一卵性姉妹のボボ調べ。其の一
◇絶対義理マンじゃない
釣り船屋の朝は早い。
予約客のある日は、いつも小屋に泊まることにしている。
漁師を辞めたとき、かみさんの希望で海辺近くにあった住まいを、
少し奥まった丘の上に移したため、船を泊めてある岸から、
遠くなったと言うのは口実で、好きな海の傍に居たのと、
たまにはかみさんから、解放されたいと言うのが本音だ。
漁師の時は、一年のうち半分は船、降りた途端に、かみさんと一緒。
嫌と言うじゃないが、それまでが自由すぎたか、しんどいと思うこともある。
小屋は、釣り具などが置いてある文字通りの小屋。
ここなら誰にも遠慮はいらない。海を見たければ、いつまでも見ておれる。
好きな酒も、脇からかみさんにごちゃごちゃいわれないで飲める。
あの日も小屋に泊まった。水平線の彼方に沈み行く太陽を見ながら、
七輪をバタバタあおいで、火を起こして、小魚をあぶって一杯やって、
冷えたんで、そろそろ寝ようかと思っていたときに、突然女の声がした。
「おじさん、一人?」
見ると若い女だ。
「一人だ」
と言うと、
「今夜泊めて・・・」
いくら年はとっても、若い娘にそういわれると、胸中穏やかではない。
しかし娘の方はもはやその気で、俺の脇にちょこんと座った。
自然を見直そうとかで、最近はこんな辺鄙な海岸へも都会から、
若者が遊びに来るようになった。しかし、たいがいアベックかグループかで、
女一人は珍しい。
見ると可愛い顔をしている。
加賀まりこと言う女優は、今ではすっかり年をとってしまったが、
彼女ほどでもないけれど、結構な女だ。
「どうしたんだい。一人で・・・」
聞いた途端に俺は後悔した。聞いてどうなると言うんだ。
訳があるに決まってるじゃないか。
娘は笑って答えなかった。
話題が無いから、自然に口が忙しくなる。娘は結構いける口だった。
半分残っていた一升ビンが、気が付いた時には空になっていた。
「ここで寝るか」
と言ったが、布団は一組しかない。まさか一緒と言う訳にもいかないので、
俺は藁をまとめて、その上に丸くなった。しかしなかなか寝付けない。
おじさんには違いないが、まだ60を出たばかり。あっちだってまだ現役だ。
女も寝付かれないらしい。寝息が不自然に途切れるし、寝返りを打つことが多い。
「おじさんも寝られないの?」「ああ、寝そびれたよ」
「ごめんね」「いいんだ」
「寝ないと、明日困るんじゃないの」
困るけど、まさか子守歌を唄って呉とも言えない。
「こっちに来たら・・・」「・・・」
「私はいいのよ」(それはどういう意味だ・・・)
「厭なら仕方ないけど・・・」
その一言で、俺の下半身はムラムラと熱くなった。年甲斐も無く、胸がときめいた。
俺は布団に入って行き、そして半ば強引にぎごちない手で娘を抱きしめた。
俺には娘はいないが、いればこの娘ぐらいだ。
ふとそんな思いが脳裏をよぎったが、酔いがごまかしてくれた。
娘は俺の腕の中で、器用に脱いで裸になった。
あわてた。震えた。しかし、よかった。
あんな柔らかい肌に接したのは、何年ぶりだったか。
興奮を抑え切れない俺は、娘に強く抱きついた。
「痛いわ、そんなに強く抱いたら」
娘のような女に言われて、いやはや恥ずかしかったけど、俺はまだ浮ついていた。
その証拠に、俺はまだズボンを履いていた。女が裸になっているのにだ。
俺は慌てて、下着を脱いだ。
女は俺のシャツのボタンを外して、俺の胸に顔を埋めてきた。
まったく落ち着いたもんだ。60の爺さんがオタオタしていると言うのに。
「元気なのね、おじさんて、フッフフ」娘は俺のムスコを指で弄びながら言う。
俺が指で娘のアソコに押し当てると、娘は「あっ」と小さな声をあげて、瞬間腰を引いた。
久し振りなので、戸惑ったが、弄っている内に壺にたどり着いた。
練習不足とはいえ、港、港に女ありと言われる海の男。
