残り物には福が有る。其の四
◇もう子供が産めないわ◇
淫らに股間をうごめかせる彼女は、私が指で弄り回しているうちに、
体全体が柔らかくなり、すすり泣くような声を漏らし始めた。
私は左手で窮屈だった胸元をはだけると、どうにか乳房を露出させた。
女盛りの瑞々しい円やかな乳房は、すでに興奮していて普段より膨らんでいた。
乳首もひと目見てその硬さが分かった。
私は真理から唇を離し、乳首を含むと、彼女は身体を仰け反らせた。
女陰をたっぷり刺激しながら、
二箇所を一遍に弄ばれて快楽の極みに襲われたのも当然だ。
私はコロコロした乳首をしゃぶり、乳暈を嘗め回して、円みのふもとまで
唇と舌をゆっくり這わせた。彼女は呼吸がつかえるのか、
喉の奥から「クッ、ククッ!」と声を発し、
なんとも形容できないほどの細い声が漏れ上がってきた。
豊かな淫水は恥毛の生え際までたっぷり濡らし、
少しずつ股間のくぼみからヒップへ流れているようだった。
もちろんベッドのシーッなどじきに濡れてしまうだろう、
と私は沸き立つ欲望の最中に思った。
「だめよ・・・もうあたし、どうにかなっちゃいそう」
真理は囁いた。精神状態を巧く言い表せぬもどかしさだった。
私は焦らせるだけ焦らす作戦に出た。真理にも硬いチンポに触れさせた。
初めはためらっていた指は思い切った様に亀頭を撫で、次第に陰茎を擦り出した。
そうした恥ずかしい仕種で、それまで以上に喘ぎ、
新しい淫液がドロドロ湧き出た彼女はチャーミングな顔を赤くしただけでなく、
口元に好色じみた笑みをにじませていた。
そこで真理を全裸にすると、キメ細かな肌にも十分脂が乗っており、
女体の起伏がゆるやかに動き続けた。ワレメを覆う恥毛は多く、
パンティを穿いている部分の白さと、その黒さは鮮やかな対照的だった。
私は股間を押し広げて、下半身を割り込ませた。
意外なくらいのあっけなさでチンポはヌルヌルしたワレメに分け入り、
そのまま呑み込まれた。彼女の瞑った目の縁がピクッピクッと痙攣し、
ズブリと男のシンボルが収まる瞬間の感動をたっぷり味わっていたらしかった。
いくらかこわばった表情が、根元まで陰茎が埋まった瞬間和らいだ。
私はゆっくりチンポを出し入れさせ、徐々に緩急のリズムをつけてピストンを開始した。
彼女は喘ぎ、両乳房が規則的に盛り上がっては沈み、
それにともなって下腹も大きく波打っていた。しっかり陰茎をくわえ込んだワレメが、
取り囲む襞をたわませてうごめき、刻々とその動きは大胆な淫らさになった。
淫汁に濡れまみれてテカテカした陰茎が、めまぐるしい抽送を繰り返すようになると
彼女の腰もヒップも自在に動き、膝頭を立てている両脚が絶え間なく伸び縮みした。
私は恥骨と恥骨を擦り合わせるほどの激しさで腰を動かし、
真理もそれまでじっと抑えていた欲望を曝け出して溺れ悶えた。
髪の毛がほつれ、額には汗が浮き、
「おおう・・・こんな、あたし、ああっ・・・あさましい、でも感じる!
