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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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乙女の淫情。其の三

◇叶えられた夢(1)◇
淫情3-1
私の信頼どおり、学は副嶋に言い寄ろうとする女はみんな蹴散らかしてくれました。
怪文書や脅しなど、汚い手を駆使して、私のライバルどもを遠ざけてくれたのです。
学ぶの骨折りたるや、並大抵ではありませんでした。副嶋を監視するために学校を
さぼるのも厭わず、私を想う一心で働いてくれたのです。その学ぶの苦労を、
私は当然の事と考えていました。本当に、当時の私は何と傲慢で自分勝手な
少女であったことでょうか。

「こんど、副嶋先生、町長の娘と見合いするらしいよ」
「な、何ですって?! 学ぶ、判ってるわね!絶対、壊してよ、その見合い話!」
私は目を吊り上げて、学を叱咤しました。いままでの中で、最大の難関でした。

町長の娘は町でも美人の誉れ高く、おまけに才女との評判でした。
こんな強敵が相手では、まともにいったら私に勝ち目などありません。しかし、
「よくやってくれたわね、学!ありがとう。さすがは、私が見込んだ男だわ!」
「まあね。でも、澄子。もう限界だよ。これから、どんな相手が出てくるか」
学は、またしても私の期待に応えて呉れました。私が大いに満足したのは、
言うまでもありません。しかし学ぶは相変わらず浮かない、疲れた表情でした。

こんどは町長の娘に、副嶋にはもう決まった相手がいる、
見合いなどしたらいい面汚しになる、と怪文書を送りつけたというのです。
すると、プライドの高い町長の娘は自分からこの話の破談を申し出てくれました。
知らぬは、副嶋ばかりなり、だったわけです。

「もう、これで終わりにした方がいいよ。オレは構わないけど、
 もし、こんな事が副嶋先生にばれたら大変だよ。澄子、嫌われちまうぞ」
私は有頂天でしたが、学は悲しい目をして、私に分別臭い説教を始めました。
私は、人に指図されるのが大嫌いでした。

「うるさいわねっ。生意気に、私に説教するつもり?何よ、その目、嫉妬してるんでしょ。
 見苦しいわよ、男の嫉妬なんて、私は、私の遣りたい様にするんだから放っておいて」
「そんな・・・オレは、ただ澄子の為を思って。いいよ、澄子の好きなようにするといいよ」
「そうよ、あんたは私の言う通りにしていればいいの。余計な事いわないでっ」

とは言うものの、いつまでも手をこまねいて居る訳にはいきませんでした。
そろそろ私も意を決して行動に移らないことには、
いつまで経っても危うい状況は変わりません。
(そうよ、もう実力行使に出なくてはいけないわ。何とか、ふたりきりにならなくては!)

学ぶを使って密かに副嶋の恋愛の破壊工作をしていたわりには、気の小さい私でした。
副嶋に振られるのが怖くて、これまで想いを伝える事がどうしても出来なかったのです。

 
淫情3-2
(でも、もうそんな意気地のない事は言ってられないわ。何とかしなくっちゃ)
その年の夏休みに入った、ある日のことでした。
前々から計画していた家族旅行の前日、私は仮病を使って、
一人だけ行かないと言い出しました。

「大丈夫。私の事は心配しないで、せっかくだから皆で行ってきてよ」
無理矢理、家族を旅行に行かせると、
愈々私はかねてからの計画を実行に移すことにしました。
家族が旅立ったその夜、私は思い切って診療所に電話をかけたのです。

「夜分、申し訳ありません。澄子ですが、急に具合が悪くなってしまって・・・。
 往診をお願いしたいんですが・・・」
副嶋は、快く往診を引き受けて呉れました。私が何を目論んで居るかも知らずに、
彼はそれから十分としないうちに、家にやって来たのです。

「大丈夫かい、澄子ちゃん。あれ、今夜は皆いないのかい?」
副嶋は私の部屋に入って来ると、少し怪訝な顔をしました。
皆旅行に出てしまったのだと言うと納得し、布団に寝ている私の枕元に座りました。