特にモテ他方でもないが、人並みに女で苦労はした。
娘は、じきに咽ぶ様な声を上げ始めた。
キスをした。娘は拒まなかった。拒むどころか、忽ち息を荒くして抱きついて来た。
俺は、やっと落ち着き、自信を取り戻した。
ボボをまさぐりながら、口で乳房と唇を交互に愛撫した。
娘は体を揺すって、よがり声を上げた。
布団は、どこかに飛んでしまった。夏の終わりで、少し肌寒かったが、
娘も俺も、そんなことは忘れていた。
突然娘が、体の向きを変えて、俺のムスコを咥えた。
驚いた。俺なんかの若い頃は、そんなことは、商売女でもしなかったが、
今時の女は当たり前の事と思っているようだ。
こうなると負けてはおれない。俺は目の前にある娘のボボを、夢中で吸った。
ズルズルと音を立てた。俺の顔はたちまち、ずぶ濡れになった。女の汁と俺の唾だ。
風が出てきたらしく、あばら家の戸がきしむ。ノラ猫がニャアニャア鳴く。
しかし俺たちは、そんなこと関係なく素っ裸になって、もつれあった。いい女だった。
娘が「来た」と言った時は、びっくりした。普通は「イク」とか「シヌ」だろう。
最初は何か来たのかと思った。まさか、かみさんが来るわけないけど。
娘はこの町へは、男と一緒に来たと言った。別れるつもりだった。
別れ話を持ち出した途端に、怒った男は、娘を残して車で帰ってしまった。
ひどい男だと俺が言うと、
娘は「冷たくされたほうが、未練が残らなくていいのよ」と言った。
まったくしっかりした娘だ。しかし、なんで俺のような男とヤル気になったのかは
ついぞ聞かなかった。泊めて貰ったお礼かとも思ったけど、
義理マンという感じもしなかったし、結構たのしんでいた。
次の朝娘は早く、釣り客が来る前に小屋を出て行った。
俺に迷惑がかかると思ったんだろう。名前も告げずに。
釣り船屋の朝は早い。
予約客のある日は、いつも小屋に泊まることにしている。
漁師を辞めたとき、かみさんの希望で海辺近くにあった住まいを、
少し奥まった丘の上に移したため、船を泊めてある岸から、
遠くなったと言うのは口実で、好きな海の傍に居たのと、
たまにはかみさんから、解放されたいと言うのが本音だ。
漁師の時は、一年のうち半分は船、降りた途端に、かみさんと一緒。
嫌と言うじゃないが、それまでが自由すぎたか、しんどいと思うこともある。
小屋は、釣り具などが置いてある文字通りの小屋。
ここなら誰にも遠慮はいらない。海を見たければ、いつまでも見ておれる。
好きな酒も、脇からかみさんにごちゃごちゃいわれないで飲める。
あの日も小屋に泊まった。水平線の彼方に沈み行く太陽を見ながら、
七輪をバタバタあおいで、火を起こして、小魚をあぶって一杯やって、
冷えたんで、そろそろ寝ようかと思っていたときに、突然女の声がした。
「おじさん、一人?」
見ると若い女だ。
「一人だ」
と言うと、
「今夜泊めて・・・」
いくら年はとっても、若い娘にそういわれると、胸中穏やかではない。
しかし娘の方はもはやその気で、俺の脇にちょこんと座った。
自然を見直そうとかで、最近はこんな辺鄙な海岸へも都会から、
若者が遊びに来るようになった。しかし、たいがいアベックかグループかで、
女一人は珍しい。
見ると可愛い顔をしている。
加賀まりこと言う女優は、今ではすっかり年をとってしまったが、
彼女ほどでもないけれど、結構な女だ。
「どうしたんだい。一人で・・・」
聞いた途端に俺は後悔した。聞いてどうなると言うんだ。
訳があるに決まってるじゃないか。
娘は笑って答えなかった。
話題が無いから、自然に口が忙しくなる。娘は結構いける口だった。
半分残っていた一升ビンが、気が付いた時には空になっていた。
「ここで寝るか」
と言ったが、布団は一組しかない。まさか一緒と言う訳にもいかないので、
俺は藁をまとめて、その上に丸くなった。しかしなかなか寝付けない。
おじさんには違いないが、まだ60を出たばかり。あっちだってまだ現役だ。