もうどうしょうもないくらい感じるわ」と、狂喜して体をうねり通しだった。
一瞬、意識が遠ざかるようなめくらみさえ覚えたのか赤ら顔が歪み、
私があれほど探し求めていた女とは別人の表情になった。
私はそうした最中に囁いた。
「真理、結婚しょう・・・結婚してくれないか」
彼女は恍惚感の中をさまよいながら、思い悩む顔つきで、
「でも、あたしにはもう子供が産めないわ、恐らくね・・・口惜しいけど」
「そんなこと問題じゃない、愛し合っていればそれでいいじゃないか」
「これから先は長いのよ、きっと貴方は後悔するわ」
「大丈夫だ・・・信じてほしい」
私は沸き立つような興奮の中で、腰を揺さぶりつつ本心を伝えた。
もうとうに子供は諦めていた。
そして愉悦に浸る真理は、少し上ずった声で、
「よく考えてみるわ、一生懸命あたしなりに・・・」と言った。
私達は再び恥骨をぶつけ合うほどの濃厚さで、股間を擦りあった。
チンポは短い会話の中でも逞しさを保ち、女陰の蠢きも同様であった。
「あうんっ、ああ・・・やっ、あっ、はっ、はあああぁ・・・」
と歓喜の階段を登り詰めてゆくさまが、手に取るように分かった。
薄明かりの中に浮かぶふくよかな丸顔に、歪んで淫らな、
それまで見たこともない真理の、もう一つの顔が現れていたのだ。
とても美しい女の顔だとおもった。潤んだ目の行く先は、私の顔を通り越して、
どこか中空に彷徨っているかのようだった。
やおら、「アッ」と短く叫び真理は絶頂まで登り詰めた。
わたしも半拍遅れたものの真理の中へドクドクッと射精して果てた。
真理とのセックスは、それまでの刹那的なセックスとは異なる、
言葉には言い表せない充実感があった。
彼女も、肉体との交わりが、想像していた以上に精神を開放してくれるのか、
と、新鮮に感じたということを、後日語ってくれた。
それから二人は、月に二ないし三度は逢瀬を重ね、お互いに未熟だった性技の
開発にいそしんだ。体位も、正常位とか屈曲位、女性上位だけでなく、
後背位、後座位とか色々試してみた。
場所も、ホテル、車のなか、そして何度か、野外でも人目を憚りながら
セックスを貪った。
しかし真理はセックスに溺れながらも“結婚”の二文字は口にしなかった。
ちっぽけな製本所で営業と作業員を兼ねて働く私は、キャリアのある中学校の女教師の
真理とは年収の面でも劣るし、将来年金も保証され生活に不安のない公務員とは
いざとなると気後れしがちだった。
しかし我が家には先祖から頂いた田畑があった。私は母と相談して今面倒見ている
孝治を養子にして、私と母と孝治とで農業に専念する事に思い立った。
そうすれば年収面では真理に見劣りする事もなく、“子供が産めない”という真理の
負い目も解決できる。
そして小雨降る駅で初めて真理と出会ってから4年目にして、
やっと結婚にたどり着いたのである。
そんな女房、真理も今は定年で教職を離れ、野良仕事を手伝う傍ら、
数人の子供たちを集めて学習塾の真似事をしている。
よっぽど子供が好きなんだろう。
END
淫らに股間をうごめかせる彼女は、私が指で弄り回しているうちに、
体全体が柔らかくなり、すすり泣くような声を漏らし始めた。
私は左手で窮屈だった胸元をはだけると、どうにか乳房を露出させた。
女盛りの瑞々しい円やかな乳房は、すでに興奮していて普段より膨らんでいた。
乳首もひと目見てその硬さが分かった。
私は真理から唇を離し、乳首を含むと、彼女は身体を仰け反らせた。
女陰をたっぷり刺激しながら、
二箇所を一遍に弄ばれて快楽の極みに襲われたのも当然だ。
私はコロコロした乳首をしゃぶり、乳暈を嘗め回して、円みのふもとまで
唇と舌をゆっくり這わせた。彼女は呼吸がつかえるのか、
喉の奥から「クッ、ククッ!」と声を発し、
なんとも形容できないほどの細い声が漏れ上がってきた。
豊かな淫水は恥毛の生え際までたっぷり濡らし、
少しずつ股間のくぼみからヒップへ流れているようだった。
もちろんベッドのシーッなどじきに濡れてしまうだろう、
と私は沸き立つ欲望の最中に思った。
「だめよ・・・もうあたし、どうにかなっちゃいそう」
真理は囁いた。精神状態を巧く言い表せぬもどかしさだった。
私は焦らせるだけ焦らす作戦に出た。真理にも硬いチンポに触れさせた。
初めはためらっていた指は思い切った様に亀頭を撫で、次第に陰茎を擦り出した。
そうした恥ずかしい仕種で、それまで以上に喘ぎ、
新しい淫液がドロドロ湧き出た彼女はチャーミングな顔を赤くしただけでなく、
口元に好色じみた笑みをにじませていた。
そこで真理を全裸にすると、キメ細かな肌にも十分脂が乗っており、
女体の起伏がゆるやかに動き続けた。ワレメを覆う恥毛は多く、
パンティを穿いている部分の白さと、その黒さは鮮やかな対照的だった。
私は股間を押し広げて、下半身を割り込ませた。
意外なくらいのあっけなさでチンポはヌルヌルしたワレメに分け入り、
そのまま呑み込まれた。彼女の瞑った目の縁がピクッピクッと痙攣し、
ズブリと男のシンボルが収まる瞬間の感動をたっぷり味わっていたらしかった。
いくらかこわばった表情が、根元まで陰茎が埋まった瞬間和らいだ。
私はゆっくりチンポを出し入れさせ、徐々に緩急のリズムをつけてピストンを開始した。
彼女は喘ぎ、両乳房が規則的に盛り上がっては沈み、
それにともなって下腹も大きく波打っていた。しっかり陰茎をくわえ込んだワレメが、
取り囲む襞をたわませてうごめき、刻々とその動きは大胆な淫らさになった。
淫汁に濡れまみれてテカテカした陰茎が、めまぐるしい抽送を繰り返すようになると
彼女の腰もヒップも自在に動き、膝頭を立てている両脚が絶え間なく伸び縮みした。
私は恥骨と恥骨を擦り合わせるほどの激しさで腰を動かし、
真理もそれまでじっと抑えていた欲望を曝け出して溺れ悶えた。
髪の毛がほつれ、額には汗が浮き、
「おおう・・・こんな、あたし、ああっ・・・あさましい、でも感じる!
