疎開先の粗末な小屋で。其の四
◇義父の寝室◇
「いけません、いけません、ほんとうに・・・」
「奥さん、皆やってることですよ。そんなに固くしなくても良いじゃないですか」
「私はそんな女じゃありません」
母は男をキッと睨みましたが、男は既に半分ほど露出している母の胸に顔を押し付け、
必死にシャツのボタンを開けようとしていました。
母は男の肩を両手で押しのけようとしてもがいています。
「だめです、宮本さん、よしてください」
「奥さんっ、奥さんだって本当は欲しいんでしょう、無理しなさんな」
「やめてください、あっ・・・いやっ」
母がそれまでとは違った切羽詰まった声を上げました。男がもんぺの上からですが、
母の陰部を右手でしっかりと覆いもみだしたのです。
「いや、いやっ・・・やめて・・・」
その夜、母はモンペ、今で言うズボンを穿いていたので、男が下半身を攻撃して来ても
何とか避けられると思っていたのでしょう。だが、肉欲に狂った男が本気で女を
ものにしょうと思ったら、その攻撃を避けるのはそんなに簡単ではありません。
衣服の上からといっても、木綿の粗末な布では、男の手の動きを陰部ははっきりと
感じてしまうのでしょう。
「ほんとうに、もう、あっ、いやっ・・・」
男の唇が母の大きい乳首を捉えました。
「くーッ、いけませんッ」
母の乱れた髪が顔の半分を隠していました。母は押し殺すような声で拒否の声を上げ、
足をバタつかせましたが、男は乳首に口を押し付けながら、
今度はモンペの紐を解きに掛かりました。
「それだけは・・・だめです・・・いけませんッ・・・」
母は首を振り続けました。焦っているためか、モンペの紐は中々解けませんでした。
男は待ちきれないとばかりに、少し緩んだ紐の間から右手を侵入させ、
母の陰部に直接触れたようでした。
「はっ、だめっ、だめっ、・・・宮本さん~」
男は母に陰部の感触で、何かを確信したように自信のある声で言いました。
「ドロドロになってますよ、奥さん」
母は顔を背け、ハアハアと息をしていました。
「欲しかったんでしょう、奥さん」
「・・・・」
「女盛りで五年も男無しじゃ、どうにも身が持たんでしょう。
毎晩指でオマンコを慰めていたんじゃないですか」
男はわざと露骨な言葉を使いました。陰部を男に弄ばれて、
母の抵抗は少し緩くなったようでした。
男も少し安心したのか、時々乳首から顔を上げては言葉の愛撫と指の動きで
合意の行為に持ち込もうとしているようでした。
役場職員としての世間体もあり、本来は真面目で気が小さい男なのでしょう。
空閨に悩んでいるに違いない女が自分から進んで男を受け入れた形にすれば、
今後も関係を保つ事が出来るわけです。
そうすれば、思う存分魅力的な女の肉体を味わう事が出来るという。
気の小さい男が考えそうなことでした。
だが、その後の展開は、意外な方向へ進んでいきました。
普段滅多に来る事がない叔母が訪ねて来たのです。
「爺ちゃんを風呂に入れるので手伝ってくれないか」
叔母は地域の寄り合いで不在だった叔父に代わって、少し痴呆の進んでいた祖父を
風呂に入れる手伝いを母に頼みに来たのでした。
母を快く思って居なかった叔母は、家の五mほど離れたところから母に声を掛けました。
母が室内での男との争いを悟られない様に声を落として、
「すぐ行きます」
と言いますと叔母は役場職員が来ている事に気付かずに、すぐに本家の方に竹林の
中を帰って行きました。これが叔父だったら、男と母の争う現場にいきなり遭遇して
しまったかもしれません。
「もう来ないでください」
素早く衣服を直した母はなおも未練がましく居座っていた役場職員に対して、
それまでの争いがなかったかのように毅然として言いました。
「今日の事は今日の事として、また今度・・・」
「いいえ、もう二度と来ないでください」
母の心理がどのように変化したのか、今になつてもよく分かりません。
