女遍歴の果てに辿り着いた処女妻。其の三
~性に溺れた報い~
小母さんはウグウグと喉を鳴らして精液を一滴こぼさず飲み干し、
鈴口から滲み出ている精液も赤い舌で舐めてくれた。
早朝から一発抜き、疲労感が残るどころかスッキリして元気いっぱいであった。
私が宿直で泊まった翌朝は、小母さんは必ず顔を出し、フェラチオ奉仕をしてくれた。
ある宿直の朝、小母さんは何時ものように部屋に入って来ると、
私の頬を両手で撫で、まるで新妻みたいに、唇を重ねて優しいキスで起こしてくれた。
小母さんの指先や唇に、前夜の甘い快楽の余韻が残っているようで、
私のペニスは忽ち勃起したので、パンツを下げると、
「誰か来るわ、我慢して」と、小母さんは耳を欹(そばだ)てた。
廊下に誰か歩いて来る足音がしている。小母さんは、「快く眠れましたか?」と、
外に聞こえる声で言い、宿直室を出て行き、入れ違いにT教師が顔を出した。
現場を見られた訳ではないのでホッとしたが、数日後、校長から呼び出しがあった。
「おかしな噂があるので、用務員の小母さんとの付き合いに注意してください。
なにしろ小母さんは未亡人の一人身ですから、若い男性が欲しいでしょうからね」
やんわりと注意されてしまった。小母さんも注意された上に、一ヵ月後の三月末、
他の小学校へ転任させられてしまったのである。転任後の電話で、校長から、
「若い教師の前途を考えて身を引いてください」と言われたとの事であった。
「水島先生が好きだから身を引きます。でも、私の事忘れないでくださいね」
小母さんは電話口で涙声になっていた。私の胸にも熱いものがこみ上げたが、
結婚する訳ではないのだから、何時までもズルズルと関係を続けるのも
良くないと思い、彼女の肉体とセックスに未練は残るものの別れる決心をした。
その当時、小母さんが呉れた長い手紙を捨てられずに、今でも隠し持っているので
一部を紹介する。巻紙に達筆な草書体で書かれている手紙には、小母さんの
切ない女心が滲み出ているので、いつ読み返しても、胸が熱く成ってしまう。
小母さんは見掛けに寄らず、凄い経歴の持ち主だったのだ、彼女は大正7年生まれで、
東京女子高等師範学校(女高師)『現お茶の水女子大学』出の秀才で、
我々の大先輩だった。幼馴染だったご主人は陸軍中尉で南方戦線で戦死され
戦後は二人の子供を育てながら教員生活を送っていたが、矢張り(色恋沙汰)で
学校を辞める羽目になり40歳の時から用務員とし働く様に成ったと、
その手紙には書かれていた。小母さんは、恋に一途になる人の様で今までに関係した
男性は亡夫とその問題になった先生と私の三人だけだと書いてあった。
ーーーあなたと体を一つにしてからというもの、夜になって床にはいっても、
なかなか眠れなくなりました。悶えてしまうのです。この歳になって初めての経験です。
自らの手で乳房や恥ずかしい部分を慰めてしまうのです。自分の手なのに、
あなたに愛撫されているつもりになって・・・
若い人たちは恥らうこともなく「オナニー」と気楽に言うようですが、
私にとっては簡単なことではありません。
自分の手で慰めながら、あなたを思う恥ずかしさに体が熱くなってしまいます。
あなたを思うことでアソコが潤んでしまうのです。
あなたのお邪魔はしませんから、心は離さないでください。
ああ、それにしてもあなたを思うと感じてしまう。
校長先生にどう言われても、私はあなたと浮気心で結ばれたのではありません。
本気です。許されるなら二人きりで遠くへ行ってしまいたい。
でも、それは無理なこと。分かっています。二度とわがままは言いません
つれづれなるまゝに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
今の私の気持ちです。ーーーと徒然草の序文が書き添えられていた。
若い頃には、小母さんの手紙を読んでも深くは女心の切なさを
理解できていなかったようで、この歳になって読み返すと胸にしみます。
若さはそれだけで残酷な存在なのかもしれない。自分で気付かないうちに、
小母さんをはじめ、多くの人の心を傷つけていたようである。
小母さんはウグウグと喉を鳴らして精液を一滴こぼさず飲み干し、
鈴口から滲み出ている精液も赤い舌で舐めてくれた。
