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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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色あせたハンカチ。其の五

~あなたの女になりたい~
色あせたハンカチ12
奈津の体を抱いて、背中まで伸びた髪を肩から胸の方に指先で移し、
現れた白い顎にソッと顔を埋めた。短い後れ毛が、鼻孔を刺激してくる。
「そのままでいて」奈津は体を硬くして、くぐもった小さな声で言った。

私たちの服は、土砂降りの雨でズブ濡れになっていたせいか、抱き締めると、
それまで冷え切っていた体が、次第に熱を持って来るのが伝わって来た。
「雅さんはもう経験があるの?」
「どう言うこと?」
「どうって、あの、道祖神がしていたような事」
「まだ、してない。どうしてそんなことを」
「ただ知りたかっただけ」
「奈津ちゃんは?」
「雅さんの初めての・・・女になりたいの」

奈津は私から体を離すと、向かい合って座った。そして純粋で曇りのない瞳を、
正面からぶつけてきた。
「うんと優しくしてね」
目を閉じて、キスを待つように顎を心持上向けてきた。白くて滑らかな喉が、
眩しく光って見える。
「愛してる、本当に愛してるよ」

私は奈津を抱き締め、固く閉じられた可憐な唇に唇を重ね合わせた。
奈津の唇は柔らかくてポッテリとした肉質をしている。優しくついばむ様に吸いながら、
唇の合わせ目を舌の先でなぞっていった。

「む、むっ、ふぅーっ」
奈津は私の胸を押し返して、唇を離した。
キスをしている間奈津はずっと息を止めていたのか、
息苦しさにとうとう我慢ができなくなったらしい。

「キスって、こんなに苦しいものだったの」
と、肩で荒い息をしながら、頬を上気させて言った。
「ふふふ、奈津ちゃん、キスをしている時は、鼻で息をすればいいんだよ」
「だって・・・もういいわ。そんなふうに言うなら、もうしてあげないから、もうしてあげないから」
奈津ははにかんでスネて見せた。
 
色あせたハンカチ13
「ご免、気分を壊した?」
「幻滅だわ」
上目遣いで私を睨むと、次の瞬間、恥ずかしさを隠すように力一杯、
私に武者振り付いてきた。抱き合ったまま、もつれ合って畳の上に倒れ込む。
唇同士がぶつかる。互いの唇を確かめ合うだけだった最初のキスに比べ、
桁外れの情熱的なキスに変化した。唇を激しく押し付け、よじるようにして擦り合わせる。
そして舌先で唇を割り、舌をからめ合って歯茎までなぞった。

「むううっ・・・」
奈津はくぐもった鼻息を漏らし、舌を私の舌に絡み付けてくる。その舌は勢いを得て、
奔放にうねりを繰り返すので、快感がピリピリと股間のペニスを奮い勃たせた。

「ああっ、奈津ちゃん」
私は右腕の中に奈津の体をしっかりと抱え込んだ。そしてワンピースの上から、
乳房に左の手のひらを押し当てた。
「うっ」奈津の体がピクッと震える。
「何だか怖いわ」体を小さく丸め、固く瞼を閉じている。

「心配しないで、みんなオレに任せて」
「本当に・・・安心していいのね」
声が震えている。私の心の中に、優しさと、淫らな欲望が交差した。

ゆっくりと乳房を揉み込んでいくと、ワンピース越しに、柔らかでいて芯のある
ゴム毬のような手応えが、はっきりと伝わってきた。
次第に奈津の息遣いが乱れ、体が波のようにゆったりとうねり始めた。

乳房を愛撫しながら、早く奈津の裸体を見たいと思った。
しかし、ようやく心を開いたばかりだ。性急すぎるのは、奈津を頑なにして、
嫌悪感を呼び醒ますだけでしかない。私は気持を解きほぐすように、
乳房への愛撫を続けていった。

「あっ、うっううーん」
奈津がか細い声を微かに漏らした。眉間を寄せ、うっとりとした表情をして、
首筋まで桃色に染まり、うっすらと血管が浮いてくる感じである。
奈津が明らかに感じはじめているのが判った。私はワンピースの留め金に手を掛けた。
色あせたハンカチ14
「みんな脱がしてもいい?」
奈津は目を閉じたまま、コクリと頷く。奈津の仕草の何から何まで全部可愛い。
唇が乾くのかしきりに舌を舐めている。私は唇を重ね合わせ、唾液を含ませた
舌を奈津の口の中に差し込みながら、興奮で震える指先で、
胸元から裾にかけて止めているボタンを外していった。

ブラウスの下には、木綿のシャツとヘソまで隠す純白のパンティを穿いていた。
「私だけじゃ嫌ッ、あなたも裸に成って」
恥ずかしさを分け合いたいのか、奈津は呟いた。それに、何時も雅さんと言う呼び方が、
あなたと言う呼び方に変化している。くすぐったいような照れ臭さを感じながら、
私もパンッだけの姿になった。

私は奈津の体から、濡れたまま肌に貼り付いているシャツを脱がした。
その瞬間、眩しいほど豊かに実った乳房がこぼれ出た。乳房は仰臥していても、
張りが有る為にその形をほとんど其の侭に保っている。

「あんまり見ないで、恥ずかしいわ」
奈津は両の手のひらで、乳房の先を私の視線から隠した。
明り取りの窓から、外の木漏れ陽が奈津の体の上に差し込んできた。
雨音が消え、辺りは海の底にでもいるように静まり返っている。

私乳房から奈津の左手をソッと外して、片方の耳をソコに押し付けた。
奈津の心臓の鼓動は、ドクンドクンと激しく高鳴って、肌の温もりと共に、
私の欲情を急き立ててくる。私は頭をねじって耳を外すと、其の侭乳房に口付けをした。

「あふっ」奈津は小さく呻き、体を畳の上で弾ませた。
パンツの中でチンポがが痛いほど、力を漲らせている。
奈津に対する思いが、はち切れそうに籠っているのだ。

  1. 色あせたハンカチ
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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