男を殆んど受け入れる寸前までになっていた数分前の母とは別人のようでした。
そこには空閨に悩む女の表情はなく、戦地からの夫の帰りを待つ理想的な
日本女性の顔がありました。
その後、三年ほどして、しんだとばかり思っていた父がシベリアから復員してきました。
それまでの三年間、母は性の処理をどのようにしていたのか、私は意外な事実を
父が復員する少し前に成って知る事に成りました。
役場職員はその後も半年に一回ぐらいは仕事の関係で母を訪ねて来て居た様でしたが、
母が男を受け入れた様子はありませんでした。
母は痴呆気味の義父を風呂に入れるなどの世話をするようになり、
その事がきっかけで祖父と性の秘密を持つようになっていたのです。
祖父はセックスが可能だったのか知る由も有りませんが、私は可能だったのだと思います。
祖父の寝室で陰茎を勃起させて自由に弄び、反対に祖父には母の陰部や乳房を
好きなだけ舐めさせ、騎乗位の体位で母が祖父とセックスするのは不可能な事では
無かったと思います。
殆んど口の利けない義父の口から秘密が漏れる心配はありませんでした。
老人の世話を押し付け本家の叔母に感謝する訳では有りませんが、
優等生の母にとっては秘密が漏れるかもしれない役場職員との関係よりも
祖父の世話という家庭内の行為に隠れた密かな楽しみの方が、
よほど安心して性の快楽を貪る事が出来ると考えたのでしょう。
私がほとんど確信を持ってそう言い切れるのは、母の性格や空閨に悩む姿を身近で
知っていると言うほかに、本家のトイレから素っ裸の母と祖父が出て来て、
そのまま祖父の寝室に消えるのを偶然目にしたためです。
思春期の私は、母と祖父の関係を想像して狂ったように千擦りをしたものです。
私の母に対する欲望が現実のものに成ったのは、
私が25歳、母が50歳の時でした。
END
「いけません、いけません、ほんとうに・・・」
「奥さん、皆やってることですよ。そんなに固くしなくても良いじゃないですか」
「私はそんな女じゃありません」
母は男をキッと睨みましたが、男は既に半分ほど露出している母の胸に顔を押し付け、
必死にシャツのボタンを開けようとしていました。
母は男の肩を両手で押しのけようとしてもがいています。
「だめです、宮本さん、よしてください」
「奥さんっ、奥さんだって本当は欲しいんでしょう、無理しなさんな」
「やめてください、あっ・・・いやっ」
母がそれまでとは違った切羽詰まった声を上げました。男がもんぺの上からですが、
母の陰部を右手でしっかりと覆いもみだしたのです。
「いや、いやっ・・・やめて・・・」
その夜、母はモンペ、今で言うズボンを穿いていたので、男が下半身を攻撃して来ても
何とか避けられると思っていたのでしょう。だが、肉欲に狂った男が本気で女を
ものにしょうと思ったら、その攻撃を避けるのはそんなに簡単ではありません。
衣服の上からといっても、木綿の粗末な布では、男の手の動きを陰部ははっきりと
感じてしまうのでしょう。
「ほんとうに、もう、あっ、いやっ・・・」
男の唇が母の大きい乳首を捉えました。
「くーッ、いけませんッ」
母の乱れた髪が顔の半分を隠していました。母は押し殺すような声で拒否の声を上げ、
足をバタつかせましたが、男は乳首に口を押し付けながら、
今度はモンペの紐を解きに掛かりました。
「それだけは・・・だめです・・・いけませんッ・・・」
母は首を振り続けました。焦っているためか、モンペの紐は中々解けませんでした。
男は待ちきれないとばかりに、少し緩んだ紐の間から右手を侵入させ、
母の陰部に直接触れたようでした。
「はっ、だめっ、だめっ、・・・宮本さん~」
男は母に陰部の感触で、何かを確信したように自信のある声で言いました。
「ドロドロになってますよ、奥さん」
母は顔を背け、ハアハアと息をしていました。
「欲しかったんでしょう、奥さん」
「・・・・」
「女盛りで五年も男無しじゃ、どうにも身が持たんでしょう。