早朝から一発抜き、疲労感が残るどころかスッキリして元気いっぱいであった。
私が宿直で泊まった翌朝は、小母さんは必ず顔を出し、フェラチオ奉仕をしてくれた。
ある宿直の朝、小母さんは何時ものように部屋に入って来ると、
私の頬を両手で撫で、まるで新妻みたいに、唇を重ねて優しいキスで起こしてくれた。
小母さんの指先や唇に、前夜の甘い快楽の余韻が残っているようで、
私のペニスは忽ち勃起したので、パンツを下げると、
「誰か来るわ、我慢して」と、小母さんは耳を欹(そばだ)てた。
廊下に誰か歩いて来る足音がしている。小母さんは、「快く眠れましたか?」と、
外に聞こえる声で言い、宿直室を出て行き、入れ違いにT教師が顔を出した。
現場を見られた訳ではないのでホッとしたが、数日後、校長から呼び出しがあった。
「おかしな噂があるので、用務員の小母さんとの付き合いに注意してください。
なにしろ小母さんは未亡人の一人身ですから、若い男性が欲しいでしょうからね」
やんわりと注意されてしまった。小母さんも注意された上に、一ヵ月後の三月末、
他の小学校へ転任させられてしまったのである。転任後の電話で、校長から、
「若い教師の前途を考えて身を引いてください」と言われたとの事であった。
「水島先生が好きだから身を引きます。でも、私の事忘れないでくださいね」
小母さんは電話口で涙声になっていた。私の胸にも熱いものがこみ上げたが、
結婚する訳ではないのだから、何時までもズルズルと関係を続けるのも
良くないと思い、彼女の肉体とセックスに未練は残るものの別れる決心をした。
その当時、小母さんが呉れた長い手紙を捨てられずに、今でも隠し持っているので
一部を紹介する。巻紙に達筆な草書体で書かれている手紙には、小母さんの
切ない女心が滲み出ているので、いつ読み返しても、胸が熱く成ってしまう。
小母さんは見掛けに寄らず、凄い経歴の持ち主だったのだ、彼女は大正7年生まれで、
東京女子高等師範学校(女高師)『現お茶の水女子大学』出の秀才で、
我々の大先輩だった。幼馴染だったご主人は陸軍中尉で南方戦線で戦死され
戦後は二人の子供を育てながら教員生活を送っていたが、矢張り(色恋沙汰)で
学校を辞める羽目になり40歳の時から用務員とし働く様に成ったと、
その手紙には書かれていた。小母さんは、恋に一途になる人の様で今までに関係した
男性は亡夫とその問題になった先生と私の三人だけだと書いてあった。
ーーーあなたと体を一つにしてからというもの、夜になって床にはいっても、
なかなか眠れなくなりました。悶えてしまうのです。この歳になって初めての経験です。
自らの手で乳房や恥ずかしい部分を慰めてしまうのです。自分の手なのに、
あなたに愛撫されているつもりになって・・・
若い人たちは恥らうこともなく「オナニー」と気楽に言うようですが、
私にとっては簡単なことではありません。
自分の手で慰めながら、あなたを思う恥ずかしさに体が熱くなってしまいます。
あなたを思うことでアソコが潤んでしまうのです。
あなたのお邪魔はしませんから、心は離さないでください。
ああ、それにしてもあなたを思うと感じてしまう。
校長先生にどう言われても、私はあなたと浮気心で結ばれたのではありません。
本気です。許されるなら二人きりで遠くへ行ってしまいたい。
でも、それは無理なこと。分かっています。二度とわがままは言いません
つれづれなるまゝに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
今の私の気持ちです。ーーーと徒然草の序文が書き添えられていた。
若い頃には、小母さんの手紙を読んでも深くは女心の切なさを
理解できていなかったようで、この歳になって読み返すと胸にしみます。
若さはそれだけで残酷な存在なのかもしれない。自分で気付かないうちに、
小母さんをはじめ、多くの人の心を傷つけていたようである。
- 元教師の告白
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プロフィール
Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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