赤い糸で結ばれていた70年。其の二
◇初体験のいたずら
私の青春時代も、今のように自由で開放的だったら、どんなに愉しかったかだろうかと
思っていますが、もっとも、あれほどあけすけに行動出来たら、これから書く思い出も
なかったことでしょうが・・・。
裏山には、麓から二百メートルほど奥に入った処に、以前まで林業の人達が使っていた、
板張りの古い小屋がありました。
私たちは大抵の場合、そこで一日中過ごして居たのです。何もしなくても、
ただ一緒にいるだけでとても楽しい思いをしておりました。
さて、思春期に入った中学二年生のとき、その日、何時もの小屋で弥生といろんな
おしゃべりをしていたのですが、ふと沈黙が訪れました。
なんだか分からないのですが、弥生がモジモジしています。時折チラッと私の方を見ては、
何かを訴えている・・・私はそう思いました。
ふと「キッスをして欲しいんじゃないだろうか」と言うことが頭に浮かびました。
理由は特に有りません。本当に閃きの様に頭に浮かんだのです。
私は黙って弥生の肩に手を置き「キッスするぞ」と言いました。
すると、弥生が小さく頷きました。何を考えるでもなく、口唇を突き出すと、
私たちは生まれて初めてキッスを交わしたのでした。
大きく息を吸い込んで、顔を弥生に近づけます。目を開けていた弥生が瞼をすっと
閉じました。そして、弥生もどうして良いのか分からなかったのでしょう、
口唇をタコの口のように尖がらして突き出してきたのです。
私は自分の心臓の音が聞えて来そうなほど緊張していました。
柔らかい口唇が触れた瞬間、心臓が止まりそうになり、何故かとろろの様な味がして、
条件反射的にお腹がググッと鳴りました。どちらかが顔を傾けると言う事さえ知らず、
口唇だけてなく鼻の頭まで触れ合っていたと言う。何とも見栄えの悪い口付けでした。
もっとも、それは今に成って思う事ですが・・・。
キッスをしていた時間かは、ほんの数秒だったと思います。しかし、それが私には
何時間にも感じられました。弥生も同じ気持ちだったようです。
**
そのあと私達は抱き合い、小屋を出た時は、辺りは薄暗く、不気味な声で
鳥が鳴いているのが聞えました。その声に追い立てられるように、
私は弥生の手を取り、一目散に山を駆け下りました。
それから毎日の様にキッスを交わすようになりました。ところが、最初のキッスから
一ヶ月ほどした頃でしょうか、次第に私達はキッスだけでは物足りなくなり、
とうとう一線を越えてしまったのでした。
お互いに性の知識は雑誌や友達等から聞きかじった程度の知識はありましたが、
やはり初めてと言うことで中々巧くいきませんでした。
もっとも、弥生の方は只寝ているだけでよかったのですが、私はもう四苦八苦。
しまいにはペニスが萎んでしまうくらい苦労しました。
ぽっちゃりとした、肉づきのいい弥生の裸体を見たとき、私は目が充血してしまうほど
バカみたいに興奮してしまい。ペニスも異常なまでに屹立していました。
さらに、閉じていた彼女の股間に目を向けると、
毛で見えないだろうと思っていた割れ目が、恥毛があまり薄いものだから、
はっきりと割れ目のピンク色まで見て取れたのです。
肉の割れ目から舌のような濡れ光っているのが見えるのです。ペニスはもう痛い位に
硬直してしまいました。ところが、いざ挿入する段に成って、緊張が思考能力を麻痺
させてしまったのか、何をどうしていいのやら全く分かりません。
今の言葉でいえば、パニックたといったところでしょうか。
愛撫する余裕すらなくなり、両足を抱えると直ぐにチンポを割れ目にあてがい
挿入態勢に入りました。ところが、これが巧くいかず、あーだこーだしているうちに、
ペニスがシュンとなってしまったのです。
これには焦りました。で、慌ててペニスを扱いたのです、弥生に知られたら、
「私の身体に魅力が無いからでしょう」と悲しい思いをさせてしまいそうだったので、
彼女には分からない様に擦りたてました。
最初はまったくウンともスンとも言って呉れませんでしたが、
やがてペニスに力がみなぎり始め、ようやく勃起させる事に成功しました。
私の青春時代も、今のように自由で開放的だったら、どんなに愉しかったかだろうかと
思っていますが、もっとも、あれほどあけすけに行動出来たら、これから書く思い出も
