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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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短小男の性戯に狂う人妻。其の五

◇狂い咲きの戯言◇ 
短小男11
仕事に就き、大江という愛人を手にした私は、いよいよ人間として女としての
輝きを取り戻すようになりました。五十代からはじまる人生もある、
世の中そう捨てたものでもない。私は第二の人生を謳歌し始めたのです。

年増女が若い男に血道を上げるというのは、よくある話です。
けれど、其の反対はまず稀だと言っていいでしょう。
狂い咲きの女の戯言だ、と人は笑うかもしれません。けれど私たちの場合、
私に負けず劣らず大江の情熱も烈火のごとく燃え上がっていたのです。
ノロケさせて下さい。つまり、この五十女と三十男のカップルは相思相愛だという訳です。

ペニスが大きいだけが男じゃない、と私が言うように、若いだけが女じゃない、
と言うのが大江の持論です。大江が求めていたのは、酸いも甘いも噛み分けた女、
大陸的な包容力を持つ女だったそうです。
「こんなふうに自分を晒け出せるのは、智子さんだけだ。
 僕の第一印象は当たってたよ。君を面接したとき、この人しかいないと直感したんだ」

大江の私に対する想いは、相当のものでした。これほど想われて、
心を動かされない女などいないのではないでしょうか。
私もまた、彼の気持ちに応えるべく、求められるがままに彼と情事を重ねています。

平々凡々な生活をしてきた自分が、まさか若い男との情事に身を焦がす事になろうとは、
夢にも想っていませんでした。けれど、人間なんて判らないものです。人生、一寸先は闇、
そして光明をえることもあるようです。

不倫をする主婦が自分を正当化する為に、自分の夫との夫婦生活の不満をあげる
人が多いものですが、私は敢えて夫を悪く言う積もりはありません。
私達は見合いで結婚したのですが、夫は今も昔も変わらず優しく真面目で、
家族の為に一生懸命に働いてくれました。家も持ち家でローンの支払いも終わり、
今は老後の為にと、一生懸命貯金もしていますし、万が一の為にの生命保険も
私が終生食べていけるだけのものは用意してくれています。

性生活は世間並みと言えば言えるでしょうが、月に何度かの交接は今も欠かしません。
大江のような執拗な愛撫はありませんがそれなりに女の歓びを感じさせてくれます。
真面目で浮いた噂もなく、堅実な家庭を築いてくれた夫と一生をともにする気持ちは
決して代わる事はないでしょう。

けれども人間なんて弱いものです今、私のカラダは女盛りの活力に溢れています。
大江と言うパートナーを得て、瑞々しい活力を湛えているのです。
夫も「勤めに出るように成ってから綺麗に成ったな。いい男でも出来たか」
と冗談めかしに言うほどに、カラダの方は満ち足りています。

 
短小男12
けれども人間なんて弱いものです今、私のカラダは女盛りの活力に溢れています。
大江と言うパートナーを得て、瑞々しい活力を湛えているのです。
夫も「勤めに出るように成ってから綺麗に成ったな。いい男でも出来たか」
と冗談めかしに言うほどに、カラダの方は満ち足りています。

其の一方で、浮かれ切れない部分もあります。夫と子供の存在を無視できるほど、
私は身勝手な女にはなりきれません。妻と母親、そして愛人の間を、
いつも行きつ戻りつしているかんじなのです。
夫や子供達に申し訳ないと言う気持ちを、どうしても拭い去ることが出来ずに居ます。

それは、大江との事を遊びだと割り切っていない証拠かも知れません。
遊びだと割り切ってしまうには、余りにも大江は真剣すぎるのです。嘘か真か、
「ご主人と離婚してくれないか。僕と結婚しょう」
大江は、会うたびに大真面目に言い寄るのです。勿論私は首を振り続けています。
「あなた、私たちの年のを考えた事が有るの・・・」
「それが如何したと言うんだい。此の侭じゃ僕、苦しいんだ。
 智子さんを僕だけのものしたい、どうしても」

大江が口からでまかせで言っているのではないことは分かります。
だから尚更一時しのぎの機嫌取りのような事は言えません。
そして自分にも言い聞かせるように、
「私たち夫婦は、あなたとは違う愛情で結ばれているのよ。
 夫婦はセックスだけで結ばれているんじゃないの、
 私たち夫婦には、四半世紀掛けて築いてきた歴史が有るのよ。
 一つの家庭を壊し、多くの人達を苦しめて、泣かせて得られる幸せなんて、
 何れはしっぺ返しを受けるは。
 今暫くは情熱だけで遣っていけるかも知れないけれど。
 私が60に成っても、あなたは43、私が70に成っても、あなたはまだ53・・・
 そしてもう、私はあなたの子供も生めない体なのよ。子供が居れば耐えられる事ある・・・
 あなたが留守の時独りで待つ私の事を考えてくれた事ある。
 恐らくあなたが浮気をしているんじな無いかと毎日疑心暗鬼で暮らすのなんてイヤよ」

何度断っても、大江は諦めてくれません。私が拒めば拒むほど、
却って彼の情熱は燃え上がって行くようでした。
そのため、彼がとんでもない行動に出る事も屡あったのです。
  1. 人妻の性欲
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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