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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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淪落主婦。其の三

◇初めてのアクメ◇
淪落主婦3-1
岸はベッドに私を押し倒すと、問答無用でスカートを捲り上げ、
シームレスストッキングとショーッを一緒くたに引きずり降ろしました。そして、
「これはこれは!上の顔も美人だが、下の顔も中々のもんだ」
と、赤々と明かりの灯った部屋で私の太腿を大きく割り拡げたのです。
これはもう、文字通り顔から火の出る羞恥でした。

見ず知らずの男と初めてベッドを共にしたばかりか、
恥ずかしい処をモロに見られてしまったのですから、
(ああ、穴があったら入りたいとはこのことだわっ)
私は両の手で顔を覆いながら、焼け爛れるような羞恥に身を揉んでいたのです。

岸の視線が湿った柔肉を抉り、もう居たたまれませんでした。
「い、いやっ、み、見ないでっ。そんなに見ないでエっ」
身を左右に捩じり哀願の悲鳴を上げつつ、私は自分が倒錯の境地に追い込まれて
ゆくのを感じていました。見て欲しくないというのは飽くまでも建て前の気持ちで、
本当は死ぬほど恥ずかしいけど奥の奥まで覗いて欲しい・・・。それが、本心でした。

真夏の太陽のような視線でワレメを照射され、私の性感はぐんぐん昂ぶってゆきました。
平素、夫との夫婦生活では感じる事の出来ない、焼け付くような昂奮でした。
「あっ、あふうううっ」
しかし、それはまだまだ快感の序曲にしか過ぎなかったのです。
次の瞬間、目から火花がパチッと飛びました。。
岸の指が、真一文字に膣口を貫いていたのです。

「うううううーっ、あっ、あはっ、ど、どうしましょう、私、どうしましょうっ」
私は、酷く取り乱していました。快感の源泉を直接的に責め込まれ、
完全に我を失ってしまったのです。
岸は指を何本か束にして、スボズボと抜き差しし始めました。

「素晴らしい!素晴らしい濡れ具合ですよ、淑子さん。
 あなたは、ひと一倍感度がいいのかな。
 それとも、余りご亭主に可愛がってもらっていないのかな。
 どちらにしろ、あなたはかなり好きな方ですな。もう、手首までびしょびしょですよ」
「ああっ、そ、そんなことおっしゃらないでぇ、私、私、もう、もうっ・・・」

羞恥と快感は背中合わせ、羞恥が倍増すれば快感もそれに比例するものなのです。
岸が卑猥な台詞を吐き、愛撫の指に力を込めれば込めるほどに、
(あっあっあっ、こ、こんなの初めてっ。こんな気持ちいいの、生まれて初めてよオ!)

快感は恐ろしいくらいに膨れ上がり、私をとめどなく惑乱させました。
夫との性生活では味わう事の出来なかった強力な愉悦に、
私はカルチャーショックを覚えていたのです。

 
淪落主婦3-2
(こっ、これが、女の悦びなの?じゃあ、いままで夫とやってきたことは一体何!?)
当然の疑問が、頭をもたげてきました。けれども、その直後、
「あっ、うひーっ、きもちいいーっ」もう、何も考えられなくなってしまいました。
岸が指を引き抜き、ワレメに吸い付いてきたからです。
魂がカラダをすり抜け、天空に飛び出したかと思うようなショックでした。

息も止まるような過激さでもって、岸は柔肉を吸いたててきました。
有無をも言わせぬ強引な愛撫でした。
私は、その力強い愛撫に骨の髄まで酔い痴れました。

(思えば、夫は一度もこんなことをして呉れた事はなかったわ。
 いつも、ちょこっと触って、すぐ挿入するだけ。毎回毎回、同じ事の繰り返し。
 そればかりか最近では回数までめっきり減ってきて、月に一回あれば良い方。
 ああ、何という違いなのかしら!)
目から鱗、とはこのことでした。
(セックスとは、本来こう言うものだったのではないかしら。
 夫との交わりは本当はセックスではなくて、
 単なる肉体と肉体の接触に過ぎなかったのではないかしら。
 私、知らなかった。すごく損をしていた気分だわっ)

