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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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脛に傷持つ女。(独り寝の淋しさに負けた私)其の二

◇彼の部屋での出来事
初めてのキス
胸ときめかせて足を踏み入れた橋本の部屋は、
思った以上に片付いていました。よく、男所帯にうじが湧くなどと言いますが、
六畳一間に小さなキッチンの付いた部屋はとても独身男性の住む部屋とは
思えないほど綺麗でした。

(もしかすると、私の他にも女性がいるのじゃないかしら)
突如、不安が襲ってきました。
(橋本さんみたいな人は、女性にモテるに決まってるわ。
 ああ、この部屋だって、その女の人が掃除しているんじゃあ・・・)

先程までのときめきは何処へやら、不安に打ちのめされた私は棒のように
部屋の入り口で立ち竦んでいました。橋本は怪訝な顔をしながら、
「どうしたの、突っ立ってないで、そこに座っててよ」
慣れた手つきで、サイフォンでコーヒーを沸かし始めたのです。

私は、もう心ここにあらずといった感じでした。
もう、部屋中から女性の香りが漂っているような気がしてきたのです。
私は昔から疑り深い性格でしたから、もう猜疑心の塊でした。

「コーヒーが入ったよ。飲んでみて。
 僕、コーヒーを淹れるのには自信があるんだ」
コーヒーを啜ったものの、もちろん味などろくに判りませんでした。
橋本は私の反応が気になっていたらしく、私の顔を覗き込みました。

「さっきから黙りこくっちゃって、いったいどうしたんだい?コーヒーまずいの?」
橋本の顔が、ごく至近距離に迫っていました。私は、顔を横に振りました。
私達は、自然と見詰め合う形になっていました。
そして、それがごく当たり前のように橋本の口唇が私の口唇へ・・・。
もう、卒倒してしまいそうでした。
(ああ、このままだとキスされてしまう。神さま、お許し下さい!)

私は、きつく目を瞑りました。五十年前とはいえ、私の様に操の固い女も
珍しかったかもしれません。
それもこれも、ひとえに育った環境のなせる業でした。

 
画像 705
しかし、岩のように強靭だった貞操観念はもはや風前の灯火でした。
口唇と口唇が触れた瞬間、肉体に電気が走ったようになり、
理性が麻痺してしまったのです。

私だって、石や木で出来ていたわけではありません。
愛する人の暖かく柔らかい口唇の誘惑に、どうして逆らえたと言うのでしょう。
私は純潔を失うことを畏れながらも、橋本のなすが儘になっていました。
それはそれは、甘美な気分でした。

初めて経験するキスの味は、とても一言で言い表されるものではありませんでした。
初め、それはただ優しく甘いだけでした。けれど、その橋本の口唇の愛撫が
熱にうかされたように、だんだん激しくなっていったのには、戸惑いを禁じえませんでした。

最後には、それは嵐の愛撫と化していました。
私の肉体の奥深くで羊のようにおとなしく眠っていた性感を、
橋本は荒々しく揺すぶり起こしてしまったのです。

キスのお陰で、肌が烈火のごとく火照り立っていました。
お腹の下辺りが、生理の時のような鈍痛を孕んでいました。
しかし鈍痛は、ただの鈍痛ではなく、
(アソコがムズムズするわ!う、疼く・・・き、気持ちいい!)

キスをしながら、橋本がブラウスのボタンを外しはじめました。
躊躇いはあったものの、ここで勿論私は彼の行為を拒絶する事など出来ませんでした。

私は、すでに凄まじい快楽の竜巻に呑み込まれていました。
ボタンを全部外されブラジャーに包まれた胸が丸見えになると、
さらに性感は煽りたてられてしまったのです。

ブラジャーのホックが取られても、私は無抵抗でした。
いいえ、それどころか橋本の遣りやすい様にカラダで彼を誘導さえしていたのです。
橋本の手が乳房に直接、触れました。とたん私の肉体は硬直し、
いままで感じた事の無かったような猛烈な快美に貫かれていたのです。

こうなればもう、後は快美のるつぼに堕ちてゆくのみでした。
私は、まっさかさまに愉悦の奈落へと転落していったのです。
ワシワシと乳房を揉む橋本の愛撫が熾烈になるにつれ、
私の性感も火に油を注いだように燃え盛ってゆきました。
  1. 人妻の性欲
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アヤメ草

Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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