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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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憎き鬼(姑)ババァ・・・其の五

◇朝まで離さない◇
鬼バアバア5-1
弾んだ会話に、食した物もどんどん消化され、少し落ち着いてから、共同で後片付けも済んだ。
「さぁ、待望のお床入りとしましょうか?」
「嫌な言い方ね」
「君は乗り気じゃないの?」
「でも、あんまり素直に言われると、返事に困るわ」
「いいじゃない、照れなくとも、お互い家族も理解してるんだから。
 もう少し接触のチャンスを多くして欲しいな。月に一度ぐらいじゃ、身がもたないよ」
「オーバーね、身がもたないなんて」
「そうしたもんだよ。けっして、異常じゃないと思うんだ。凄く君が欲しい瞬間があるんだよ」
「分からなくもないわ。来年からそう心がけましょうよ」

寒い時なので、布団は二つ用意して、事が済んだら別々に休む約束をした。
一つの布団では、風邪でも引きかねないからだ。
「早く入ってよ」
彼は無性にせきたてる。浴衣に着替える姿を、床の中から目を離さず見詰めている。
彼の横に身を沈めると、待ってました、とばかりにきつく抱き締められた。
しばらく熱いキスを繰り返された後、
「浴衣をもう少し肌蹴て気分を出してよ」
と言われ、其の通りにした。

「たまに遭った時ぐらい、素直に言うとおりにしてね。
 君の肌が思いっ切り見たいよ。後向きになって」
彼に、体の向きを変えられた。
「嬉しいよ。ああ、君って、まだまだお色気たっぷりだ」
露出され、うなじに吸い付くような強いキスを受け、
「ああ、其処にキスされると、私どうにも成らなくなるの」
「いいだろ、僕の好きにさせて。
 今夜は、向うの布団には行かせない。朝まで離さないからね」

彼は積もっていたものを吐き出すように、さっぱり分からぬ事を囁きながら、
片手で私の性器をまさぐるうちに、指を熱く挿し込んできた。
「ああ、困るわ」
「何が困るの。久し振りじゃない。凄く悩ましい気分だ」
挿し込まれた指は、次第に遠慮なく動きが強くなっていく。
私も激しい愛撫に従い、どうにもならない官能の渦に巻き込まれる。

 
鬼バアバア5-2
私が右に左に激しく身悶えするたび、彼は強く押さえつけるようにして、
私の体へのキスと愛撫を続け、その手は休めなかった。その間にも、近くで車の止まる音、
忘年会の帰りなのか、酔った歌声等が遠くに聞こえていた。

しばらく年を忘れて、お互いの激情をぶつけ合い、クタクタになって、
ようやく彼が正気に返ったように、その手を離した。
「ああ、疲れたね、ひどく喉が乾いたよ」
彼の声に我が身のしどけない姿が恥ずかしく、慌てて身づくろいをする。

「そんなに気取らなくてもいいよ。凄い燃えようだったね」
「意地悪ね、どなたが仕向けたのかしら?」
「でも、たまに遭うのもいいね。思いっきりぶつかり合えるものね」
「お番茶の熱いのでも入れるわね」

私は浴衣の上に彼のカーデガンを羽織って、次の茶の間に立つ。
彼もお手伝いから出ると一緒に乾いた喉を潤した。時計は十二時を過ぎていた。

「凄い時間がかかるもんだね。もうこんなだものね、どう、もう一晩泊まらない?」
「駄目よ、殺されちゃうわ」
「それこそ、オーバーだよ。何もしないからさ、チャンコも一杯残ってるし」
「でも年の暮れって、何かしら町内の連絡があるのよ。ゴミの日の決まりとか、新年の事とかね」
「そう言えばそうだね。名残り惜しいよ」
「そんなこと言わないで、近くに居るんだから、用事の時にはいつでも呼んで。
 それに27日まで幾日もないわ」
「あっ、そえか。年内に、もう一度逢えるんだね。じゃ、もう一眠りしようよ」

と言われて此方の布団に入ろうとする私を、
「駄目。こっちに来てよ。まだ最後の止めをしてなかったじゃない」
「堪忍してよ、もうクタクタよ」
私はわざと、そのように彼を焦らすと、
「君を悦ばすことに熱中して、僕のモノを入れてなかったんだよ。
 君だって感じていたろう。疲れたら帰って、直ぐ寝たらいいじゃない。
 僕も今夜は早寝するよ。此の侭じゃ心残りで生殺しだよ」
私だって同じ思いであったが、言葉に出さず、再び一つの布団に入った。
鬼バアバア5-3
「君の肢こんなに冷えてる」
彼は両肢の間で私の足を温めて呉れ、強く体を抱き締める。
「こんなに愛しているのに、一緒に住めないなんて」
「それは言わないの」
彼の手が裾を割ってきた。
「もう駄目よ、中に入れないで」
「なぜ、嫌なの?」
「ちょつと痛いの」
「さっき傷つけたのかな?」
「もう歳だから、膣収縮が始まったのかも」
「そんなー」
彼は、傷が付いたなら薬を付けるからと、その部分を見せろと、せがんだ。

「大丈夫よ。心配ないのよ」
いくら弁解しても聞かない。彼に負けた。
よく調べるからと、懐中電灯を、持ち出して来た。
「嫌よオーバーね」
「でも、今後の事もあるし、大事な場所だからさ。ばい菌でも入ったら大変だ」
「貴方にそんな菌がなければ心配ないでしょ」
「でも、何処からもぐり込むか判らないもんだよ。
 毒蜘蛛だって、海外からいつしか日本に上陸して来たくらいだ」

話が飛んで、思わず二人とも深夜に大笑いとなった。彼と付き合い初めの頃は、
彼の目に秘所を晒すのは無性に恥ずかしかったが、最近では心境の変化で、
彼への愛情からか、または性交の慣れからか、見られる快感を覚えるように成ってきた。

彼のなすままに秘所を調べられてるうち、
「異常ないようだよ。それに潤ってきたよ。心配なし」
彼は静かに自分の一物を挿入してきた。
「痛くない?」
彼に見られた快感で、少しずつ潤っていたので、何の抵抗もなく自然に入った。
  1. 未亡人の性
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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