真の歓びに目覚めてしまった瞬間でした。この覚醒が吉と出るか凶と出るかは、
この時はまだ判りませんでした。判っていたのはただ、岸が素晴らしいテクニシャンだと
言う事のみでした。私は、峰の繰り出す魔法のごとき歓喜に溺れきっていました。

「あっあっ、あふーっ、ス、ステキっ、蕩けそうだわっ」
敏感な肉豆を巧みな舌さばきで転がされるともう、私は受け身一方で居る事はが
出来ませんでした。素直に快楽の言葉が口をついて出、全身で歓びを表現せずには
いられなかったのです。愉悦は肉体の隅々にまで波及し、性感はもはや飽和状態でした。

「ぼちぼち頃合かな。僕の辛抱も、もう限界ですよ」
岸は私の切羽詰まった状況を見計らったように、ワレメから顔をあげました。
そして、いよいよその体勢に入ったのです。期待感と背徳感に、押し潰されてしまいそうでした。
「ほーら、僕のもこんなになってるよ。もう、腹にくっつきそうだよ!」
と、岸はいかにも誇らしげに勃起を振りかざし、私に覆い被さってきました。

勃起は、大きさと言い、長さと言い、反り返りの具合と言い、ゴッゴッした立派な
松の枝ぶりそっくりでした。確かに、岸の股間はかなり上物のようでした。
淪落主婦3-3
「あっ、はうっ、つううううーっ・・・」
私の足を肩に担ぎ上げるや否や、岸は鋭い一撃を胎内深くにお見舞いしたのです。
それはそれは、ものすごい破壊力に富んでいました。私は岸の勃起を受け容れた途端、
カラダが粉々に砕け散ったような錯覚に貫かれていたのです。
(ああっ、何て凄まじいの!恥ずかしいところの肉が焼け蕩けるようよっ)

忽ち、私は無我の境地に追い込まれてゆきました。
もはや、この圧倒的な快感以外の事は何も考えられませんでした。
私は、この現実離れした恍惚感の虜でした。

これこそがセックスなのだ、と思いました。愛撫の段階でも目から鱗の状態でしたが、
猛々しい肉棒を迎え入れて、その実感がますます強いものになったのです。
(これが、本当の女の歓びなんだわ!ああ、何て素晴らしいの、女に生まれてよかった!)

私は、ただ感涙に咽ぶばかりでした。岸のピストンが愈々荒々しく熾烈になる中、
肉の快楽と共に女としての目覚めがせめぎ寄せてきたのです。
「淑子さんのカラダは、実に具合がいい。これほど、しっくりくる女性は初めてだ!」
柔肉を巻き込み抉り込む動きに、私は長く耐える事ができませんでした。
夫のあっさりした律動に慣らされているだけに、ねっちりと熟練した岸の手管の前には
ひとたまりもありませんでした。瞬く間に、私は絶叫の危機に晒されました。

「あひーっ、ダ、ダメぇぇ、も、もうイク、堕ちてくーっ」
その瞬間、高い所から真っ逆さまに堕ちてゆく幻想が生まれました。
ひときは深い胎奥のどん詰まりに肉頭を突き込まれて、意識が真っ白く弾けたのです。
これほどの大悦楽を、かって私は体験したことはがありませんでした。
絶頂らしい絶頂も知らなかった女が、
失神寸前に追い込まれるようなアクメを貪ってしまったのです。

私にしてみれば青天の霹靂、衝撃的な出来事で、そう簡単に忘れられるわけがありません。
「ねえ、また会える?」
情事のあと、私の方から岸の連絡先を訊いてしまいました。
岸は余裕たっぷりで頷き、
「もちろん。僕は何の足かせもない、気侭な身分だからね」
「ほんと?嬉しいっ」
喜々として岸にすがりついた私の胸中には、後悔も罪悪感の欠片もありませんでした。
  1. 熟年夫婦の色々
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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