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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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昭和のメルヘン・ゆびさきの詩(うた)。其の二十

◇性の極地(Ⅴ)
芸者秘話12-7
志津子は山川の別荘を自宅として住む為に、
少し手を入れて改装した。若い夫婦らしく、
寝室は洋風の内装としダブルベットを置いた。
そして辰雄からの提案で互いを呼び合う時は、
お兄さんは止めて“辰雄さん”か“あなた”と呼び、
志津ちゃんは、止めて“志津子”と呼び合う事にしたのだ。

「辰雄さん、先にお風呂に入ったら・・・」
「ウン、そうしょうか・・・お前も一緒に・・・・」
「え・・・・でも・・・・」
志津子は何時に成っても初々らしさを失はず、
身体の隅々まで知られて居ても、最愛の人には
如何しても恥ずかしさを捨て去り得ず彼女は躊躇った。
「ネェ・・・いいじゃないか・・・」
「エエ・・・では・・・貴方おときにどうぞ・・・後から行くわ」
重ねての求めに志津子は、そう答えて、頬を染めた。

豊かな湯に身体を浸すと心の中まで温まる様に
ジーンと四肢が温まってくる。
むっとする湯の香の中で辰雄は手足を伸ばした。
頭を支えるタオルがスベスベと心地良く、
静かに目を閉じて志津子を待った、仕切り戸が少し開いて
「辰雄さん、入ってもいい」
志津子の声が忍ぶようにかすれて聞こえた。
「ああ・・・早くおいで・・・」
シルエットの様に浮かぶ彼女の脱衣姿にポーッと、
眩む様な昂ぶりが辰雄の言葉を上ずらせた。

「おー寒い・・・」
前屈みに乳房を庇って入って来る志津子の肢体が
恥じらいを含んで辰雄の目を捉えた。

「いや・・・目をつぶてて・・・」
甘えて睨む目元が色気に濡れて、潤んで居る。
タイル張りの広い浴槽の中で志津子は、
反対側に人魚の様な裸身を沈めた。
辰雄以外の男達と共にした入浴でも感じなかった
恥じらいが志津子の身体中を走って血を躍らせた。

「こっちにおいで」
「ええ・・・」
俯いたまま目の隅でチラッと辰雄を盗み見て、
少しづつ近寄る姿に、花恥らう新妻の風情を
感じて辰雄の心が燃えてゆく。

 
画像 1090
耐え切れぬまでに昂ぶった辰雄は、
湯の仲に志津子の身体を求めて膝の上に抱き上げると、
ふっくらとした、その乳房が、うすく赤く上気して浮き出した。
恥ずかしさにためらいながらも、志津子の手が辰雄の
首筋を巻き、唇を求めて目を閉じた。

ぽってりと肉付きの良い尻が、柔らかく男×を押さえ、
ドクッドクッと血鳴の響きを伝え、淫毛がサラサラと
撫でる様に揺らいでいる。

彼女の全身に欲情の炎が燃え上がり、胸のときめきに、
悩ましく陰部が、モヤモヤと燃え上がりうごめいた。

彼は、片手で女体を抱き、残る片手は彼女の
乳房をとらえて、柔らかく揉んだ。
「フウーン」
小さな声を洩らし、身もだえしながら辰雄の首を
巻く手に力がこもり、足先が反り返って、女陰が震えている。
「志津子!」
「あ・・な・・た・・」
とろりとした眼をからませて、二人は情炎に喘いでいる。

燃えるうごめきと、悩ましく洩らす吐息、そして耐えている
様なうめきが男の情欲をいやが上にも掻き立てて、
吸い付く様な柔肌を抱きしめて、噛み付きたくなる
強い衝動が彼を捉えた。

内に篭もった欲情の熱気が温泉熱に暖められて、
朦朧となった辰雄は志津子を抱いたまま
ザーッと湯を切って浴槽を出た。

南国には珍しく木枯らしが常盤木を掠めて葉ずれの音が
窓ガラス越しに忍び寄る。

洗い場のタイルの上に、桜色に上気した志津子の裸身を
静かに横たえて、彼の唇が、舌が、そして指と鼻を駆使して、
志津子の至る所を撫で廻し、くすぐり、吸い付いて、
小柄ながら均整の取れた肉体を苛むようにもてあそぶ。
彼は一匹の淫獣かと思える程の
痴態を繰り広げてうごめいている。
画像 1091
その指が乳房を探り、モジャモジャした淫毛を掻き分けて
膣を求め、淫核に触れると身体を震わせて、
初めのそそとした恥じらいは潜め、嵐の様な痴情と成って
押し寄せる津波の様に、
「タ・・ツ・・オ・・サ・・ン・・アァァ・・・ウゥゥゥ・・・
 ナントカ・・・シテ・・・アァァ・・・ダメ・・・ダメ・・・」
のた打ち回ってオルガスムスに入る様子に、
彼の二本の指にすぶりをくれて、膣に差し入れ激しく
掻き混ぜると志津子は、
一際大きく身体を震わせて仰け反った。
「ウウーン・・・ウウツ・・・」
絶頂を極めた女だけが示すうめきを洩らして
志津子の肉体は硬直したミイラの様に・・・
然し、其の肌はバラ色に輝いて居る。

辰雄は自分のはやる欲求を抑えつけて女体の
もだえを見守った。
其れが彼女への最大の奉仕と心得て・・・

自分だけが、呻き、悶え、狂態を現した志津子は
何となく気恥ずかしく、男の顔がまぶしく、
彼の胸に顔を埋めて甘える様に鼻をならした。
浴室から怒り狂った男根を抱え続けて居る辰雄には、
媚びる女の仕草が激しく心を打ってボーッと
耳鳴りを覚える程の興奮に唾が貼り付き焼け付くような
咽の渇きを覚えた。
「志津子、ビールが飲みたいな・・・」
「ハァイ・・取って来るわね」
いそいそと立ち上がる彼女は、満足した女のみが抱く
信頼を瞳にこめて彼を見やった。

底冷えした空気がドアーを明ける都度侵入して来るが
暖房の効いた部屋には返って身の敷き締まる気がして
心地良かった。

暖かい部屋で冷えているビールを飲むのもおつな物だ。
「志津子も飲むかい・・・」
「少しいただくわ」
一入美味く咽を潤す・・・

「今年は良い年になりそうだわ・・・」
“志津子が自分を取り戻した最良の年であれかし”
と願う気持ちを打ち明けるように言う。
  1. 小説・指先の詩(うた)
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Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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