もうどうしょうもないくらい感じるわ」と、狂喜して体をうねり通しだった。
一瞬、意識が遠ざかるようなめくらみさえ覚えたのか赤ら顔が歪み、
私があれほど探し求めていた女とは別人の表情になった。
私はそうした最中に囁いた。
「真理、結婚しょう・・・結婚してくれないか」
彼女は恍惚感の中をさまよいながら、思い悩む顔つきで、
「でも、あたしにはもう子供が産めないわ、恐らくね・・・口惜しいけど」
「そんなこと問題じゃない、愛し合っていればそれでいいじゃないか」
「これから先は長いのよ、きっと貴方は後悔するわ」
「大丈夫だ・・・信じてほしい」
私は沸き立つような興奮の中で、腰を揺さぶりつつ本心を伝えた。
もうとうに子供は諦めていた。
そして愉悦に浸る真理は、少し上ずった声で、
「よく考えてみるわ、一生懸命あたしなりに・・・」と言った。
私達は再び恥骨をぶつけ合うほどの濃厚さで、股間を擦りあった。
チンポは短い会話の中でも逞しさを保ち、女陰の蠢きも同様であった。
「あうんっ、ああ・・・やっ、あっ、はっ、はあああぁ・・・」
と歓喜の階段を登り詰めてゆくさまが、手に取るように分かった。
薄明かりの中に浮かぶふくよかな丸顔に、歪んで淫らな、
それまで見たこともない真理の、もう一つの顔が現れていたのだ。
とても美しい女の顔だとおもった。潤んだ目の行く先は、私の顔を通り越して、
どこか中空に彷徨っているかのようだった。
やおら、「アッ」と短く叫び真理は絶頂まで登り詰めた。
わたしも半拍遅れたものの真理の中へドクドクッと射精して果てた。
真理とのセックスは、それまでの刹那的なセックスとは異なる、
言葉には言い表せない充実感があった。
彼女も、肉体との交わりが、想像していた以上に精神を開放してくれるのか、
と、新鮮に感じたということを、後日語ってくれた。
それから二人は、月に二ないし三度は逢瀬を重ね、お互いに未熟だった性技の
開発にいそしんだ。体位も、正常位とか屈曲位、女性上位だけでなく、
後背位、後座位とか色々試してみた。
場所も、ホテル、車のなか、そして何度か、野外でも人目を憚りながら
セックスを貪った。
しかし真理はセックスに溺れながらも“結婚”の二文字は口にしなかった。
ちっぽけな製本所で営業と作業員を兼ねて働く私は、キャリアのある中学校の女教師の
真理とは年収の面でも劣るし、将来年金も保証され生活に不安のない公務員とは
いざとなると気後れしがちだった。
しかし我が家には先祖から頂いた田畑があった。私は母と相談して今面倒見ている
孝治を養子にして、私と母と孝治とで農業に専念する事に思い立った。
そうすれば年収面では真理に見劣りする事もなく、“子供が産めない”という真理の
負い目も解決できる。
そして小雨降る駅で初めて真理と出会ってから4年目にして、
やっと結婚にたどり着いたのである。
そんな女房、真理も今は定年で教職を離れ、野良仕事を手伝う傍ら、
数人の子供たちを集めて学習塾の真似事をしている。
よっぽど子供が好きなんだろう。
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プロフィール
Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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