な信奉者だった初恵は、同人誌で知り合った戸倉に
太宰の面影を感じ、夢中になってしまったと言うことです。
戸倉の語る人生観や文学観は、如何にも破滅的で危ういもの。世間知らずの
短大生だった初恵はそんな危険な香りのするやさ男に引かれていったのでしょう。
「知り合ってから、すぐ深い関係になったわ。私はそれから彼の下宿に通っては
身の回りの世話を焼いたの。でも、あの人は酒と博打が好きで、
借金もかなり有ったみたい。ほとんど収入もないのに、夢ばかり大きくてね・・・」
煙草銭にも事欠くようになった戸倉は、
徐々に初恵にたかるようになって来たらしいのです。最初は渋っていた初恵も、
戸倉の再三の頼みに、遂に父親の金に手をつけるようになってしまったとの事。
それが何度か続き、ついには父親に知れるように成ってしまったそうです。業を煮やした
父親は戸倉と初恵を強引に別れさせ、私との結婚話を進めたと言う成り行きでした。
「俺と結婚した後も、奴と別れられなかったのか?」
「ええ、頭の中では分かっていたのよ。
戸倉と一緒にいたのでは私の人生がダメになってしまうって。
で、でも離れられなかったわ。あの人、いや、あの人のセックスから・・・」
初恵の話しによれば、戸倉は原稿書きに行き詰ると、
よくヒロポンを使っていたらしいのです。セックスの時女陰部にヒロポンを塗られると
想像を絶する快感が得られる事を教え込まれ、初恵はその快感地獄から
離れる事が出来なかったと言います。
まなるでヤクザのヒモと同じやり口ではありませんか。
「それで奴に、毎月金を渡してたのか?」
「・・・ごめんなさい。大体ニ、三千円くらい渡していたわ。
あなたから頂いた大切なお金だというのにね。本当にごめんなさい」
そして今日、戸倉の部屋に行った初恵は、奴に年上のパトロン女性がいる事を知り、
初めて騙されていたことに気付いたと言うのです。
なんと愚かで哀しい女なのでしょう。これが私の妻たる女の真実だったのです。
呆然としながら話す初恵を見詰めながら、私は先程までの怒りが徐々に
薄らいでいくのを感じていました。同時に、その戸倉という男への怒りが
沸々と湧いてきたのです。
「これで話は全部よ。隠していることは何もないわ。
あなたには今まで本当に申し訳事をしたと思っています。
いくら謝っても謝りきれないわ。もし離縁するというなら、
私には何も言い訳出来ない。それはそれで仕方ない事だと思ってるの」
再び涙を流す初恵を私はグッと引き寄せました。そしてきつく抱き締めたのです。
「もうそれ以上何も言うな。お前は俺の女房じゃないか、
お前の帰るところは俺しかないんだよ。全部正直に言って呉れてありがとう。
俺はお前に惚れて結婚したんだ。これからはずっと俺が守ってあげる。
そのかわり、これからは俺の好みの女に仕込んでやるからな」
そう言うと、私は初恵の前に立ち上がり、勃起したモノを眼前に突き出したのです。
突然の事に初恵は驚いて居る様子です。
其の頃の私は、何度も商売女と遊んだ経験が有りましたので、
いろいろな体位や愛撫の仕方などを身につけていました。今まで我慢に我慢を
重ねて来た鬱憤んを、この機会に初恵にぶつけてやろうと思ったのです。
それだけではありません。今までの二人の関係のすべてを吹っ切るためにも
多少の荒療治が必要だと思いました。
「ほら、いいからしゃぶるんだよ。
それとも何か、お前のご主人様のオチンチンは汚いとでもいうのか?」
「そ、そんなことないわ」
「そうか、いいこだ。だったら迷ってないではやく咥えるんだよ」
初恵の半開きの口内に、私のそそり立った肉棒がねじ込まれていきました。
肉茎の根元まで咥え込んだ初恵は、苦しそうにむせながらも舌を絡ませてきます。
「ほほう、随分うまいじゃないか。
小説家の先生にも毎日そうやってサービスしてやったのか。言え、言うんだ!」
私は初恵の髪の毛を掴んで激しく詰め寄ったのです。
初恵は肉棒をしゃぶったまま、首を横に振っています。
「嘘を言うんじゃない。よし、おまえの身体に聞いてやるからな」
おもむろに肉茎を引き抜くと、私は初恵の着ている服を無理矢理脱がせていきました。
「いや、乱暴にしないで!」
そんな妻の叫びは全く私の耳に入りませんでした。ビリビリに引き裂き、
初恵を全裸にしてしまったのです。
「どうしてこんなことを・・・。私がそんなに憎いの?」
「ああ、憎いさ。憎くて憎くてたまらない。でもその百倍、お前を愛してるんだ!」
初恵を四つん這いにした私は、眼前に晒された尻肉を大きく割り、
しとどに濡れまみれたワレメにむしゃぶりついていったのです。
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プロフィール
Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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