珠美の生涯。其のニ
部屋に入ると先生は、突っ立っている私を抱いた。
もう背丈はあまり変わらない位に成って居た。
小柄な彼女は私を抱くと言うより、抱かれている格好だった。
乳房が擦り付けられ、彼女の太股が脚の間に差し込まれて、
ペニスの辺りを押し上げたり擦ったりした。私は忽ち勃起して、
それが恥ずかしくて、腰を引いて柔らかい彼女の太股から逃げた。
「健ちゃん、大きくなったね、もうすっかり大人だよ。
もっと早く会いたかったのだけど、何だか恥ずかしくって」
何で恥ずかしいのか意味が判らずに、ぽかんとしていたが、
乳を吸ったり陰部に拳を押し付けた事などを思い出した。
「俺だって会いたかったよ」と言いたかったが、彼女の乳や股を思い出しては、
ペニスを弄っていた、後ろめたさもあったし、五年生の子供では、
どう言って恋心を告白して良い物やら判らなかった。
先生はもう二十五歳を過ぎている筈である。家柄もよく、
良い縁談もある歳回りだったのに結婚の話しは無かったのだろうか。
部屋に入ると、先生は服を脱ぎ浴衣に着替えた。
私の目の前で白いブラウスを脱ぎ、薄い下着から小さくころころした
乳房が丸見えだった、袴の様な黒くて長いスカートを畳に落とすと、
白いパンティが引き締まった尻を形良く包んでいた。
母や祖母の裸は夏の間はいやと言うほど見て居たが、若い他人の
裸に近い女体を間近に見るのは初めての事で、文字通り固唾を飲んで
二階からの外の風景を見る振りをして、チラチラと盗み見していた。
彼女は畳に座っている私の傍にピッタリと寄り添って、
出し抜けに唇を合わせた。いがぐり頭の後ろをひきつける様にして、
舌を差し込んで来た。前後のはっきりした記憶は無くなったが、
其れが初めての接吻だった。無我夢中の私のズボンの上から、
ペニスを探り「わぁー大きくなってる」と呟いて、
ズボンの前のボタンを一つずつ外し、パンツをこじり開け、
がちがちに成っているペニスを引っ張り出した。
先生は愛しい物を握るように、優しく掌に包んで、
柔らかく握ったり緩めたりしていた。
「ふぅーん、毛は生えきって居ないのに、
先っぽはもう剥けて居るんだね、
健ちゃん、大人に成ってるんだなぁ・・・」
彼女は新しい物を発見したように驚き感心しながらペニスを
しごいたり、皮を戻したりして見入って居た。
「痛ぇ、先生、痛ぇよ」
未だせんずりも知らない頃である。私は恥ずかしさの余り、
早く止めて欲しいと思っていた。射精の快感を知っていれば、
もっともっと、と言うところだったのだろうが。
「液が出て気持ち良く成る事有るかい?」
と、聞かれても、意味が判らなかった。
其の日はずっと彼女の傍に居て、以前の様に乳を吸わせて貰えるかと
期待したが、其の日は何事も無く自宅に帰った。
その後も学校帰りに彼女に誘われて自宅について行き、
舌をぺろぺろ舐めあったり、ペニスを弄られたりしていた。
何度か繰り返して居る間に、布団の中で眠って居る時に、夢精を経験した。
佐伯先生の柔らかい股に挟まれて、堪らなく良い気持ちに成る夢を見て、
ペニスから何か水の様なものが出てパンツを濡らした。
其れは夢か現実か判らなかったが、身体が痺れてしまう様な快感だった。
夢精の主題は、何時も佐伯先生の柔らかい太腿だった。
その後会っても、夢精のことは彼女には言えなかった。
友達にそれとなく聞いて見ても、まだ誰も経験していなかったようだった。
二度、三度と夢精を経験した後に、ペニスを何度も擦って居ると、
身体が痙攣してペニスがドクンドクンと息遣いをして射精する事を覚え、
これが時々大人の会話で聞いていた、せんずり、と言う行為だと知った。
知ってしまった「禁断の行為」に私はのめりこんだ、
一日に何度も擦り立てて、水の様な精液をほとばしらせた。
罪の行為と、身体に悪いのでは無いかと心配がついてまわっていた。
昭和30年前後の世相は「性」に関しては極めておおらかだった。
「売春防止法」等は未だなく所謂「公娼」(パンスケ)が大手お振って、
町を闊歩し、赤線地帯は(売春宿)は主だった町には必ず有った。
山村地域には「夜這い」が公認されていて、村祭りの時等は、
子供が見ていようが居まいが、大っぴらに淫らな行為をしていた。
私が性に目覚めたのは、そんな世相の時だったのである。
勉強すると言う名目で、私は佐伯先生の部屋に誘われて、
週に二度位は訪ねて居た。
彼女の家は年取った身なりのきちんとして恐そうな両親と、
半病人のようなお兄さんが居たが、滅多に会う事はなかった。
女工さん兼女中のような中年の小母さんが、
親切に案内してくれたり、食事の用意をしてくれたりしていた。
確かに少しは佐伯先生の指導で展覧会に出す絵や
習字を習い、パーセントだとか分数などを教えられた。
パーセントと言うと、
今でも彼女の家の広い日本庭園の一部を思い浮かべる。
今に成っては当時勉強した内容などは殆ど覚えていないが、
彼女と幼稚な性遊戯をしたことは覚えて居る。
当時は冷房など全く無い時代だから、
二階の窓を開けて広げ、扇風機をガンガン回して居たのだが、
それでも熱くて私はパンツ一枚、彼女シャツとパンツと言う姿で過ごしていた。
そんなある日、待望の乳をしゃぶらせてもらった。
「今日はオッパイしゃぶっても良いよ」と言われたが、
「マークは着けないでね」と言う意味が判らなかった。
其の日は工場が休みで、辺りはシーンとしていた。
両親も兄も女中も不在だったので、彼女はそんな事をさせたのだろう。
畳に仰向けに寝て、シャツの裾を捲くって乳を吸っても良いと言われ、
照れも忘れて縋り付いて片方を吸うと、
「こっちも吸って、平均にしないと形が悪くなるから」と言った。
同時にペニスも握ってしごかれた。
- 年上の女
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アヤメ草(万屋太郎)です。
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今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
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有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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