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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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昔の臆病少女が今私の妻。其の一

~覗き見た大人の世界~
昔の・・・01
私は昭和24年群馬県の農家の次男坊として生まれました。
少年期を田園風景の広がる土地で育ちました。
田舎の空気は綺麗だし、環境的には良い所です。しかし、何十年も昔の事ですから、
昼間は野に山にと遊び回っても、夜になると娯楽らしい娯楽もなく、
子供にとっては退屈な時間を過ごさねば成りませんでした。

私たち悪ガキ仲間は、よく覗きに精をだしたものです。田舎の家は開放的で、
夏なんかはそれこそ窓も閉めずにセックスをする夫婦が多い事を知っていたからです。
何しろ、ほとんんどの家は水田に面していましたから、覗かれると言う心配も、
それほど無かったのでしょう。

私達は成るべく若夫婦のいる家を覗きました。その方がセックスも大胆で激しいし、
覗くのが楽しい事を知っていたからです。
私達は大体気の合った仲間四人で覗きをしました。
夫婦の交わりを息を潜めて窓から覗き、皆してセンズリを掻きました。
そして誰が一番、射精を長く我慢出来るか、或いは精液を遠くまで飛ばせるか等と、
競い合ったものです。

何しろ中学生です。刺激には堪え性がなくて「アハ~ン」なんて若妻が
気持ち良さそうな声を漏らしたりするものなら、すぐに発射してしまうほどでした。
しかし、そのまま萎えたりせず、連続してセンズリを掻く所は、
私達の凄いところ?でありましたが・・・。
 
昔の・・・02
ところが、ある夜のこと、仲間の良太が妹を連れて来たのです。
両親が留守をしていて一人で家に居るのは怖いと駄々をこねるからと言って・・・
確かに良太の妹は臆病でした。

我々は中学二年生、良太の妹・千代子は、まだ小学六年生でした。
「ヤバカンベェ、チー坊は連れて行けねェ」
私は覗きは中止しょうと提案しました。
しかし、良太は「いいって、千代子には性教育だ」と言って話を聞きません。
それで私達は千代子をつれて覗きに向かったのです。

田舎の事です。夜の九時ともなると、ほとんどの家の灯りは消え、真っ暗でした。
私達の足元を照らすのは月の明かりのみです。私達は騒がしいほどの
蛙の合唱を聞きながら、畦道を伝わって、目的の家を目指しました。
そこには結婚して二年目の若夫婦が住んでいたからです。

そして千代子は一番後ろから黙ってついてきました。
身を屈め、その若夫婦の部屋に近付くと、突然「ああ~ん」と、
女のすすり泣くような声が聞こえてきました。

先頭にいた良太が振り返って、唇に人差し指を当てます。ドキドキしました。
私達は息を殺して窓の下まで辿り着くと、そっと頭を上げて、中の様子を覗きました。

蚊取り線香の臭いが流れてきます。部屋の中は、枕元のスタンドが点いて居ましたが、
薄ボンヤリとした明るさで、若夫婦の顔まで見る事は出来ませんでした。

部屋には薄い布団が並べて敷かれていて、奥側の布団に当たりはいました。
二人ともスッポンポンの裸で、横たわった男の上に、嫁さんが大きく足を開いて
跨っています。それが丁度、真横から見えました。

「ああっ、ああっ、アハ~ン」夫の胸に両手を突いて、若奥さんが激しく腰を振り立てて、
色っぽい声をもらしています。その汗でキラキラ光る、大きくて丸い尻を、
夫の手がさも愛しそうに這って、すりすりと撫で廻しています。
昔の・・・03
私の目は釘付けに成りました。そうしたら、肩をギュツと掴まれたのです。振り返ると、
千代子でした。千代子も瞬きもせずにじっと覗いています。

それで私は千代子も一緒だったことを思い出し、少々しらけた気分に成ってしまいました。
何時もだったら、覗きながらセンズリを掻くのに、まさか千代子の前でする訳には
いかなかったからです。他の仲間も同様で、妙にしらけた顔をしていました。

しかし、中の若夫婦の方は、子供達に覗かれているとは露知らず、
セックスは益々激しさを増しました。
「ああっ、ああっ・・・いい、あなたァ・・・ああ~ん、ああ~ん」

昼間、野良で見かける時は、汗水流して黙々と働いている若奥さんが、
あられもない声を張り上げて喘ぐ姿に、少年だった私は驚いていました。

「あうん、あうん・・・うっ、うくーっ」
と、喉の奥から振り絞るような色っぽい声を上げ、大きく仰け反った若奥さん。
そして体を痙攣させたかと思ったら、夫の胸に倒れこみます。

私は皆をせかし、窓の下から離れました。部屋の中に静寂が訪れたら、
覗きがバレてしまう恐れがあるからです。若夫婦がまだ快楽の余韻に浸っている隙に
退散する。これが我々悪ガキが考えた安全な覗きの方法でありました。

私達は神社の前まで撤退して来ると、黙って解散しました。誰もがしらけていました。
それ以後、良太も二度と妹の千代子は連れて来ませんでした。

  1. 夫婦の今と昔
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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