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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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消えた夫と支えてくれた男。其の六

◇過ぎて見れば総て思いで◇
消えた夫と・・・6-1
私としてもやはり、同じ日に男をハシゴするというふしだらな行為に、
良心の呵責をかんじない訳にはいきませんでした。
太田を受け容れたあとのカラダですぐ、夫とセックスをする事に、
どうしても強い抵抗を禁じ得なかったのです。しかし、
「構うもんか、オラたちは夫婦だっ。誰に、何はばかることはねえ!」

夫の暴走は、もう止まりませんでした。畳の上に私を俯せに抑え付け無理矢理、
寝間着と下着を毟り取ったのです。こうなるともはや、どうにも手がつけられませんでした。
「ええか、美代子。おめえは、オラの女房だぞ。そのことを忘れちゃなんねえだっ」
「わ、判ってるって、あんたっ。だから、乱暴はやめてくれェ」

しかし、夫は荒れ狂うばかりでした。尻たぶの狭間からワレメに指を突っ込んで、
荒々しく柔肉を擦りたてはじめました。本当に、酷な愛撫でした。
「あっ、あんたァ、痛いよォ、ヒリヒリするよォ」

恐ろしさが先に立って、なかなか濡れて来ませんでした。
行き場の無い嫉妬を叩きつける様にして、夫はワレメをに引っ掻き回していました。
「ああーっ、ひいいーっ、あ、あんたァ!」

けれども、いつしか私の性感も夫の荒っぽい愛撫に掻き乱されていました。
生まれつき多淫なサガなのでしょうか、強姦同然に始まったセックスでしたが、
乱暴に扱われる事によって、私のカラダは知らず知らず倒錯した歓びに
埋め尽くされていったのです。

「イヤだイヤだと口では抜かしても、ココはこんなに垂れ流してるでねえかっ、
 このインラン女めっ」
指で責められ言葉で嬲られるうち、性感が益々燃え昂ぶってきました。
子宮が熱く火照って、瞬く間に私は歓喜の頂点に突き上げられようとしていたのです。

「そろそろ突っ込んでほしいんだべっ。べっちょが、そう喚いてるどっ」
と、夫はリンリンと怒張したものを後ろからワレメに宛がい、
一気に腰を打ち入れてきたのです。瞬間、目のまえが真っ白に染まりました。
「あひいいいーっ、い、いいよ、いっぱいだよ、あんたァァ・・・」

尻タブのあいだから太い焼け火箸を突き入れられ、グリグリ攪拌されて居るかの様でした。
荒削りなその律動は、忽ち私を絶頂の極みへと押し上げていったのです。
 
消えた夫と・・・6-2
「あああああーっ、イキそうだよ、あんたァ、よぐってよぐってェ!」
「オラ、まだだっ、こんのド助平女めっ。気ィ失うまで、突っ込んでやるから覚悟しろ!」
鬼の首を取ったように叫ぶと、夫はさらに凄まじい勢いで抽送しはじました。
子宮に穴があくのではないかというほど抉り回されて、私はもう虫の息でした。

「はムゥゥゥーッ、もうホントにダメだァ、あ、頭ン中、白くなってくゥ!」
貧血でも起こしたように、意識が急激に白んでゆきました。猛烈な快感が
津波のように私を呑み込み、アクメの頂点へと舞い上がらせていったのです。
イったと思ったせつな、私は気を失いました。歪んだ、それでいて強烈な最期でした。

夫と大田のあいだで揺れ動いた生活は、それから数年つづいたかと思います。
最終的には、大田が身を引くと言う形で、三角関係に終止符が打たれました。
やはり、大田には分別があったのでしょう。こんな関係を続けていては、
いつか取り返しの突かない事になる、ここはやっぱり間男の自分が諦めるしかない、
とすっぱり私との関係を断ち切ったのです。大田としても、かなり苦しかったようです。

私にしてみたところで、大田には強い愛情を感じていましたので、別れは辛いものでした。
それからは、私と大田は単なる同じ村に住む者同士という関係に戻りました。

その大田も二年前に、姑は十年前に、夫も半年ほど前にこの世を去ってしまいました。
本当に淋しい限りです。しかし、私とていつあの世に召されるとも限りません。
あの当時の事を知っている者がもう誰もいなくなり、私も何時人生の終着駅へと
辿り着くやも知れない身です。せめて元気なうちに我が生涯を、懺悔の意味も含めて
振り返りたい、と思い、このように筆を執った次第なのです。

ドラマの様に色々な事が有った私の人生ですが、こうして思い返してみると、
まんざら悪くなかったと思います。夫が蒸発したあの三年間を除けば、
まずまずの人生だったのではないでしょうか。

大田と別れてから、夫との間に二人の子供にも恵まれ、私は今長男夫婦と
三人の孫と同居しています。まあまあ大事にしてもらって、そこそこ幸せな
おばあちゃんをやらせてもらっています。

私がいま幸福に暮らしているのも、みな過去に縁のあった人たちのお陰だと感謝してます。
舅、姑、大田、それに夫・・・
七十を前にして、改めてしみじみありがたいことだと感じ入る今日この頃なのです。
END
  1. 消えた夫と支えてくれた男。
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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