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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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昭和のメルヘン・ゆびさきの詩(うた)。其の二十一

◇性の極地(Ⅵ)
指先の詩19
「佐智子の一周忌が済むまでは、入籍出来ないが
 四十九日も過ぎた事だし、こうして一緒に住むことを
 佐智子も許して呉れるだろうね」
「えぇぇ・・私、何だか姉さんには申し訳ないけど
 昨夜は嬉しくて眠れなかったわ」
「僕も同じ思いだったよ・・・佐智子は子供を作れ
 と言って呉れてた様だけど、志津子は如何思う」
「夫婦に成れば、子供が出来る事は自然じゃない・・・
 姉さんは如何して妊娠しなかったのかしらね」
「元々心臓が悪かったらしく、妊娠して子供生む 
 と自分の生命も危なく成って居たらしいよ」
「私は健康よ今まではピルを飲んだりリングを使ったり
 して避妊してきたよの・・・子供を生むなら貴方の
 子供を、と決めていたから・・・」
「生むなら高齢出産に成らない内に作ろうね、
 今日からでも、子作りの為のセックスしょう・・・」
「子作りの為のセックス何てイヤダなぁ・・・
 子作りは神様に任せましょうよ・・・
 私達のセックスは愛を確かめる為よ・・・
 義理でなんかしないでね」
「ハッハハ、判りましたよ、毎晩でも愛してあげますよ」
「嬉しい・・・毎晩愛してね・・・」

積もる話に暫し時を割いたが、話が途切れた頃に、
「僕の方は未だ済ませて無いよ」
辰雄は志津子の身体を引き寄せて、股間を触らせて

「アライヤダ・・・フフ・・・」
「嫌だって・・・じぶんだけ満足して終りかい」
「アラ・・・私だって未だ途中よ・・・ウフッ・・・」

誘う様に潤んだ目で見上げながら、彼の頬を撫でて
唇を求める様に突き出した。

辰雄が唇を静かに押し付けると、志津子は両腕を
大きく絡ませて、その唇を貪り吸った。
女の情熱は口付によって、いやがうえにも掻き立てられてゆく、
切ない吐息が炎の様に成ると恥部が熱く疼いてくる。
女体こそは限り無い性の喜悦を求めて止まらぬものである。
「やすもうか」
「エェ・・・」
入れて、と言いたかったが志津子には其れが言えず只頷いた。
仄かなビールの酔いと淡いスタンドの光に一糸纏わぬ逞しい
肉体が、華奢な志津子の身体をねじるように横抱きに
「落松葉」の体位で、男に寄り添った志津子の太股を
高く突き上げ、一物は例の如く彼女の陰唇に僅かに潜らせ、
指先がその上にピヨコンと突き出した淫核を巧みにモゾモゾ
と弄り、時々陰茎を抜き差してピクンと脈打ちだす度に
志津子は、そのもどかしさに、陰門を擦り付けて男根を
一気に飲み込もうと焦り狂う。

  1. 小説・指先の詩(うた)
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プロフィール

アヤメ草

Author:アヤメ草
FC2ブログへようこそ!管理人の
アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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