毎晩指でオマンコを慰めていたんじゃないですか」
男はわざと露骨な言葉を使いました。陰部を男に弄ばれて、
母の抵抗は少し緩くなったようでした。
男も少し安心したのか、時々乳首から顔を上げては言葉の愛撫と指の動きで
合意の行為に持ち込もうとしているようでした。
役場職員としての世間体もあり、本来は真面目で気が小さい男なのでしょう。
空閨に悩んでいるに違いない女が自分から進んで男を受け入れた形にすれば、
今後も関係を保つ事が出来るわけです。
そうすれば、思う存分魅力的な女の肉体を味わう事が出来るという。
気の小さい男が考えそうなことでした。
だが、その後の展開は、意外な方向へ進んでいきました。
普段滅多に来る事がない叔母が訪ねて来たのです。
「爺ちゃんを風呂に入れるので手伝ってくれないか」
叔母は地域の寄り合いで不在だった叔父に代わって、少し痴呆の進んでいた祖父を
風呂に入れる手伝いを母に頼みに来たのでした。
母を快く思って居なかった叔母は、家の五mほど離れたところから母に声を掛けました。
母が室内での男との争いを悟られない様に声を落として、
「すぐ行きます」
と言いますと叔母は役場職員が来ている事に気付かずに、すぐに本家の方に竹林の
中を帰って行きました。これが叔父だったら、男と母の争う現場にいきなり遭遇して
しまったかもしれません。
「もう来ないでください」
素早く衣服を直した母はなおも未練がましく居座っていた役場職員に対して、
それまでの争いがなかったかのように毅然として言いました。
「今日の事は今日の事として、また今度・・・」
「いいえ、もう二度と来ないでください」
母の心理がどのように変化したのか、今になつてもよく分かりません。
男を殆んど受け入れる寸前までになっていた数分前の母とは別人のようでした。
そこには空閨に悩む女の表情はなく、戦地からの夫の帰りを待つ理想的な
日本女性の顔がありました。
その後、三年ほどして、しんだとばかり思っていた父がシベリアから復員してきました。
それまでの三年間、母は性の処理をどのようにしていたのか、私は意外な事実を
父が復員する少し前に成って知る事に成りました。
役場職員はその後も半年に一回ぐらいは仕事の関係で母を訪ねて来て居た様でしたが、
母が男を受け入れた様子はありませんでした。
母は痴呆気味の義父を風呂に入れるなどの世話をするようになり、
その事がきっかけで祖父と性の秘密を持つようになっていたのです。
祖父はセックスが可能だったのか知る由も有りませんが、私は可能だったのだと思います。
祖父の寝室で陰茎を勃起させて自由に弄び、反対に祖父には母の陰部や乳房を
好きなだけ舐めさせ、騎乗位の体位で母が祖父とセックスするのは不可能な事では
無かったと思います。
殆んど口の利けない義父の口から秘密が漏れる心配はありませんでした。
老人の世話を押し付け本家の叔母に感謝する訳では有りませんが、
優等生の母にとっては秘密が漏れるかもしれない役場職員との関係よりも
祖父の世話という家庭内の行為に隠れた密かな楽しみの方が、
よほど安心して性の快楽を貪る事が出来ると考えたのでしょう。
私がほとんど確信を持ってそう言い切れるのは、母の性格や空閨に悩む姿を身近で
知っていると言うほかに、本家のトイレから素っ裸の母と祖父が出て来て、
そのまま祖父の寝室に消えるのを偶然目にしたためです。
思春期の私は、母と祖父の関係を想像して狂ったように千擦りをしたものです。
私の母に対する欲望が現実のものに成ったのは、
私が25歳、母が50歳の時でした。
END
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プロフィール
Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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