「で、一体どうしたの?顔色は言い様だけど」
「いいえ、いいえ、重症なんです。副嶋先生!もう、もう私っ・・・」
積もり積もった思いが、一気に噴出しょうとしていました。
胸は破裂せんばかりに高鳴っていましたが、私はもう迷ってはいませんでした。
「む、胸が苦しくて苦しくてっ。触ってみて下さい!」

乙女と言うものは天使の様に繊細で有る一方、
悪魔の様に大胆で唐突な生き物であるのです。
私はムンズと副嶋の手を握ると、そのまま私の胸元へ持っていきました。

「お、おい、澄子ちゃん。わ、判ったから、落ち着いて!」
「落ち着いてなんか居られない!だって、だって私の病気は、病気は・・・」
私は、真剣な目で副嶋を見詰めました。
「先生は原因不明だって言ってだけど、本当はちがうの。
 私の病気はね、先生のせいなのっ、草津の湯でも治せないものなのよ!」
「す、澄子ちゃん、君・・・」
如何に鈍感とはいえ、さすがに副嶋も私の気持ちを察したようでした。
淫情3-3
ついに告白した事に、私はひどく興奮していました。もう、歯止めは利きませんでした。
「好きっ。先生、大好きよっ。先生、私を、私を抱いてっ」
私のいきなりの行動に、副嶋は明らかに戸惑っている様子でした。
けれども、ここは押しの一手あるのみ、私は攻めて攻めて攻めまくりました。

「ダメだ、ダメだよ、澄子ちゃん、ご両親の留守中にそんなこと!」
「留守中だから、できるんじゃないのっ、先生ったら臆病ねっ」
私は副嶋の首ったまにしがみつき、無理矢理に彼を布団の中へ引きずり込みました。
口では躊躇していたものの、副嶋も強くは抵抗しませんでした。

副嶋の体温を肌に感じると、私は愈々エキサイトしていました。
一つ布団に入ってしまえば、副嶋とて所詮は男盛り、もうこっちのものでした。
「先生の好きにしてっ。澄子は、先生のモノよっ。煮て食べようが焼いて食べようが、
 先生の自由にしていいの。お願い、澄子に恥をかかせないでっ」

私は、強引に副嶋の顔をパジャマの胸へ押し付けました。すると、薄いパジャマの
布地越しから熱い吐息が乳房にかかり、私の性感を大いに煽り立てたのです。
それはオナニーの様なひとり悦がりではない、ちゃんと相手のある快感でした。
副嶋の呼吸もだんだん、妖しく乱れてきました。そして、とうとう副嶋の指が私に触れたのです。
「いいのかい?本当にいいのかい、澄子ちゃん?」
「いいの。先生に、澄子の処女を上げる。ああ、先生・・・」

副嶋が、決心したようにパジャマのボタンを外し始めました。ああ、どれほどこの時を
待ちわびていた事でしょう。余りの嬉しさに、私は胴震いを禁じえませんでした。
副嶋の口唇が、私の口唇に近づいて来ました。暖かくねっとりした感触に、私は我を忘れて
狂喜せずにはいられませんでした。キスさえ、私にとっては初めての体験でした。

猛烈な快感と幸福感のために、私は感無量でした。
私は、夢中で副嶋の舌を追い求めていました。
唾液と唾液が混ざり合うエロティックな感覚に、私は無上の歓びを感じていたのです。

キスは、乙女チックな甘やかな快楽を私に与えてくれました。けれど次に私を
待ち受けていたのは、あのオナニーを完璧にしのぐ、生々しくも荒削りな行為でした。
副嶋は私を全裸に剥くと、自分も丸裸になりました。
そして、乳房を裾野からヤワヤワと揉み始めたのです。もう、頭はグラグラでした。
  1. 純愛ポルノ
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プロフィール

アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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