女も寝付かれないらしい。寝息が不自然に途切れるし、寝返りを打つことが多い。
「おじさんも寝られないの?」「ああ、寝そびれたよ」
「ごめんね」「いいんだ」
「寝ないと、明日困るんじゃないの」
困るけど、まさか子守歌を唄って呉とも言えない。
「こっちに来たら・・・」「・・・」
「私はいいのよ」(それはどういう意味だ・・・)
「厭なら仕方ないけど・・・」
その一言で、俺の下半身はムラムラと熱くなった。年甲斐も無く、胸がときめいた。
俺は布団に入って行き、そして半ば強引にぎごちない手で娘を抱きしめた。
俺には娘はいないが、いればこの娘ぐらいだ。
ふとそんな思いが脳裏をよぎったが、酔いがごまかしてくれた。
娘は俺の腕の中で、器用に脱いで裸になった。
あわてた。震えた。しかし、よかった。
あんな柔らかい肌に接したのは、何年ぶりだったか。
興奮を抑え切れない俺は、娘に強く抱きついた。
「痛いわ、そんなに強く抱いたら」
娘のような女に言われて、いやはや恥ずかしかったけど、俺はまだ浮ついていた。
その証拠に、俺はまだズボンを履いていた。女が裸になっているのにだ。
俺は慌てて、下着を脱いだ。
女は俺のシャツのボタンを外して、俺の胸に顔を埋めてきた。
まったく落ち着いたもんだ。60の爺さんがオタオタしていると言うのに。
「元気なのね、おじさんて、フッフフ」娘は俺のムスコを指で弄びながら言う。
俺が指で娘のアソコに押し当てると、娘は「あっ」と小さな声をあげて、瞬間腰を引いた。
久し振りなので、戸惑ったが、弄っている内に壺にたどり着いた。
練習不足とはいえ、港、港に女ありと言われる海の男。
特にモテ他方でもないが、人並みに女で苦労はした。
娘は、じきに咽ぶ様な声を上げ始めた。
キスをした。娘は拒まなかった。拒むどころか、忽ち息を荒くして抱きついて来た。
俺は、やっと落ち着き、自信を取り戻した。
ボボをまさぐりながら、口で乳房と唇を交互に愛撫した。
娘は体を揺すって、よがり声を上げた。
布団は、どこかに飛んでしまった。夏の終わりで、少し肌寒かったが、
娘も俺も、そんなことは忘れていた。
突然娘が、体の向きを変えて、俺のムスコを咥えた。
驚いた。俺なんかの若い頃は、そんなことは、商売女でもしなかったが、
今時の女は当たり前の事と思っているようだ。
こうなると負けてはおれない。俺は目の前にある娘のボボを、夢中で吸った。
ズルズルと音を立てた。俺の顔はたちまち、ずぶ濡れになった。女の汁と俺の唾だ。
風が出てきたらしく、あばら家の戸がきしむ。ノラ猫がニャアニャア鳴く。
しかし俺たちは、そんなこと関係なく素っ裸になって、もつれあった。いい女だった。
娘が「来た」と言った時は、びっくりした。普通は「イク」とか「シヌ」だろう。
最初は何か来たのかと思った。まさか、かみさんが来るわけないけど。
娘はこの町へは、男と一緒に来たと言った。別れるつもりだった。
別れ話を持ち出した途端に、怒った男は、娘を残して車で帰ってしまった。
ひどい男だと俺が言うと、
娘は「冷たくされたほうが、未練が残らなくていいのよ」と言った。
まったくしっかりした娘だ。しかし、なんで俺のような男とヤル気になったのかは
ついぞ聞かなかった。泊めて貰ったお礼かとも思ったけど、
義理マンという感じもしなかったし、結構たのしんでいた。
次の朝娘は早く、釣り客が来る前に小屋を出て行った。
俺に迷惑がかかると思ったんだろう。名前も告げずに。
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プロフィール
Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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