なかったことでしょうが・・・。
裏山には、麓から二百メートルほど奥に入った処に、以前まで林業の人達が使っていた、
板張りの古い小屋がありました。
私たちは大抵の場合、そこで一日中過ごして居たのです。何もしなくても、
ただ一緒にいるだけでとても楽しい思いをしておりました。
さて、思春期に入った中学二年生のとき、その日、何時もの小屋で弥生といろんな
おしゃべりをしていたのですが、ふと沈黙が訪れました。
なんだか分からないのですが、弥生がモジモジしています。時折チラッと私の方を見ては、
何かを訴えている・・・私はそう思いました。
ふと「キッスをして欲しいんじゃないだろうか」と言うことが頭に浮かびました。
理由は特に有りません。本当に閃きの様に頭に浮かんだのです。
私は黙って弥生の肩に手を置き「キッスするぞ」と言いました。
すると、弥生が小さく頷きました。何を考えるでもなく、口唇を突き出すと、
私たちは生まれて初めてキッスを交わしたのでした。
大きく息を吸い込んで、顔を弥生に近づけます。目を開けていた弥生が瞼をすっと
閉じました。そして、弥生もどうして良いのか分からなかったのでしょう、
口唇をタコの口のように尖がらして突き出してきたのです。
私は自分の心臓の音が聞えて来そうなほど緊張していました。
柔らかい口唇が触れた瞬間、心臓が止まりそうになり、何故かとろろの様な味がして、
条件反射的にお腹がググッと鳴りました。どちらかが顔を傾けると言う事さえ知らず、
口唇だけてなく鼻の頭まで触れ合っていたと言う。何とも見栄えの悪い口付けでした。
もっとも、それは今に成って思う事ですが・・・。
キッスをしていた時間かは、ほんの数秒だったと思います。しかし、それが私には
何時間にも感じられました。弥生も同じ気持ちだったようです。
**
そのあと私達は抱き合い、小屋を出た時は、辺りは薄暗く、不気味な声で
鳥が鳴いているのが聞えました。その声に追い立てられるように、
私は弥生の手を取り、一目散に山を駆け下りました。
それから毎日の様にキッスを交わすようになりました。ところが、最初のキッスから
一ヶ月ほどした頃でしょうか、次第に私達はキッスだけでは物足りなくなり、
とうとう一線を越えてしまったのでした。
お互いに性の知識は雑誌や友達等から聞きかじった程度の知識はありましたが、
やはり初めてと言うことで中々巧くいきませんでした。
もっとも、弥生の方は只寝ているだけでよかったのですが、私はもう四苦八苦。
しまいにはペニスが萎んでしまうくらい苦労しました。
ぽっちゃりとした、肉づきのいい弥生の裸体を見たとき、私は目が充血してしまうほど
バカみたいに興奮してしまい。ペニスも異常なまでに屹立していました。
さらに、閉じていた彼女の股間に目を向けると、
毛で見えないだろうと思っていた割れ目が、恥毛があまり薄いものだから、
はっきりと割れ目のピンク色まで見て取れたのです。
肉の割れ目から舌のような濡れ光っているのが見えるのです。ペニスはもう痛い位に
硬直してしまいました。ところが、いざ挿入する段に成って、緊張が思考能力を麻痺
させてしまったのか、何をどうしていいのやら全く分かりません。
今の言葉でいえば、パニックたといったところでしょうか。
愛撫する余裕すらなくなり、両足を抱えると直ぐにチンポを割れ目にあてがい
挿入態勢に入りました。ところが、これが巧くいかず、あーだこーだしているうちに、
ペニスがシュンとなってしまったのです。
これには焦りました。で、慌ててペニスを扱いたのです、弥生に知られたら、
「私の身体に魅力が無いからでしょう」と悲しい思いをさせてしまいそうだったので、
彼女には分からない様に擦りたてました。
最初はまったくウンともスンとも言って呉れませんでしたが、
やがてペニスに力がみなぎり始め、ようやく勃起させる事に成功しました。
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プロフィール
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
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