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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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赤い糸で結ばれていた70年。其の七

◇お疲れ様結婚
赤い糸で結ばれていた16
それから私達は逢い続け、逢えば身体を合わせておりましたが、弥生は亭主を恐れ、
不倫がバレると殺されるかも知れないからと、私には口唇以外にはキスをさせて
呉れませんでした。しかし、後に成って聞いたところでは、その時弥生は、
無理にでもアソコへキスされて不倫がバレたら殺されても良いと思っていたようです。
それを聞いた時、私は弥生と知り合えた事を心の底から感謝したのでした。

弥生のアザは無くなる事は有りませんでしたが、やがて新しいアザを作る事も無くなりました。
度重なる亭主の暴力に耐え切れず、離婚を決意したのです。
当然のように、亭主は応じませんでした。しかし、根気よく願い出た結果、亭主は息子の
親権を放棄するのなら考えて遣っても良いと、そんな卑劣な条件を出して来たそうです。

母親にとって子供は何ものにも代えがたい宝物です。三日三晩悩んだようですが、
一文無しに成ってしまう自分が子供を引き取ったとしても、子供が不幸になるだけだ。
子供の事を考えれば、亭主に預けた方が跡取りとして大事に育ててくれるだろうと。
思うようになり、苦汁の末に、親権を放棄して、亭主との離婚に踏み切ったと言うのです。

私に離婚の結果を話して呉れた弥生の、晴れ晴れとした顔が、反って痛々しいほど
心のうちを表していました。

「住むとこ探さなきゃ」弥生はぽつりと言います。私は彼女の肩を抱き、
「探す必要はないよ」と言ってやりました。
「どういうこと?」
「俺の所へ来ればいい。言ったろう、俺はお前を死ぬまで愛し続けるって・・・」
こうして大分遠回りをしましたが。

私達はその日から同棲を初め、一年後に正式に夫婦に成れた私たちです。
役所に婚姻届を出した日の帰り、ショートケーキを一つ買って、
小さな部屋で二人だけの結婚式を挙げました。
 
赤い糸で結ばれていた17
二人の写真を前に私達は愛を誓い合い、安物ですが結婚指輪を彼女の薬指にはめ、
口唇を合わせました。二人でケーキにロウソクを立て、二人で火をつけ、
二人で吹き消してナイフを入れたのです。

店から帰ると弥生が迎えてくれ、「お疲れ様」と言ってビールを出してくれる。
何もない部屋でしたが、いつも隣に弥生がいる生活・・・それだけで私は幸せでした。

一緒になってからも、弥生は小さな子供を見ると、辛そうな顔をして、
じっと見つめる事が幾度となくありました。息子のことを思い出しているのでしょう。
そんな時彼女は私に「抱いて」と言ってきます。私とのセックスで全てを忘れたいのでしょう。

頭の中をからっぽにしたいからなのでしょう。そんな時の弥生は、何時もより凄く乱れて、
あの当時の恥ずかしげな弥生ではなくなります。
まず“指技”で無我の境地に昇天させます。暫く戯れの間を取り、
仕上げは得意の寝技で身を震わし失神する。

このパターンも定着し、私の求めに応じて、
あらゆる痴態を演じて見せるように成りました。私の顔の上に跨り、
小陰唇のビラビラを両手の指で押し開きオマンコの奥まで見せて呉れます。

弥生は愛液を滴らせ吸われる事を好みます。私はシックスナインの体勢で
止め処なく溢れる愛液をチュウチュウと音を立てて吸い尽くしてあげます。

やがて、弥生のお腹の中に新しい命が宿りました。

あれから既に四十年が経とうとしています。子供も二男一女に恵まれて、
孫も五人も居ります。長男は私の後を継いで小料理屋の板前になり、二男は
豆腐屋を引き継ぎました。私の店の名物は“ゆばと豆腐”を使った料理です。

私も弥生も七十近くに成りますが今でも性交は二週間に一回位のですがしています。
恐らく私の周りを見渡しても七十近くに成ってもセックスしている
夫婦の話は聞きません。
しかし私達は、回数こそすっかり減りましたが今もがっちり愛し合っています。
END
  1. 夫婦の今と昔
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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