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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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両手に花の果報者。其の七

◇酔って狂って(1)◇
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亜矢子のカラダは変化した。私は67歳のいまもって女の歩く姿で処女か非処女か
判別出来るとは思わないのだが、日頃見ている処女の女が其れをうしなった場合なら
判る気がする。奈緒美は、股に棒を挟んでいるようだといったが、その変化は色々に現れる。

亜矢子は角が取れた感じで女っぽくなり、色気が匂い出て、美しくなった。
カラダの線が柔らかくなってきた。職場でも目敏い男が、
「亜矢ちゃん、男の味を知ったな」とからかったそうだし、劇団仲間の恭子も、
「亜矢子、やったわね」と言ったそうだ。“色に出にけり、わが恋は”と言うものだ。
◇◇
それにしても、奈緒美が決してチンポに手を伸ばさず握ろうとしなかったのは、
私には今もって解せない。色情狂めいたくらいに好色な女だったが、
徹底して自己本位だったのだろう。体位にしても、正常位と後側位と松葉崩し位だった。
騎乗位なんてのはエゴイスティックな彼女向きだと思うのだが、
そんなこともないのは、やはり時代の性知識水準がそんなものだったからだろう。
お蔭でチンポの恥ずかしい病は露顕せずに済んだ。

そして、あれは奈緒美との12回目の交接のときだった。
1ダースのコンドームを使っていて、その1箱の最後だったから、
回数ははっきりしているのだ。雁首にはまだブツブツがあり、
1ダースでは完治しないのかと、がっかりしながら奈緒美と遣ったのだ。

このコンドームを使った最初の晩は三発、二度目は二発、それからは二発も有ったが、
お互いに馴れて物珍しさが無くなるとガツガツせず、一晩に一発と言う風に安定していた。
ところが其の日の晩、サック使用の一発が終わるとすぐ、奈緒美が、
「今日は遣りたいの。もう一度抱いて」と、せがんできた。
二発のばあいでも休憩をおくのに、その晩は違って、何時に無く性欲が昂進しているらしく、
すぐさまの連発要求なのである。不審に思うと、
「女には疲れボボといって、疲れていると却って無性に遣りたくなり、
 セックスで燃焼しきると疲れが取れる時があるの」だと言う。

「サックがない」
「なくても大丈夫」と奈緒美は言う。
困ったと思いながらチンポを手さぐりする。まだちょっぴりブッブッがある。
しかし、ままよ、成る様ににれと思って応じた。伝染するものではないのだから、
その心配はしていない。もしかして、私の方に出血が有るかも知れないと言うだけの事だ。
 
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技巧にも手順にも特別の変化は無かったが、
奈緒美の方は何故だか燃えたがっていて、生身のチンポを挿入すると、
「ああ、いいわあ、生の方が、やっぱりいいでしょ?」
と奈緒美が言い、私もそう思った。隔てのない感触もいいが真理的にも生身のオマンコに
生身のチンポが入っているこれが本物の合体だという安堵めいたものがあった。
それなりの感激があったし、奈緒美も凄く燃えた。

抜き取ったチンポを拭ってみると、我ながら不思議な偶然のように思うのだが、
なんとブッブッがすっかりにくなっていたのだ。病んだチンポの最後の治療が
奈緒美との生身の最初の交合という具合になったのだ。
しかし、カサブタが無くなった事を確認すると、
あっ、しまった、奈緒美の膣内に死骸を置いて来てしまったと思ったが、奈緒美は
サックの時とは違って股間にチリ紙を当てて抑える恰好でそそくさと便所に立って行った。

そうか、サックは先っぽに袋があって我がザーメンを溜めているのだが、
膣そのものは行き止まりのある洞窟のようなもので、生だとあれだけの分量の精液を
膣外に出さなければ成らす、息めば排泄されるのかもしれない。
それなら、粘液体に混じってあのブツブツも排泄されてしまうわけだ。私は安心した。
しかし、便所から帰って隣りにもぐり込んできた奈緒美の首筋に、私はキスマークを発見した。

「これは何だ?誰が付けた。誰だ?北条か、岩崎か、富永か、
 それともあの厭らしい洋服屋か。誰なんだ?誰とやってきたんだ?」
奈緒美にとって私は4人目の男だと言う事は疑う必要がない。
私は亭主以外の最初の男だし、都落ちして来たこの地方都市での最初の男だ。
だが、其の後から、奈緒美のカラダに火が着いたらしいのだ。

洋服屋は会社に出入する脂ぎった小太りの中年で、
文字通りに奈緒美の尻を追い回していた。
新館の営業局から旧館の編集局への短い階段を、
牝犬の尻を追う牡犬のように着いて廻っていた。

そして、北条も、岩崎も、富永も、会社の年上の同僚で、皆30歳過ぎの妻帯者である。
彼らが奈緒美に言い寄って居ると言う悪い噂は耳にしたが、奈緒美との肉体の契りと
言うものを過大に信じていた私は、それほど本気にはしていなかった。しかし、
キスマークは動かしがたい証拠だろう。道端のキスでは首筋にマークは付かない。
  1. 年上の女
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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