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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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惨めな初体験。其の四

◇亀頭で感じる女肉の熱さ◇
我が新婚時代09-2
小さな灯油ランプだけの暗い座席に並んで座れば、会話はどうでもよい。
互いのコートを脱ぎ合い、すぐ引き寄せた響子の肩を抱いて、初めは抱擁。
互いの息が荒くなったところで唇が密着する。

初めてのキスだ。その興奮も有り、私は震えながら、響子の閉じた唇を
舌先で押し開いた。響子も震えていた。
そのやや反っ歯気味の歯に触れた私の歯が、カチカチ、カチカチ音立てる。
だが、その音よりも、私の心臓の鼓動は高かったろう。

やがて歯の鳴る音が消えて、唇は永劫に離れぬ接着剤でくっ付いたように密着し、
私の舌は響子の熱い吐息と濡れた舌に絡まれ始める。
私の首に回された彼女の両手にも力が篭もり、
セーターの上から乳房を揉む度に、乱れて激しい鼻息が漏れ出した。

初めて触れた女の乳房。それは甘美な弾力を秘めていて、私の欲情を狂おしく
刺激し、ズボンの中で勃起したペニスを、精が漏れそうなほど硬直させた。

その逸る気持ちも息苦しく、私はキスを外した。
響子が私の胸に顔を押し付けてきた。抱いた背中の下で、心臓がドキドキ
弾んでいるのが判る。私は強ばった彼女の上体を強引に起こして、
腹から捲り上げたセーターの中のシャツのボタンを外す。

次はスリップとブラジャー。首元から響子の胸肌に直接潜り込んだ私の片手は、
温かく汗ばんだ響子の甘い甘い膨らみに触れた。

柔らかだった。響子の乳房はゴム毬のように円かった。その膨らみを掌で包んで
彼女にキスを求める私の息は、燃える炎のようだったろう。応える響子の喘ぎも、
揉む乳房の肌も火のように燃えている。
「修ちゃん・・・」
響子の顔が仰け反った。

 
昭和34年頃02
その顎を滑った眼下に、私の指が食い込む白い乳房があった。
ランプの仄明かりでも、乳首の桃色は見える。私はその蕾に吸い付いた。
スカートの奥に片手を這い込ませる。
厚手のタイツで覆われていたが、太腿の弾力ははっきり伝わる。
股間の恥部の肉丘は、生ゴムのように柔軟な感触だった。

「あ、だめ、ここじゃ嫌・・・」
響子が身を揉み、恥部に潜る私の腕を片手で押さえた。私は腕を引いた。
いよいよだ。ついに女を抱く機会を得た。ついに女を抱く機会を得た。
私は童貞ゆえに這い上がる心の怯えを振り払って、響子の耳に囁いた。

「じゃあ、温泉マークだ、良いね・・・」
その当時は屋根に乗る温泉マークで、そう呼ばれ、
そのネオンの形で逆さクラゲとも呼ばれていた連れ込み旅館にはいったのは、
その晩が初めてだった。

玄関に入るとベルが鳴り、現れた老女中に案内されて、
脱いだ靴を手に薄暗い廊下を歩き、襖仕様の板戸の一室に通される。
最初は何も無い横長の3畳間。壁には木製のハンガーが数組吊られていた。

襖を開くと、敷き延べられた一組の華やかな夜具が眼に飛び込んでくる。
私の胸は高鳴ったが、響子の手前、慣れた様子を繕い、
止まりの宿賃五百円を先払いして女中を追い払う。

訳知り顔に、布団枕元の乱れ箱から、青い縞の浴衣を選んで3畳間に入る。
ハンガーにコートや背広を掛けて、もう一つのハンガーに掛けたワイシャツの裏に、
脱いだ股引きごとパンツを隠し、浴衣に着替えた。

板戸に錠前を落として寝間に戻り、オーバー姿のまま畳に座り、
放心している響子を促すと、意を決したように立ち上がり、
乱れ箱の赤い縞の浴衣を抱えて3畳間に入った。

私は行灯型の枕明かりを暗くし、掛け布団を除けた。
仰向くと、早くも勃起した裸のペニスが、浴衣の前を盛り上げている。
両手で押さえると、その熱さが判った。
指先の詩03
やがて赤い縞柄の浴衣の帯を胸高にきちんと結んで、響子が戻り、
おずおずと夜具に近寄ってくると、恥かしそうに笑った。
ふだん見慣れたキツネ顔ではなかった。線としか思えない眼も、
尖った口から覗いた白い歯も、いやに可愛いものだった。

その妙に愛らしい顔に、私は両手を伸ばした。
響子がふわっと、身を投げてくる。抱き締めた身体を回し、私が上になる。
キスは同伴喫茶よりもなお狂おしく、私の欲情が丸出しのものになった。
キスの間にお互いの帯を私が解いた。響子はスリップを着たままだったが、
ブラジャーは外していた。

綺麗な膨らみだった。乳房はお椀のように円く、小さな乳首は赤かった。
その肌も、薄明かりの中では真っ白に輝いて、スリップの裾を捲り上げて
剥き出した太腿も、思った以上に魅力的な形をしていた。

そしてその股間に下穿きが無かった。覚悟したからだろうが、
私はいきなり響子の性器を眼にしたのだ。頭の中は一瞬で燃え上がり、
真っ白になった。性器そのものを、見るのも初めてだったのだ。

薄墨のように翳る恥毛。プックリ膨らんだ恥丘に、赤い一筋の肉襞の割れ目。
私は無我夢中で響子の肌に重なった。その太腿を膝で強引に広げ、
顔を両手で覆い、嫌、嫌と悶える彼女を抱き締めて、
股間に擦り当てたペニスで一気に貫こうとした。

だが中々入らない。肉は柔らかいのに、割れ目の閉じ方が固いのだ。
亀頭が滑る、上に撥ね上がる。私は焦った。

「うっ、い、痛い・・・」響子が呻いた。

亀頭はまだ入っていない。柔肉に当たっているだけだ。だが、その哀しげな声、
初めて亀頭が感じる甘い女肉の感触。私の官能は狂ったように昂ぶり、
ペニスに熱い快感を走らせてしまった。しまった、とペニスを握ったが、もう遅い。
慌てて亀頭を包んだ私の浴衣の裾に、精液は無情にも迸り出ていった。
  1. 銀座の恋の物語
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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